警部補植村浩二~15年前の事件~

しんたろう

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浩二は変えられていた電話機とメールソフトを署に持ち帰って、調べていた。

「この電話機の音声録音から田中さんの声がわかりました。奥さんの声もです」

眼鏡の女の子は浩二に教えてくれた。
浩二はその音声録音を聞く。

「この電話に山崎さん盗聴器を仕掛けてみていたみたいですよ」
「盗聴器?」
「山崎さん、盗聴が趣味だったようです。それに奥さんの警察に訴えたいとゆう証拠が残っていました。
「で、奥さんが死ぬ前に警察に連絡をしていたみたいです。
正確には、別の人です。順子さんの事で警察に連絡していたみたいですね」
眼鏡の女の子は言う。

「その盗聴器の音声録音、聞かせてくれないか?」浩二は言う。
「はい」

録音には生前、田中の死んだ奥さんの順子さんの事で田中を訴えたいとの話が録音されていた。

「音声録音の警察の声ですが、警察の番号ではありません。田中さんのオフィスの番号だ」

浩二は言う、「それとこの音声録音で亡くなった奥さんの所に警察の人が来たみたいなんだが、
話によると上川端ってゆう人物らしいんだが、その人物警察にいるか調べてほしい」
「わかりました」

眼鏡の女の子は言う、

「殺人じゃありませんね、奥さんは本当に病気で亡くなっています。
音声録音から、田中さんが順子さんの当時担当医で順子さんもこの病院にかよっていたようです。
順子さんも病気でしたが、田中さんは癌を発症する物質を薬に混ぜて、順子さんに出していたようなんです」
「前の奥さんはそれを知っていた、愛人ができて、田中さんを病院内から訴えるつもりだった、最後の力で。
でも閉鎖病棟の回線は内線に変えられていた。
全て、管理していたのは田中さんだった。音声変換器とメールソフトも山崎さんに作ってもらった。
田中さんは病院の電話機と奥さんのメールをオフィスで管理していた」

眼鏡の女の子は調べて言った、

「奥さんの病棟に来たのは山崎さんです。写真を見せて、看護師さんが奥さんの所に来たのはこの人だと言っていました。来た警察官の名は上川端、そんな人、所属の警察にいないようです」

浩二は「順子さんを殺したのは田中さんか、病気を誘発するカルテが15年も前だから残っているだろうか。
カルテの書き換えをして、証拠を消している。
遺体がわからない。証拠がないな・・・」
「どうします」
「田中さんの所へ行く。田中さんの会社の昼の紅茶美味しいよな、どこの会社の紅茶使っているか聞きたいな」
「病院の保管室なら、カルテを多く保存しているようですが、病院の看護師さん、予備のカルテの写しを保管しているみたいですが」

浩二は病院に行って調べる。
15年前のカルテはあった。ただ、物質を混ぜたとゆう記載はない。

「老警部のカルテが証拠である」

それから浩二は資料をまとめて、

「今日は早めに帰るよ。外食でもして帰ろう」浩二は言った。
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