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第十二話
しおりを挟む「よし、あの映画館に観に行こう唯兎」
その言葉から30分、俺達は映画を観るためにバスに揺られていた。
いつもであれば軽く雑談をしながら向かうのだが、何故だか兄さんはどこか違う方向を見て俺の手を握っている。
どうしたのか、なんて聞けるような雰囲気でもなくそのままの状態で揺られること20分。
近所にあるような小さな映画館ではなく、とても大きくて立派な映画館を見上げて懐かしさを覚える。
夏に来た時も同じように見上げては兄さんに「転ぶよ」なんて笑われた事を思い出して慌てて前を見て入口を目指す。
そんな姿が面白かったのか結局兄さんにクスクスと笑われたけども。
館内に入り、奥の方に進んでいくとそろそろ終わりの映画だからかかなり端っこの方にポスターを貼り付けられた看板が置いてあった。
俺はそれを見てテンションが上がり兄さんの手を引いてその看板に近寄る。
「兄さん!写真、写真!」
「あはは、わかったよ。ほら横並んで」
兄さんにスマホを渡して写真を撮って貰えば写真フォルダの中に更に分けられた【映画記念写真】の中に即座に突っ込む。
その中にはいろいろな映画の看板と撮った写真が入っており、中には大原や桜野も一緒に写っているものもあった。
前世から映画が好きだった俺はいろんな映画を観に行っては記念として看板の前で写真を撮る。
これは前世からの趣味であり、今世での趣味でもある。
しかし今はまだ中学生の身、お金も両親からもらっているものであるためどうしても観たいものを厳選して観に行っている。
今回観に来た人間vsアンドロイドの作品は1度諦めたものでもあるのだが、ポソっと出た欲を兄さんが拾ってくれた事と栗河さんとの約束もあり少し我儘ではあるが甘えて観にくることにした。
フォルダ分けをして満足した俺はスマホをポケットにしまうと兄さんに声をかけてチケットを買いに行くことにした。
「ポップコーンはキャラメルでいい?」
「いいよ、あと俺アイスカフェラテがいい」
「じゃあポップコーンのキャラメル1つとアイスカフェラテ2つお願いします」
カウンター越しにお姉さんに注文する兄さん。
チラッとお姉さんを見てみるとそのお姉さんも兄さんをチラチラと見ている。頬を赤らめるオプション付きで。
そんなお姉さんに気付いているのか、兄さんはあからさまに不快そうな表情をしている。
それでも会計をしないわけにもいかず、お姉さんにお金を手渡しで渡すとわざとらしく手を包み込むようにしてお金を受け取る。
相当我慢しているのかふぅ…と小さく溜め息を吐いた兄さんに流石に不憫に思うがあとはお釣りだけだから…と大人しく見守っていることにした。
お釣りを渡される際、また兄さんの手を包みながらお釣りを渡したお姉さんはレシートと別に何か書かれた紙を一緒に兄さんに渡す。
明らかに電話番号とLINEのIDだったそれを兄さんは眉間に皺を寄せて不快な気持ちを表に出している。
それを流石に可哀想で仕方なく思い、兄さんの手から連絡先の書かれた紙を奪い取るとそれを渡したお姉さんに突き返す。
「これ、いらない」
そんな俺を兄さんとレジのお姉さんはポカン、とした顔をして見てくる。
段々と現状を把握したのかレジのお姉さんはカッと顔を赤くして俺が突き返した紙を荒々しく奪い取っていく。その時にお姉さんの爪が俺の指を引っ掻いたけどそんなのはどうでも良く、兄さんが不快な気持ちのまま映画を観るのが許せなかった。それだけだった。
すると俺の隣からレジのお姉さんに声をかける声があった。
「仕事中にお客様に連絡先を渡して、それを突き返されたら怒るってなに?」
兄さんじゃない声が隣から聞こえてきたと思ったら俺の肩を支えるように持つ人物、誰だと見上げてみるとそこには栗河さんの姿があった。
栗河さんはお姉さんを睨みつけ、俺の手を前に出す。
「この子もお客様だって事理解してる?君思いっきり引っ掻いてたけどこれってどういうことかわかるかな?」
「…ぁっ」
引っ掻いたという意識はなかったのか、俺の指が赤い線で明らかに引っ掻かれた物を見てヤバい、という表情をする。
それに兄さんも初めて気付いたのか、栗河さんから俺の手を取り返すとゆっくり摩り何処が痛い?ここは?と心底心配しているのを表に出して俺を見つめる。
大して痛くはないことを伝えても、兄さんの方が痛い思いをしているかのように見てくる兄さんに逆に申し訳ない事をしたと反省。
「す、すみませんでした…」
「謝るのは誰に、ってところは教えないとわかんないの?」
お姉さんを叱っている栗河さんの服をツンツン、と引っ張り首を振る。
正直俺をこんな事よりもさっさと席に座りたい。
そんな俺に栗河さんは盛大に溜め息を吐くとお姉さんに後でオーナーのところに行くよう言うと俺と兄さんを連れてソファへ移動する。
違うんだ、俺はここじゃなく人間vsアンドロイドの席に…なんて言える雰囲気でもなく先程買った飲み物とポップコーンを持って大人しくソファへ座る。
「栗河さん、ありがとうございました」
「あ、ありがとうございました」
「いいよ、それよりごめんね従業員のせいで不快な思いさせちゃって」
不快な思いしたのは主に兄さんであろう、と兄さんを見上げてみると兄さんも俺を見下ろしていることに気がついた。
「僕は唯兎が大丈夫なら問題ありません」
「あ、俺も兄さんが心配だっただけだから」
そういうと兄さんは嬉しいという気持ちを表情に出し、俺をギュッと抱きしめた。
そんな俺たちを微笑ましげに見てくる栗河さんは優しい表情のままありがとう、と返してくる。
「2人は何を観るのかな、迷惑かけた分その金額返金するよ」
「いや、大丈夫です。それにそういうのは責任者に確認取らないといけないんじゃ…」
俺が首を振りながら言うとよく知ってるね、と頭を撫でられる。
その手はすぐに兄さんにより遮られ、栗河さんは苦笑しながら実は…と続けた。
「俺の両親がここのオーナーなんだ、だから多少のことは俺の一存で決められちゃうんだよ。」
勿論私利私欲のために使ったら即アウトだけどね、と肩を竦める彼を見て俺は感心する。
栗河さんは高校1年生…だった筈。この仕事だって初めて半年ほどであるはずなのにしっかり仕事をこなしてる。
そして高校生なんてそういう権利を持った途端自分のために使う人の方が多いだろう、そういうことをしない彼に俺は心の中で拍手を送った。
「だから今回の件はうちの従業員の問題、だから返金する。うちの両親に伝えてもそれで良しとするはずだよ」
「でも…」
「ありがとうございます、有り難く受け取っておきます」
いまだに渋る俺の言葉を遮って兄さんは受け取る旨を栗河さんに伝えていてギョッと兄さんを見上げる。
すると兄さんはスマホを俺に見せてきて
「そろそろ時間、見て」
「…あ!!」
そろそろ上映時間であることを伝えてくる。
流石は兄さん、兄さんがいなかったらきっと俺は上映時間を過ぎてから着席していただろう。
「すみません、俺達人間vsアンドロイドを観るつもりできたんです。そろそろ上映時間なんで、これで…」
「なるほど、アレか!じゃあ上映が終わったらまたここにおいで。その時に返金する」
「はい、ありがとうございます!」
時間のこともあり慌ただしく早歩きで移動を始めた俺に微笑ましげに見つめながら手を振る栗河さんに軽く手を振りかえす。
飲み物を持ってくれている兄さんは軽く会釈だけ返して映画へ急いだ。
•
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•
「はぁ……面白過ぎた、最高…」
「凄かったね、あのラストシーン…僕も見入っちゃった」
余韻に浸りながら2人で歩いていると前から走ってきた女性とぶつかってしまう。
しかも相手は走っており、大きな衝撃がこちらにかかってそのままの勢いで後ろに思いっきり倒れていく。
尻餅をつく瞬間、走り去る女性の顔が見えた。
涙を流し、恨めしそうにこちらを睨み付けて走り去る女性の姿が
どすんっ
と受け身も取れないまま全体重を支えたお尻に激しい痛みが走る。
「ぃっ…たぁ…っ!」
「唯兎!!大丈夫!?」
慌てて俺を支えてくれる兄さんだが、あまり動かすと俺を救ってくれたお尻が痛くてしょうがない。
ゆっくり動いて正座のような形を取り、お尻を少し浮かせると痛みを和らげるためにゆっくり息することを意識して深呼吸する。
だが、あまりにも痛みが鋭く途中途中で息が止まってしまう。
「唯兎くん!」
少し離れたところから走り寄ってくる栗河さん。
手には封筒があり、映画の前に行っていた返金のものだと思う。
栗河さんは俺の隣に座るとお尻を優しく撫でてきた。
ただ、触られると痛みが出てしまい唸りながら涙がジワリと滲んでくる。
すると、兄さんが栗河さんの手を払いのけて鋭く睨みつける。
「栗河さん!」
「ごめんね、でもちゃんと様子見ないと。思いっきりお尻からいってたから下手したら骨に異常が出てるかもしれないし」
尻の痛みを耐えながら話を聞いているが、お尻の骨に異常だなんて考えたくもない。
しかしこの痛みだと良くてもアザはできてるはず、暫くは痛みに苦しめられるのかと思うと別の意味で涙が出てくる。
「念の為病院行こう、親父に車出してもらうから」
「それならタクシーで行くので大丈夫です、ご心配なく。ありがとうございました」
俺を挟んで話している2人を見ていると、何故か栗河さんに対して冷たい態度を続けてる兄さんに不思議な気持ちになる。
どうしたんだろう?なんて思いながら兄さんの背中におぶわれようとすると兄さんが俺のお尻に手を回して再び痛みに唸る。
無意識で体を支えるために行ったものではあるが、その無意識の力がとても痛かった。
「唯兎…っ、ごめ、痛かったよねごめん…っ!」
「だ、いじょうぶ…!ね、平気だから落ち着いて兄さん」
一度降ろそうとする兄さんに腕だけでしがみつき、降ろされないようにする。
すると兄さんも心配そうに後ろを向きつつ膝裏に腕を差し込んで身体が落ちないようにしてくれる。
何故兄さんが栗河さんに対して冷たいのかわからないけど、兄さんが嫌なら俺はそれに従おうと思う。
元々兄さんはここに来るのを渋ってたし、2人の間には俺にはわからない何かがあるんだと思う。
妹なら喜んで「ストーリー展開気になるから!!」なんて突っ込むかもしれないが、俺はこのゲームのストーリー自体は詳しくないから全く気にならない。
俺は兄さんの背中に身体を預けるといつ動いてもいいようにしっかり兄さんの首元に腕を回して固定させる。
苦しかったらごめん、兄さん。
「唯兎くん、これ返金の分ね。今日は本当に迷惑かけてごめんね」
「栗河さんのせいじゃないですよ」
「…唯兎、動くよ。栗河さんありがとうございました。では」
タクシーを呼んでた兄さんが俺のお尻を考えて優しくゆっくり動き出す。
最後まで栗河さんには塩対応でお礼を言ってはさっさと栗河さんに背を向けて歩き出す兄さん。
俺は慌てて栗河さんに会釈して挨拶すると、栗河さんはにこやかに俺に手を振る。
外に出るとすでにいたタクシーに乗るが、俺は普通に座れそうになく運転手の許可を貰ってうつ伏せで足を畳んで乗ることになった。
…なんて情けない。
「…あれ、俺…栗河さんに名前教えたっけ」
あれだけ喋ってて名前を教えてないのもどうかと思うが、そういえば教えてない気がする。
でも俺と兄さんの会話を聞いてれば名前なんて覚えるか…と自己完結して病院まで目を閉じて過ごす。
その間俺に膝枕をしている兄さんは俺の頭をずっと撫でてくれていた。
「いたた…」
診察してもらった結果、骨に異常はなく大きなあざがお尻の右側に出来てただけだった。
ただ座るのはしんどいだろうということで帰りに中央に穴の空いたクッションを買って帰ろうと俺と兄さんはタクシーで買い物に出ていた。
俺の診察が終わってすぐに兄さんは父さんに連絡を入れており、病院で診てもらったこと、タクシーを多く使っていること、帰りに俺のお尻保護の為にクッションをいくつか買って帰る事を伝えていた。
兄さんが報告を終わり、少し話をした後俺も父さんと少し話した。
心底心配している様子の父さんに大丈夫だと、今はそこまで痛くないと伝えると父さんは「金は心配しなくていいから」と自分が楽に出来るクッションを買うように言ってくれる。
感謝の気持ちと映画の感想を少し伝えると「写真たのしみにしてるな」と豪快に笑う父さんに俺もつい笑ってしまった。
そこでタクシーが来た為電話を終了し、俺は再び運転手に許可をもらいうつ伏せでタクシーに乗る。
「クッションと…ついでに夕飯の材料買って帰ろうか。何食べたい?」
「シチュー食べたい、コーン入ったやつ」
「シチューね、唯兎は今日いろいろあって疲れただろうから横になって待っててね」
「えー、立つのは問題ないから俺も作るよ」
「ダメ、今日は横になってゆっくりしてなさい」
俺が一緒にご飯作ると言えばピシャリと却下の文字を投げつけられる。解せぬ。
こうなった兄さんはとことん俺を甘やかさないと落ち着かないから今日のところは大人しくしておこうと思う。
クッション、夕飯の具材、その他諸々を買い集めた俺たちは帰りもタクシーを使った。
荷物を足元に置かせてもらい、俺もうつ伏せで兄さんの太ももに頭を載せる。
いや、うつ伏せだから顔…?
運転手さんには申し訳ないと思いながらもうつ伏せで足を折り曲げ扉に寄り掛からせるやり方で乗らせてもらっている。
つまり外から見たら俺の足の甲が見えてるわけだ、外の人にも申し訳ない。
どの運転手さんもお尻の事情を話すと「可哀想に」と優しく乗るのを手伝ってくれる。ごめんなさい、ありがとう。
俺は大人しくタクシーに揺られながら家に帰ると、買い物袋からコーヒー缶を1つ取り出して運転手さんに渡す。
「変な乗り方してすみませんでした、長い時間載せてくれてありがとうございます」
「凄く助かりました、ありがとうございました」
2人で頭を下げながらお礼を言うとおじちゃん運転手さんは何処となく嬉しそうに「気にするな」と俺たちの頭をポンっと撫でて手を振り去っていった。
カッコいい、あんな大人になりたい。
なんだか気恥ずかしい気持ちになりお尻を労りながらゆっくりゆっくり歩いて玄関に向かって歩くと、荷物を持ってさっさと玄関を開けた兄さんが俺の手をゆっくり引いてくれる。
お礼を言いつつ玄関を上がると荷物をそのまま置いて俺を洗面所へ誘導する。
「兄さん、俺1人で行けるよ」
「ダメ、1人で転んだら大変でしょ?僕も手を洗うし」
俺のペースに合わせてゆっくりゆっくり動く兄さんに諦めのため息を吐いた。
そのため息の意味を正しく受け取った兄さんはにっこりと笑い、俺に手を洗うよう洗面台の水を流す。
大人しく手を洗うとそのまま兄さんも手を洗い、また俺の手を取りゆっくりとリビングへと向かう。
まだ荷物はそのままだ。
俺をソファに寝かせた兄さんは暖房を付け、俺にブランケットを掛けてテレビのリモコンを俺に手渡してから荷物を取りに玄関へと足を向けた。完全に至れり尽くせりだ。
今俺が何を言っても兄さんは良しとせず、そのまま横になっているように言ってくるだろう。
荷物を冷蔵庫に入れる為両手に買い物袋を持って戻ってきた兄さんを横目に俺はテレビを付けた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした、お腹いっぱい」
兄さんが作ってくれたシチューを平らげ、俺は椅子に敷いたクッションの快適さに驚いた。
店員さんに聞いて選んだクッションは丸いクッションで、真ん中に大きな穴が空いている物。
その穴を少しずらして右側のお尻を完全に穴に落とす事で痛みもなく椅子に座ることができた。
そこから立ち上がるのに少し痛みはあるものの、痛み止めも処方してもらっている為それを飲んだらあとは薬が効くのを待つだけだ。
俺が皿を片付けようとする間も無く兄さんが空いた皿を回収してしまった為俺はそれを見送ることしか出来なかったが、もうそれは良いとする。
兄さんが入れてくれた食後のお茶を啜りながらテレビに目を向けるとまた映画の情報が流れ始めた。
俺は近くで見たくてゆっくりゆっくり立ち上がると兄さんが慌てて俺に近寄ってくる。
「唯兎、歩く時は声かけてよ」
「そんな重傷でもなんでもないから大丈夫だよ、ゆっくり動けば」
「僕が心配なの」
俺の手を引いてソファまで歩く兄さんに俺はハッとする。
「兄さん…今日風呂どうする気…?」
「ん?一緒に入るよ?」
さも当然かのように返してくる兄さんにガクッと脱力してしまう。
まぁ前に俺が怪我した時も一緒に入ったしね、なんとなく予想はしてた。
もう俺はそういうことでいいか、と受け入れてソファでうつ伏せになり映画情報を楽しむことにした。
そんな俺にブランケットを掛けて満足そうに皿洗いに戻っていく兄さんは何故かあまり好きでない筈の鼻歌を歌っていた。
・
・
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・
「久しぶりに会ったけど、やっぱり可愛いよね」
あの子がいたソファをスルッと撫で、俺はあの子の姿を思い浮かべる。
何処となく強気な猫のような瞳。
でもどこか弱く、怯えを含んでいるような可哀想なあの子。
「俺が守ってあげなきゃ」
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