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第112話「脱出開始」
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ゼルスとヴァル爺が死闘を繰り広げてた頃、マスト上ではシャルルと黒兎が対峙していた。
ゼルスが暴発させた銃声に、黒兎が一瞬気を取られた瞬間、シャルルは船首甲板に向かって飛び降りた。逃げ出したことに少し驚いた様子だったが、黒兎は小さく溜め息をつくとシャルルを追いかけて甲板まで降りてくる。
「追いかけっこは、もういいの?」
「えぇ、ここならお互い全力が出せるでしょ?」
黒兎の問いかけにシャルルはクスッと笑うと、剣状のカニィナーレを構える。しかし、その剣身はナイフ程度まで短くなっていた。
驚異的な脚力を誇る兎人族が真価を発揮するには、足場がしっかりしてなければならない。傾いた甲板は完璧な環境とは言えなかったが、ヤードのような不安定な場所よりは良かった。
右手のダガーをだらんと垂らした黒兎は、その場でピョンピョンと垂直に跳ね始め、リズムを刻むように規則正しい着地音を響かせている。対するシャルルは右前の構えでつま先立ちになると、同じように身体を上下してリズムを取っている。
そして、ほぼ同時に地面を蹴ると、爆発音にも似た音が鳴り響く。常人では捉えきれないほどの速度で間合いを詰めた二人が、互いの武器を打ち合わせると激しい火花を散らせた。武器が弾かれ二人は一度後ろに飛び退き、再び前に跳ぶと武器を打ち合った。
それを何度も繰り返していく内に、黒兎に変化が現れ始める。
「……っ!?」
前に出ようとした黒兎が、ふら付いて膝をわずかに落としたのだ。その隙を突いてシャルルが振るった横薙ぎに対して、黒兎は咄嗟に後ろに跳ねて回避する。そしてマストに寄り掛かり、左手で顔を押さえながら首を横に何度か振った。
「気持ち悪い……いったい、何をした? 毒?」
そう呟いた黒兎の顔はさらに蒼白くなっており、表情は崩さなかったが額からは冷汗が溢れだしていた。
「毒なんかじゃないわ。貴女、あまり海に慣れていないでしょ? それ、船酔いの症状よ」
「……船酔い?」
黒兎は本当に何も理解出来ていない様子で首を傾げる。只でさえ揺れる船上で、現在は傾いていて平衡感覚もズレている。そんな場所で激しく動けば、多少慣れていても症状が出てしまうのだ。
対するシャルルは生まれた頃から、海の上で育ってきたまさに海の申し子だ。三半規管が鍛えられており、いくら揺れようが船酔いなどにはならない。
「これを待っていたの……?」
「少し卑怯だけど、わたしは負けるわけにはいかないの。これで決めさせて貰うわ!」
シャルルがカニィナーレを振ると、剣身がロングソード並みの長さまで伸び、いつも以上に光り輝いていた。今まで魔力を抑えて貯めていた分を一気に開放したのだ。
シャルルが黒兎に向かって駆け出すと、黒兎は手にしたダガーをシャルルの顔に向かって投げてきた。カニィナーレで咄嗟に斬り払うと、ダガーがジュワと音を立てて蒸発する。だが、その僅かな隙で黒兎の姿が消えていた。
「上!? 違う、わたしならっ!」
兎人族の脚力を考えれば、上空に逃げている可能性の方が高かった。不利な状況なら、距離を取るなり逃げるなりするのが普通だ。しかし、シャルルは反射的にバックステップをする。
その眼前を黒兎の逆立ち蹴りが、唸り声を上げて通り過ぎた。もしシャルルがその場に留まっていれば、下から搗ち上げられて即死していただろう。シャルルは短く息を吸って止める。そして逆さになった黒兎の脇腹に、ローキックを叩き込んだ。
本気になったシャルルの蹴りである。ハッキリと聞こえるあばらが折れる音と、足から伝わる嫌な感触を感じながら足を振り抜くと、黒兎はマストに叩きつけられて動かなくなった。
「この子が海に慣れてなくて助かったわ……早く、みんなのところに行かなくちゃ」
勝利したと言っても、シャルルもすでに満身創痍だった。生傷だらけで全身はボロボロ、特に黒兎の蹴りを二発も受けた左手は確実に砕けている。さらに本気で動いたため、疲労感も酷く体が重かった。
しかし休む暇もなく、船尾の方からハンサムの叫び声が聞こえてくる。
「姫さん、爺さんがやべぇ!」
「ヴァル爺が!?」
とても信じられない報告に、シャルルは目を見開くと甲板上を駆け抜ける。すでにゴルティアス号の副長が降伏を申し出たのか、海賊と黒猫たちの戦闘も終わっていた。
船尾甲板まで来ると倒れているヴァル爺の周りに、ハンサムとマギが座っており、マギは治療術を施している。船を護っていたはずのマギだったが、ハンサムに呼ばれて乗り込んできたようだ。
「ヴァル爺! 大丈夫っ!?」
「フォフォフォ、下手打ちましたわい……」
生気の感じられない表情のまま笑うヴァル爺に、シャルルが駆け寄って彼の手を握る。
「マギ、どうなの!? ヴァル爺は助かるよね?」
「傷は塞がると思うけど……助かるかは半々ね。すでに血が抜けすぎているわ」
マギは治癒術を施しながら神妙な顔をしている。半々などと言っているが、おそらく相当分が悪いのだろう。
「とにかく、もう少しで治療が終わるから、終わったら港まで運びましょう。ここじゃ治療するにも限界があるわ」
マギの提案にシャルルは泣きそうな顔をしながら頷くと、すぐにハンサムたちに指示を出していく。
「ハンサム! ヴァル爺はわたしたちが運ぶから、黒猫たちと先に戻って、すぐに出れるように出航準備をしといてっ!」
「了解だ。お前とお前は、残って姫さんを護れ! 残りはいくぞっ!」
「にゃー!」
ハンサムたちへの指示が終わると、シャルルはようやく少しだけ落ち着きを取り戻した。そして辺りを見回すと、彼女たちと同じように倒れているゼルスを囲んで悲しんでいる一団に気が付いた。
「そう、キャプテンゼルスは逝ったのね……殴れなかったな」
「ハンサムの兄貴が殺ったニャ! 降伏したから他の連中も大人しいニャ~」
シャルルが顔を上げると、降伏を示す白旗が掲げられていた。ゼロン=ゴルダ大海賊団の旗艦であるこの船が白旗を上げれば、他の海賊船も投降するか逃走を選択するだろう。
そして、その戦力を期待して戦いを挑んできたロイス王国海軍も、続けて同じ道を辿るはずだ。事実上、この戦いはローニャ公国とシャルルたちが勝利したのである。
しかし、その代償はあまりにも大きかった。シャルルはヴァル爺のカサカサの手を握りながら、そう思わずにはいられなかった。
そこにゴルティアス号の副長が声を掛けてきた。
「キャプテンシャルル、この船の副長ノーテムだ。キャプテンゼルスの遺言に従い、俺たちはあんたに投降する。俺は縛り首でもサメの餌でも構わん、だから手下どもは見逃してやっちゃくれねぇだろうか?」
ノーテムと名乗った副長は、シャルルに深々と頭を下げる。生きろと言う船長の遺言に逆らうことになるが、自分の命と引き換えに部下を護ろうとする情に厚い男のようだった。
「悪いけど、今忙しいの。この船は沈むわ、今のうちにボートを下ろして離れなさい。投降した者は無駄に殺さないはずだから、どこかの船に拾って貰って」
思いがけず慈悲深い言葉を掛けられ、ノーテムは驚いた表情を浮かべる。敗北した海賊などサメの餌になるのが定めだ。特に裏切った海賊など当然の末路である。
「早くしてっ! もしヴァル爺が死んだら、お前たちも許さない。その時、まだ目の前にいたら命の保証はないと思いなさいっ!」
ノーテムはシャルルの言葉に再び頭を下げて礼を言うと、手下たちにボートを下ろすように命令した。
ホワイトラビット号に大きな穴を開けられたゴルティアス号は、ホワイトラビット号が離脱すれば大量の海水が流入することになる。何も処置をしなければ水圧によって船は真っ二つになり、遅からず海中に沈むことになるだろう。
大きな船が沈むと周りに大きな渦ができるため、まだ浮いている内に逃げ出さなければ間に合わなくなってしまう。
ヴァル爺を覆っていた緑色の輝きが消えると、マギが小さな溜め息をついた。
「はぁ……とりあえず傷は塞がったわ。私が運ぶから早く行きましょう」
彼女が再び杖を振ると、ヴァル爺がふわりと空中に浮かび上がる。シャルルも頷いて立とうしたが、先程まで戦っていた黒兎のことを思い出した。
「マギと黒猫たちは、そのまま船に戻ってて」
「それはいいけど、どうしたの?」
「忘れ物よ」
シャルルは船首に向かって駆け出すと、フォアマストの根本まで戻ってきた。周りにはボートを降ろしている海賊たちがたくさんいたが、誰も黒兎のことなど気に留めていない。
「まだ生きてるよね?」
返事はなかったがシャルルが黒兎を抱き上げると、まだ温もりがあり微かに息遣いも感じる。
「このまま船と一緒に沈まれたら目覚めが悪いわ。悪いけど、うちの船に来て貰うよ」
シャルルは意識のない黒兎に抱え上げると、舷側からホワイトラビット号に向かって飛び降りるのだった。
ゼルスが暴発させた銃声に、黒兎が一瞬気を取られた瞬間、シャルルは船首甲板に向かって飛び降りた。逃げ出したことに少し驚いた様子だったが、黒兎は小さく溜め息をつくとシャルルを追いかけて甲板まで降りてくる。
「追いかけっこは、もういいの?」
「えぇ、ここならお互い全力が出せるでしょ?」
黒兎の問いかけにシャルルはクスッと笑うと、剣状のカニィナーレを構える。しかし、その剣身はナイフ程度まで短くなっていた。
驚異的な脚力を誇る兎人族が真価を発揮するには、足場がしっかりしてなければならない。傾いた甲板は完璧な環境とは言えなかったが、ヤードのような不安定な場所よりは良かった。
右手のダガーをだらんと垂らした黒兎は、その場でピョンピョンと垂直に跳ね始め、リズムを刻むように規則正しい着地音を響かせている。対するシャルルは右前の構えでつま先立ちになると、同じように身体を上下してリズムを取っている。
そして、ほぼ同時に地面を蹴ると、爆発音にも似た音が鳴り響く。常人では捉えきれないほどの速度で間合いを詰めた二人が、互いの武器を打ち合わせると激しい火花を散らせた。武器が弾かれ二人は一度後ろに飛び退き、再び前に跳ぶと武器を打ち合った。
それを何度も繰り返していく内に、黒兎に変化が現れ始める。
「……っ!?」
前に出ようとした黒兎が、ふら付いて膝をわずかに落としたのだ。その隙を突いてシャルルが振るった横薙ぎに対して、黒兎は咄嗟に後ろに跳ねて回避する。そしてマストに寄り掛かり、左手で顔を押さえながら首を横に何度か振った。
「気持ち悪い……いったい、何をした? 毒?」
そう呟いた黒兎の顔はさらに蒼白くなっており、表情は崩さなかったが額からは冷汗が溢れだしていた。
「毒なんかじゃないわ。貴女、あまり海に慣れていないでしょ? それ、船酔いの症状よ」
「……船酔い?」
黒兎は本当に何も理解出来ていない様子で首を傾げる。只でさえ揺れる船上で、現在は傾いていて平衡感覚もズレている。そんな場所で激しく動けば、多少慣れていても症状が出てしまうのだ。
対するシャルルは生まれた頃から、海の上で育ってきたまさに海の申し子だ。三半規管が鍛えられており、いくら揺れようが船酔いなどにはならない。
「これを待っていたの……?」
「少し卑怯だけど、わたしは負けるわけにはいかないの。これで決めさせて貰うわ!」
シャルルがカニィナーレを振ると、剣身がロングソード並みの長さまで伸び、いつも以上に光り輝いていた。今まで魔力を抑えて貯めていた分を一気に開放したのだ。
シャルルが黒兎に向かって駆け出すと、黒兎は手にしたダガーをシャルルの顔に向かって投げてきた。カニィナーレで咄嗟に斬り払うと、ダガーがジュワと音を立てて蒸発する。だが、その僅かな隙で黒兎の姿が消えていた。
「上!? 違う、わたしならっ!」
兎人族の脚力を考えれば、上空に逃げている可能性の方が高かった。不利な状況なら、距離を取るなり逃げるなりするのが普通だ。しかし、シャルルは反射的にバックステップをする。
その眼前を黒兎の逆立ち蹴りが、唸り声を上げて通り過ぎた。もしシャルルがその場に留まっていれば、下から搗ち上げられて即死していただろう。シャルルは短く息を吸って止める。そして逆さになった黒兎の脇腹に、ローキックを叩き込んだ。
本気になったシャルルの蹴りである。ハッキリと聞こえるあばらが折れる音と、足から伝わる嫌な感触を感じながら足を振り抜くと、黒兎はマストに叩きつけられて動かなくなった。
「この子が海に慣れてなくて助かったわ……早く、みんなのところに行かなくちゃ」
勝利したと言っても、シャルルもすでに満身創痍だった。生傷だらけで全身はボロボロ、特に黒兎の蹴りを二発も受けた左手は確実に砕けている。さらに本気で動いたため、疲労感も酷く体が重かった。
しかし休む暇もなく、船尾の方からハンサムの叫び声が聞こえてくる。
「姫さん、爺さんがやべぇ!」
「ヴァル爺が!?」
とても信じられない報告に、シャルルは目を見開くと甲板上を駆け抜ける。すでにゴルティアス号の副長が降伏を申し出たのか、海賊と黒猫たちの戦闘も終わっていた。
船尾甲板まで来ると倒れているヴァル爺の周りに、ハンサムとマギが座っており、マギは治療術を施している。船を護っていたはずのマギだったが、ハンサムに呼ばれて乗り込んできたようだ。
「ヴァル爺! 大丈夫っ!?」
「フォフォフォ、下手打ちましたわい……」
生気の感じられない表情のまま笑うヴァル爺に、シャルルが駆け寄って彼の手を握る。
「マギ、どうなの!? ヴァル爺は助かるよね?」
「傷は塞がると思うけど……助かるかは半々ね。すでに血が抜けすぎているわ」
マギは治癒術を施しながら神妙な顔をしている。半々などと言っているが、おそらく相当分が悪いのだろう。
「とにかく、もう少しで治療が終わるから、終わったら港まで運びましょう。ここじゃ治療するにも限界があるわ」
マギの提案にシャルルは泣きそうな顔をしながら頷くと、すぐにハンサムたちに指示を出していく。
「ハンサム! ヴァル爺はわたしたちが運ぶから、黒猫たちと先に戻って、すぐに出れるように出航準備をしといてっ!」
「了解だ。お前とお前は、残って姫さんを護れ! 残りはいくぞっ!」
「にゃー!」
ハンサムたちへの指示が終わると、シャルルはようやく少しだけ落ち着きを取り戻した。そして辺りを見回すと、彼女たちと同じように倒れているゼルスを囲んで悲しんでいる一団に気が付いた。
「そう、キャプテンゼルスは逝ったのね……殴れなかったな」
「ハンサムの兄貴が殺ったニャ! 降伏したから他の連中も大人しいニャ~」
シャルルが顔を上げると、降伏を示す白旗が掲げられていた。ゼロン=ゴルダ大海賊団の旗艦であるこの船が白旗を上げれば、他の海賊船も投降するか逃走を選択するだろう。
そして、その戦力を期待して戦いを挑んできたロイス王国海軍も、続けて同じ道を辿るはずだ。事実上、この戦いはローニャ公国とシャルルたちが勝利したのである。
しかし、その代償はあまりにも大きかった。シャルルはヴァル爺のカサカサの手を握りながら、そう思わずにはいられなかった。
そこにゴルティアス号の副長が声を掛けてきた。
「キャプテンシャルル、この船の副長ノーテムだ。キャプテンゼルスの遺言に従い、俺たちはあんたに投降する。俺は縛り首でもサメの餌でも構わん、だから手下どもは見逃してやっちゃくれねぇだろうか?」
ノーテムと名乗った副長は、シャルルに深々と頭を下げる。生きろと言う船長の遺言に逆らうことになるが、自分の命と引き換えに部下を護ろうとする情に厚い男のようだった。
「悪いけど、今忙しいの。この船は沈むわ、今のうちにボートを下ろして離れなさい。投降した者は無駄に殺さないはずだから、どこかの船に拾って貰って」
思いがけず慈悲深い言葉を掛けられ、ノーテムは驚いた表情を浮かべる。敗北した海賊などサメの餌になるのが定めだ。特に裏切った海賊など当然の末路である。
「早くしてっ! もしヴァル爺が死んだら、お前たちも許さない。その時、まだ目の前にいたら命の保証はないと思いなさいっ!」
ノーテムはシャルルの言葉に再び頭を下げて礼を言うと、手下たちにボートを下ろすように命令した。
ホワイトラビット号に大きな穴を開けられたゴルティアス号は、ホワイトラビット号が離脱すれば大量の海水が流入することになる。何も処置をしなければ水圧によって船は真っ二つになり、遅からず海中に沈むことになるだろう。
大きな船が沈むと周りに大きな渦ができるため、まだ浮いている内に逃げ出さなければ間に合わなくなってしまう。
ヴァル爺を覆っていた緑色の輝きが消えると、マギが小さな溜め息をついた。
「はぁ……とりあえず傷は塞がったわ。私が運ぶから早く行きましょう」
彼女が再び杖を振ると、ヴァル爺がふわりと空中に浮かび上がる。シャルルも頷いて立とうしたが、先程まで戦っていた黒兎のことを思い出した。
「マギと黒猫たちは、そのまま船に戻ってて」
「それはいいけど、どうしたの?」
「忘れ物よ」
シャルルは船首に向かって駆け出すと、フォアマストの根本まで戻ってきた。周りにはボートを降ろしている海賊たちがたくさんいたが、誰も黒兎のことなど気に留めていない。
「まだ生きてるよね?」
返事はなかったがシャルルが黒兎を抱き上げると、まだ温もりがあり微かに息遣いも感じる。
「このまま船と一緒に沈まれたら目覚めが悪いわ。悪いけど、うちの船に来て貰うよ」
シャルルは意識のない黒兎に抱え上げると、舷側からホワイトラビット号に向かって飛び降りるのだった。
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