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9.後悔?
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一緒の食事を止めた途端、毎日花が届くようになった。
もちろん一切受け取る気は無い。
毎回問答無用で突き返した。突き返す相手がメアリーだから気の毒だが。
本人が届ける勇気が無いのか遠慮しているのかは分からない。ただ、自分で直接私に手渡す気はないのは確かなようだ。
そんな日が続いたある日のこと。
「奥様。旦那様がお呼びでございます」
マイクは私の部屋まで来ると恭しく頭を下げた。
「何の用かしら?」
私は素っ気なく答えた。
「内容までは言付かっておりません。書斎までお越し頂きたいとの事でございます」
てめーが来いや!
つい口走りそうになり、慌てて両手で口を押えた。
何よ、毎回花束を突き返していたことへの苦情? まったく、器の小せー男だな・・・。
「分かりました。参りましょう」
私はイライラする気持ちを無理やり抑え、マイクの言う通り書斎に向かった。
★
「やっと、来たか・・・」
部屋に入るとアーサーが私を見て呟くように言った。
「久しぶりに貴女に会うな。同じ邸に住んでいるというのに・・・」
「ご用件は?」
「・・・」
「まさかそんな嫌味を言うためだけにお呼びになりました?」
「・・・いや・・・」
私が睨みをきかすと、フイっと顔を背け、机の上の手紙を一つ拾って見せた。
「ラッセン侯爵家から子息の誕生パーティーの招待状が来ている」
「そうですか」
「三日後だ」
「そうですか。それは急ですこと」
「伝えたくても、食事を共にしないからな。機会がなかった」
「それは大変失礼いたしました。では、その日、私は体調不良という事で、侯爵様お一人でご参加くださいませ」
「しかし・・・」
「体調不良というのでは理由が弱いとおっしゃるのでしたら、その日に合わせて怪我でもしますわ。階段から落ちれば捻挫ぐらいするでしょう」
「な、何を言っている!」
「歩けなければ仕方がありませんものね」
「ロ、ローゼ!」
わあ! 何? 今度は名前呼んだ! もしかして、初めて名前呼んだ?
いや、そんなことないか・・・。婚約時代に数回呼ばれたことがあったかなぁ・・・?
「とにかく、私は参りません。お話がこれだけなら失礼します」
「待って、待ってくれ! ローゼ!」
アーサーは焦ったように立ち上がった。
「貴女の怒りが収まっていないことは分かっている。だが、我が家と非常に懇意にしているラッセン家の誘いは無下にできない」
知らんがな・・・、そんなこと・・・。
「ですから、参加なさればよろしいでしょう? 侯爵様お一人で」
「夫婦での出席を望まれている。特に、夫人は貴女に会いたいと・・・」
何を今さら体裁なんか気にしているんだか・・・。
私は深く溜息を付いた。
「分かりました」
アーサーはホッとした顔をする。
「お話はそれだけですか? では失礼します」
私はにべもなくそう答えると、踵を返し、サッサとアーサーの書斎を後にした。
あー、面倒臭い。
イライラしながら自分の部屋に向かって歩く。荒れた気持ちが歩き方にも出てしまい、ドスドスと歩いてしまう。
確かに、ラッセン侯爵家とは懇意にしているようだ。侯爵家の過去の交流履歴からしてもそれは伺える。レイモンド侯爵夫人としては、ここは礼儀を持って答えるのは筋なのは分かるのだが・・・。だが、どうにも気が乗らない。
「それにしても、嫌いな女を無理に伴ってまで招待を応じなければならないなんて、侯爵様もお気の毒な事で」
そんなことをブツブツ呟きながら歩いた。
しかし、アーサーも気の毒だが、私だって可哀そうだ。
嫌われていると分かっているのに、寄り添わなければならなくて、寄り添えば明らかに嫌な顔をされるのだ。そんな態度を受けるこっちは腹立たしいし、なによりみじめだ。周りの目線も痛い。
出来る事なら行きたくない。
やっぱり、当日に合わせて怪我でもしようかな・・・。
★
パーティーの前夜。
侍女のメアリーが他のメイドを伴って部屋に持ってやって来た。
「旦那様からの贈り物でございます」
嬉しそうにそう言うと、私の前にドレスを広げた。
驚いた・・・。
ドレスなんて初めてもらった。一体、いつ用意したのだろう?
話を聞いたの一昨日だ。そんな期間で用意できるわけがない。
そして、試着をしてみてさらに驚いた。
「可愛い~!!」
色はホワイトと淡いピンクや黄色などパステルカラーで可愛らしく、裾もふわりと広がり、とても柔らかい雰囲気だ。
私は今まで、凛としたアーサーに似合うようにシンプルな形のものを選んでいた。色も彼の目の色に遭わせたブルーを基調にし、シックで大人っぽくまとめていたのだ。
たが、実際の私はまだ19歳。そして、どちらかと言うとラブリーなものが趣味。
そして、このドレスは正に私の好みにピッタリ、ど真ん中だ。
でも、これではあまりにも可愛らしくて幼く見えないだろうか。
そんな思いも過るが、それ以上に気持ちは高揚した。
「まあ! お似合いですわ! 奥様! なんて可愛らしい!!」
メアリーと他のメイドたちがパチパチと手を叩きながら褒め称える。
おだて上手な彼女たちに乗せられ、益々気持ちに拍車がかかる。
鏡の前でくるくる回ったり、色んな角度からドレスを見たりしているうちに、明日の夜会が楽しみになってきた。
「明日が楽しみですわ、奥様! 髪型もドレスに合わせて可愛らしくしましょう。腕が鳴ります!」
「ふふふ、期待しているわ、メアリー」
私は鏡越しにメアリー達に微笑んだ。
もちろん一切受け取る気は無い。
毎回問答無用で突き返した。突き返す相手がメアリーだから気の毒だが。
本人が届ける勇気が無いのか遠慮しているのかは分からない。ただ、自分で直接私に手渡す気はないのは確かなようだ。
そんな日が続いたある日のこと。
「奥様。旦那様がお呼びでございます」
マイクは私の部屋まで来ると恭しく頭を下げた。
「何の用かしら?」
私は素っ気なく答えた。
「内容までは言付かっておりません。書斎までお越し頂きたいとの事でございます」
てめーが来いや!
つい口走りそうになり、慌てて両手で口を押えた。
何よ、毎回花束を突き返していたことへの苦情? まったく、器の小せー男だな・・・。
「分かりました。参りましょう」
私はイライラする気持ちを無理やり抑え、マイクの言う通り書斎に向かった。
★
「やっと、来たか・・・」
部屋に入るとアーサーが私を見て呟くように言った。
「久しぶりに貴女に会うな。同じ邸に住んでいるというのに・・・」
「ご用件は?」
「・・・」
「まさかそんな嫌味を言うためだけにお呼びになりました?」
「・・・いや・・・」
私が睨みをきかすと、フイっと顔を背け、机の上の手紙を一つ拾って見せた。
「ラッセン侯爵家から子息の誕生パーティーの招待状が来ている」
「そうですか」
「三日後だ」
「そうですか。それは急ですこと」
「伝えたくても、食事を共にしないからな。機会がなかった」
「それは大変失礼いたしました。では、その日、私は体調不良という事で、侯爵様お一人でご参加くださいませ」
「しかし・・・」
「体調不良というのでは理由が弱いとおっしゃるのでしたら、その日に合わせて怪我でもしますわ。階段から落ちれば捻挫ぐらいするでしょう」
「な、何を言っている!」
「歩けなければ仕方がありませんものね」
「ロ、ローゼ!」
わあ! 何? 今度は名前呼んだ! もしかして、初めて名前呼んだ?
いや、そんなことないか・・・。婚約時代に数回呼ばれたことがあったかなぁ・・・?
「とにかく、私は参りません。お話がこれだけなら失礼します」
「待って、待ってくれ! ローゼ!」
アーサーは焦ったように立ち上がった。
「貴女の怒りが収まっていないことは分かっている。だが、我が家と非常に懇意にしているラッセン家の誘いは無下にできない」
知らんがな・・・、そんなこと・・・。
「ですから、参加なさればよろしいでしょう? 侯爵様お一人で」
「夫婦での出席を望まれている。特に、夫人は貴女に会いたいと・・・」
何を今さら体裁なんか気にしているんだか・・・。
私は深く溜息を付いた。
「分かりました」
アーサーはホッとした顔をする。
「お話はそれだけですか? では失礼します」
私はにべもなくそう答えると、踵を返し、サッサとアーサーの書斎を後にした。
あー、面倒臭い。
イライラしながら自分の部屋に向かって歩く。荒れた気持ちが歩き方にも出てしまい、ドスドスと歩いてしまう。
確かに、ラッセン侯爵家とは懇意にしているようだ。侯爵家の過去の交流履歴からしてもそれは伺える。レイモンド侯爵夫人としては、ここは礼儀を持って答えるのは筋なのは分かるのだが・・・。だが、どうにも気が乗らない。
「それにしても、嫌いな女を無理に伴ってまで招待を応じなければならないなんて、侯爵様もお気の毒な事で」
そんなことをブツブツ呟きながら歩いた。
しかし、アーサーも気の毒だが、私だって可哀そうだ。
嫌われていると分かっているのに、寄り添わなければならなくて、寄り添えば明らかに嫌な顔をされるのだ。そんな態度を受けるこっちは腹立たしいし、なによりみじめだ。周りの目線も痛い。
出来る事なら行きたくない。
やっぱり、当日に合わせて怪我でもしようかな・・・。
★
パーティーの前夜。
侍女のメアリーが他のメイドを伴って部屋に持ってやって来た。
「旦那様からの贈り物でございます」
嬉しそうにそう言うと、私の前にドレスを広げた。
驚いた・・・。
ドレスなんて初めてもらった。一体、いつ用意したのだろう?
話を聞いたの一昨日だ。そんな期間で用意できるわけがない。
そして、試着をしてみてさらに驚いた。
「可愛い~!!」
色はホワイトと淡いピンクや黄色などパステルカラーで可愛らしく、裾もふわりと広がり、とても柔らかい雰囲気だ。
私は今まで、凛としたアーサーに似合うようにシンプルな形のものを選んでいた。色も彼の目の色に遭わせたブルーを基調にし、シックで大人っぽくまとめていたのだ。
たが、実際の私はまだ19歳。そして、どちらかと言うとラブリーなものが趣味。
そして、このドレスは正に私の好みにピッタリ、ど真ん中だ。
でも、これではあまりにも可愛らしくて幼く見えないだろうか。
そんな思いも過るが、それ以上に気持ちは高揚した。
「まあ! お似合いですわ! 奥様! なんて可愛らしい!!」
メアリーと他のメイドたちがパチパチと手を叩きながら褒め称える。
おだて上手な彼女たちに乗せられ、益々気持ちに拍車がかかる。
鏡の前でくるくる回ったり、色んな角度からドレスを見たりしているうちに、明日の夜会が楽しみになってきた。
「明日が楽しみですわ、奥様! 髪型もドレスに合わせて可愛らしくしましょう。腕が鳴ります!」
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