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奪還作戦 その1
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一旦裏通りに入り、周囲に誰も居ないことをマップで確認してから、アイテムボックスからジャケットとネクタイを取り出して身に付けた。
より貴族らしく見えそうなことと、アイテムボックスを使う際、ジャケットの内ポケットの中に、ファリの持っていた袋のような、アイテムバックを入れていることにすれば、物を取り出しやすくなるはずだ。
実際に内ポケットに入れているのは、ファリに貰った何の変哲もない小袋ひとつ。
アイテムバックではないが、覗き込まれた時の為の対策でもある。
備えあれば憂いなし。
仕上げに、『身嗜み』の魔法をかけて身綺麗に整える。
よし、準備完了。
奴隷商店に乗り込むにあたり、一応の作戦は立てた。
とはいえ、しっかりと練られたものでもなく、かなり場当たり的な物なので、上手くいくかは完全に賭けになるのだけれど。
正直不安だが、そんな事は言っていられない。
ぐずぐずしていては、俺とファリを攫ったあの男達が戻ってきてしまう。それまでに、何としてでもファリの自由を取り戻すのだ。
気合いを入れる為に、掌でパンッと両頬を挟んで叩き、奴隷商店のある通りに戻った。
奴隷商店は、隣の道具屋に比べて店舗の大きさが三倍くらいはありそうだ。
胸糞悪いが、それだけ儲かっているという事だろう。
入口の扉を開けて中に入ると、正面にカウンターがあり、そこに立っていた店員が近づいてきて声を掛けてきた。
「いらっしゃいませ、お客様。本日はどういった商品をお求めでしょうか?」
商品という言葉にイラッとしたが、それを押さえて平静を装う。
「ここ数日の間に白い耳と尾の獣人が売られてきたのではないでしょうか?」
通常の客とは違う応答に店員が訝しむ。
「商品のご購入とは別のご用件なのでしょうか?」
「はい、売るはずではなかったのですが、手違いでこちらの方に流れてしまったようで…」
本来ならすぐに追い返されたのだろうが、店員は値踏みするようにおれの姿を観た後、判断を店主に任せることにしたようで、
「……店主を呼んで参りますので、こちらの方でお待ち下さい」
そう言っておれを応接室へ案内した。
通された応接室は、貴族達を接待する為に用意されているのか、ソファーやテーブルなどを始め、照明や壁の内装に至るまで、高価そうな物で設えられていた。
客をもてなす為の部屋でありながら、どこか息苦しく、違和感を覚えるのは、この部屋には窓がひとつも無いからだと気付く。
ただの商談や接待をする為だけに作られた部屋というわけではなさそうだ。
後ろ暗い密談が漏れないように、或いは、何か問題があった場合に、ここに招いた者達を逃さないような仕様となっているのだろう。
…時代劇なら、天井裏にお庭番とかが潜んでいるような場面だよな。
ボロを出さないように頑張らないと…
今、こうして待っている間も、何処からか観察されているのかもしれないのだ。
緊張で震えそうになるが、状況に気圧されるわけにはいかない。
貴族らしくを意識して、正した姿勢を崩さないよう気をつける。
「お待たせ致しました」
ノックの後、店主と思われる中年の男が部屋に入ってくる。
中背で上等な服に身を包んではいるが、その下の肉体は、ただの商店主というには、鍛え上げられているのがうかがえる。
おれが案内されて座ったソファーは、日本でいうと上座にあたる位置にあるが、ここではもてなしの意ではなく、部屋にひとつしかない出入口の扉から最も離れた場所に誘導されたという事なのだろう。
部屋を出るには、おれの向かいの椅子に座った店主の脇を抜ける必要があり、マップ画面で確認すると、扉の外にも何者かが待機しているのが分かった。
先程の店員がお茶を配膳し終わり、主の斜め後ろに控えたタイミングで店主が口を開いた。
「改めてご用件をお伺いしても?」
頷いて、店員に言ったのと同じ質問を繰り返した。
「…お話は分かりました。確かにお問い合わせの商品は仕入れております。しかし、こちらが買い上げた物ですので、ただでお返しするわけには参りません」
まぁ、そう言うよな。
しかし当然ながらお金は一銭も持ってはいない。
それどころか、この世界の貨幣がどのような物なのかさえ分からない状態だ。
そんな状態で海千山千の奴隷商人と渡り合おうというのだ。
気を引き締めて掛からねばならない。
「いえ、買い戻そうという意図はありません。…ただ…」
一度言葉を切って続く言葉を強調する。
「少々問題が生じまして…」
懐から効力を失った隷属の首輪を取り出して、テーブルの上に置いた。コトリと乾いた音がする。
「どうぞ、お手に取って御覧下さい」
懐に手をやった時に、少々緊迫した空気が流れたが、出した物を見て頷いた店主が首輪を手に取り、細部まで検分する。
「隷属の首輪ですね。これが何か…?」
首に掛けられていた時は、ピタリと閉じて継ぎ目がなくなっていたが、外された今は、一箇所が開いた状態となっている。
この状態に疑問を抱かないということは、首に掛ける前の通常の状態と見た目は変わりないということか。
全てが手探りなので、臨機応変に対応していかなければならず、手に汗を握るが、その緊張を悟られるわけにもいかない。
「その首輪は不良品なのです。一見壊れていないように見えますが、隷属の効力は失われています」
「成る程、それで?」
「実はそれと同じ物が、先程お伝えした獣人の首についております」
「…ふむ」
「乱暴に扱ったり、ちょっとした衝撃やきっかけで隷属の効力が失われてしまいます。また、特別な手順を踏んで外さなければ、隷属の効力が失われるだけでなく、首輪をしている者が凶暴化して手が付けられなくなり、大変危険なのです」
「それをわざわざ警告しにいらしたと?」
「はい、今は、当家の落ち度で問題が起こるのを避けたいのです。悪評判というのは広まるのも早いものですから…」
今は、という部分を少し強調して話し、小さく肩をすくめて見せる。
自分から全てを話すのではなく、興味を持たせて相手に質問をさせたい。
人というのは、押し付けられたことには疑問を持ちやすいが、自ら求めたことに対しては疑いを抱きにくいものだと、教えて貰った事がある。教えてくれたのが誰であったかは思い出せないけれど。
上手く興味を持ってくれるか、内心ヒヤヒヤだけど、口角を上げて笑顔を作る。
少々のこわ張りは、問題を抱えているが故の苦笑と捉えては貰えないだろうか…
そしてその問題が何であるか、に興味を持って問い返してくれたらパーフェクトだ。
「…差し支えなければ、事情を伺っても?」
よし!
心の内で快哉を叫んだが、表に出ないように自制する。
「実はこの度…新しい事業を始めることになりまして、今、当家の評判を下げるわけにはいかないのです」
「どのような事業を?」
「……機密事項なのですが…まぁ、良いでしょう。これをすぐに真似できる所は他にはありませんからね」
懐のアイテムバックから出すふりをしながら、予めアイテムボックスに入れておいた、コエリアの器に注いだ癒しの水を取り出して、テーブルの上に置く。
「保存容器に改良を加えている最中なもので。少しでも鮮度を保つ為にと、このような状態ですみせん」
異世界に来てから攫われる迄、ずっと森の中にいたので、まともな容器など当然持っていない。コエリアの葉が持つ防腐効果を理由に誤魔化してみたが、違和感を持たれないかとドキドキする。
器を店主の方へ押しやると、真珠色の光を帯びた癒しの水の表面が揺れる。
「何せ、本日ようやく、開発に携わってきた生産者達と正式な専売契約を結んできたもので…」
本当に大変でした、と溜息をついて見せる。
「勿論研究時から支援と投資を続けてきたからこそなのですが…… こちらはそれ以上に価値のあるものなのです」
「美しい液体ですね」
「ええ、しかしこれの価値は見た目ではなく、その効能なのです」
「…効能? これは薬なのですか?」
「そうです。よろしければ試してみられますか? 何か器を御用意頂ければ…」
店主が後ろに控えた店員に指示し、空のカップを準備させ、二つのカップに癒しの水を半分に分けて注ぎ直させた。
「疑うわけでは無いですが、貴方様から先に飲んでみて頂けますか?」
用心深い店主が癒しの水が注がれたカップのひとつを、おれの前に給仕させる。
「もちろん大丈夫ですよ。少々疲れていたので、丁度良いです。御店主は今はお疲れでしょうか? そうであれば、より実感頂けるのですが…」
「疲労回復の効果があると言う訳ですか? 急な仕事が立て込んで昨夜もろくに眠れていないので、疲れは溜まっているとは思いますが…疲労回復薬は飲んで直ぐに効果が分かるものでもありますまい」
期待外れだったというような表情を見せる店主に、笑顔を向ける。
「まぁ、一度飲んでみて下さい」
そう言って、給仕された癒しの水を飲み干して見せ、空になったカップをテーブルに戻す。
感情が揺さぶられたり緊張が続いていたりで、本当に疲れてきていたので、癒しの水の効果が染み渡る。
「ふぅ、本当に素晴らしい」
自作の水を褒めるのは妙な気分にはなるが、実際に癒されたので、演技では見せられない雰囲気を出せたと思う。
店主も、訝しむ気持ちが見える表情のまま、自分の前に置かれた水を口にする。
ゴクリと嚥下した瞬間、店主の目が大きく見開かれた。
「…!? これはっ!?」
そうだろう、そうだろう。
この癒しの水は、ファリも驚いてくれた速効型なのだ。
より貴族らしく見えそうなことと、アイテムボックスを使う際、ジャケットの内ポケットの中に、ファリの持っていた袋のような、アイテムバックを入れていることにすれば、物を取り出しやすくなるはずだ。
実際に内ポケットに入れているのは、ファリに貰った何の変哲もない小袋ひとつ。
アイテムバックではないが、覗き込まれた時の為の対策でもある。
備えあれば憂いなし。
仕上げに、『身嗜み』の魔法をかけて身綺麗に整える。
よし、準備完了。
奴隷商店に乗り込むにあたり、一応の作戦は立てた。
とはいえ、しっかりと練られたものでもなく、かなり場当たり的な物なので、上手くいくかは完全に賭けになるのだけれど。
正直不安だが、そんな事は言っていられない。
ぐずぐずしていては、俺とファリを攫ったあの男達が戻ってきてしまう。それまでに、何としてでもファリの自由を取り戻すのだ。
気合いを入れる為に、掌でパンッと両頬を挟んで叩き、奴隷商店のある通りに戻った。
奴隷商店は、隣の道具屋に比べて店舗の大きさが三倍くらいはありそうだ。
胸糞悪いが、それだけ儲かっているという事だろう。
入口の扉を開けて中に入ると、正面にカウンターがあり、そこに立っていた店員が近づいてきて声を掛けてきた。
「いらっしゃいませ、お客様。本日はどういった商品をお求めでしょうか?」
商品という言葉にイラッとしたが、それを押さえて平静を装う。
「ここ数日の間に白い耳と尾の獣人が売られてきたのではないでしょうか?」
通常の客とは違う応答に店員が訝しむ。
「商品のご購入とは別のご用件なのでしょうか?」
「はい、売るはずではなかったのですが、手違いでこちらの方に流れてしまったようで…」
本来ならすぐに追い返されたのだろうが、店員は値踏みするようにおれの姿を観た後、判断を店主に任せることにしたようで、
「……店主を呼んで参りますので、こちらの方でお待ち下さい」
そう言っておれを応接室へ案内した。
通された応接室は、貴族達を接待する為に用意されているのか、ソファーやテーブルなどを始め、照明や壁の内装に至るまで、高価そうな物で設えられていた。
客をもてなす為の部屋でありながら、どこか息苦しく、違和感を覚えるのは、この部屋には窓がひとつも無いからだと気付く。
ただの商談や接待をする為だけに作られた部屋というわけではなさそうだ。
後ろ暗い密談が漏れないように、或いは、何か問題があった場合に、ここに招いた者達を逃さないような仕様となっているのだろう。
…時代劇なら、天井裏にお庭番とかが潜んでいるような場面だよな。
ボロを出さないように頑張らないと…
今、こうして待っている間も、何処からか観察されているのかもしれないのだ。
緊張で震えそうになるが、状況に気圧されるわけにはいかない。
貴族らしくを意識して、正した姿勢を崩さないよう気をつける。
「お待たせ致しました」
ノックの後、店主と思われる中年の男が部屋に入ってくる。
中背で上等な服に身を包んではいるが、その下の肉体は、ただの商店主というには、鍛え上げられているのがうかがえる。
おれが案内されて座ったソファーは、日本でいうと上座にあたる位置にあるが、ここではもてなしの意ではなく、部屋にひとつしかない出入口の扉から最も離れた場所に誘導されたという事なのだろう。
部屋を出るには、おれの向かいの椅子に座った店主の脇を抜ける必要があり、マップ画面で確認すると、扉の外にも何者かが待機しているのが分かった。
先程の店員がお茶を配膳し終わり、主の斜め後ろに控えたタイミングで店主が口を開いた。
「改めてご用件をお伺いしても?」
頷いて、店員に言ったのと同じ質問を繰り返した。
「…お話は分かりました。確かにお問い合わせの商品は仕入れております。しかし、こちらが買い上げた物ですので、ただでお返しするわけには参りません」
まぁ、そう言うよな。
しかし当然ながらお金は一銭も持ってはいない。
それどころか、この世界の貨幣がどのような物なのかさえ分からない状態だ。
そんな状態で海千山千の奴隷商人と渡り合おうというのだ。
気を引き締めて掛からねばならない。
「いえ、買い戻そうという意図はありません。…ただ…」
一度言葉を切って続く言葉を強調する。
「少々問題が生じまして…」
懐から効力を失った隷属の首輪を取り出して、テーブルの上に置いた。コトリと乾いた音がする。
「どうぞ、お手に取って御覧下さい」
懐に手をやった時に、少々緊迫した空気が流れたが、出した物を見て頷いた店主が首輪を手に取り、細部まで検分する。
「隷属の首輪ですね。これが何か…?」
首に掛けられていた時は、ピタリと閉じて継ぎ目がなくなっていたが、外された今は、一箇所が開いた状態となっている。
この状態に疑問を抱かないということは、首に掛ける前の通常の状態と見た目は変わりないということか。
全てが手探りなので、臨機応変に対応していかなければならず、手に汗を握るが、その緊張を悟られるわけにもいかない。
「その首輪は不良品なのです。一見壊れていないように見えますが、隷属の効力は失われています」
「成る程、それで?」
「実はそれと同じ物が、先程お伝えした獣人の首についております」
「…ふむ」
「乱暴に扱ったり、ちょっとした衝撃やきっかけで隷属の効力が失われてしまいます。また、特別な手順を踏んで外さなければ、隷属の効力が失われるだけでなく、首輪をしている者が凶暴化して手が付けられなくなり、大変危険なのです」
「それをわざわざ警告しにいらしたと?」
「はい、今は、当家の落ち度で問題が起こるのを避けたいのです。悪評判というのは広まるのも早いものですから…」
今は、という部分を少し強調して話し、小さく肩をすくめて見せる。
自分から全てを話すのではなく、興味を持たせて相手に質問をさせたい。
人というのは、押し付けられたことには疑問を持ちやすいが、自ら求めたことに対しては疑いを抱きにくいものだと、教えて貰った事がある。教えてくれたのが誰であったかは思い出せないけれど。
上手く興味を持ってくれるか、内心ヒヤヒヤだけど、口角を上げて笑顔を作る。
少々のこわ張りは、問題を抱えているが故の苦笑と捉えては貰えないだろうか…
そしてその問題が何であるか、に興味を持って問い返してくれたらパーフェクトだ。
「…差し支えなければ、事情を伺っても?」
よし!
心の内で快哉を叫んだが、表に出ないように自制する。
「実はこの度…新しい事業を始めることになりまして、今、当家の評判を下げるわけにはいかないのです」
「どのような事業を?」
「……機密事項なのですが…まぁ、良いでしょう。これをすぐに真似できる所は他にはありませんからね」
懐のアイテムバックから出すふりをしながら、予めアイテムボックスに入れておいた、コエリアの器に注いだ癒しの水を取り出して、テーブルの上に置く。
「保存容器に改良を加えている最中なもので。少しでも鮮度を保つ為にと、このような状態ですみせん」
異世界に来てから攫われる迄、ずっと森の中にいたので、まともな容器など当然持っていない。コエリアの葉が持つ防腐効果を理由に誤魔化してみたが、違和感を持たれないかとドキドキする。
器を店主の方へ押しやると、真珠色の光を帯びた癒しの水の表面が揺れる。
「何せ、本日ようやく、開発に携わってきた生産者達と正式な専売契約を結んできたもので…」
本当に大変でした、と溜息をついて見せる。
「勿論研究時から支援と投資を続けてきたからこそなのですが…… こちらはそれ以上に価値のあるものなのです」
「美しい液体ですね」
「ええ、しかしこれの価値は見た目ではなく、その効能なのです」
「…効能? これは薬なのですか?」
「そうです。よろしければ試してみられますか? 何か器を御用意頂ければ…」
店主が後ろに控えた店員に指示し、空のカップを準備させ、二つのカップに癒しの水を半分に分けて注ぎ直させた。
「疑うわけでは無いですが、貴方様から先に飲んでみて頂けますか?」
用心深い店主が癒しの水が注がれたカップのひとつを、おれの前に給仕させる。
「もちろん大丈夫ですよ。少々疲れていたので、丁度良いです。御店主は今はお疲れでしょうか? そうであれば、より実感頂けるのですが…」
「疲労回復の効果があると言う訳ですか? 急な仕事が立て込んで昨夜もろくに眠れていないので、疲れは溜まっているとは思いますが…疲労回復薬は飲んで直ぐに効果が分かるものでもありますまい」
期待外れだったというような表情を見せる店主に、笑顔を向ける。
「まぁ、一度飲んでみて下さい」
そう言って、給仕された癒しの水を飲み干して見せ、空になったカップをテーブルに戻す。
感情が揺さぶられたり緊張が続いていたりで、本当に疲れてきていたので、癒しの水の効果が染み渡る。
「ふぅ、本当に素晴らしい」
自作の水を褒めるのは妙な気分にはなるが、実際に癒されたので、演技では見せられない雰囲気を出せたと思う。
店主も、訝しむ気持ちが見える表情のまま、自分の前に置かれた水を口にする。
ゴクリと嚥下した瞬間、店主の目が大きく見開かれた。
「…!? これはっ!?」
そうだろう、そうだろう。
この癒しの水は、ファリも驚いてくれた速効型なのだ。
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