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ティムはウスティオの新聞局にスカウトされて長い間悩んだが行く決心をした事を上司に報告した。
「本当に行くのか」新聞社の同僚は言う、
「ティムがいなくなると寂しいよ」
「はい、長く勤務したかったですが、行く決意です」
長く実直に勤務していたが、自分はウスティオの大手新聞局に行く。
その決心をした日に遅くまで、新聞局のデスクで最後の事務仕事にいた。
蛍光灯をつけっぱなしにして、事務のおばさんが「もう電気消しますよ。帰る時電気を落としてくださいね」
と言う。
ティムのためにその日の夜は同寮が送別会を開いてくれた。

それからしばらくして、ティムの車はアールデコ様式の大手新聞局の前に止まった。
ティムは車を止めると、車から降りて、回転式のドアを抜け、フロアに出た。
ティムの再就職先の初めての勤務だった。
「新聞社の記者部は何処になりますか?」受付で聞く。
番号札を持ったティムに、受付は、
「5階になります」
5階のスイッチを入れて、エレベーターに乗り、5階につく。
エレベーターが開くと同時に、新聞局の広い編集室の光景が飛び込んできた。
仕事場は忙しい雰囲気だ。
ひっきりなしにオペレーターが電話対応におわれている。
社員が他の仲間に指で指示を送っている。
部屋の鏡のある別の部屋は多くのスーパーコンピューターが並んでいる。
ティムは編集室にいる、男を見つけて、声をかける。
「今日からよろしく」
リッツはティムを喜んで迎えると、
「編集部の経験があるから、説明は特にいらないか。これが君のディスクになる」と説明した。
仕事場の人間がティムを見て噂話をしている。
「それとティム、編集部の上の人間が、君に話をしたいそうだ」
多くが退社する中、編集部の上司がティムに声をかけた。
「話とは?」
「まずさっそくだが、君の事は聞いている、ベルカの大学を出て、編集部にはいり、内戦に参加して、その記事を
書いた」
「ええ」
「ベルカの友人がいる・・・。名前は誰だったか?」
「ニートベルト」ティムは友人の名を上司が言うより早く呟いた。
「彼は政府軍の刑務所に収監されている」
「はい・・・」
「彼のことについて、我が社は本を出したい。君の協力がいる。そのために君を我が社によんだ。君の書いた記事を読んだが、小さい会社だからほとんど注目されていない。
だが、内容は素晴らしい。
そこで我が社で、君の本を出したい。我が社なら君の本を国中に出版できる」
上司はグラスに編集者の小型冷蔵庫から氷を取り出し、グラスに飲み物を注ぎながら、
「その君が書いた本を我が社でも出版したい。君の実力も含めて、我が社で書いてほしい。
ティムはやっと自分考えを広める機会を得たことを実感した。
「はい。僕も内戦を通して、新聞記者としてやってきましたが、機会が得られた事に感謝しています」
と言った。

市場をうろうろとしていると、黒いコートの男が話し掛けてきた。
最初はその男は、面白くなさそうに手をこすりあわす等の行為をして、時間を潰していたが、
市場をうろうろしている、ティムの事を気付くと、手招きして話かけてきた。
「私はこうゆう物です」
黒ポケットから、自分の証明の手帳をティムに少しだけ見せた。
公安調査庁だった。
「あなたのベルカ人の友人とどのようなやりとりがあったかお尋ねしたくて.。
今度本を出されるそうですね」
「それが何か?」
「問題がないか確認とゆうわけにはいきませんかね」と男は言う。
「僕はこうゆう物です」
ティムも大手新聞局の名刺を見せた後、
「内戦が終わってからの話ではないですか」
「いや、別に貴方が反政府なんてのは、捕まる対象外でしょうが、
はは・・・私も影ながら反政府の味方したいですが。何せ歳と仕事柄ですから。
念のための調査ですよ」
「ただの友達。大した話はしていませんよ・・・本当です。誤解も、それも時が何とかしてくれる。
よくある話でしょう。反政府に情報が漏れたなんて話。
しかも本当に大した話じゃありませんよ。それに今度本が出る。そちらで読んでくれ」
そう言って、ティムは足早にその場を離れる。
警察官は頭を掻いていた。
日曜、新聞局で出した本は正式大手新聞局のものとして出版発表された。
          ウスティオ内戦の子供達とあるベルカ人の記述
本は内線下の人達の素晴らしさや内線のエピソードやニートベルトについての事。戦争中に会ったあの捕虜の事で
前、出した本を出版社用に編成しなおした物だった。
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