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第四章 王子様と結婚します
4-1 大丈夫、なのかな?
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「え!? 先輩、お店辞めちゃうんですか!?」
魔法道具店内に悲鳴が上がったのは、それからすぐのことだった。
コリンの大きな目が涙で潤んでいる。
「ええ、そうなの……。コリンくん、急な話でごめんなさいね」
バーベナは先刻のディアルムドの甘ったるい台詞を思い出しながら苦笑いを浮かべた。
『俺の妃になってください、バーベナ』
あのときディアルムドは本物の愛を誓うかのごとくバーベナの右手を取り、そのまま甲に口づけを落とした。
もしも二人の逢瀬を目にする者がいたのなら、恋人同士の睦み合いに見えたかもしれない。結婚を乞われて俯いた女は、あまりの嬉しさと恥ずかしさに赤く染まった顔を隠そうとしているのだと。
だが実際は違う。
「あたしも引き留めたいんだけどね、さすがにお嫁に行くんじゃあ難しいよ。バーベナちゃんはお貴族様に見初められたのさ。貴族の奥方がこんなちっぽけな店なんかで働けるもんか。ただ急な話だから、代わりになりそうな人を寄越すってお貴族様がおっしゃってくださったのはありがたい。なんにせよ、おめでたい話だよ」
店主がわけ知り顔で頷いた。
仕事を辞めなければならないと伝えたのも、つい先ほどのことだ。
都合が悪いのか、ディアルムドへの認識阻害の魔法はかかったままなので、店主はバーベナの結婚相手が一国の王子とは夢にも思っていないだろうが。
それをすぐそばで聞いていたコリンが涙ぐみながらバーベナの手を握ってくる。
「そんな……先輩、教えるの上手だし優しいし……僕、本当は……あの、」
「痴れ者が。いったい誰の体に触れている」
後輩は顔を赤くして何かを言いかけるも、途中で口を噤んでしまった。
後ろからゾッとするような迫力のある声をかけられるとともに、突風が店内に吹き込んできたからだ。
「誰なの、窓を開けたままにしたのは!?」
「いや! 魔法道具の誤作動では!?」
店主とコリンが驚きの声を上げるが、答えはどちらも不正解だ。
窓はきちんと閉めたままだし、魔法道具もケースの中に並べられて魔法が発動している様子は見られない。
この場で『痴れ者』などと傲岸不遜な言葉を吐くような人物はただ一人。
バーベナはそれが誰だかよく知っている。
「ちょっと落ち着いてください!」
慌てて振り返れば、後ろに立っていたディアルムドのほうから風が吹いているのだとわかる。
ごおおおおと奇妙な音を立てながら吹き出す風は、おそらく彼の魔法だろう。彼の身に纏っている外套が風に煽られてバタバタと激しく揺れている。
そう、彼はバーベナを妃にすると決めたからには、それはそれはものすごい手際のよさで結婚を押し進めようとしているのだ。
――だからって、少しは人の迷惑も考えなさいよ!
「こんなところで魔法を使うなんて何を考えているんですか? ここにいる人たちはあなたの大事な民なんでしょう?」
「駄目です」と小声で抗議するものの、ディアルムドはまったく意に介した様子はなく、むしろさっきよりもバーベナの手を固く握りしめるコリンからベリベリと引き剥がしにかかる。
「親しき仲にも礼儀あり、ですよね」
トドメを刺すようなディアルムドの薄ら寒い笑みに、コリンが蒼褪めた顔で尻餅をついた。気の毒すぎる。
「まあ、バーベナちゃんの旦那様になる方は、ずいぶんヤキモチ焼きなんだね」
営業妨害だと怒ってもおかしくないところなのに、あらあらと店主がこちらに生温い視線を向けてくるのはどうしてなのか。
「この店、今すぐ辞められませんか?」
瞳をすうっと細めて、ディアルムドが言った。
そんなふうにしていると、とても機嫌が悪そうに見える。なんだか子どものようにも見えてしまうから不思議だ。
――まさか、本当にヤキモチを焼いていたりしてね。
少しでも気を抜くと、ディアルムドの可愛さが垣間見えてうっかりときめいてしまいそうになる。
――馬鹿、しっかりして。これはあくまで契約結婚なのよ。
でなければ、こんなにうまい話がバーベナのもとに舞い込むわけがない。
「失礼しました」とバーベナは店主と後輩に謝ってから、いまだムスッとするディアルムドの腕を引いて店の隅っこのほうに移動する。
「無茶を言わないでください。いくら代わりの人を寄越してくれるといっても、引き継ぎくらいはきちんとしないと。お店の人たちや私の立場も考えてください」
「…………」
「拗ねても駄目です」
「……拗ねていません。それよりもこれにサインしてください」
そう言ってディアルムドが懐からおもむろに取り出したのは、筒状の紙だった。
紙を広げると真っ先に『アラガン』の文字が目に入る。太陽と月を司る両性具有の神。この世界に魔法をもたらした創造神の名前である。
それから『誓い』の文字にも目を引きつけられた。
ほかにも何やら小難しい言葉が並べられているが――
「どうして婚姻の誓約書を持っているんですか!? ここ職場ですよ!?」
「近々グロー家の屋敷を訪ねるつもりですから安心してください」
「え? 屋敷に?」
「一応、義理とはいえ家族になるのですから。挨拶をしておきましょう。もうじき彼らの間抜け面が拝めますね」
ディアルムドは嬉しそうに口元を綻ばせる。
「誓約書にサインをする時点で挨拶どころじゃないんですけど」
――挨拶をすっ飛ばして結婚って順序がおかしくない?
「当たり前です。誰であっても否とは言わせないためですから。退路を絶っておかなければ」
「退路って、こ、怖……いえいえ、いくらなんでも急すぎませんか?」
「俺とてこんなに事を急ぎたくありませんよ。王族の結婚式ともなれば一年以上時間をかけて準備をするのが普通ですから。だけど悠長に構えていられないのも事実でしょう? 最悪なことに、魔物の被害はいつ発生してもおかしくない状況なんです」
「それは確かに……まずいですね」
見返りがあるから、というのもあるが、結婚を受け入れた一番の理由はこれだろう。
以前ミアンも言っていたように、もしかしたら自分は相当なお人好しかもしれない。
放っておけないと思ってしまったのだ。
魔法とは無縁な、なんの力もない人々が傷つくのが。
澄ました顔をするこの男が、たった一人で問題に立ち向かって心身ともに押し潰されるのが。
バーベナが額に手を当てながら天を仰ぐと、何を勘違いしたのか、ディアルムドが励ますようにバーベナの肩に手を置いて言った。
「花嫁衣装はもう少しの間辛抱してくださいね」
「辛抱って誰が……! みんなのためですから! それから常夏の島! そのための結婚ですから!」
バーベナはみずからに喝を入れようと怒った顔をつくってみせた。ディアルムドのため、という言葉はあえて伏せる。
ただ声を潜めていたせいか、ディアルムドは「どうしました?」と小首を傾げてこちらを見つめている。いや、聞こえていてわざととぼけたフリをしているのかもしれない。
アクアブルーの瞳がキラキラと輝いているように見えるのはなぜだろうか。契約相手に向ける眼差しではない。その目がまっすぐにバーベナだけを見つめている。
「……さあ、お仕事を頑張ってきてください。今日のマドレーヌはアールグレイを少し入れているんですよ。食べて元気を出してくださいね」
「わあ、紅茶味なんですか? ありがとうございます。アールグレイ大好きなんです……って、私ったらいいように転がされています?」
そしてなんてことだ、とバーベナは自分の愚かさに泣きたくなった。
今日はなんのお菓子だろうかと、自分でも知らないうちに楽しみにしているなんて。
花も例外ではない。
――だけど、やると決めた以上はちゃんとやらないと!
バーベナは嫌な考えを打ち消すようにブンブンと頭を振った。
ここで逃げるわけにはいかない。そんなことはわかっている。
ただ、怖いだけ。
『私のことなら大丈夫』と答えたミアンは、『よっしゃあああ』と雄叫びを上げたあとふたたび気持ちよさそうに寝入ってしまったが、この日を境に『僕の番になってください』とお子様竜によりいっそう追いかけ回されることになるだろう。
王都じゅうで追いかけっこをするトカゲと美少年の目撃談が集まるかもしれない。
――大丈夫、なのかな?
ディアルムドの偉そうな態度や強引さが怖いというよりも、このまま彼のそばにいたら、心奪われて元の場所まで引き返せなくなりそうで恐ろしいのだ。
魔法道具店内に悲鳴が上がったのは、それからすぐのことだった。
コリンの大きな目が涙で潤んでいる。
「ええ、そうなの……。コリンくん、急な話でごめんなさいね」
バーベナは先刻のディアルムドの甘ったるい台詞を思い出しながら苦笑いを浮かべた。
『俺の妃になってください、バーベナ』
あのときディアルムドは本物の愛を誓うかのごとくバーベナの右手を取り、そのまま甲に口づけを落とした。
もしも二人の逢瀬を目にする者がいたのなら、恋人同士の睦み合いに見えたかもしれない。結婚を乞われて俯いた女は、あまりの嬉しさと恥ずかしさに赤く染まった顔を隠そうとしているのだと。
だが実際は違う。
「あたしも引き留めたいんだけどね、さすがにお嫁に行くんじゃあ難しいよ。バーベナちゃんはお貴族様に見初められたのさ。貴族の奥方がこんなちっぽけな店なんかで働けるもんか。ただ急な話だから、代わりになりそうな人を寄越すってお貴族様がおっしゃってくださったのはありがたい。なんにせよ、おめでたい話だよ」
店主がわけ知り顔で頷いた。
仕事を辞めなければならないと伝えたのも、つい先ほどのことだ。
都合が悪いのか、ディアルムドへの認識阻害の魔法はかかったままなので、店主はバーベナの結婚相手が一国の王子とは夢にも思っていないだろうが。
それをすぐそばで聞いていたコリンが涙ぐみながらバーベナの手を握ってくる。
「そんな……先輩、教えるの上手だし優しいし……僕、本当は……あの、」
「痴れ者が。いったい誰の体に触れている」
後輩は顔を赤くして何かを言いかけるも、途中で口を噤んでしまった。
後ろからゾッとするような迫力のある声をかけられるとともに、突風が店内に吹き込んできたからだ。
「誰なの、窓を開けたままにしたのは!?」
「いや! 魔法道具の誤作動では!?」
店主とコリンが驚きの声を上げるが、答えはどちらも不正解だ。
窓はきちんと閉めたままだし、魔法道具もケースの中に並べられて魔法が発動している様子は見られない。
この場で『痴れ者』などと傲岸不遜な言葉を吐くような人物はただ一人。
バーベナはそれが誰だかよく知っている。
「ちょっと落ち着いてください!」
慌てて振り返れば、後ろに立っていたディアルムドのほうから風が吹いているのだとわかる。
ごおおおおと奇妙な音を立てながら吹き出す風は、おそらく彼の魔法だろう。彼の身に纏っている外套が風に煽られてバタバタと激しく揺れている。
そう、彼はバーベナを妃にすると決めたからには、それはそれはものすごい手際のよさで結婚を押し進めようとしているのだ。
――だからって、少しは人の迷惑も考えなさいよ!
「こんなところで魔法を使うなんて何を考えているんですか? ここにいる人たちはあなたの大事な民なんでしょう?」
「駄目です」と小声で抗議するものの、ディアルムドはまったく意に介した様子はなく、むしろさっきよりもバーベナの手を固く握りしめるコリンからベリベリと引き剥がしにかかる。
「親しき仲にも礼儀あり、ですよね」
トドメを刺すようなディアルムドの薄ら寒い笑みに、コリンが蒼褪めた顔で尻餅をついた。気の毒すぎる。
「まあ、バーベナちゃんの旦那様になる方は、ずいぶんヤキモチ焼きなんだね」
営業妨害だと怒ってもおかしくないところなのに、あらあらと店主がこちらに生温い視線を向けてくるのはどうしてなのか。
「この店、今すぐ辞められませんか?」
瞳をすうっと細めて、ディアルムドが言った。
そんなふうにしていると、とても機嫌が悪そうに見える。なんだか子どものようにも見えてしまうから不思議だ。
――まさか、本当にヤキモチを焼いていたりしてね。
少しでも気を抜くと、ディアルムドの可愛さが垣間見えてうっかりときめいてしまいそうになる。
――馬鹿、しっかりして。これはあくまで契約結婚なのよ。
でなければ、こんなにうまい話がバーベナのもとに舞い込むわけがない。
「失礼しました」とバーベナは店主と後輩に謝ってから、いまだムスッとするディアルムドの腕を引いて店の隅っこのほうに移動する。
「無茶を言わないでください。いくら代わりの人を寄越してくれるといっても、引き継ぎくらいはきちんとしないと。お店の人たちや私の立場も考えてください」
「…………」
「拗ねても駄目です」
「……拗ねていません。それよりもこれにサインしてください」
そう言ってディアルムドが懐からおもむろに取り出したのは、筒状の紙だった。
紙を広げると真っ先に『アラガン』の文字が目に入る。太陽と月を司る両性具有の神。この世界に魔法をもたらした創造神の名前である。
それから『誓い』の文字にも目を引きつけられた。
ほかにも何やら小難しい言葉が並べられているが――
「どうして婚姻の誓約書を持っているんですか!? ここ職場ですよ!?」
「近々グロー家の屋敷を訪ねるつもりですから安心してください」
「え? 屋敷に?」
「一応、義理とはいえ家族になるのですから。挨拶をしておきましょう。もうじき彼らの間抜け面が拝めますね」
ディアルムドは嬉しそうに口元を綻ばせる。
「誓約書にサインをする時点で挨拶どころじゃないんですけど」
――挨拶をすっ飛ばして結婚って順序がおかしくない?
「当たり前です。誰であっても否とは言わせないためですから。退路を絶っておかなければ」
「退路って、こ、怖……いえいえ、いくらなんでも急すぎませんか?」
「俺とてこんなに事を急ぎたくありませんよ。王族の結婚式ともなれば一年以上時間をかけて準備をするのが普通ですから。だけど悠長に構えていられないのも事実でしょう? 最悪なことに、魔物の被害はいつ発生してもおかしくない状況なんです」
「それは確かに……まずいですね」
見返りがあるから、というのもあるが、結婚を受け入れた一番の理由はこれだろう。
以前ミアンも言っていたように、もしかしたら自分は相当なお人好しかもしれない。
放っておけないと思ってしまったのだ。
魔法とは無縁な、なんの力もない人々が傷つくのが。
澄ました顔をするこの男が、たった一人で問題に立ち向かって心身ともに押し潰されるのが。
バーベナが額に手を当てながら天を仰ぐと、何を勘違いしたのか、ディアルムドが励ますようにバーベナの肩に手を置いて言った。
「花嫁衣装はもう少しの間辛抱してくださいね」
「辛抱って誰が……! みんなのためですから! それから常夏の島! そのための結婚ですから!」
バーベナはみずからに喝を入れようと怒った顔をつくってみせた。ディアルムドのため、という言葉はあえて伏せる。
ただ声を潜めていたせいか、ディアルムドは「どうしました?」と小首を傾げてこちらを見つめている。いや、聞こえていてわざととぼけたフリをしているのかもしれない。
アクアブルーの瞳がキラキラと輝いているように見えるのはなぜだろうか。契約相手に向ける眼差しではない。その目がまっすぐにバーベナだけを見つめている。
「……さあ、お仕事を頑張ってきてください。今日のマドレーヌはアールグレイを少し入れているんですよ。食べて元気を出してくださいね」
「わあ、紅茶味なんですか? ありがとうございます。アールグレイ大好きなんです……って、私ったらいいように転がされています?」
そしてなんてことだ、とバーベナは自分の愚かさに泣きたくなった。
今日はなんのお菓子だろうかと、自分でも知らないうちに楽しみにしているなんて。
花も例外ではない。
――だけど、やると決めた以上はちゃんとやらないと!
バーベナは嫌な考えを打ち消すようにブンブンと頭を振った。
ここで逃げるわけにはいかない。そんなことはわかっている。
ただ、怖いだけ。
『私のことなら大丈夫』と答えたミアンは、『よっしゃあああ』と雄叫びを上げたあとふたたび気持ちよさそうに寝入ってしまったが、この日を境に『僕の番になってください』とお子様竜によりいっそう追いかけ回されることになるだろう。
王都じゅうで追いかけっこをするトカゲと美少年の目撃談が集まるかもしれない。
――大丈夫、なのかな?
ディアルムドの偉そうな態度や強引さが怖いというよりも、このまま彼のそばにいたら、心奪われて元の場所まで引き返せなくなりそうで恐ろしいのだ。
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