売られた姉妹

カウラ

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欲望のままに

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 黒鯨号が日本を経ってからおよそ半月が経過していた。
 その頃には船は琉球の島々を越えて東南アジアの亜熱帯地方に入っていた
 そして南下するに伴い船内の湿度と温度はじわじわと上昇していったのだ。
 特にこの年は例年と比べて高温であり船に備蓄されていた食料や水の一部に早くも腐敗が生じるほどであった。
 食糧問題の報告を受ける度に船長の苛立ちは増し、彼は些細な粗相でも下級の船乗りに折檻することが増えてきた。
 そして船乗りたちはその鬱憤を最下層の身分である奴隷に向けるようになる。

 ***

 船内に目を向けると、奴隷として運ばれる少女たちの扱いはまさに非人道的なものであった。
 年端も行かぬ彼女たちは一切の衣類の着用を禁じられ常に全裸のまま過ごすよう強要されていた。
 彼女たちはサウナのように蒸した空気のこもった船倉に閉じ込められるか、あるいは直射日光の照りつける甲板で日干しされながら、 朝も夜も休みなく苛烈な暑さと湿度に苛まれ続けながら長く過酷な船旅を送っていたのだ。

 そんな彼女たちの食事は1日2回。 
 それは粗末な上に彼女たちの今までの日本での食生活では馴染みのない干し肉や乾燥野菜、そして虫食いの乾パンなどである。
 中には食事が口に合わず吐き戻して衰弱する少女も居たが、そうして栄養失調で衰弱した者は口に漏斗をねじ込まれて無理やり流動食を胃に流し込まれた。
 それでも回復の見込みが無いと判断された時は廃棄処分として海に投げ捨てられる。

 排泄は各自の手元に置かれた不潔な手桶にするよう命じられた。
 それは毎日2回朝晩の交換のみであり、そのせいで船倉内全体が便と尿のむせ返るような悪臭で包まれて澱んでいた。
 表面上は船員と奴隷少女達との接触は禁じられていたがそれは建前である。
 実際はまだ出港して間もない内から何人もの少女が船長、あるいは上級の船乗りの毒牙に掛かって無惨に処女を散らされていたのだ。

 ***

 (暑い・・。日本を離れてからどんどん蒸し暑さが増してくるわね、ここはどこなの・・。琉球? それとももっと南の海なのかしら・・。船の目的地はどこなのかしら・・葡萄牙ポルトガル? 阿蘭陀オランダ? それとも・・)
「はぁ・・はぁ・・喉が・・山の綺麗で冷たい水が飲みたいよぉ・・」
「凛、大丈夫? 水が飲みたくなったら教えてね、後でお姉ちゃんの分を分けてあげるから」
「うん・・ありがとう大丈夫だよお姉ちゃん。それより、お姉ちゃんこそ大丈夫? ・・最近、なんだかとっても疲れているみたいだよ」
「・・っ。何でも・・何でも無いわよ。安心して頂戴」
「うん・・。あ、えへへ、そういえば他の人には秘密だけど、何日か前から食事の量が増えた気がするんだ。お姉ちゃんは村に居たときから沢山食べるのが大好きだったし、良かったら私の分を少し食べる?」
(ビロードは約束を守っているのね・・。お陰で凛の顔色も最近良くなって来たわね)
「私は良いわよ。凛は食べ盛りなんだから遠慮しないで沢山食べなさい」
 この日も菊と凛の姉妹は他の少女たちと共に海水の水浴びの後に身体を乾かすために全裸のまま甲板でしばらく待機するよう命じられていた。
 貴重な真水は配給制で奴隷一人当たり1日コップ3杯までと定められている。
 外洋に出て強烈な日光に晒されたせいだろう、身体の弱い少女が何人か熱中症で倒れて運ばれているのをこれまでに何度か菊は目撃している。
(倒れた子はその後戻ってきていないけど一体どうしているのかしら・・。まさか・・いや、悪い考えはやめよう)

「ダンスの時間だ! 踊れ! 踊れ! 休んでいる者は鞭打ち10回だぞ!」
「ふっ! ふぅ!」
「ひんっ・・ひんっ」
「「「ハハハハ!」」」
 時折、奴隷少女たちは甲板上で運動不足解消と称して船員に取り囲まれた中で裸踊りを強要されることもある。
 それは船員に監視され嘲笑われながらのものであり。
 当然ながら若い彼女たちにとってそれは酷く屈辱的な思いである。

「おいそこの太っちょとチビ! 胸とあそこを隠すな!」
「罰として手は頭の後ろに回して股を開いて踊れ!」
「ううぅ・・恥ずかしいよぉ・・」
「我慢して。耐えるのよ・・きっと、きっといつかこの地獄から開放される時がやってくるわ」
「お姉ちゃん・・ぐすん・・」
 ズキン! ズキン!
(ふぅ・・ふぅ・・。くっ・・あ、あそこが・・擦り切れて、痛い・・っ!)

 この日の裸踊り集団の中には菊と凛の姿もある。
 菊は気丈に振る舞ってはいたものの、実はこの日まで毎晩のようにビロードと言う若い船員に便所へ連れ込まれ乱暴に犯され続けており、哀れにも彼女の性器は内側が赤く腫れてしまい踊っている最中もズキズキと痛む有様だ。
 船に乗る前は処女であった彼女の膣穴も今では拡がり、日本人よりも太く長い南蛮人のペニスでさえも納まるように作り変えられてしまったのだ。

 菊が処女を散らされた次の夜、若い船乗りのビロードは菊に契約を持ちかけていた。
①毎晩決まった時間に性奴隷として奉仕する。
②その際にスムーズに挿入できるよう事前にオナニーして性器を濡らしておく。
③夜以外にも機会(二人きりになれるタイミング)があればビロードの命令でフェラチオなど性的奉仕を拒否してはならない。
④その他ビロードの命令には絶対服従であり、抵抗や拒否は認められない。
 菊は上記の条件を受け入れる対価として妹の食事には一品多く食品を追加することや、妹が船長や船乗りの毒牙にかからないよう手回しすると約束を取り付けたのだ。

 ***

 パンパンパンパンパン!
「ふっ! ふんっ! はあっ!」
「あっ! ああっ んっ! くっ! ふぅ!」
 この日の夜も菊は便所に連れて行かれ若い船員の猛った性欲をぶつけられていた。
 ビロードは彼女の太ももを抱きかかえて背中を壁に押し付る、いわゆる駅弁の体位で菊を犯していた。
 身体が密着して男のゴツゴツした胸板が菊の乳房を刺激し、否が応でも彼女は感じさせられていた。
「はあっ! ふんっ! ふんっ!」
「んんっ! んあっ! ああっ! ひっ! いいっ! やだっ! 奥まで! 奥まで入っちゃってるよぉ!」
バチュ!バチュ!バチュ!
 菊は無意識に両手をビロードの後頭部に回して抱きついており、それに気を良くした彼は更に激しく下から上へと突き上げるようにピストン運動を強める。
「おおっ! あっ! あひっ! や、やだっ! も、もう無理! 無理っ! ああっ!」
「ははっ! まだまだだよ! 今日は君が甲板で淫乱に踊る姿を眺めて興奮したんだ! 僕を誘惑するだなんて君は悪い子だ! この程度じゃ許してあげないよ!」
ジュポ!ジュポ!ジュポ!ジュポ!
「はひっ! あひっ! ああっ! ひっ、ひいいっ!」
 ビロードに持ち上げられる事で浮いていると感じた次の瞬間には下に落とされて彼のペニスが菊の子宮口を激しく突き上げる。
 挿入の度に菊は目を白黒させ、口からは自然と卑猥な喘ぎ声が漏れ出して便所に響いた。

「ふっ! ふっ! そ、そろそろだ! い、イクよ!」
バチュ!バチュ!バチュ!バチュ!バチュ!
「ああっ! あっ! あああっ!」
「ふっ! ふっ! ・・ウッ!」
バチュ!バチュ!バチュ! 
・・びりゅるるっ!
「あっ! あっ・・ああっ・・。はぁ・・はぁ・・」
 射精と同時に菊も果て、彼女は脱力してビロードにもたれ掛かった。
こぽっ・・こぽっ・・びちゃ
 まだ結合したままの菊の性器からは粘液の溢れる音がして濁り泡立った愛液と精液が混ざった白濁液が便所の床を汚した。

 ***

「さあこっちだ! ああ、静かに・・バレたら君は船長から折檻された上に海に捨てられてサメのディナーだよ」
「だ、だったらわざわざこんな所まで連れてこないでよ・・!」
「へへっ! いつも同じ場所じゃムードが無いだろう? たまには潮風に吹かれながら情熱的なセックスをしたいと思うのが男の性だよ。それともあの臭い便所が気に入っているのかい?」
「も、もう・・」
 ある晩に菊は人気が無い甲板の隅に連れて行かれ、落下防止の手摺に掴まった上体で尻をビロードに向ける立ちバックの姿勢で犯された。
じゅぽ! じゅぽ! じゅぽ!
「いいよ! 最高だ! 君のアソコは最高だよ!」
「んっ! んっ! んんっ! あっ、ああっ! は、激しい! お、奥まで・・突かれてるっ!」
 空には無数の星々が輝く夜の船上。
 その片隅にて獣じみた激しい交尾を行う男女のシルエット。
 そしてじゅぽじゅぽと淫靡な音が波の音と混ざる。
「んんっ! あっ! あんっ! いたっ! やっ! もっと! もっとゆっくりにして頂戴!」
「口では嫌々言っているけどあそこは正直にボクのペニスを受け入れているよ。それじゃ、もっと激しくするよ! ふんっ! ふんっ!」
「ああああっ! やっ! やああっ!」 
 ばちゅ! ばちゅ! じゅぷっ!
 ビロードは重い荷物を運んで鍛えたその体力と筋力を活かして乱暴な挿入を繰り返し、菊はただ下を向いて行為が終わるのを耐え続けていた。
 彼は菊のことをセックス奴隷程度にしか考えていない。
 少々便宜を図って食事の量を増やすだけで毎晩股を開く都合のいい日本人女と思っているのだ。
 そのため彼の力任せのピストン運動は菊の性器を痛めつけるような野蛮で乱暴なものであった。
 しかし彼自身はセックスが上手であると思いこんでおり、菊の膣が異物と認識して分泌する潤滑液も性交で感じた故の愛液と思い込んで疑わなかったのだ。
「んっ! あっ! あんっ!」
「ああっ! 締まりも良いしとても温かいよ! 君のアソコはまるで天使の羽に包まれるような心地さ!」
 パンパンパンパンパン!
「あっ、んんっ! い、意味がわからないわよっ・・! は、早く終わらせないと誰か来ちゃうわ!」
「ふっ! ふっ! ああ! そうだねもう出るよ!」
「・・ま、待って! お願いだから外に出し・・」
「菊! 君の胎内に全部ぶちまけるよ! 僕の施しを受け入れるんだ!」
「や、やあっ!」
 びゅっ! びゅっ! ・・ずりゅ!
「・・ああ、もう・・」
「ふぅ。良かったよ」
ぽた・・ぽた・・
(うぅ・・また中に出されちゃった・・。どうしよう、本当に子供ができちゃうかも・・。そうなったら凛になんて説明したら良いのかしら・・)
「ほら余韻に浸っている暇はないよ。見回りの船員が来る前に船倉に戻らないと! ・・ああ、君の汚れたあそこの始末は自分でやってくれよ。だってボクの精液を啜るのが好きなんだろう?」
「そ、そんな訳ないでしょ・・。凛にバレないよう嫌々やっているに決まってるじゃない」
 ビロードも当然ながら膣内射精の末に妊娠する可能性があることは承知している。
 しかし彼は若さ故に理性よりも欲望が勝り、無責任にも一切避妊せず菊の若々しい子宮に己の精液を放つのだ。

 ***

「・・な、何よそれ!」
「ふふふ、良いだろう? とある場所で入手したんだ。えーっと確か名前はアナルビーズだったかな」
 別の晩にはビロードはどこで入手したのか、直径3センチほどの真鍮の球が連結された肛虐用の淫具を手にして菊を便所へと連れ込んだ。

(・・おや? こ、これってもしかして・・本で見たアナル用の淫具・・。や、やってみたい・・菊の肛門に入れたら彼女がどんな反応をするのか見てみたい・・)
 それは彼が船長の部屋を掃除していた際に発見したものであり、彼はそれがどれほど危険な行為か理解せずに己の欲求を満たすためだけに拝借したのだった。
「・・よ、よくわからないけどとっても嫌な予感がするわ」
「大丈夫さ、きっと君も気にいるよ。もしかしたらコッチでするのが病みつきになるかもね」
 ビロードはこれまた食料庫から拝借したオリーブオイルを真鍮製の球に塗り込んだ。
ぽたぽた・・ちゅぷ・・ちゅぷ
「え・・? ひんっ! や、やだああっ! 何してるのよ!」
「しっ! 誰かにバレたらどうするんだい!」
「う・・うぅ・・。き、気持ち悪い・・」
 彼は腰を突き出させて菊の尻を自身の正面に向かせると、彼女の肛門にもオリーブオイルを塗り込んだ。
 最初は表面を撫でるように、そして徐々に慣らしながらアナルの奥の方へ奥の方へと油まみれの指を挿入する。
ちゅぷ・・ちゅぷ・・じゅぷ・・じゅぷぷぷ・・
「・・んっ・・くうぅ・・んあっ!?」
 菊は強い嫌悪感を感じて身を捩る。
 しかし徐々に彼の指先が彼女の肛門内の敏感な部分を刺激する。
 その影響からか声に艶が混じるようになった。
じゅぷぷ・・くちゅ・・くちゅ・・じゅぷ・・
「ひっ・・くひっ・・! な、なによ・・お尻が・・変な、変な感じよ・・」
「ふふっ、どうやら君はこっちもイケる口のようだね。それじゃあお待ちかね、硬くて冷たい真鍮の球を君の後ろの口で味わってもらおうかな」
 ぴと・・つぷぷ・・ちゅぽん!
「ひっ・・んひぃ! ・・はっ・・はぁあっ・・!?」
「はははっ! すごいよ菊! 君のアナルが球を飲み込んで見えなくなってしまった!」
「う、嘘・・い、いや・・」
 最初の球は菊の肛門を大きく円形に押し拡げると、ある地点を境に飲み込まれるように彼女の肛門内へと消えていった。
「そ、そんな・・いや・・いやだ・・」
 ひんやりした真鍮の球が直腸を刺激して菊は背筋を震わせる。
 しかし彼女がひり出そうと肛門に力を込めても奥へ入ってしまった球は一向に排泄されず、それどころか蠕動運動の度に徐々に奥へと入ってしまった。
「お、お願いビロード! 今すぐこれを取って! と、とっても気分が悪いの!」
「君はビーズって言葉の意味がわかるかい? これは1個だけじゃなくて何個もアナル・・つまり君の後ろの穴に入れて遊ぶための玩具なんだよ」
「そ、そんなの嫌っ!」
 つぷ・・ちゅぽん!
「んひぃ!」
「ほら、2個目が入ったよ。1個目よりも随分とすんなりと入っちゃったね」
「ひ・・ひぃ・・」
「さあ3個目だ。君の肛門もビーズを受け入れるのに慣れて来たようだし、ここからはペースを上げるよ」
「ま、待って・・」
 つぷ・・ちゅぽん!
「んひっ!」
 つぷ・・ちゅぽん!
「あひぃ!」
 つぷ・・ちゅぽん!
「おおっ!」
 つぷ・・ちゅぽん!
「ふひぃ!」
 つぷ・・ちゅぽん!
「はひぃっ! ・・あっ、ああっ! も、もう・・んひいいっ!」
 球が奥へ入る度に腸壁を経て菊の子宮は裏側からゴリゴリと刺激された。
 生まれて初めて味わう鈍い電流のような快楽が断続的に押し寄せ、自然と性器からは愛液が溢れ始める。
「いっ、いくううっ!?」
 そして挿入の度に菊は情けない声を上げ、そして7個目の球が入った瞬間には背筋を硬直させて絶頂を迎えてしまったのだ。
「はひぃ・・ひぃい・・」
「す、すごいよ菊! 君はアナルで感じてイッちゃう淫乱なんだね! 益々気に入ったよ! 日本人女はみんなそうなのかい? それとも君が特別に淫靡な身体をしているのかい?」
「ち、違う・・違う・・私は・・そんな・・」
 ずっとビロードに向かって尻を突き出す不安定な姿勢を強要されたこともあり、菊の膝はガクガクと震えてる。
 しかしここで気をやってしまうと汚物がこびりついた便座に顔を埋めてしまうことになるので、菊は最後の力を振り絞って耐えていたのだ。
(お、終ったの・・は、早く開放して・・でないと・・本当に気絶しちゃう・・)
「・・おや? もしかしてもう終了と思っているのかい? ・・実はこの玩具はここからが本番なんだよ」
「・・え?」
「説明するよりも君の身体に直接わからせた方が早いね。それじゃやろうか。一気に引き抜くから気絶して便所にキスしないよう頑張るんだよ」
(引き抜く・・ま、まさか・・)
「や、やめてっ! ゆ、ゆっくり慎重に出して・・」
「えい!」
 じゅぷ・・じゅぽぽぽぽぽぽぽんっ!
「ん、んぎいいいいいいいいいぃっ! ほっ、ほひぃいいぃっ!」
「ははっ! すごい声だ! まるで家畜だね!」
「おっ・・! おおっ! は、はひぃっ! はひぃいいっ!」
 嫌な予感は的中した。
 ビロードはビーズを力任せに引き抜く。
 菊のアナルは豪快な音とともに外側に捲れ上がり、強烈なアナルの快感で彼女は白目を剥いた。
じゅぷ・・じゅぽんっ!
「んひぃいいいっ! ・・あ・・あぁ・・も、もう・・無理・・」
ガクン
 最後の1個が菊の肛門から顔を出すと同時に彼女は肛門絶頂を覚えてガクガク震えながら意識を失った。
「おおっと危ない!」
 菊の意識が刈り取られて頭から便座に衝突する寸前、ビロードは彼女の身体を後ろ側から支えた。
「ははっ、今のは危険だったね。流石に顔中汚物まみれじゃ大切な妹からも嫌われちゃうよ」
「・・お・・おぉ・・」
「・・うーん、本当に気絶しているんだ。本当はこれからアナルセックスも体験してみたかったけどこれじゃ流石につまらないね。しょうがない、今日はこのへんでお休みにしようか。おやすみ、ボクの大切な専用性奴隷ちゃん」
「・・」
 ビロードは気絶した菊を肩で支えて船倉に戻ると、すやすやと穏やかな顔で眠る凛の隣に並べて足枷を嵌め直した。
 それから菊の腸液が付着したアナルビースを簡単に洗い、自分の荷物入れに仕舞い込んでから持ち場へと足早に戻ったのだ。

 ***

 菊は二人きりになる機会があれば口での奉仕も強要され、それもかなり屈辱的なものであった。
 ときにビロードは嗜虐的な一面を見せてフェラチオで射精した後に菊の口の中で排尿することさえもあったのだ。
ぐちゅ! ぐちゅ!
「おぐぅ! おっ おごっ!」
「いいよ! イクよ! 全部飲み込まないとお仕置きだからね!」
びゅるるるっ! ドクン! ドクン!
「んぐううぅっ!」
「ふぅ・・」
「う、うえぇ・・ゴ・・ゴクン」
菊は涙目で彼の精液を胃へと無理やり流し込み、飲み干した証拠として口を大きく開けて彼に見せた。
「ほ、ほら見なさい・・言われた通り全部・・飲んだわよ。それじゃ私は口を濯いで船倉に戻るから・・」
「まだだよ。ほらそのまま口を大きく開けて」
「え・・?」
ジョロロロロ!
「う!? うぶうううっ!」
(しょ、小便!? し、信じられない!?)
「口を閉じないで! ちゃんとボクのおしっこも全部飲むんだ!」
(うう・・最悪。臭い・・気持ち悪い・・。けどビロードの機嫌を損ねたら凛が・・ううぅ)
「ごく・・ごく・・ごく・・」
チョロ・・チョロ・・
「ふぅ! とってもスッキリしたよ。また今度も尿意を催したら頼むよ。なあに、君たち奴隷はロクに水も与えられていないんだろう? それならボクのおしっこだって天からのお恵みだと思ってありがたく飲まないと神の罰が与えられるよ」
(そんな訳ないでしょ! 最低・・こいつ私と同じくらいの歳の癖に精神的にはもっと子供だわ・・)
「さあ船倉に戻って、ほら早く!」

 ***

 夜。
 船倉にて菊は凛の艶のある黒髪を撫でながら一人呟いていた。
「・・凛・・お姉ちゃん頑張るから・・大丈夫だからね・・」
(・・お姉ちゃん・・なんだか辛そう・・それにイカみたいな変な臭いもするし・・本当に大丈夫なのかな・・心配だよぉ・・)
 日に日に性交後特有の饐えた臭いが増す姉を見て、妹も少しずつ違和感を覚えていた。
 だが、あえて姉が夜な夜な男を連れて何処で何をしているのか聞く勇気は持てず、姉を心配しつつも見て見ぬふりを心がけた。

 ***
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