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月も星も見えない夜に
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辺りが暗くなり始めたな、と思ったら、あっという間に真っ暗になってしまった。
ここが裂けた地の底だからかもしれない。
切り立った崖に遮られ、ほとんど空は見えないが、僅かに見えるはずの空の欠片にも星はひとつも見えない。
この世界には、宇宙に星も月も存在しないのだろうか…
それともただ曇ってしまっただけなのか…。 昼間はあんなに晴れていたのに…
わけのわからない異世界の、こんな地の裂け目の底で。上も下もわからなくなるような暗闇の中、不安で胸が締め付けられる。
この地の底は閉ざされた空間であるので、魔物の通り道とはなりにくいだろうが、おれ達に気づいた魔物がエサを取りに降りて来ないとも限らない。
そうなるともう、実質お手上げ状態ではあるが、何もしないままではいられない。
索敵の為に、マップ画面を開いたが、有難いことに、これが灯りの代わりを果たしてくれた。
薄っすらとした光ではあったが、半透明の画面の先にある物も、光が及ぶ範囲で見ることかできる。
わずかばかりの灯りをこんなに心強く思ったことはない。
透明の文字盤が光るデジタル時計を持っていたが、それに似ている。
今のところ魔物を示す赤い点は見えない。
ホッとして、どれくらい体力と魔力が回復したかを確認する為に、ステータス画面に切り替えた。
————————————————
主人公:円谷 和明(17)
レベル:4
体力:27/65
魔力:43/350
攻撃:9
防御:9
知恵:14
精神:14
敏捷:14
器用:14
幸運:1
魅力:1
スキル:水のポンプ/緩衝の水(New)
/ヒール/隠密
乙女の本気:未習得
属性:聖/水
状態:乙女の呪い
称号:聖女/巻き込まれし者
/女神(代理補佐)の加護
————————————————
はっきりした時間の経過がわからないので、確かなことは言えないが、座って体を休めてはいても、起きていると、寝ている時よりも体力や魔力の回復が遅いみたいだ。
画面の灯りを頼りに、まだ目を覚まさない彼の姿を見る。
魔力が回復していれば、もう一度ヒールをかけることができるのに、まだいくらか足りていない。
彼の頬に触れてみると、青白い顔色に見合い、ひんやりとしている。
少し心配になり、冷えた彼の手を、両手でそっと掬い、包み込んで温めようとしたが、彼の手は、おれの手よりも大きく、指先の関節二つ分くらいがはみ出してしまった。
確かにおれは、身長もそう高い方でも、男らしいタイプでもないが、やはり男としてちょっと面白くない。
ピョコンと頭に付いている大きな二つの犬耳に目をやり、彼は人間じゃない分、大きくて当たり前なんだ、と思って無理矢理自分を慰める。
手のひらと指先を万遍なく温められるように、少しずつ両手をずらしていく。
しばらくそうしていると、彼の指先がピクリと動き、じわりと指が曲げられて、おれの手が捕らえられた。
彼の顔を見ると、何度か眉が寄せられた後に、ゆっくりと瞼が持ち上げられる。
開かれた瞳は、赤と金が混じり合う神秘的な色合いで、思わずその美しさに息を飲んだ。
握られた手にキュッと力が込められた後、ハッとしたように大きく目が見開かれる。
次の瞬間、両手の間から手を引き抜きざまに飛び退り、おれとの間に1メートルほどの距離が開けられた。
「っ…!」
彼は、痛みで声を漏らし、片手で傷を押さえている。
「動かないで! 傷が開く!」
おれは焦って声をかける。
彼は傷を押さえた姿勢のまま動かず、様子を伺っているようだ。少し離れてしまうと、明かりが届かず、はっきりとは姿が見えなくなる。
警戒している彼に、敵意がないことを伝えたい。ゆっくりと視線を外し、体の向きを変えて背を向ける。
彼を犬と同じように扱っているような気がして微妙に後ろめたさも感じるが、犬は目を合わせていると警戒するものだ。
しばらくそのままの状態が保たれていたが、背後の彼が警戒を解いた気配を感じた。あからさまに肌に突き刺さるようだったピリピリとした空気が、ふっと緩んだのだ。
「貴方が手当てしたのか?」
あ、良かった、言葉通じた。
内心、心配していたのでホッとする。
かけられた声に応える。
「うん、でもまだちゃんと治ってないよ。治癒魔法をかけたけど、一回じゃ足りなくて…。あと少し待てば、魔力が回復するから、もう一回、後でかけていいかな?」
「……」
返事がない。まだ警戒されている?
「…あれは、どうした?」
…あれ?
「あれって何?」
「わたしに致命傷を与えた魔獣だ」
えっ? それ、君が倒したんじゃないのか?
そういえば、近くに死骸が無かった。あんなに大きな、森の木々を震わせるほどの咆哮を上げていた魔物… 魔獣…なのか? なら、体も大きかったはずで、死骸があれば、きっと目に付いたに違いないのに…
「おれが来た時には、君が倒れていただけだったけど…」
「………」
魔獣は彼を殺したと判断して立ち去った後だった?
そもそも魔獣がどんなのかもわからないから当然行動原理もわからないしで、怪しい予測しか立てられない。
色々考えていると、いつの間にか、気配も感じさせず、彼が目の前に居て驚く。
正面から食い入るようにおれを見つめている。
「な…なに?」
なんとなくドギマギしながら尋ねると、彼が驚いたように反対に問い返してくる。
「貴方は今、わたしが見えているのか?」
そりゃ画面の灯りがあるから…
ってまさか、幽霊かなんか的な?!
いやいや、ちゃんと触れたし息もしてた!幽霊なんかじゃない!
じゃあ、この画面がおれにしか見えていないってことか? この画面を消したら真っ暗で何も見えないもんな。
「あー…、そんなにはっきり見えるわけじゃないけど、近い距離ならなんとか…?」
これくらいの範囲? と両手を横にめいいっぱい広げて見せる。
「…貴方は魔人なのか? そうは見えないが…。人間はこの闇の中では全く視界がきかないはず…」
「違うけど…。その、魔法みたいなもののお陰かな」
「魔法…か」
自分でもなんだか微妙な説明だな、と思ったが、彼は納得してくれたようだ。
この世界、困った時は魔法だな。うんうん、とひとり頷いていると、質問が続けられた。
「何故…わたしを助けた?」
「えっ? 何故? そりゃ、怪我してたから…」
「怪我をしていようが、普通の人間は、獣人を助けたりはしない」
「えっ? そうなのか? 何でだ?」
彼は、疑問を返すおれを、不思議そうな顔をして見ている。
「同族ではないからだ。人間は特に、獣人を獣と蔑んでいる。……そんなことも分からないとは、やはり貴方は人間では無いのでは?」
うーん、さすが異世界、シュールだな。
人間かどうかを尋ねられたのは初めてだ。
人間の他に獣人やら魔人やらが居て、それぞれの種族は仲良くない…ってことか。
「人間だけど、何にも知らないっていうか…気がついたらこの森に居たというか…」
「記憶喪失…なのか?」
「えーと、そうだね、そんなようなもの? あ、でも自分の名前くらいはわかるよ? おれ、円谷和明。つぶらやが姓で、かずあきが名前。親しい人はカズとかアキとかカズアキって呼ぶよ。君も好きに呼んで」
もう、説明も面倒というか、そもそも自分でもよくわからない。取り敢えず問いに乗っかって、記憶喪失ということにしておいた。
「セイ?」
「あ、姓は通じねーのか… うーん、……家名?」
「なるほど。わたしは、ナファリード……。ナファリードだ」
家名を言いかけてやめたという雰囲気だったが、どちらにせよ、おれが聞いたところで、何にもわからないので変わりはない。
「へー、カッコイイ名前だな。んー、ファリって呼んでもいいか?」
すぐに返事が返ってこない。
あれ? 少し馴れ馴れしくしすぎたかな? でも…
「君のこと、まだよく知らないけど… つーか、知らないことばっかなんだけど… おれは君と仲良くなりたいって思ってる。 ……ダメ?」
彼は、真意を探るように、少しの間じっとおれの目を見つめた後、ふっと肩の力を抜いた。
「…変わっているな。 ……カズアキは…」
名前を呼んでくれた。
これは、オッケーってことだよな?
「よろしくな、ファリ!」
今日はじめて、楽しく嬉しい気持ちになれた。
ここが裂けた地の底だからかもしれない。
切り立った崖に遮られ、ほとんど空は見えないが、僅かに見えるはずの空の欠片にも星はひとつも見えない。
この世界には、宇宙に星も月も存在しないのだろうか…
それともただ曇ってしまっただけなのか…。 昼間はあんなに晴れていたのに…
わけのわからない異世界の、こんな地の裂け目の底で。上も下もわからなくなるような暗闇の中、不安で胸が締め付けられる。
この地の底は閉ざされた空間であるので、魔物の通り道とはなりにくいだろうが、おれ達に気づいた魔物がエサを取りに降りて来ないとも限らない。
そうなるともう、実質お手上げ状態ではあるが、何もしないままではいられない。
索敵の為に、マップ画面を開いたが、有難いことに、これが灯りの代わりを果たしてくれた。
薄っすらとした光ではあったが、半透明の画面の先にある物も、光が及ぶ範囲で見ることかできる。
わずかばかりの灯りをこんなに心強く思ったことはない。
透明の文字盤が光るデジタル時計を持っていたが、それに似ている。
今のところ魔物を示す赤い点は見えない。
ホッとして、どれくらい体力と魔力が回復したかを確認する為に、ステータス画面に切り替えた。
————————————————
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攻撃:9
防御:9
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精神:14
敏捷:14
器用:14
幸運:1
魅力:1
スキル:水のポンプ/緩衝の水(New)
/ヒール/隠密
乙女の本気:未習得
属性:聖/水
状態:乙女の呪い
称号:聖女/巻き込まれし者
/女神(代理補佐)の加護
————————————————
はっきりした時間の経過がわからないので、確かなことは言えないが、座って体を休めてはいても、起きていると、寝ている時よりも体力や魔力の回復が遅いみたいだ。
画面の灯りを頼りに、まだ目を覚まさない彼の姿を見る。
魔力が回復していれば、もう一度ヒールをかけることができるのに、まだいくらか足りていない。
彼の頬に触れてみると、青白い顔色に見合い、ひんやりとしている。
少し心配になり、冷えた彼の手を、両手でそっと掬い、包み込んで温めようとしたが、彼の手は、おれの手よりも大きく、指先の関節二つ分くらいがはみ出してしまった。
確かにおれは、身長もそう高い方でも、男らしいタイプでもないが、やはり男としてちょっと面白くない。
ピョコンと頭に付いている大きな二つの犬耳に目をやり、彼は人間じゃない分、大きくて当たり前なんだ、と思って無理矢理自分を慰める。
手のひらと指先を万遍なく温められるように、少しずつ両手をずらしていく。
しばらくそうしていると、彼の指先がピクリと動き、じわりと指が曲げられて、おれの手が捕らえられた。
彼の顔を見ると、何度か眉が寄せられた後に、ゆっくりと瞼が持ち上げられる。
開かれた瞳は、赤と金が混じり合う神秘的な色合いで、思わずその美しさに息を飲んだ。
握られた手にキュッと力が込められた後、ハッとしたように大きく目が見開かれる。
次の瞬間、両手の間から手を引き抜きざまに飛び退り、おれとの間に1メートルほどの距離が開けられた。
「っ…!」
彼は、痛みで声を漏らし、片手で傷を押さえている。
「動かないで! 傷が開く!」
おれは焦って声をかける。
彼は傷を押さえた姿勢のまま動かず、様子を伺っているようだ。少し離れてしまうと、明かりが届かず、はっきりとは姿が見えなくなる。
警戒している彼に、敵意がないことを伝えたい。ゆっくりと視線を外し、体の向きを変えて背を向ける。
彼を犬と同じように扱っているような気がして微妙に後ろめたさも感じるが、犬は目を合わせていると警戒するものだ。
しばらくそのままの状態が保たれていたが、背後の彼が警戒を解いた気配を感じた。あからさまに肌に突き刺さるようだったピリピリとした空気が、ふっと緩んだのだ。
「貴方が手当てしたのか?」
あ、良かった、言葉通じた。
内心、心配していたのでホッとする。
かけられた声に応える。
「うん、でもまだちゃんと治ってないよ。治癒魔法をかけたけど、一回じゃ足りなくて…。あと少し待てば、魔力が回復するから、もう一回、後でかけていいかな?」
「……」
返事がない。まだ警戒されている?
「…あれは、どうした?」
…あれ?
「あれって何?」
「わたしに致命傷を与えた魔獣だ」
えっ? それ、君が倒したんじゃないのか?
そういえば、近くに死骸が無かった。あんなに大きな、森の木々を震わせるほどの咆哮を上げていた魔物… 魔獣…なのか? なら、体も大きかったはずで、死骸があれば、きっと目に付いたに違いないのに…
「おれが来た時には、君が倒れていただけだったけど…」
「………」
魔獣は彼を殺したと判断して立ち去った後だった?
そもそも魔獣がどんなのかもわからないから当然行動原理もわからないしで、怪しい予測しか立てられない。
色々考えていると、いつの間にか、気配も感じさせず、彼が目の前に居て驚く。
正面から食い入るようにおれを見つめている。
「な…なに?」
なんとなくドギマギしながら尋ねると、彼が驚いたように反対に問い返してくる。
「貴方は今、わたしが見えているのか?」
そりゃ画面の灯りがあるから…
ってまさか、幽霊かなんか的な?!
いやいや、ちゃんと触れたし息もしてた!幽霊なんかじゃない!
じゃあ、この画面がおれにしか見えていないってことか? この画面を消したら真っ暗で何も見えないもんな。
「あー…、そんなにはっきり見えるわけじゃないけど、近い距離ならなんとか…?」
これくらいの範囲? と両手を横にめいいっぱい広げて見せる。
「…貴方は魔人なのか? そうは見えないが…。人間はこの闇の中では全く視界がきかないはず…」
「違うけど…。その、魔法みたいなもののお陰かな」
「魔法…か」
自分でもなんだか微妙な説明だな、と思ったが、彼は納得してくれたようだ。
この世界、困った時は魔法だな。うんうん、とひとり頷いていると、質問が続けられた。
「何故…わたしを助けた?」
「えっ? 何故? そりゃ、怪我してたから…」
「怪我をしていようが、普通の人間は、獣人を助けたりはしない」
「えっ? そうなのか? 何でだ?」
彼は、疑問を返すおれを、不思議そうな顔をして見ている。
「同族ではないからだ。人間は特に、獣人を獣と蔑んでいる。……そんなことも分からないとは、やはり貴方は人間では無いのでは?」
うーん、さすが異世界、シュールだな。
人間かどうかを尋ねられたのは初めてだ。
人間の他に獣人やら魔人やらが居て、それぞれの種族は仲良くない…ってことか。
「人間だけど、何にも知らないっていうか…気がついたらこの森に居たというか…」
「記憶喪失…なのか?」
「えーと、そうだね、そんなようなもの? あ、でも自分の名前くらいはわかるよ? おれ、円谷和明。つぶらやが姓で、かずあきが名前。親しい人はカズとかアキとかカズアキって呼ぶよ。君も好きに呼んで」
もう、説明も面倒というか、そもそも自分でもよくわからない。取り敢えず問いに乗っかって、記憶喪失ということにしておいた。
「セイ?」
「あ、姓は通じねーのか… うーん、……家名?」
「なるほど。わたしは、ナファリード……。ナファリードだ」
家名を言いかけてやめたという雰囲気だったが、どちらにせよ、おれが聞いたところで、何にもわからないので変わりはない。
「へー、カッコイイ名前だな。んー、ファリって呼んでもいいか?」
すぐに返事が返ってこない。
あれ? 少し馴れ馴れしくしすぎたかな? でも…
「君のこと、まだよく知らないけど… つーか、知らないことばっかなんだけど… おれは君と仲良くなりたいって思ってる。 ……ダメ?」
彼は、真意を探るように、少しの間じっとおれの目を見つめた後、ふっと肩の力を抜いた。
「…変わっているな。 ……カズアキは…」
名前を呼んでくれた。
これは、オッケーってことだよな?
「よろしくな、ファリ!」
今日はじめて、楽しく嬉しい気持ちになれた。
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