四月の忘れ事

九十三 蓮はたまに変な夢を見ていた。そこには知らない少年と少女がいて一緒に楽しそうに遊んでる。かと思えば真っ黒な手が現れその二人を連れ去ってしまう。そして最後には決まって少女がこう言う。「助けて――蓮」
ある日、蓮は幼稚園からの付き合いである莉緒と夕晴と共に子どもの頃に作った秘密基地へ向かった。そこには錆びたお菓子の缶がありそこには子どもの頃に入れた物が詰まっていた。だがそこにあった見知らぬ懐中時計。それを手に取った瞬間、蓮の頭に知らない記憶が蘇る。しかもそこには夢で見るあの少年の姿があった。莉緒と夕晴はそんな蓮に首を傾げるが、蓮から夢の話を聞いた次の日。二人も同じ夢を見たと口を揃えた。
それから三人は、その知らない少年と少女の事を調べ始めるが……。

※この物語はフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。また心霊関係の情報は創作であり、心霊現象の検証および心霊スポット等へ行くことは危険ですので絶対に真似しないでください。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,404 位 / 192,404件 ライト文芸 7,618 位 / 7,618件

あなたにおすすめの小説

ちえみちゃん耳舐めたら泣いちゃった事件

G-FLEX
ライト文芸
高校生の僕は、思いもよらず可愛い彼女ができた。 しかし、全くシャイな未経験の僕はなかなか手を出せず、雑誌で一生懸命勉強し、そして「勝負」デートを迎える。

八尺様

ユキリス
ホラー
ヒトでは無いナニカ

とある日

だるまさんは転ばない
ライト文芸
さまざまなジャンルが織り交ざる日常系の短編集をお届けします。青春の甘酸っぱさや、日常の何気ない幸せ、ほのぼのとした温かさ、そして時折くすっと笑えるコメディー要素まで幅広く書いていきたいと思ってます。 読み進めるごとに、身近な出来事が楽しくなるように。そして心温まるひとときを提供できるように、忙しい日々の隙間時間にほっと一息付けるようなそんな物語を書いていきたいと思います。 読んで見るまでジャンルがわからないようタイトルにジャンルに記載はしてません。 皆さんが普段読まないジャンルを好きになってもらえると嬉しいです。

電気あんま・ボーイズ

沼津平成
ライト文芸
電気あんまに関する短編集!! 付録として「電気あんまエッセイ——おわりに」を収録。

星座の国

藤いろ
ライト文芸
12の星座の国を旅するショートショートストーリー 毎週日曜更新予定

月曜日の方違さんは、たどりつけない

猫村まぬる
ライト文芸
「わたし、月曜日にはぜったいにまっすぐにたどりつけないの」 寝坊、迷子、自然災害、ありえない街、多元世界、時空移動、シロクマ……。 クラスメイトの方違くるりさんはちょっと内気で小柄な、ごく普通の女子高校生。だけどなぜか、月曜日には目的地にたどりつけない。そしてそんな方違さんと出会ってしまった、クラスメイトの「僕」、苗村まもる。二人は月曜日のトラブルをいっしょに乗り越えるうちに、だんだん互いに特別な存在になってゆく。日本のどこかの山間の田舎町を舞台にした、一年十二か月の物語。 第7回ライト文芸大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございます、

狗神巡礼ものがたり

唄うたい
ライト文芸
「早苗さん、これだけは信じていて。 俺達は“何があっても貴女を護る”。」 ーーー 「犬居家」は先祖代々続く風習として 守り神である「狗神様」に 十年に一度、生贄を献げてきました。 犬居家の血を引きながら 女中として冷遇されていた娘・早苗は、 本家の娘の身代わりとして 狗神様への生贄に選ばれます。 早苗の前に現れた山犬の神使・仁雷と義嵐は、 生贄の試練として、 三つの聖地を巡礼するよう命じます。 早苗は神使達に導かれるまま、 狗神様の守る広い山々を巡る 旅に出ることとなりました。 ●他サイトでも公開しています。

カオスシンガース

あさきりゆうた
ライト文芸
「君、いい声してるね、私とやらない?」  自分(塩川 聖夢)は大学入学早々、美しい女性、もとい危ない野郎(岸 或斗)に強引にサークルへと勧誘された。  そして次々と集まる個性的なメンバー。  いままでにない合唱団を立ち上げるために自分と彼女(♂)の物語は始まる。  歌い手なら知っておきたい知識、雑学、秋田県の日常を小説の中で紹介しています。  筆者の合唱経験を活かして、なるべくリアルに書いております。  青春ものな合唱のイメージをぶっ壊したくてこのお話を書いております。 2023.01.14  あとがきを書きました。興味あれば読んでみてください。