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第二十二話
しおりを挟む昨日はいろんな事が起こったな、と朝目覚めて1番に考えたことはそれだった。
夏期講習ではクラスで迷惑ばかり働いてる男子グループに何かと馬鹿にされ、それに便乗して俺の事が嫌いな女子達があーだこーだと言い出した。
俺はそれに対して苛つきながらも何も言うことはなかった、だって言っても無駄だもの。
俺があの場で発言すれば、それに対して男子は面白おかしく更にめんどくさい事を言い始めただろうし、女子はそもそも俺の言葉なんて聞かない。
言い訳、生意気、口ごたえと何かと言っては『照史先輩の迷惑』だと罵るだけ。
それらを少し言葉で何も言わせなくしたのは兄さんであった。
教室に入っただけで黙る女子。
少し発言しただけで青ざめる教師。
少し発言しただけで慌てる男子。
全て、俺にはできない事。
__もやっ__
ああ、ほら。
できないからと、俺はすぐに兄さんに対して嫉妬するんだ。
俺は、何もできないただの悪役の癖に一丁前に嫉妬だけはするんだ。
何もしない癖に…。
「…っ」
グッと喉に力が入る。
情けなさと、不安と、しんどさで涙が溢れる。
兄さんは何も悪くないのに。
兄さんは俺を守ってくれたのに。
どうして、俺は嫉妬してしまうんだ。
七海唯兎だから?
じゃあ俺は何?
七海唯兎はなんでも出来て、自分が持っていないものを全て持っている兄を嫌っていた。
じゃあ俺は何?
俺は、七海唯兎なのか?
違う、俺は兄さんを嫌ってない。
でも、この感情は七海唯兎のものだ。
兄さん対する嫉妬、それは七海唯兎のもの。
………おれは、なに?
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大原[今日、夏期講習どうする?]
桜野[俺は親に行けって言われてんだよなぁ…馬鹿だからって]
皇[桜野は行った方がいいと思う。唯兎は、どうする?]
大原[唯兎?]
桜野[唯兎ー、既読付いてるのは見えてんぞ]
大原[気分悪いか?照史先輩は家にいるか?]
皇[唯兎、平気?家行こうか?]
グループLINEがポン、ポン、と音を立てて流れていく。
布団に入りながらそれらを見つめていると、控えめなノックが聞こえ扉が開く。
「唯兎、夏期講習は行かなくていいからね。唯兎がわからないところは僕が教えるから、無理しないで」
「…………」
「…夕飯の買い物行くけど、唯兎はどうする?」
近くまで来ている兄さんに顔を見せないように布団を頭まで被る。
そんな俺の頭を優しく撫でて少し沈んだ声で兄さんは言った。
「…ごめんね、昨日助けるの遅くなって…。沢山傷付いたよね…。今日はゆっくり休んで、僕これから夕飯の買い物してくるから」
パタン、と控えめに音を立てて閉じた扉を確認するとゆっくりと身体を起こす。
少し頭を冷やさないと、このままだと兄さんに思ってもいないような事を言ってしまいそうだ。
寝ている時に着ていたスウェットを脱いで簡単にTシャツとGパンを履く。
Tシャツはもちろん、お義母さんが買ってきたものだ。
猫が自由の女神のてっぺんで餌を食べてるイラストの描かれた可愛らしいもの、それを兄さんと色違いで買ってきてくれた。
兄さんと笑いながら「こんなのどこで見つけてくるんだろうね」なんて話してたのは記憶に新しい。
手にカバンを持つと、兄さんがいない事を確認して外に出る。
目指しているのは近くにある小川。
夏に頭を冷やす場所なんてそこくらいしかない。
…どのみち暑いけども、川を見ているだけでもだいぶ違うだろう。
蝉が忙しそうに鳴いてる声を聞きながら俺は小川を目指して歩き始めた。
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ポン、ポン、ポン、ポン
軽快にリズムを刻んで流れるのはLINE。
川を眺めながらスマホを確認するとLINEの主は兄さん。
兄さんが大原や桜野にも連絡したのか2人からも連絡が入る。
照史[唯兎、いまどこ]
照史[唯兎返事して]
照史[見てるんでしょ?お願いだから何か返事して]
________
大原[唯兎、どこいる]
桜野[既読付いてんだって!早く返事しろ!]
皇[え…なに?唯兎いないの?どこにいるの唯兎]
スマホから目を離すと目の前にはさわさわと静かに流れる涼しげな川。
それを見ていると自然と頭が冷えてくる気もしてくる。
俺はジッと川を眺めたまま膝を抱える。
一時期、兄さんへの嫉妬はかなり軽減されていて普通に話すことはできたし、苛つきやモヤモヤもなかった。
けど、最近になってまた…ちょっとしたことでモヤモヤする。イライラする。
…兄さんは俺のために、といろんな事をしてくれるがそれは全部俺の嫉妬に繋がる。
正直しんどくて、嫌になる。
川から目を外し、鳴り続けるスマホを確認する。
電話の相手は兄さんで、通知はかなりの量になっていた。
それもあってか充電は既に5%を切っていてもうすぐでスマホの電源が切れる事を知らせる通知もきていた。
帰りは音楽を聴くことも出来ないのか…とため息をついていると1人の男性がこちらを見ているのに気がつく。
不審者か、なんなのか…。
その人はスマホでどこかに電話を掛け始めるが、その目はずっと俺を捉えている。
「…………はぁ」
不審者だろうがなんだろうが関係ないや。
疲れた、こんな俺に優しくしてくれる兄さんに嫉妬し続けてしまう日々に、疲れ切ってしまった。
少し距離を置きたいが、兄さんは許してくれないだろう。
第一に、父さんやお義母さんを悲しませるような事はしたくない。
俺は、我儘だ。
はぁーー…と盛大にため息を吐くと肩をポン、と叩かれた。
先程の不審者か、と顔をあげてみるとそこには栗河さんが立っていた。
「唯兎くん、久しぶり」
「ぁ…ぇ…?くりかわ、さん…?」
「そうだよ、栗河さんだよー」
ニコッと爽やかに笑顔を見せる相手はあの映画館で出会った、兄さんの攻略対象。
栗河…名前は知らない。
何故栗河さんがここに…?
不思議そうに見つめれば、よいしょとわざとらしく声を出しながら横に座った。
「唯兎くんはどうしてここに?」
「ぇ、ぁ…ちょっと落ち込む事があって、少し頭を冷やそうと…」
「俺も一緒だよ、落ち込んだらここの川を見にくるんだ」
川を見つめるその目は落ち込んでいるようには見えない、おそらく俺に話を合わせてくれたんだろう。
栗河さんから目を外し、川を見つめていると何処か心がスッキリしていく気がしてくる。
「…川っていいね、ずっと流れ続けてる。それを見てると落ち込んでるのがアホらしく思えてきてさ」
「…どうして、ですか?」
「川のように全部流しちゃえばいいじゃんかー、なんて思って。簡単じゃないんだけど、ただそれだけなんだよなってさ」
俺のように膝を抱えた状態で微笑みながら言う栗河さんは俺より遥かに大人に見えた。
俺の方がずっと生きてるはずなのに、本当は中学生でもなんでもないのに栗河さんはずっと、ずっと大人だ。
笑顔のまま俺に言う栗河さんに歪ながらも笑顔を見せてみると、そうだ!と栗河さんが声を上げる。
「今日、俺の家に泊まりに来てみる?」
「…ぇ」
「家に帰りたくない時って、思春期ならあって当たり前だからさ。そういう時に俺の家、使ったらいいよ。プチ家出」
俺の家にすぐ近くだから、と誘ってくる栗河さんに俺は頷いてしまいたかった。
栗河さんの家に行って、全部流してしまってから家に帰りたかった。
でも、兄さんは今頃俺を心配している。
ひょっとしたらいろんなところを探し回っているかもしれない。
大原や桜野、皇も探してくれているかも。
そう思うと、欲望のままにうん。と頷く事はできなかった。
完全に充電がなくなり、画面が暗くなったスマホを見てから大きく深呼吸をする。
「…すみません、今日は大人しく帰ります。今度プチ家出に付き合ってくださいね」
「…そっか、わかった。じゃあその時連絡してね、LINEの交換とかって…」
「あ、今充電なくなっちゃって…また映画館行きますのでその時にでも…」
スマホを見せ、電源が付かないのを見せると困ったように笑って見せる栗河さんに申し訳ない気持ちになる。
メモできるものも持っていないためIDを伝えられても忘れてしまうだろう、と思っていたら栗河さんの後ろから先程の不審者が声をかけてきた。
「…ほら」
「ありがとう、佐久間」
「え、知り合い…?」
不審者と知り合いだったのか、と驚いているとその人は不審者ではなく映画館のスタッフさんであり、栗河さんとは大学が同じの友達であると言われ更に驚いた。
「す、すみません…不審者だとばかり…」
「いや、俺の方こそジロジロ見てごめんな」
お互い謝ると、この不審者…ではなく、佐久間さんは映画館で栗河さんと俺が話してるのを見ていて顔見知りである事を知っていた。
そして、川で1人でずっと動かずにいるところをたまたま発見した佐久間さんが栗河さんに連絡してくれたらしい。
「…佐久間余計なこと言うなよ、せっかく俺が落ち込んだら川に来るって話したのに…」
「栗河は落ち込んだらとことん落ち込んで熱出すもんな」
「うるさいなぁ…」
仲良さげに話す2人を見て本当に友達なんだ、と少し安心する。
あからさまにホッとした俺に優しく笑いながら栗河さんが1枚のメモを渡す、先程佐久間さんが差し出していたのはメモ用紙だったようだ。
そのメモにはLINEのIDが書いていて、連絡してねと綺麗な文字で書いてあった。
それを受け取りコクン、と頷いた後綺麗に畳んで財布の中に入れた。大事なものは財布へ、だ。
その光景を見ていた栗河さんが蕩けるような笑顔で俺を見つめていたのには気付かず、財布を再び鞄の中にしまって満足した俺であった。
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「ここまで送ってくれてありがとうございました」
わざわざ俺の家まで送り届けてくれた栗河さんに頭を下げてお礼を言う。
佐久間さんは用事の途中だったようで川で別れたので、栗河さんの2人だけだ。
「いや、この辺りも変な人はいるし…唯兎くんみたいな可愛い子を1人で帰すのは心配だよ」
「……俺はただの平凡な中学生ですよ」
「俺から見たら誰よりも可愛いと思うよ、とてもね」
優しい笑顔でそう告げる栗河さんになんとなく恥ずかしさを覚えるが、それも一瞬。
栗河さんは落ち込んでた俺に現実を突きつけないように優しい事を言ってくれてるだけだ、可愛いなんてあるわけがない。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、栗河さんの手が優しく俺の頭を撫でる。
「唯兎くんは可愛いよ、本当に。この世の誰よりも」
「…栗河さん…?」
どこか遠くを見ているような目をしている栗河さんが不思議に思い、首を傾げるとハッとしたように手が離れていった。
あはは、なんて困ったように笑う栗河さんに同じく笑って返していると離れた場所から俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
「唯兎っ!!」
息を切らして駆け寄ってくるのは兄さん。
そのままの勢いで俺に抱き付いてくる兄さんの身体はかなり熱くて、汗で湿っていた。
心配させたんだ、と反省したのも束の間。
兄さんは何を勘違いしているのか栗河さんを鋭く睨み付けた。
「…あんた、唯兎を連れ出してなんのつもりだ!」
「…なにが?」
「しらばっくれるな!あんたが唯兎を連れ出したんだろ!?」
「に、兄さん!違う、栗河さんとは本当に偶然会っただけで俺が外に出たのと栗河さんは全く関係ない!」
珍しい兄さんの激怒に怖気付きながらも兄さんの腕を引っ張り栗河さんと距離を取らせる。
そうでもしないと兄さんは栗河さんを殴ってしまいそうで怖い。
「………もし、俺が唯兎くんを連れ出したとして君になんの関係がある?」
「…は?」
「く、栗河さん…!?」
先程の優しい眼差しは完全に消え失せており、兄さんを見る目は冷め切っていた。
光の入っていないその目で兄さんを睨みつけている栗河さんに兄さんの腕を掴んでいた手を更に強く握りしめた。
なんで栗河さんはこんなに怒っているのだろう。
栗河さんは元々兄さんの攻略対象だ。
栗河さん自身は唯兎に好意を持っていたが、それだけ。
兄さん対してこんなに嫌悪感を剥き出しにするようなキャラじゃないはず…。
「…唯兎くんは君の所有物じゃない。彼が外に出たいと望むのであればそうするし、彼が逃げたいと願うならそうする」
「……唯兎は家にいるのが一番だ、誰にも傷付けさせない」
「守りきれていないじゃないか。口だけ、どうせ君は唯兎くんを見殺しにする」
栗河さんの言葉にカッとなった兄さんは栗河さんに近付こうとする。
それを阻止しようと腕を引っ張るも俺の力では足りず、逆に引っ張られてその場で転んでしまった。
それを見て頭が少し冷えたのか、兄さんは慌てて俺を起こしにかかる。
その光景を見ていた栗河さんも自然と動き出していた1歩を元に戻し、静かに俺達を見つめた。
「……君じゃ、唯兎は守れないんだよ」
「……………」
「くりかわ、さん…?」
「…唯兎くん、連絡待ってるね」
そう言い残すと座り込んだままの俺たちをそのままに立ち去ってしまう。
恐る恐る兄さんを見上げると栗河さんの後ろ姿をキツい目で睨みつけていた。
くい、と腕を引っ張ってみると俺の方に目を向ける。
その目は悲しそうであり、怒りもあり。
複雑な色が入り混ざっているように思う。
「…にいさ…っぁ、」
言葉の途中で乱暴に腕を引かれて家の中に連れて行かれる。
バタンッと乱暴に玄関を閉め、リビングまで腕を引かれていく。
慌てて靴を脱ぎ散らしながら兄さんに着いて行くと、兄さんは改めて俺を抱き締めた。
「……どれだけ心配したと思ってるんだ…っ、昨日あんな事があった後で…どこかに行くなら連絡してよ…っ」
「……ごめん、なさい」
この暑い中かなり走り回ったのだろう、汗の匂いがとても強く俺の鼻を擽る。
申し訳なさを感じながらも先程激怒していた兄さんを忘れる事は出来ず、一度兄さんから離れて顔を確認する。
兄さんの顔は心配の色と共に怒りの色が混ざり合ったような複雑な表情をしていて、それが俺に向けられたもの…と栗河さんに向けられたものだと言う事をなんとなく理解できた。
その怒りの元の誤解をまずは解かないと。
「兄さん、今回の事は全部俺が勝手にした事なんだ。少し頭を冷やしたくて川まで行ってた。でも栗河さんは本当に偶然会っただ…」
「もうあの人に会わないで」
「…だから、栗河さんは何も関係な」
「約束して、あの人に会わないで」
俺の腕をギュッと握る兄さんにもやっとした感情が段々と大きくなって行くのを感じる。
兄さんは我儘だ。
俺の行動を制限して、俺に何も出来なくして
それで兄さんは自由に行動して
それもあって周りに慕われて
生まれ持った顔で好意を寄せられて
それでも俺を制限する
ズルい
どうして俺を制限するの
俺にだってやりたいことは沢山ある
「唯兎、言う事を聞いて」
•
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•
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•
「うるさいなぁ!!!」
唯兎はおもいきり僕の手を払い除けた。
ジンジンと痛む手をそのままに呆然と唯兎を見ると、今まで見たこともないほどに嫌悪感を全面に出した表情をしている。
「なんなの!?俺は兄さんの何!?アレもダメこれもダメ、あの人に会うなこの人に会うな!!ふざけんなっ!!」
「ち、ちが…僕は唯兎のために…」
「俺のため…、違うでしょ?兄さんは俺を縛り付けて満足してるだけだろ!?何が守るだよ、何が大切だよ…結局いつだって嫌な事が起きてから後出しで守るって言ってるだけじゃんか!!」
息が止まるかと思った。
それは僕がずっと気にしていた事。
唯兎を守りたいのに上手く出来ない、その事にすごく…自分自身に憤りを覚えていた。
守りたい、大切にしたい
なのに周りはどんどん変わっていって、僕の思い通りに唯兎を守れない。
ツン、と鼻が痛くなるのを頭を振って誤魔化す。
「唯兎、落ち着いて聞いて…僕は本当に唯兎を守りたいだけなんだ…」
「…もう兄さんの言うことなんか聞きたくない」
「ゆ、ゆいと…っ、ねぇ、落ち着いて聞いて…っ」
「…落ち着いたよ。落ち着いた上で兄さんに言うよ」
「俺は兄さんが嫌い、俺に関わらないで」
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