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彼者誰時
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「ただいまぁ」
僕の声を追うようにドアの閉まる音は真っ暗な家へと広がり虚しく消えていった。どれだけ望もうともその声に返事は返ってこない。どれだけ期待を胸に家へ帰ろうとも――もう陽咲はいないんだ。真っ暗な家。森閑とした家。その現実が毎回、家へ帰る度に僕へ襲い掛かる。
僕はいつから家に帰れば彼女が――陽咲が待ってくれているという状態に慣れてしまったんだろう。同棲し、結婚してからいつしかそれが僕には当たり前になっていた。何の疑問も持たず息を吸えば自然と呼吸が出来るように、僕には当然の事だった。
でも今はもう違う。家に帰っても一人暮らしをしてた頃と同じ。いや、あの幸せを知ってしまった分より一層虚しさと淋しさが押し寄せて来る。家に帰り呟く声を呑み込む暗闇は不気味な程に静まり返り、それが彼女の笑い声や優しい声を思い出させるんだ。暗闇の中に彼女の顔が見える。無音の中に彼女の声が聞こえる。でもそれが逆に彼女がいない事を突き付ける。
一人暮らしの時は毎日じゃないけど自炊もしてたし、彼女と一緒になってからはご飯を作ってくれてた。だけど今は全くそんな気分にはなれない。
「はぁー」
溜息と共にテーブルに置いた袋には買ってきた弁当が入ってる。最近はこれが多い。心身ともに疲れ切ったまま温めてお酒と一緒に食べて。こんなんじゃ陽咲に怒られそう。アルコールの所為で少し夢見心地な気分になりながらもそんな事を思っていた。
「全く。健康に悪いよ? それにこんなとこで寝て」
すると聞き慣れたその声が僕の耳元へ。僕は雲の上を歩くような気持ちのままゆっくりといつの間にか伏せていた顔を横へと向けた。そこに居たのは若干ながら呆れた表情を浮かべる陽咲だった。にも関わらず僕は僅かに吃驚を抱えながらも落ち着いて(彼女を見つめながら)顔を上げる。
「あれ? 陽咲? 何でここに?」
「なんでって……。変な事言わないでよ。あっ、私そろそろ行かないと。じゃあね。蒼汰」
そう言って陽咲は背を向け歩き出す。
「えっ。ちょっと待ってよ! 行かないでよ! 陽咲!」
必死に手を伸ばす僕だったがその背中は止まる事無く遠ざかって行く。
「陽咲!」
そう大声で叫びながら顔を上げた僕は、自分の置かれた状況を理解するのに数秒かかってしまった。辺りは静まり返り頬は濡れ、テーブルの上には食べ終えた弁当と空のお酒缶。
「夢……か」
遅れてやってきた嘆息を零し、僕はテーブルへ再度突っ伏した。意識せずとも呼吸するようにもう一度零れる溜息。たまに見るそれは僕にとっては悪夢なのかもしれない。見ている時は幸せでも、起きた時はそう思う。夢の中で陽咲をより現実的に感じる分、目覚めた時の落差に心が軋む。
「はぁー。陽咲。僕は一体どうしたらいいんだよ」
仕事に行って、帰宅して、弁当とお酒を呑んで、寝て、また仕事に行く。ここ最近の僕はまるで決められたタスクをただこなすだけのロボットの様にそれを繰り返している。その中に数日に一回、お墓参りが加わるぐらいだ。
皮肉にも僕は彼女が居なくなってしまってから、自分がどれほど彼女を愛していたかを改めて知った。自分がどれほど彼女を愛して、自分の中心に存在しているのかを改めて。
だけどもう彼女はいない。それが事実で現実だ。これまで何度、それを実感しては溜息を零したか。あの日を境にそこまでお酒を呑むタイプじゃなかった僕も毎日のように酔うようになった。酔って現実を忘れるようになった。アルコールは僕にとって麻酔だ。苦しくて辛い状況を忘れさせてくれる。少しでもこの気持ちを忘れたかった。でもそれは単なるその場凌ぎ。それは僕も分かってる。それは分かってる。でも今の僕にはそれ以外に抵抗する術は見つからない。
そして僕は今日も一人ベッドに入り淋しいく眠りについた。
二日後。仕事を終えた僕はお墓参りを済ませると、あの場所へと向かった。たまたま見つけた道の先に広がっていた夕焼けの絶景。その日は和尚さんと会う事は出来なかったが、僕は水平線に沈もうとする夕日を眺めていた。
でも二度目だからか前回よりは落ち着きながらその魅力を確かめ浸ってた。陽咲の事は毎日のように思い出してる――と言うより気が付けば頭に想い出が浮かんでる。だけどお墓の前で手を合わせて目を閉じればより詳細に彼女の事を思い出すんだ。指の隙間をすり抜けていく髪の感触や例える事は出来ないけど安らぐ彼女の匂い、傍に居るだけで内側から溢れ出す想い。意識を集中させてる分、鮮明な想い出。
だからかこの景色を眺めているとより深く懐古の情に駆られ段々と感傷的になってゆくのは。瞳から体内へ入り込んだ淡い景色がじわり広がり僕を染めていく。肌をそっと撫でるそよ風にでさえ泪を流してしまいそうだ。
「陽咲と一緒に見たかったなぁ……」
気が付けばそう呟いていた。もう叶う事の無い小さな願い。
そんな自分の声を聞きながら空っぽの隣に淋しさを感じる。何の比喩表現も無くただ単純で深い淋しさ。でも同時に目の前に広がる景色は僕とは裏腹にどこまでも美しかった。
そしてそれは僕が時間も忘れ絶景を眺めていた時の事。段々と辺りは薄暗くなり始め、空は燃え上がるように赤く染まっていた。一日の中で僅かな時間だけ見られる赤い空は普段あまり気に留めない僕からすれば異様にも見えどこか不可思議な現象が起きているようにも思えた。
「蒼汰」
まるですぐ近くに彼女がいるのように、ハッキリと懐かしい声で名前を呼ばれた気がした。目の前の景色に感化されてきっと想い出の声がやけに現実的に聞こえたんだ。
僕はそんな自分を嘲笑するように鼻で笑った。
「蒼汰」
でも陽咲の声はまたしても聞こえてきた。すぐ後ろから聞こえてきた。あまりにも恋しくて、あまりにも求めすぎて、僕は幻聴でも聞こえてきたのかもしれない。
「ねぇ、蒼汰ってば」
でもすっかり我に返っていた僕の耳へ尚も届く声。自分を疑いながらも僕は気が付けば後ろを振り返っていた。最早、そうせざるを得なかった。陽咲はもういない。現実を受け止めろ。自分へそう言うように誰もいない背後をその双眸にしっかりと焼き付ける――つもりだった。
だけどそこには人が一人立っていた。着物に身を包んだその背中では微かに黒く長い髪が揺れ、顔は無表情の狐面で隠している。僕は訳が分からずただ黙り、その人を見つめながら眉を顰めるしかなかった。
「――久しぶり。だね」
声は陽咲そっくり。だけどお面をしているのもありその人が一体誰なのか見当も付かない。
「誰……ですか?」
口調からして親しい、もしくは親しかった人なのかもしれない。戸惑いの中、記憶のアルバムを捲るがピンとくる人物はいなかった。
「忘れちゃった?」
少し意地悪くその人は言っていたが、誰だか分からない僕はその調子に合わせる余裕は無かった。
それを察したのかその人は数歩だけ歩みを進め(少し距離を置いた場所まで)近づくと、またしても懐古の情を刺激される声で名前を口にした。
「私――陽咲だよ」
その言葉に僕は絶句したように何も言えなかった。口だけが半開きになり、ゆっくりと顔を横に振る。戸惑いと怒りと呆れ。回るスロットの様に感情は通り過ぎ、最後はそれら全てが混じり合った名前の分からない感情が僕を支配していた。思ったより激情で、思ったより冷静。矛盾した感情がそこにはあった。
「僕の大切な人をそんな風に扱わないで下さい。僕が一番愛した――いえ、今でも愛してる……僕の大切な、大切な人なんです」
この人が誰だか分からないが、きっと僕をからかおうとしてるんだろう。元気付けようとしてくれてるのかは分からないけど、それは笑えない。
「ありがとう」
でも返ってきた言葉は、そんな僕の首を傾げさせるものだった。
僕の声を追うようにドアの閉まる音は真っ暗な家へと広がり虚しく消えていった。どれだけ望もうともその声に返事は返ってこない。どれだけ期待を胸に家へ帰ろうとも――もう陽咲はいないんだ。真っ暗な家。森閑とした家。その現実が毎回、家へ帰る度に僕へ襲い掛かる。
僕はいつから家に帰れば彼女が――陽咲が待ってくれているという状態に慣れてしまったんだろう。同棲し、結婚してからいつしかそれが僕には当たり前になっていた。何の疑問も持たず息を吸えば自然と呼吸が出来るように、僕には当然の事だった。
でも今はもう違う。家に帰っても一人暮らしをしてた頃と同じ。いや、あの幸せを知ってしまった分より一層虚しさと淋しさが押し寄せて来る。家に帰り呟く声を呑み込む暗闇は不気味な程に静まり返り、それが彼女の笑い声や優しい声を思い出させるんだ。暗闇の中に彼女の顔が見える。無音の中に彼女の声が聞こえる。でもそれが逆に彼女がいない事を突き付ける。
一人暮らしの時は毎日じゃないけど自炊もしてたし、彼女と一緒になってからはご飯を作ってくれてた。だけど今は全くそんな気分にはなれない。
「はぁー」
溜息と共にテーブルに置いた袋には買ってきた弁当が入ってる。最近はこれが多い。心身ともに疲れ切ったまま温めてお酒と一緒に食べて。こんなんじゃ陽咲に怒られそう。アルコールの所為で少し夢見心地な気分になりながらもそんな事を思っていた。
「全く。健康に悪いよ? それにこんなとこで寝て」
すると聞き慣れたその声が僕の耳元へ。僕は雲の上を歩くような気持ちのままゆっくりといつの間にか伏せていた顔を横へと向けた。そこに居たのは若干ながら呆れた表情を浮かべる陽咲だった。にも関わらず僕は僅かに吃驚を抱えながらも落ち着いて(彼女を見つめながら)顔を上げる。
「あれ? 陽咲? 何でここに?」
「なんでって……。変な事言わないでよ。あっ、私そろそろ行かないと。じゃあね。蒼汰」
そう言って陽咲は背を向け歩き出す。
「えっ。ちょっと待ってよ! 行かないでよ! 陽咲!」
必死に手を伸ばす僕だったがその背中は止まる事無く遠ざかって行く。
「陽咲!」
そう大声で叫びながら顔を上げた僕は、自分の置かれた状況を理解するのに数秒かかってしまった。辺りは静まり返り頬は濡れ、テーブルの上には食べ終えた弁当と空のお酒缶。
「夢……か」
遅れてやってきた嘆息を零し、僕はテーブルへ再度突っ伏した。意識せずとも呼吸するようにもう一度零れる溜息。たまに見るそれは僕にとっては悪夢なのかもしれない。見ている時は幸せでも、起きた時はそう思う。夢の中で陽咲をより現実的に感じる分、目覚めた時の落差に心が軋む。
「はぁー。陽咲。僕は一体どうしたらいいんだよ」
仕事に行って、帰宅して、弁当とお酒を呑んで、寝て、また仕事に行く。ここ最近の僕はまるで決められたタスクをただこなすだけのロボットの様にそれを繰り返している。その中に数日に一回、お墓参りが加わるぐらいだ。
皮肉にも僕は彼女が居なくなってしまってから、自分がどれほど彼女を愛していたかを改めて知った。自分がどれほど彼女を愛して、自分の中心に存在しているのかを改めて。
だけどもう彼女はいない。それが事実で現実だ。これまで何度、それを実感しては溜息を零したか。あの日を境にそこまでお酒を呑むタイプじゃなかった僕も毎日のように酔うようになった。酔って現実を忘れるようになった。アルコールは僕にとって麻酔だ。苦しくて辛い状況を忘れさせてくれる。少しでもこの気持ちを忘れたかった。でもそれは単なるその場凌ぎ。それは僕も分かってる。それは分かってる。でも今の僕にはそれ以外に抵抗する術は見つからない。
そして僕は今日も一人ベッドに入り淋しいく眠りについた。
二日後。仕事を終えた僕はお墓参りを済ませると、あの場所へと向かった。たまたま見つけた道の先に広がっていた夕焼けの絶景。その日は和尚さんと会う事は出来なかったが、僕は水平線に沈もうとする夕日を眺めていた。
でも二度目だからか前回よりは落ち着きながらその魅力を確かめ浸ってた。陽咲の事は毎日のように思い出してる――と言うより気が付けば頭に想い出が浮かんでる。だけどお墓の前で手を合わせて目を閉じればより詳細に彼女の事を思い出すんだ。指の隙間をすり抜けていく髪の感触や例える事は出来ないけど安らぐ彼女の匂い、傍に居るだけで内側から溢れ出す想い。意識を集中させてる分、鮮明な想い出。
だからかこの景色を眺めているとより深く懐古の情に駆られ段々と感傷的になってゆくのは。瞳から体内へ入り込んだ淡い景色がじわり広がり僕を染めていく。肌をそっと撫でるそよ風にでさえ泪を流してしまいそうだ。
「陽咲と一緒に見たかったなぁ……」
気が付けばそう呟いていた。もう叶う事の無い小さな願い。
そんな自分の声を聞きながら空っぽの隣に淋しさを感じる。何の比喩表現も無くただ単純で深い淋しさ。でも同時に目の前に広がる景色は僕とは裏腹にどこまでも美しかった。
そしてそれは僕が時間も忘れ絶景を眺めていた時の事。段々と辺りは薄暗くなり始め、空は燃え上がるように赤く染まっていた。一日の中で僅かな時間だけ見られる赤い空は普段あまり気に留めない僕からすれば異様にも見えどこか不可思議な現象が起きているようにも思えた。
「蒼汰」
まるですぐ近くに彼女がいるのように、ハッキリと懐かしい声で名前を呼ばれた気がした。目の前の景色に感化されてきっと想い出の声がやけに現実的に聞こえたんだ。
僕はそんな自分を嘲笑するように鼻で笑った。
「蒼汰」
でも陽咲の声はまたしても聞こえてきた。すぐ後ろから聞こえてきた。あまりにも恋しくて、あまりにも求めすぎて、僕は幻聴でも聞こえてきたのかもしれない。
「ねぇ、蒼汰ってば」
でもすっかり我に返っていた僕の耳へ尚も届く声。自分を疑いながらも僕は気が付けば後ろを振り返っていた。最早、そうせざるを得なかった。陽咲はもういない。現実を受け止めろ。自分へそう言うように誰もいない背後をその双眸にしっかりと焼き付ける――つもりだった。
だけどそこには人が一人立っていた。着物に身を包んだその背中では微かに黒く長い髪が揺れ、顔は無表情の狐面で隠している。僕は訳が分からずただ黙り、その人を見つめながら眉を顰めるしかなかった。
「――久しぶり。だね」
声は陽咲そっくり。だけどお面をしているのもありその人が一体誰なのか見当も付かない。
「誰……ですか?」
口調からして親しい、もしくは親しかった人なのかもしれない。戸惑いの中、記憶のアルバムを捲るがピンとくる人物はいなかった。
「忘れちゃった?」
少し意地悪くその人は言っていたが、誰だか分からない僕はその調子に合わせる余裕は無かった。
それを察したのかその人は数歩だけ歩みを進め(少し距離を置いた場所まで)近づくと、またしても懐古の情を刺激される声で名前を口にした。
「私――陽咲だよ」
その言葉に僕は絶句したように何も言えなかった。口だけが半開きになり、ゆっくりと顔を横に振る。戸惑いと怒りと呆れ。回るスロットの様に感情は通り過ぎ、最後はそれら全てが混じり合った名前の分からない感情が僕を支配していた。思ったより激情で、思ったより冷静。矛盾した感情がそこにはあった。
「僕の大切な人をそんな風に扱わないで下さい。僕が一番愛した――いえ、今でも愛してる……僕の大切な、大切な人なんです」
この人が誰だか分からないが、きっと僕をからかおうとしてるんだろう。元気付けようとしてくれてるのかは分からないけど、それは笑えない。
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