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3月5日ヴァレー空軍基地
ダンベルを上げ、筋トレを終えたバートレット大尉がラリーを外に案内した。
整備機の格納庫の前のソファーに、ラリーはラジオを置いて
それを聞きながら、朝食のサンドイッチをほうばっていた。
「今度の戦いはどう思う」
「何をです?」
「政府高官を襲った機といい、その報道はまだウスティオに報道されてないじゃないか」
「というと?」
「あの機はベルカの画策とゆう疑いがあるんだよ、
今度の内戦の大幅なベルカの支援だって、
裏でベルカがウスティオに対する
ウスティオの反ベルカ政府勢力を根絶するための狙いに大幅な戦力の投入を決定したとの
噂があるんだよ。
今度の戦いは
勝っても政府、負けても政府になるかもしれない。
まだ、反政府はベルカの巨大な力に押されている状況で、
政府に頭が上がらねえ状況だってんだ。
ウスティオを襲った事件を公に報道しないのもそのせいじゃないか。
俺たち軍人もベルカの前には、
「政府の意識が変わらない限り、使いもんって事さ」
「僕は軍人としてやる事をやるだけですから」
そう言ってラリーはラジオを止め、
無言でバートレットから振り向くと、
自分でも解っている・・・。
この国の勝ち負けが自分の軍人としての行動も全て
ベルカの国益だという事も。
自分の求める自由意志だけでなく理想も
全て反映されない戦いだとゆう事も
真に命を捧げたい、ウスティオの真の理想にも反映されない事も・・・。
それからしばらくして、
ヴァレー空軍基地はクリスマスイブに浮かれていた。その日はクリスマスだから、
女も基地に招いてバカ騒ぎをしていた。
その日の夜は、ボクシングの中継で盛り上がっていた同僚に酒をどれだけ飲めるか
競争していた。
「おう、やれやれ左ストレートだ」とお酒を片手に皆叫ぶ。
「これぐらいも飲めねえのか?お~いラリーに最高に強いウイスキーを持ってきてやれ」
「もう勘弁してください。負けですよ」とラリー。
「そうは、いかねぇよ。これぐらいも無理なら軍人として根性なしだ、
俺は調子いい時にはまだ飲むぜ。これは基地のしきたりだ」と、バートレット
「じゃあ飲んでやるよ」と、ラリーは言い、雰囲気で表面上盛り上がってて、
ことわりきれず負けん気で飲みまくった。
それから仲間と酒がまわって口論になり、ラリーは喧嘩をはじめた。それを上官に見つかり、基地の監房に閉じ込められた。
「朝までそうしてろ!戦争中だぞ!」と、ぶちこまれた。
朝になり、ラリーは洗面所に昨日の酒の飲み過ぎで、苦しく
食事と一緒に大量に嘔吐し、もどしていた。
「くそっ、最悪のクリスマスだ・・・」と、洗面所で嘔吐した後そうつぶやいた。
その時、同僚の情報班が報告書を持って急ぎ足でラリーの監房まで来て、
ひきつった表情で、
「反政府軍がマスカルーを陥落させたとの事だ」と伝えた。
ラリーは暗い室内で不安と敵機が迫ってくる衝動に駆られ、
監房の閉じたブラインドを1つ手で開くと、
火の手があがっている、マスカルーの方角をブラインドから見て、
ラリーは静かに言った。
「マスカルーが堕ちたとなると、敵はもうすぐそこだな・・・」
ダンベルを上げ、筋トレを終えたバートレット大尉がラリーを外に案内した。
整備機の格納庫の前のソファーに、ラリーはラジオを置いて
それを聞きながら、朝食のサンドイッチをほうばっていた。
「今度の戦いはどう思う」
「何をです?」
「政府高官を襲った機といい、その報道はまだウスティオに報道されてないじゃないか」
「というと?」
「あの機はベルカの画策とゆう疑いがあるんだよ、
今度の内戦の大幅なベルカの支援だって、
裏でベルカがウスティオに対する
ウスティオの反ベルカ政府勢力を根絶するための狙いに大幅な戦力の投入を決定したとの
噂があるんだよ。
今度の戦いは
勝っても政府、負けても政府になるかもしれない。
まだ、反政府はベルカの巨大な力に押されている状況で、
政府に頭が上がらねえ状況だってんだ。
ウスティオを襲った事件を公に報道しないのもそのせいじゃないか。
俺たち軍人もベルカの前には、
「政府の意識が変わらない限り、使いもんって事さ」
「僕は軍人としてやる事をやるだけですから」
そう言ってラリーはラジオを止め、
無言でバートレットから振り向くと、
自分でも解っている・・・。
この国の勝ち負けが自分の軍人としての行動も全て
ベルカの国益だという事も。
自分の求める自由意志だけでなく理想も
全て反映されない戦いだとゆう事も
真に命を捧げたい、ウスティオの真の理想にも反映されない事も・・・。
それからしばらくして、
ヴァレー空軍基地はクリスマスイブに浮かれていた。その日はクリスマスだから、
女も基地に招いてバカ騒ぎをしていた。
その日の夜は、ボクシングの中継で盛り上がっていた同僚に酒をどれだけ飲めるか
競争していた。
「おう、やれやれ左ストレートだ」とお酒を片手に皆叫ぶ。
「これぐらいも飲めねえのか?お~いラリーに最高に強いウイスキーを持ってきてやれ」
「もう勘弁してください。負けですよ」とラリー。
「そうは、いかねぇよ。これぐらいも無理なら軍人として根性なしだ、
俺は調子いい時にはまだ飲むぜ。これは基地のしきたりだ」と、バートレット
「じゃあ飲んでやるよ」と、ラリーは言い、雰囲気で表面上盛り上がってて、
ことわりきれず負けん気で飲みまくった。
それから仲間と酒がまわって口論になり、ラリーは喧嘩をはじめた。それを上官に見つかり、基地の監房に閉じ込められた。
「朝までそうしてろ!戦争中だぞ!」と、ぶちこまれた。
朝になり、ラリーは洗面所に昨日の酒の飲み過ぎで、苦しく
食事と一緒に大量に嘔吐し、もどしていた。
「くそっ、最悪のクリスマスだ・・・」と、洗面所で嘔吐した後そうつぶやいた。
その時、同僚の情報班が報告書を持って急ぎ足でラリーの監房まで来て、
ひきつった表情で、
「反政府軍がマスカルーを陥落させたとの事だ」と伝えた。
ラリーは暗い室内で不安と敵機が迫ってくる衝動に駆られ、
監房の閉じたブラインドを1つ手で開くと、
火の手があがっている、マスカルーの方角をブラインドから見て、
ラリーは静かに言った。
「マスカルーが堕ちたとなると、敵はもうすぐそこだな・・・」
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