感情隠蔽少女

紗霧 鈴

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人気者の愛されキャラの転校生

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「ねぇ!凜ちゃんお嬢様学校から来たの?!」
「可愛いよねほんと!笑った顔天使!」
「髪長い!しかも、水色じゃん!ツインテ似合ってる!」
「オッドアイなんて初めて見たよ!凄い!」
「男子にはよくモテるでしょ!?」
ホームルームが終わると凜は女子達の質問攻めにあっていた。
「え、えと、前はお嬢様学校だったよ。
男子にはあんまりモテないよ。」
少し困惑しながら会話する彼女もまた、可愛いと思っていた。
「なぁ、凜ちゃん……ヤバくね?めっちゃ可愛い。あれ絶対天使だろ?」
固まっている男子の中心の聖がボソリと言う。
「え、やばっ。聖も狙ってんの?強敵やん。
絶対凜ちゃんと聖のカップルとかお似合いだろ。」
「だよな!聖と凜ちゃんなら絶対絵になるぜ!」
「あんな天使が隣の席なんて聖と廉はついてるよな…」
「凜ちゃんマジ天使!可愛すぎてキュン死にするわ……」
そんな会話がちょこちょこ聞こえてくる。
彼女は可愛いが本当に性格が良いのかは分からんだろう。
そんな少し嫉妬気味の言葉を心中で漏らす。
「廉……お前も凜ちゃん狙ってんの?」
聖が真面目な顔で見つめてくる。
僕には分からない。
「狙って……る……かも……?」
「マジかー!お互い頑張ろうぜ!」
そう言って聖はニカッと笑った。
「その顔!余裕があるから出来る顔だな!」
「ちげーよ!純粋にお互い頑張ろうぜって言ってんだよ!」
そんな馬鹿話をしながら凜の方を見る。
彼女はピンを直しながら女子達と笑い合っている。
これは恐らく。
聖程の人気を誇る少女になる。
僕はそう思って彼女を見つめた。
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