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第三章 王子様が求婚を諦めてくれません
3-3 か、可愛い……!
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◆◆◆◆
それからというもの、ディアルムドは右手に花束を、左手に菓子を持って、たびたびバーベナの前に現れるようになった。
「ラナンキュラスとマドレーヌです。結婚してください」
と挨拶代わりに求婚していくのだ。
今日も今日とてバーベナは魔法道具店に行く途中でディアルムドに出くわした。
というより、待ち伏せされていたような気もするが。
「ありがとうございます。ですが、結婚はしません」
こんなふうにバーベナがニッコリ笑いながらブンブンと首を振るのは、もはやお決まりになりつつあった。
「俺は諦めませんからね」
同様に、ディアルムドが彫刻めいた顔に微笑を貼りつけながらキッパリと言い返すのも。
はあ、と息を漏らして、バーベナはガックリと肩を落とした。
「どうして毎日毎日……王子様って暇人なんですか? お仕事はないんですか? 今日はあの可愛い男の子はいないようですが、付き人の彼のほうがよっぽど忙しそうですね」
そういえばミアンの言っていた『お子様竜』はどうしたのだろう? ミアンに並々ならぬ興味を持っているようで、会うたびにバーベナごと抱きついてこようとする少年の姿が見えない。
少年を見ると不機嫌になるミアンも、このときとばかりにポケットの中で眠りこけている。
しかもここ最近では『本当は王子様に会えて嬉しいくせに』と白けたように言われるので、彼女の助け船は期待できそうにない。
そんなこともあって嫌味をお見舞いしてやれば、ディアルムドは目をパチクリさせてから両手のひらを上に向けた。
「王子である俺に言うに事欠いて暇人とは……今この瞬間だってあなたに会うために時間を調整しているに決まっています。それから彼は付き人ではなく使い魔です。いつも俺の邪魔をしようとするので置いてきました」
「え? 使い魔?」
「幻獣カーバンクルで、ソーラスといいます」
――カーバンクルって……! 確か、幻覚魔法が得意な竜よね! ミアンったら、話をはぐらかすから全然気づかなかったじゃない。
ディアルムドが忙しい合間を縫ってバーベナに会いに来るというのも驚きだが、彼の使い魔まで竜とは思いも寄らなかった。
あの少年は本物の幻獣のようだ。道理で姿を見破れないはず。
一瞬ポケットの中に気を取られていると、今度はディアルムドのほうがはあ、と溜息をついた。
「それなら俺も言わせてもらいますが、嫌だ嫌だと言いつつプレゼントは受け取るのですね。ずいぶん図太い神経をしているじゃありませんか」
「なっ」
カチンとくる物言いに、バーベナは目尻を吊り上げる。
「あなたが無理やり手に持たせるからでしょう。なんて人聞きの悪いことをおっしゃるんですか。物に罪はありませんからね。それに……」
「それに?」
「ええと、その……殿下のお花、いい匂いがしますし、お菓子も……すごく美味しいです、から……」
ついムキになって言い返したが、急に恥ずかしさが込み上げてきて声が尻窄みになっていく。
すると不満そうなディアルムドの表情が一転、嬉しそうにパッと華やいだ。
――くっ! か、可愛い……!
不覚にも心臓がドキッと跳ね上がり、バーベナは苦しそうに胸元を押さえる。
「……本当ですか? 誰かにあげるのは初めてなんです。無論、喜んでもらえるのも」
ディアルムドはアクアブルーの瞳をうっすらと細めている。
頬を赤らめながら嬉しそうにするその姿が、まるで初めて褒められた子どものように見えて、自分の中の何かが擽られるのを感じてしまう。
これだ。これがまさにいけない。
為政者たる者、誰よりも威厳に満ちた存在でなければならない。そんな男が、バーベナの前でなぜか隙を見せている。
ともすれば、致命的な問題にもなりかねないのに。
バーベナは興味をそそられてしまった。
ぶっきらぼうで偉そうなディアルムドが、花と甘いものに目がないなんて意外すぎる。
――あり得ないわ。大の男を可愛いと思うなんて。第一、相手は王子様よ。それも、将来の国王様!
バーベナはふたたび首を振った。しっかりしなさい、と心の中で自分を叱咤する。
「照れないでください。初めてって……私まで変な気持ちになります……」
「なら、妃になってください。あなたのために毎日花を摘んであげます。お菓子を作ってあげてもいいです。元気が出るでしょう?」
「それは嬉し……って駄目です。こういうことは今日限りにしてください」
「なぜですか! そろそろ俺の話を聞いてくれてもいいじゃないですか!」
「話を聞かないのは殿下も一緒です!」
もう! とバーベナは鼻息を荒くしながら反論すると、ディアルムドの突撃をまいて魔法道具店に向かった。
これでようやく自分の仕事に集中できる。
だがそれがいかに甘い見通しだったのか、すぐに思い知らされることになった。
「先輩、お客様です」
店に入るなり後輩のコリンに声をかけられ、バーベナはひっと悲鳴を上げて体を強張らせる。
「転移ができるのは、あなただけじゃない」
こんなふうに涼しい顔でロビーの椅子に腰かけるディアルムドを見るのは、いったい何度目だろう?
一見すると落ち着いているように見えるが、彼の目の奥に感じる熱量は日々増していくばかり。
――そうだった。彼は凄腕の魔法使いだったわ。忘れていたわけでは……。
いいや、あまりにも気安く話しかけられるので、すっかり忘れていた。
――これじゃあ埒が明かないわね。いったいどうしたら……?
バーベナはとうとう頭を抱えてその場にうずくまってしまった。心配そうなコリンと興味津々な店主をよそに、一人うんうんと考え込む。
「……わかりました。表に出てください」
やがて取り澄ました表情を意識して立ち上がった。
ディアルムドが怪訝そうに片眉を上げる。
「喧嘩はしませんよ。俺は女性に手を上げる趣味はありません」
「違います」
バーベナは呆れて溜息をつきたくなったが、なんとか気を取り直してディアルムドの前まで歩いていく。
「私たち、ちゃんと話をしましょう。そういう意味ですから」
一応、店主に断りを入れてからディアルムドの手を引いて外に出た。
手を繋ぐ――ともすれば淑女にあるまじき行為を咎められてもおかしくないにもかかわらず、なぜかディアルムドは頬に喜びを浮かべている。
この男を相手にすると、どうも調子が狂ってしまう。
バーベナは困惑しつつも勇を鼓して口を開いた。
「……私は魔法だのなんだのなんのしがらみもなく、外国に行って自由気ままに生きていきたいんです。ですから……殿下と結婚した瞬間、その夢も終わりです」
それは、正直な気持ちだった。
ミアン以外の誰かに自分の思いを伝えたことはない。
それだけにバーベナは急に不安になり、両脇で拳を握り締める。
「そう……自由気ままな人生、ですか」
ディアルムドはぽつりと呟き、思案するように指を顎に押し当てた。
「え? 怒らないんですか?」
バーベナは目を丸くする。
「どうしてそこで怒る必要があるんです? あなたは理由を述べた、それだけのことでしょう?」
「そ、それは、そうですけど……」
もしこれが父であれば、平手打ちなど当たり前のように飛んでくるだろう。
子どものころはよく血が出るまで背中を鞭で打たれたものだ。
カッとなって机の上にあったインク壺を投げられたこともある。それがたまたま頭に当たって何針も縫う大怪我を負ってしまったのは四歳ごろの話だが、今でも昨日のことのように思い出せる。
動転した父が『娘が勝手に転んで机の角に頭をぶつけてしまった』と治療師に説明しているのを聞いて、幼心にショックを受けたから。
自分の気持ちを伝えるようとすると、バーベナはいつも人を怒らせてしまうのだ。
「俺が嫌いで断っていたわけじゃないんですね。よかった……」
それなのに、ディアルムドはホッと安堵したような表情さえ浮かべている。
「いいえ、殿下を嫌いなんてことはないです。ただ、私は……」
脳裏に嫌悪と軽蔑を隠そうともしない家族の顔がよぎり、思わず言葉につかえてしまうと、ディアルムドがゆるゆると首を振りながら言った。
「あなたの考えはわかりました。ですが、俺の話も聞いてくれませんか? 俺にも理由があるんです」
それからというもの、ディアルムドは右手に花束を、左手に菓子を持って、たびたびバーベナの前に現れるようになった。
「ラナンキュラスとマドレーヌです。結婚してください」
と挨拶代わりに求婚していくのだ。
今日も今日とてバーベナは魔法道具店に行く途中でディアルムドに出くわした。
というより、待ち伏せされていたような気もするが。
「ありがとうございます。ですが、結婚はしません」
こんなふうにバーベナがニッコリ笑いながらブンブンと首を振るのは、もはやお決まりになりつつあった。
「俺は諦めませんからね」
同様に、ディアルムドが彫刻めいた顔に微笑を貼りつけながらキッパリと言い返すのも。
はあ、と息を漏らして、バーベナはガックリと肩を落とした。
「どうして毎日毎日……王子様って暇人なんですか? お仕事はないんですか? 今日はあの可愛い男の子はいないようですが、付き人の彼のほうがよっぽど忙しそうですね」
そういえばミアンの言っていた『お子様竜』はどうしたのだろう? ミアンに並々ならぬ興味を持っているようで、会うたびにバーベナごと抱きついてこようとする少年の姿が見えない。
少年を見ると不機嫌になるミアンも、このときとばかりにポケットの中で眠りこけている。
しかもここ最近では『本当は王子様に会えて嬉しいくせに』と白けたように言われるので、彼女の助け船は期待できそうにない。
そんなこともあって嫌味をお見舞いしてやれば、ディアルムドは目をパチクリさせてから両手のひらを上に向けた。
「王子である俺に言うに事欠いて暇人とは……今この瞬間だってあなたに会うために時間を調整しているに決まっています。それから彼は付き人ではなく使い魔です。いつも俺の邪魔をしようとするので置いてきました」
「え? 使い魔?」
「幻獣カーバンクルで、ソーラスといいます」
――カーバンクルって……! 確か、幻覚魔法が得意な竜よね! ミアンったら、話をはぐらかすから全然気づかなかったじゃない。
ディアルムドが忙しい合間を縫ってバーベナに会いに来るというのも驚きだが、彼の使い魔まで竜とは思いも寄らなかった。
あの少年は本物の幻獣のようだ。道理で姿を見破れないはず。
一瞬ポケットの中に気を取られていると、今度はディアルムドのほうがはあ、と溜息をついた。
「それなら俺も言わせてもらいますが、嫌だ嫌だと言いつつプレゼントは受け取るのですね。ずいぶん図太い神経をしているじゃありませんか」
「なっ」
カチンとくる物言いに、バーベナは目尻を吊り上げる。
「あなたが無理やり手に持たせるからでしょう。なんて人聞きの悪いことをおっしゃるんですか。物に罪はありませんからね。それに……」
「それに?」
「ええと、その……殿下のお花、いい匂いがしますし、お菓子も……すごく美味しいです、から……」
ついムキになって言い返したが、急に恥ずかしさが込み上げてきて声が尻窄みになっていく。
すると不満そうなディアルムドの表情が一転、嬉しそうにパッと華やいだ。
――くっ! か、可愛い……!
不覚にも心臓がドキッと跳ね上がり、バーベナは苦しそうに胸元を押さえる。
「……本当ですか? 誰かにあげるのは初めてなんです。無論、喜んでもらえるのも」
ディアルムドはアクアブルーの瞳をうっすらと細めている。
頬を赤らめながら嬉しそうにするその姿が、まるで初めて褒められた子どものように見えて、自分の中の何かが擽られるのを感じてしまう。
これだ。これがまさにいけない。
為政者たる者、誰よりも威厳に満ちた存在でなければならない。そんな男が、バーベナの前でなぜか隙を見せている。
ともすれば、致命的な問題にもなりかねないのに。
バーベナは興味をそそられてしまった。
ぶっきらぼうで偉そうなディアルムドが、花と甘いものに目がないなんて意外すぎる。
――あり得ないわ。大の男を可愛いと思うなんて。第一、相手は王子様よ。それも、将来の国王様!
バーベナはふたたび首を振った。しっかりしなさい、と心の中で自分を叱咤する。
「照れないでください。初めてって……私まで変な気持ちになります……」
「なら、妃になってください。あなたのために毎日花を摘んであげます。お菓子を作ってあげてもいいです。元気が出るでしょう?」
「それは嬉し……って駄目です。こういうことは今日限りにしてください」
「なぜですか! そろそろ俺の話を聞いてくれてもいいじゃないですか!」
「話を聞かないのは殿下も一緒です!」
もう! とバーベナは鼻息を荒くしながら反論すると、ディアルムドの突撃をまいて魔法道具店に向かった。
これでようやく自分の仕事に集中できる。
だがそれがいかに甘い見通しだったのか、すぐに思い知らされることになった。
「先輩、お客様です」
店に入るなり後輩のコリンに声をかけられ、バーベナはひっと悲鳴を上げて体を強張らせる。
「転移ができるのは、あなただけじゃない」
こんなふうに涼しい顔でロビーの椅子に腰かけるディアルムドを見るのは、いったい何度目だろう?
一見すると落ち着いているように見えるが、彼の目の奥に感じる熱量は日々増していくばかり。
――そうだった。彼は凄腕の魔法使いだったわ。忘れていたわけでは……。
いいや、あまりにも気安く話しかけられるので、すっかり忘れていた。
――これじゃあ埒が明かないわね。いったいどうしたら……?
バーベナはとうとう頭を抱えてその場にうずくまってしまった。心配そうなコリンと興味津々な店主をよそに、一人うんうんと考え込む。
「……わかりました。表に出てください」
やがて取り澄ました表情を意識して立ち上がった。
ディアルムドが怪訝そうに片眉を上げる。
「喧嘩はしませんよ。俺は女性に手を上げる趣味はありません」
「違います」
バーベナは呆れて溜息をつきたくなったが、なんとか気を取り直してディアルムドの前まで歩いていく。
「私たち、ちゃんと話をしましょう。そういう意味ですから」
一応、店主に断りを入れてからディアルムドの手を引いて外に出た。
手を繋ぐ――ともすれば淑女にあるまじき行為を咎められてもおかしくないにもかかわらず、なぜかディアルムドは頬に喜びを浮かべている。
この男を相手にすると、どうも調子が狂ってしまう。
バーベナは困惑しつつも勇を鼓して口を開いた。
「……私は魔法だのなんだのなんのしがらみもなく、外国に行って自由気ままに生きていきたいんです。ですから……殿下と結婚した瞬間、その夢も終わりです」
それは、正直な気持ちだった。
ミアン以外の誰かに自分の思いを伝えたことはない。
それだけにバーベナは急に不安になり、両脇で拳を握り締める。
「そう……自由気ままな人生、ですか」
ディアルムドはぽつりと呟き、思案するように指を顎に押し当てた。
「え? 怒らないんですか?」
バーベナは目を丸くする。
「どうしてそこで怒る必要があるんです? あなたは理由を述べた、それだけのことでしょう?」
「そ、それは、そうですけど……」
もしこれが父であれば、平手打ちなど当たり前のように飛んでくるだろう。
子どものころはよく血が出るまで背中を鞭で打たれたものだ。
カッとなって机の上にあったインク壺を投げられたこともある。それがたまたま頭に当たって何針も縫う大怪我を負ってしまったのは四歳ごろの話だが、今でも昨日のことのように思い出せる。
動転した父が『娘が勝手に転んで机の角に頭をぶつけてしまった』と治療師に説明しているのを聞いて、幼心にショックを受けたから。
自分の気持ちを伝えるようとすると、バーベナはいつも人を怒らせてしまうのだ。
「俺が嫌いで断っていたわけじゃないんですね。よかった……」
それなのに、ディアルムドはホッと安堵したような表情さえ浮かべている。
「いいえ、殿下を嫌いなんてことはないです。ただ、私は……」
脳裏に嫌悪と軽蔑を隠そうともしない家族の顔がよぎり、思わず言葉につかえてしまうと、ディアルムドがゆるゆると首を振りながら言った。
「あなたの考えはわかりました。ですが、俺の話も聞いてくれませんか? 俺にも理由があるんです」
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