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第103話「裏切り者」
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ブラックオルカ号の甲板 ――
グルゲントルク諸島沖海戦の緒戦は、前衛を務めるゼフィール船団、グレートスカル大海賊団、リッターリック大海賊団の連合と、グラン王国第二艦隊の戦いである。
暴走したリッターリック大海賊団が、グラン王国艦隊と砲戦を繰り広げたが、すでに船団を維持できないほど損耗し離脱を開始している。
そんな彼らの戦いを見つめながら、ブラックオルカ号の甲板では副長が首を横に振っていた。
「キャプテン、さすがにあの数は無理ですぜ。一旦戻って他の連中と合流したほうが……」
「そんなことはわかってる。だが、このままじゃリッターリックの連中が囲まれちまう。無理をする必要はねぇが、時間を稼いでやらなくちゃならねぇだろう。お前ら、上手く引き付けろよっ!」
現在ゼフィールが率いている戦力は、リッターリック救出のために先行した五隻のみ、対するグラン艦隊は三十隻以上はおり、その殆どが戦艦級だった。いくら優秀な船乗りであるゼフィールであっても、如何ともしがたい戦力差である。
ゼフィール船団の針路は北東から南西へ航行中であり、グラン艦隊は逆側から向かってくる形になっている。このままゼフィールが逃げ出し、グラン王国艦隊がリッターリックの船団に向かったら、彼らが全滅するのは確実だった。
すでに戦力にはならないが、ゼフィールはリッターリック大海賊団を見捨てるつもりはなかったのだ。
「面舵一杯だ!」
航路が重なる前に、ゼフィールの指示で船団は舵を右に切る。右舷前方から受けていた風を左舷前方に切り替えることで、距離を取る航路に変更すると共に砲撃のために船の傾きを変える。
「左舷全砲門開けっ! 旗掲げぇ、『左舷砲撃開始、我に続け』」
「掲げぇ、左舷砲撃開始ぃ! 我に続けっ!」
副長が復唱すると直ちに信号旗が掲げられる。命令が伝達されると、後続の船も左舷砲門を開き大砲を突き出し始めた。グラン艦隊側からもそれは見えていたようで、彼らも左舷砲門を開き戦闘準備を進めていく。
「よし、先手を打つぞっ! 先頭の船に向かって放てぇ!」
ゼフィールの号令で、ゼフィール船団が一斉に砲撃を開始する。ブラックオルカ号の乗組員はもちろん、後続の船たちもゼフィールの意思を感じ取り、艦隊先頭の戦艦に向かって集中砲火を浴びせ掛けた。
砲撃の命中精度が低いと言っても集中砲火すれば何発かは命中する。そのダメージで先頭の戦艦が傾き始めると後続の邪魔になり、艦隊の艦列の足並みが乱れ始める。その隙を見逃さず、ゼフィールは引き続き崩れた先頭集団に対して、砲弾の雨を降らしていく。
この攻撃により損害を受けたグラン王国艦隊は、完全にゼフィール船団にターゲットを切り替え、後を追うために舵を北に切った。狙い通りの反応にゼフィールはニヤリと笑う。
「よし、かかったな。面舵一杯っ! さっさと逃げるぞ、追いつけそうで追いつけない感じで引き付けるんだっ!」
「了解っ!」
敵の誘引に成功したゼフィール船団は、舵をさらに切ってグラン艦隊に背を向けると、彼らの半数以上を引き連れたまま離脱していくのだった。
◇◇◆◇◇
その頃、ハルヴァー大海賊団旗艦エクスディアス号甲板 ――
前衛船団が頑張っている頃、後方で待機中のハルヴァーたちにも動きがあった。右舷に展開中のバッカーラ大海賊団から信号弾が打ち上がったのだ。日中なので大きな音と色付きの煙が出るだけの物だが、信号弾は信号旗や手旗では視認できない距離でも、船同士の連絡が取れる便利な道具だった。
「キャプテン、シーサーペント号から信号弾だ。『敵影あり、迎撃』」
「なんだと? 見張り役! 右舷だ、見えるかぁ?」
ハルヴァーがマスト上の見張り台に向かって叫ぶと、右舷を望遠鏡で確認した見張りから返答が返ってくる。
「船影多数っ! グラン王国第一艦隊とビクス大海賊団と思われます。ビクスがやや先行で煙らしいものも確認できます」
「ちっ、思ったより早ぇな。まぁバッカスが向かうなら大丈夫だろう」
ハルヴァーの予定では第二艦隊を片付けた後、残る第一艦隊と戦うつもりだった。足止めに向かったはずのビクス大海賊団が何かしくじったのか、予想よりかなり早い到着である。それでもビクス大海賊団とバッカーラ大海賊団が協力して当たれば、問題なく対処できる数だった。
もし苦戦するようなら、後詰で待機しているハルヴァー大海賊団やゼロン=ゴルダ大海賊団を差し向ければ問題ない。ハルヴァーは単純にそう考えていた。そんな彼の考えを否定するかのように、見張り台から新たな報告が飛んでくる。
「キャプテン! 今度はビーティス大海賊団からです」
「何だと!?」
「左舷、所属不明の船影多数! ビーティス大海賊団が動き始めました」
見張りが先回りして報告を飛ばすと、ハルヴァーは髭を擦りながら考え込む。この船団出現は完全に予想外であり、事前に集めていた情報ではいるはずのない船団だった。
「ここで新たな敵だと……まさか王都を守ってた第三艦隊が出張ってきたのか?」
「キャプテン、俺たちも向かいますか?」
「いや、まだ待機だ。ライオネルの野郎から要請があるかもしれねぇから見逃すんじゃねぇぞ。テメーら、いつでも動けるようにしておけっ!」
「ヘイッ!」
多数の船を同じ戦域に突入させると、入り乱れて船の機動力を削ぎかねないし、同士討ちになる可能性もある。その為、現在の状況では待機を選択するしかかなかった。
しばらくすると、マスト上の見張りから慌てた様子で報告が飛んできた。
「う、右舷、シーサペント号、炎上していますっ!」
「な……何だとぉ!?」
驚いたハルヴァーは右舷に駆け寄り望遠鏡を覗き込む。それには何故かシーサーペント号を中心にバッカーラ大海賊団が、ビクス大海賊団とグラン王国第一艦隊に取り囲まれて、集中砲火を受けている姿が映し出されたのだった。ハルヴァーは力任せに望遠鏡を握りつぶすと、それを甲板に叩きつけた。
「あのぉ女狐ぇぇ、裏切りやがったなぁぁぁ! 総帆開けぇ、バッカスを助けに行くぞっ!」
「おぉぉぉぉ!」
頭に血が昇っていても、ハルヴァーはやるべきことを見失ったりする男ではない。すぐさま船を動かし指示を飛ばすと、ハルヴァー船団とビアード船団は一斉に右舷に旋回を開始した。
それに合わせるように、ゼロン=ゴルダ大海賊団もハルヴァーたちに追走を始める。ビアード船団の旗艦ブルーテティス号が、エクスディアス号に横付けする位置に移動してきた。そしてキャプテンピアードがハルヴァーに直接声を掛けてくる。
「親父、今から向かっても間に合わねぇ。今のうちに迎え撃つための準備を進めるべきだっ!」
「うるせぇ! バッカスの野郎がそう簡単にやられるわきゃねぇだろっ! 全速だ、とにかく飛ばせぇ!」
バッカーラ大海賊団は、旗艦シーサーペント号を中心に円陣を組んで対抗していたが、その周りをビクス大海賊団とグラン王国第一艦隊に取り囲まれて斉射を食らっている。最初に騙し討ちされたのが響いているのか損傷が目立ち、すでに轟沈している船も多かった。
「付いて来れねぇなら後から来い! 俺らは先に行くぜ」
「ふざけんな、俺も行くに決まってんだろっ!」
ブルーテティス号のキャプテン、ビアード・シーロード。ハルヴァーの三男で最も彼に似た息子だった。姿だけはゼフィールも似ているが、彼はハルヴァーより思慮深く落ち着いた性格だ。それに対してビアードは実に海賊らしい性格で、考えるより身体が先に動くタイプだった。
発破を掛けられてビアードは、ハルヴァー船団より先に行こうと指示を飛ばして船足を上ていく。そんな息子の背を見て、ハルヴァーは目を細めてニヤリと笑う。
「海賊なら、そうじゃなくちゃな……!?」
しかし、その瞬間……突然の轟音が鳴り響いた。
その音に反応したキャプテンビアードが後ろを振り向くと、エクスディアス号の舷側の一部が弾け飛び、そこから煙が上がっていた。
「親父っ!?」
ビアードの悲痛の叫びが響き渡る。その場所は先程までハルヴァーが立っていた場所だったのだ。
グルゲントルク諸島沖海戦の緒戦は、前衛を務めるゼフィール船団、グレートスカル大海賊団、リッターリック大海賊団の連合と、グラン王国第二艦隊の戦いである。
暴走したリッターリック大海賊団が、グラン王国艦隊と砲戦を繰り広げたが、すでに船団を維持できないほど損耗し離脱を開始している。
そんな彼らの戦いを見つめながら、ブラックオルカ号の甲板では副長が首を横に振っていた。
「キャプテン、さすがにあの数は無理ですぜ。一旦戻って他の連中と合流したほうが……」
「そんなことはわかってる。だが、このままじゃリッターリックの連中が囲まれちまう。無理をする必要はねぇが、時間を稼いでやらなくちゃならねぇだろう。お前ら、上手く引き付けろよっ!」
現在ゼフィールが率いている戦力は、リッターリック救出のために先行した五隻のみ、対するグラン艦隊は三十隻以上はおり、その殆どが戦艦級だった。いくら優秀な船乗りであるゼフィールであっても、如何ともしがたい戦力差である。
ゼフィール船団の針路は北東から南西へ航行中であり、グラン艦隊は逆側から向かってくる形になっている。このままゼフィールが逃げ出し、グラン王国艦隊がリッターリックの船団に向かったら、彼らが全滅するのは確実だった。
すでに戦力にはならないが、ゼフィールはリッターリック大海賊団を見捨てるつもりはなかったのだ。
「面舵一杯だ!」
航路が重なる前に、ゼフィールの指示で船団は舵を右に切る。右舷前方から受けていた風を左舷前方に切り替えることで、距離を取る航路に変更すると共に砲撃のために船の傾きを変える。
「左舷全砲門開けっ! 旗掲げぇ、『左舷砲撃開始、我に続け』」
「掲げぇ、左舷砲撃開始ぃ! 我に続けっ!」
副長が復唱すると直ちに信号旗が掲げられる。命令が伝達されると、後続の船も左舷砲門を開き大砲を突き出し始めた。グラン艦隊側からもそれは見えていたようで、彼らも左舷砲門を開き戦闘準備を進めていく。
「よし、先手を打つぞっ! 先頭の船に向かって放てぇ!」
ゼフィールの号令で、ゼフィール船団が一斉に砲撃を開始する。ブラックオルカ号の乗組員はもちろん、後続の船たちもゼフィールの意思を感じ取り、艦隊先頭の戦艦に向かって集中砲火を浴びせ掛けた。
砲撃の命中精度が低いと言っても集中砲火すれば何発かは命中する。そのダメージで先頭の戦艦が傾き始めると後続の邪魔になり、艦隊の艦列の足並みが乱れ始める。その隙を見逃さず、ゼフィールは引き続き崩れた先頭集団に対して、砲弾の雨を降らしていく。
この攻撃により損害を受けたグラン王国艦隊は、完全にゼフィール船団にターゲットを切り替え、後を追うために舵を北に切った。狙い通りの反応にゼフィールはニヤリと笑う。
「よし、かかったな。面舵一杯っ! さっさと逃げるぞ、追いつけそうで追いつけない感じで引き付けるんだっ!」
「了解っ!」
敵の誘引に成功したゼフィール船団は、舵をさらに切ってグラン艦隊に背を向けると、彼らの半数以上を引き連れたまま離脱していくのだった。
◇◇◆◇◇
その頃、ハルヴァー大海賊団旗艦エクスディアス号甲板 ――
前衛船団が頑張っている頃、後方で待機中のハルヴァーたちにも動きがあった。右舷に展開中のバッカーラ大海賊団から信号弾が打ち上がったのだ。日中なので大きな音と色付きの煙が出るだけの物だが、信号弾は信号旗や手旗では視認できない距離でも、船同士の連絡が取れる便利な道具だった。
「キャプテン、シーサーペント号から信号弾だ。『敵影あり、迎撃』」
「なんだと? 見張り役! 右舷だ、見えるかぁ?」
ハルヴァーがマスト上の見張り台に向かって叫ぶと、右舷を望遠鏡で確認した見張りから返答が返ってくる。
「船影多数っ! グラン王国第一艦隊とビクス大海賊団と思われます。ビクスがやや先行で煙らしいものも確認できます」
「ちっ、思ったより早ぇな。まぁバッカスが向かうなら大丈夫だろう」
ハルヴァーの予定では第二艦隊を片付けた後、残る第一艦隊と戦うつもりだった。足止めに向かったはずのビクス大海賊団が何かしくじったのか、予想よりかなり早い到着である。それでもビクス大海賊団とバッカーラ大海賊団が協力して当たれば、問題なく対処できる数だった。
もし苦戦するようなら、後詰で待機しているハルヴァー大海賊団やゼロン=ゴルダ大海賊団を差し向ければ問題ない。ハルヴァーは単純にそう考えていた。そんな彼の考えを否定するかのように、見張り台から新たな報告が飛んでくる。
「キャプテン! 今度はビーティス大海賊団からです」
「何だと!?」
「左舷、所属不明の船影多数! ビーティス大海賊団が動き始めました」
見張りが先回りして報告を飛ばすと、ハルヴァーは髭を擦りながら考え込む。この船団出現は完全に予想外であり、事前に集めていた情報ではいるはずのない船団だった。
「ここで新たな敵だと……まさか王都を守ってた第三艦隊が出張ってきたのか?」
「キャプテン、俺たちも向かいますか?」
「いや、まだ待機だ。ライオネルの野郎から要請があるかもしれねぇから見逃すんじゃねぇぞ。テメーら、いつでも動けるようにしておけっ!」
「ヘイッ!」
多数の船を同じ戦域に突入させると、入り乱れて船の機動力を削ぎかねないし、同士討ちになる可能性もある。その為、現在の状況では待機を選択するしかかなかった。
しばらくすると、マスト上の見張りから慌てた様子で報告が飛んできた。
「う、右舷、シーサペント号、炎上していますっ!」
「な……何だとぉ!?」
驚いたハルヴァーは右舷に駆け寄り望遠鏡を覗き込む。それには何故かシーサーペント号を中心にバッカーラ大海賊団が、ビクス大海賊団とグラン王国第一艦隊に取り囲まれて、集中砲火を受けている姿が映し出されたのだった。ハルヴァーは力任せに望遠鏡を握りつぶすと、それを甲板に叩きつけた。
「あのぉ女狐ぇぇ、裏切りやがったなぁぁぁ! 総帆開けぇ、バッカスを助けに行くぞっ!」
「おぉぉぉぉ!」
頭に血が昇っていても、ハルヴァーはやるべきことを見失ったりする男ではない。すぐさま船を動かし指示を飛ばすと、ハルヴァー船団とビアード船団は一斉に右舷に旋回を開始した。
それに合わせるように、ゼロン=ゴルダ大海賊団もハルヴァーたちに追走を始める。ビアード船団の旗艦ブルーテティス号が、エクスディアス号に横付けする位置に移動してきた。そしてキャプテンピアードがハルヴァーに直接声を掛けてくる。
「親父、今から向かっても間に合わねぇ。今のうちに迎え撃つための準備を進めるべきだっ!」
「うるせぇ! バッカスの野郎がそう簡単にやられるわきゃねぇだろっ! 全速だ、とにかく飛ばせぇ!」
バッカーラ大海賊団は、旗艦シーサーペント号を中心に円陣を組んで対抗していたが、その周りをビクス大海賊団とグラン王国第一艦隊に取り囲まれて斉射を食らっている。最初に騙し討ちされたのが響いているのか損傷が目立ち、すでに轟沈している船も多かった。
「付いて来れねぇなら後から来い! 俺らは先に行くぜ」
「ふざけんな、俺も行くに決まってんだろっ!」
ブルーテティス号のキャプテン、ビアード・シーロード。ハルヴァーの三男で最も彼に似た息子だった。姿だけはゼフィールも似ているが、彼はハルヴァーより思慮深く落ち着いた性格だ。それに対してビアードは実に海賊らしい性格で、考えるより身体が先に動くタイプだった。
発破を掛けられてビアードは、ハルヴァー船団より先に行こうと指示を飛ばして船足を上ていく。そんな息子の背を見て、ハルヴァーは目を細めてニヤリと笑う。
「海賊なら、そうじゃなくちゃな……!?」
しかし、その瞬間……突然の轟音が鳴り響いた。
その音に反応したキャプテンビアードが後ろを振り向くと、エクスディアス号の舷側の一部が弾け飛び、そこから煙が上がっていた。
「親父っ!?」
ビアードの悲痛の叫びが響き渡る。その場所は先程までハルヴァーが立っていた場所だったのだ。
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