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第1話 『神様』の呟き~そもそも神様じゃない

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ここは天界。地球の空に繋がる異次元にある別世界である。


地球には沢山の生命体が存在する。

それは『神様』が創ったものだと信じられている。

そんな『神様』とはどんな存在とされているのか?

ザックリあげてみよう。

・どんな願いも叶える力を持っている

・人間に試練や罰を与える

・人間にいじわるをする(神様はいじわるねってやつ)


いやいや、勘弁してください。

全部間違ってますよ?

僕らは天界に住むただの職人です!


ちなみに『僕』は魂職人です。

僕1人でせっせと地球上の生き物すべての魂を創ってます。

名前なんてありません。ただの『魂職人』です。


そしてもう1人の『僕』は『生き物職人』です。

人間言うところの『デザイナー』かな?

色んな生き物をデザインしてきたけど暫くは新しい生き物は創ってない。

沢山創ってきた中でも人間はバラエティーに富んでいる。

だけど人間の能力は独り歩きしてガンガン進化している。

せっかく個性を考えて創った顔を「不細工」とかなんとか言って勝手に弄くる弄くる。失礼な奴らだ。

整形手術なる技術。人間も自分たちの言う神様に近づいてるんじゃないか?と思ったりする。

医者という職業、手術という技術には人間を創った僕らも予想外すぎて驚いている。

壊れた体や病を自分たちで治す生き物になるなんて考えてもなかった。

きっと彼らの中の『神様』がそういう生き物に創った、なんて思ってるんだろうけどね。


とにかく僕らには創って地球上に放った魂や肉体をどうのこうのする能力なんてないのだ。


ただの天界住みの『魂職人』『生き物職人』というだけの存在だ。


そんな僕らに今日も人間は願ったり、僕らを勝手に恨んだり。


あなたたち人間の願いが叶ったならそれは『偶然』

僕らは何もしてない。


あなたたち人間が悪いことをして後に悪いことが起きたならそれも偶然。

罰なんてそんなそんな。

試練?いやいや。たまたま難しいことが目の前にあるだけだよ。


とりあえずは以上、ただの職人たちの呟きである。

『神様』なんていない!

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