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ティムは政府軍の情報の通信の管理下にともない、反政府の郵便局で、
ニートベルト相手に電報を打つように働きかけていた。
背広姿50歳頃の職員は頭を掻きながら、
電報の発信者の業務の職員は、どの様な物か聞いてきた。
「ベルカ宛ですな」と職員は言った。
「お願いします」そう言って、
電報の内容を記録した封筒を取り出した。
ホテルで書き記した物を便箋のない封筒に入れて
内容を記した物をまとめる。
電報の内容は軍に所属しているニートベルトに家族のエルジア大使館に
エルジアへの家族の亡命の許可書の申請の発行をしてほしいとの書類と
政府軍にいる兄との再会をしたいとゆう依頼だった。
それを切手とともに郵便局の職員に無言で手渡す。
職員は電報を近くで近視用眼鏡を外して見ながら受け取った。
「共和国に平和をお願いします」と職員は言った。
「エルジアに交通許可の書類ですか・・・。ちょっとここでは無理です」と続けた。
「いや、それでベルカに交通許可の申請の依頼です。ベルカならしてくれるそうだから」
「反政府軍もいつまで攻勢でいられるかですな・・・」と職員は不安そうに言った。
「いや、反政府軍の力を甘く見ているよ。確かに物量的や寄せ集めもいるが、
この目で反政府の力を見た。補給線を完全に確保すると、この戦い勝てる」と。
一緒に郵便局のソファーにいた、50過ぎのおばさんが、
「反政府軍には、頑張ってほしいわね。ベルカの時代は独裁だったから、政府が敵だと
大変よ。やっと独立したとゆうのに共和国も大変よ」と。
「私は新聞記者です」
「じゃあこの戦争の事を何でも知っているんじゃない?」
「ただのこの戦いの従軍記者ですよ」ティムは言った。
2ヶ月後、ティムにニートベルトからの返信が届いた。
軍関係でなければ、家族のエルジアへの亡命の申請については構わない。
そして、返信への詳しい特殊な電話番号が書いてあった。
ティムは、自宅にしているホテルからニートベルトに連絡を入れた。
通信の音が響く。通信を合わせるためボリュームを上げる。
「ニートベルト久々だな」
「ああ・・・この番号は反政府軍の関係者にできるだけ内緒にしてほしい。
個人的な番号なんだ」
「家族をエルジアに亡命させたい・・・」
「エルジアへか・・・」
「政府軍の侵攻は確かにまだ及んでいない。だがもしもの時がある」
「民間人だし、まだ戦火の及んでない地域に移動するとか」
「家族が完全に大丈夫だとゆう保証はないんだ。
家族もエルジアへの亡命を早めに希望している。
戦争に負ければウスティオの民主主義は敗れ、元のベルカの影響力の強い、閉鎖的な国に戻る。
今のうちにベルカを離れさせたい。
それに家族も豊かなエルジアの方が好きらしい」
「俺しか頼る人間はいないのか・・・?」と、数秒の沈黙が流れた後、
「大学時代の知り合いが何人かいるが、全員連絡がとれないから君に頼みたい」
「わかった。エルジアの大使館に連絡をとってなんとかしょう」
「必要な物はあるか?」
「それは後で連絡しよう。が、なにせ戦時中だからな、エルジアも何と言うか」
「そこをお願いだ」
「通れば、問題はどうやって政府軍の地帯を通過するかだな。
鉄道での通過か、それとも空の通過か」
「わかってる」
「うまくいけばどちらでもいい」
沈黙が1瞬だったが、
「この戦い、ベルカが参戦するようなんだ。ベルカが参戦すれば家族のエルジアへの亡命も難しくなる、
そこでだ、政府軍の空軍関係者に君の家族の亡命の通行ビザを譲ってくれる友人が一人いる。
君と会いたいそうだ。タダは無理だが」
「何処で会う?」
「店の名前は言うよ。待ち合わせで会えばいい、いま何処にいる?」
「自宅にしているホテルから連絡しているんだ」
その年の11月、反政府軍陸上部隊は、ウスティオ政府軍の首都ディレクタスを
陥落させ、開放に成功する。
ニートベルト相手に電報を打つように働きかけていた。
背広姿50歳頃の職員は頭を掻きながら、
電報の発信者の業務の職員は、どの様な物か聞いてきた。
「ベルカ宛ですな」と職員は言った。
「お願いします」そう言って、
電報の内容を記録した封筒を取り出した。
ホテルで書き記した物を便箋のない封筒に入れて
内容を記した物をまとめる。
電報の内容は軍に所属しているニートベルトに家族のエルジア大使館に
エルジアへの家族の亡命の許可書の申請の発行をしてほしいとの書類と
政府軍にいる兄との再会をしたいとゆう依頼だった。
それを切手とともに郵便局の職員に無言で手渡す。
職員は電報を近くで近視用眼鏡を外して見ながら受け取った。
「共和国に平和をお願いします」と職員は言った。
「エルジアに交通許可の書類ですか・・・。ちょっとここでは無理です」と続けた。
「いや、それでベルカに交通許可の申請の依頼です。ベルカならしてくれるそうだから」
「反政府軍もいつまで攻勢でいられるかですな・・・」と職員は不安そうに言った。
「いや、反政府軍の力を甘く見ているよ。確かに物量的や寄せ集めもいるが、
この目で反政府の力を見た。補給線を完全に確保すると、この戦い勝てる」と。
一緒に郵便局のソファーにいた、50過ぎのおばさんが、
「反政府軍には、頑張ってほしいわね。ベルカの時代は独裁だったから、政府が敵だと
大変よ。やっと独立したとゆうのに共和国も大変よ」と。
「私は新聞記者です」
「じゃあこの戦争の事を何でも知っているんじゃない?」
「ただのこの戦いの従軍記者ですよ」ティムは言った。
2ヶ月後、ティムにニートベルトからの返信が届いた。
軍関係でなければ、家族のエルジアへの亡命の申請については構わない。
そして、返信への詳しい特殊な電話番号が書いてあった。
ティムは、自宅にしているホテルからニートベルトに連絡を入れた。
通信の音が響く。通信を合わせるためボリュームを上げる。
「ニートベルト久々だな」
「ああ・・・この番号は反政府軍の関係者にできるだけ内緒にしてほしい。
個人的な番号なんだ」
「家族をエルジアに亡命させたい・・・」
「エルジアへか・・・」
「政府軍の侵攻は確かにまだ及んでいない。だがもしもの時がある」
「民間人だし、まだ戦火の及んでない地域に移動するとか」
「家族が完全に大丈夫だとゆう保証はないんだ。
家族もエルジアへの亡命を早めに希望している。
戦争に負ければウスティオの民主主義は敗れ、元のベルカの影響力の強い、閉鎖的な国に戻る。
今のうちにベルカを離れさせたい。
それに家族も豊かなエルジアの方が好きらしい」
「俺しか頼る人間はいないのか・・・?」と、数秒の沈黙が流れた後、
「大学時代の知り合いが何人かいるが、全員連絡がとれないから君に頼みたい」
「わかった。エルジアの大使館に連絡をとってなんとかしょう」
「必要な物はあるか?」
「それは後で連絡しよう。が、なにせ戦時中だからな、エルジアも何と言うか」
「そこをお願いだ」
「通れば、問題はどうやって政府軍の地帯を通過するかだな。
鉄道での通過か、それとも空の通過か」
「わかってる」
「うまくいけばどちらでもいい」
沈黙が1瞬だったが、
「この戦い、ベルカが参戦するようなんだ。ベルカが参戦すれば家族のエルジアへの亡命も難しくなる、
そこでだ、政府軍の空軍関係者に君の家族の亡命の通行ビザを譲ってくれる友人が一人いる。
君と会いたいそうだ。タダは無理だが」
「何処で会う?」
「店の名前は言うよ。待ち合わせで会えばいい、いま何処にいる?」
「自宅にしているホテルから連絡しているんだ」
その年の11月、反政府軍陸上部隊は、ウスティオ政府軍の首都ディレクタスを
陥落させ、開放に成功する。
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