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第94話「リザードマンたちの船」
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ドーラたちを着替えさせたシャルルは、彼女たちを連れて、知り合いの船大工のもとに尋ねてみることにした。時々ホワイトラビット号のメンテナンスも頼んでいる船大工で、彼女も信用している人物だ。
港区にある工房に入るなり、シャルルが遠慮なしに声を掛ける。
「マイヤーさんいる~?」
「ん? なんだ、嬢ちゃんじゃねぇか」
シャルルの声に反応したのは、如何にも職人風と言った風貌の中年男性だった。彼がシャルルたちが会いにきた船大工の棟梁マイヤーである。
「どうした、今日は随分と変わった連中を連れてるな?」
マイヤーは、シャルルの後ろに立っていたリザードマンたちを見て、怪訝そうに眉を顰める。シャルルが獣人を連れ立っているのはいつものことだが、リザードマンなのは珍しかったのだ。
「今日はこの人たちの仲介で来たの。彼らは航海用の船が欲しいらしいのよ」
「船を売って欲しいだぁ? 悪いがしばらくは注文なんて無理だ。今は予約で一杯でな」
マイヤーが指差すほうを見ると、建造中の中型船の周りで、職人たちが忙しそうに作業をしている。
「まぁ三年後とかでいいなら、予約を受け付けなくもねぇが……」
「う~んっと……ダメみたいね」
シャルルが後ろを振り向いて確認すると、ドーラが首を横に振っていた。彼女の性格ではそんなに待てないようだ。そこでレオ族の商人レードが前に出てきた。
「失礼、マイヤーさんでしたかな?」
「あぁそうだが、あんたは?」
「私は商人のレードと言います」
彼はとても穏やかな口調だが、リザードマンは表情が分かりにくいので、マイヤーは若干引き気味である。交易として他国と商売をするなら、その辺りももう少し考えなければいけないだろう。
「それなりに航海に耐えれれば、古い船でもいいのです。どうにか手に入りませんか?」
「古い船ねぇ……あぁ、あれがあったか」
マイヤーは少し考えたあと、何かを思い出したように頷いた。
「船の修理に来た船団が修理代の代わりに置いてったんだが、正直あんな船を貰ってもなぁ」
「どんな船なの?」
シャルルが尋ねると、マイヤーは微妙な表情を浮かべる。何か思うところがあるようだ。
「まぁ見たほうが早いだろ。付いてきな……てめぇら、しっかり働けよっ!」
「へ~い!」
職人たちに発破を掛けながら歩き出したマイヤーに、シャルルたちも一緒についていくことにした。
工房からしばらく歩いた場所にある小さな船着場にその船はあった。ホワイトラビット号より二回り程小さな木造船で、パッと見でも老朽船なのが分かるほどボロいが、全体的には丈夫な造りなのは見て取れた。二本マストで舷側に窓が規則正しくいくつか空いている。
「砲門……ううん、これガレー船?」
ガレー船とは、櫂を漕ぐことで推進力を得る所謂人力船だ。風向きが安定しない内海向きの船で、人力であるが故に風がなくとも奔ることができる。
ただ推進力を得るために櫂を漕ぐという重労働があり、漕ぎ手の賃金が高くなってしまうのも大きな欠点だ。
魔導帆船の登場から廃れてしまった船種だが、ある職業には人気がある船だった。
「帆走もできるガレー船って感じだな。帆走でも結構いけるとは思う。喫水も少々浅いが上陸するにゃ便利だ。一応補修と清掃はしてあるんだが……」
「元奴隷船ってわけね?」
マイヤーは答えずに肩を竦めて見せた。ガレー船の欠点である運用コストの高さを、奴隷を使うことで減らすことができるため、奴隷商の間では好んでこの船を使う者もいる。
奴隷たちは自分たちが売られるために、自ら船を漕いでいるのだがまったく笑い話にもならない。ただ重労働であるが故に死亡する奴隷も多い。
商人の国であるヴィーシャス共和国において、商品である奴隷をそのように扱うことは忌み嫌われており、現在では帆船を利用することのほうが増えているようだ。
「正直気が向かないけど……見せて貰う?」
「うむ、お主たちは何か気になるようだが、なかなか立派な船ではないか」
ドーラとリザードマンたちはあまり気にしていないようなので、マイヤーに頼んでそのまま船を見せて貰うことにした。シャルルは跳躍でガレー船に飛び乗ると、備え付けの縄梯子を下す。
「それで登ってきて~」
マイヤーを先頭にリザードマンたちは縄梯子で登り始め、ドーラは自前の翼を羽ばたかせると甲板に降り立った。
使い込まれた甲板は黒ずんでいるが、マイヤーが言った通り清掃はされているらしく、そこそこ綺麗に見える。シャルルはマストを確かめるように叩いてみるが、なかなか丈夫な代物のようだ。
「思ったより悪くはないかな?」
現在帆は取り外されているが、二本マストでこの高さでは張れる帆の数も限られる。あまり速度は出ないかもしれないと思いながらマストを見上げる。
甲板上を船首から船尾まで確認すると、今度は階段を下りて窓があるデッキに移動する。櫂は畳まれており、船内に積まれて格納してあった。窓の数からして、二十人ほどで漕ぐことができるようだった。
ドーラはたくさん開いている窓を見て興味深そうに尋ねる。
「船にこんな穴が開いてて沈まんのか? 水が入って来そうだが」
「ガレー船は基本的に波が穏やかな内海向けだからね。砲門と同じように閉じれるみたいだし、よっぽどの嵐でもなければ大丈夫じゃないかな?」
この船は帆走を考慮した造りだが、ガレー船は波が高い外洋だと櫂が波に取られてしまい、まともに漕げなくなってしまうのだ。
「ふむ……よくわからぬが、船としてはなかなか丈夫そうだ。我は良いと思うが、お前たちはどうだ?」
同じように見て回っていたレードとアッセルに尋ねるドーラ。彼女は今回の一行の代表者だが、あくまでサラマンデル族の族長という立場であり、族長ではないもののレオ族とカーマン族の代表である二人の意見を、聞かないといけない立場だった。
「そうですね、お値段は如何ほどですか?」
「正直港を占領してるだけで金がかかってるんで、持っててくれるだけでありがたいんだが、それなりに金もかかってるから……これぐらいでどうだ?」
レードが値段を尋ねると、マイヤーが値段を告げる。この規模の船にしては破格の値段であり、シャルルなら即決してもおかしくない金額だった。しかし、レードは目を細めると少し考えこむ。
「悪くない値段ですが、それでも中々のお値段ですな」
「わかったよ、帆布も付けてやる。それ以上は負けれねぇぞ」
帆布とは文字通り、帆に張る布のことである。かなり巨大なものでいくつかの丈夫な布を縫い合わせたものだ。それなりの金額がするものだが、サービスで付けるとは、よっぽど売れ残るのが嫌だったようだ。
「レオ族としては十分ですが……カーマン族はどうですか?」
「悪くねぇ船だ」
「ふむ、三氏族ともに問題がないようであれば決定で良いだろう。マイヤーと言ったか、この船をいただくとする」
「おぅ、そうか! ありがてぇぜ」
レードが腰の革袋から金貨を取り出すと、枚数を数えてマイヤーに手渡す。受け取ったマイヤーも数えてからそれを懐にしまった。
「確かに……それじゃ、事務所で契約書を結ぶとしようか。ところで出港はいつだ? 他の連中はすぐに用意できるのか?」
「他の連中?」
「この規模の船でも、動かすにゃそれなりに人数がいるぜ。船員はもう雇ったのかって聞いてるんだ」
マイヤーが当たり前のことを尋ねると、ドーラは首を横に振った。
「いいや、誰も雇ってはおらんな。そうか、船を動かすには人数が必要なのだな。ふ~む……困ったぞ」
ドーラは腕を組んで考え込みながら、助けを求めるようにシャルルを見る。その視線に気が付いたシャルルは小さく溜め息をついた。
「はぁ……わかったわ、わたしがスルティア諸島までは何とかしてあげるから」
「おぉ、さすがキャプテンシャルルだ」
「でも、一人だけは必ず人を雇って貰うわよ」
シャルルがそう言うと、ドーラは怪訝そうな表情を浮かべながら尋ねてきた。
「なぜだ? 島に戻れば多くの同胞がおる。人など雇う必要などないだろう?」
「何を言っているの! 貴女たちだけで外洋航海なんてできるはずがないでしょ。沖に出た瞬間、すぐに迷子になるのがオチよ」
「ふむ、ではどうすれば良いと言うのだ?」
そう尋ねられたシャルルは、ウィンクをしながら答える。
「それは、もちろん……航海士を雇うのよ!」
港区にある工房に入るなり、シャルルが遠慮なしに声を掛ける。
「マイヤーさんいる~?」
「ん? なんだ、嬢ちゃんじゃねぇか」
シャルルの声に反応したのは、如何にも職人風と言った風貌の中年男性だった。彼がシャルルたちが会いにきた船大工の棟梁マイヤーである。
「どうした、今日は随分と変わった連中を連れてるな?」
マイヤーは、シャルルの後ろに立っていたリザードマンたちを見て、怪訝そうに眉を顰める。シャルルが獣人を連れ立っているのはいつものことだが、リザードマンなのは珍しかったのだ。
「今日はこの人たちの仲介で来たの。彼らは航海用の船が欲しいらしいのよ」
「船を売って欲しいだぁ? 悪いがしばらくは注文なんて無理だ。今は予約で一杯でな」
マイヤーが指差すほうを見ると、建造中の中型船の周りで、職人たちが忙しそうに作業をしている。
「まぁ三年後とかでいいなら、予約を受け付けなくもねぇが……」
「う~んっと……ダメみたいね」
シャルルが後ろを振り向いて確認すると、ドーラが首を横に振っていた。彼女の性格ではそんなに待てないようだ。そこでレオ族の商人レードが前に出てきた。
「失礼、マイヤーさんでしたかな?」
「あぁそうだが、あんたは?」
「私は商人のレードと言います」
彼はとても穏やかな口調だが、リザードマンは表情が分かりにくいので、マイヤーは若干引き気味である。交易として他国と商売をするなら、その辺りももう少し考えなければいけないだろう。
「それなりに航海に耐えれれば、古い船でもいいのです。どうにか手に入りませんか?」
「古い船ねぇ……あぁ、あれがあったか」
マイヤーは少し考えたあと、何かを思い出したように頷いた。
「船の修理に来た船団が修理代の代わりに置いてったんだが、正直あんな船を貰ってもなぁ」
「どんな船なの?」
シャルルが尋ねると、マイヤーは微妙な表情を浮かべる。何か思うところがあるようだ。
「まぁ見たほうが早いだろ。付いてきな……てめぇら、しっかり働けよっ!」
「へ~い!」
職人たちに発破を掛けながら歩き出したマイヤーに、シャルルたちも一緒についていくことにした。
工房からしばらく歩いた場所にある小さな船着場にその船はあった。ホワイトラビット号より二回り程小さな木造船で、パッと見でも老朽船なのが分かるほどボロいが、全体的には丈夫な造りなのは見て取れた。二本マストで舷側に窓が規則正しくいくつか空いている。
「砲門……ううん、これガレー船?」
ガレー船とは、櫂を漕ぐことで推進力を得る所謂人力船だ。風向きが安定しない内海向きの船で、人力であるが故に風がなくとも奔ることができる。
ただ推進力を得るために櫂を漕ぐという重労働があり、漕ぎ手の賃金が高くなってしまうのも大きな欠点だ。
魔導帆船の登場から廃れてしまった船種だが、ある職業には人気がある船だった。
「帆走もできるガレー船って感じだな。帆走でも結構いけるとは思う。喫水も少々浅いが上陸するにゃ便利だ。一応補修と清掃はしてあるんだが……」
「元奴隷船ってわけね?」
マイヤーは答えずに肩を竦めて見せた。ガレー船の欠点である運用コストの高さを、奴隷を使うことで減らすことができるため、奴隷商の間では好んでこの船を使う者もいる。
奴隷たちは自分たちが売られるために、自ら船を漕いでいるのだがまったく笑い話にもならない。ただ重労働であるが故に死亡する奴隷も多い。
商人の国であるヴィーシャス共和国において、商品である奴隷をそのように扱うことは忌み嫌われており、現在では帆船を利用することのほうが増えているようだ。
「正直気が向かないけど……見せて貰う?」
「うむ、お主たちは何か気になるようだが、なかなか立派な船ではないか」
ドーラとリザードマンたちはあまり気にしていないようなので、マイヤーに頼んでそのまま船を見せて貰うことにした。シャルルは跳躍でガレー船に飛び乗ると、備え付けの縄梯子を下す。
「それで登ってきて~」
マイヤーを先頭にリザードマンたちは縄梯子で登り始め、ドーラは自前の翼を羽ばたかせると甲板に降り立った。
使い込まれた甲板は黒ずんでいるが、マイヤーが言った通り清掃はされているらしく、そこそこ綺麗に見える。シャルルはマストを確かめるように叩いてみるが、なかなか丈夫な代物のようだ。
「思ったより悪くはないかな?」
現在帆は取り外されているが、二本マストでこの高さでは張れる帆の数も限られる。あまり速度は出ないかもしれないと思いながらマストを見上げる。
甲板上を船首から船尾まで確認すると、今度は階段を下りて窓があるデッキに移動する。櫂は畳まれており、船内に積まれて格納してあった。窓の数からして、二十人ほどで漕ぐことができるようだった。
ドーラはたくさん開いている窓を見て興味深そうに尋ねる。
「船にこんな穴が開いてて沈まんのか? 水が入って来そうだが」
「ガレー船は基本的に波が穏やかな内海向けだからね。砲門と同じように閉じれるみたいだし、よっぽどの嵐でもなければ大丈夫じゃないかな?」
この船は帆走を考慮した造りだが、ガレー船は波が高い外洋だと櫂が波に取られてしまい、まともに漕げなくなってしまうのだ。
「ふむ……よくわからぬが、船としてはなかなか丈夫そうだ。我は良いと思うが、お前たちはどうだ?」
同じように見て回っていたレードとアッセルに尋ねるドーラ。彼女は今回の一行の代表者だが、あくまでサラマンデル族の族長という立場であり、族長ではないもののレオ族とカーマン族の代表である二人の意見を、聞かないといけない立場だった。
「そうですね、お値段は如何ほどですか?」
「正直港を占領してるだけで金がかかってるんで、持っててくれるだけでありがたいんだが、それなりに金もかかってるから……これぐらいでどうだ?」
レードが値段を尋ねると、マイヤーが値段を告げる。この規模の船にしては破格の値段であり、シャルルなら即決してもおかしくない金額だった。しかし、レードは目を細めると少し考えこむ。
「悪くない値段ですが、それでも中々のお値段ですな」
「わかったよ、帆布も付けてやる。それ以上は負けれねぇぞ」
帆布とは文字通り、帆に張る布のことである。かなり巨大なものでいくつかの丈夫な布を縫い合わせたものだ。それなりの金額がするものだが、サービスで付けるとは、よっぽど売れ残るのが嫌だったようだ。
「レオ族としては十分ですが……カーマン族はどうですか?」
「悪くねぇ船だ」
「ふむ、三氏族ともに問題がないようであれば決定で良いだろう。マイヤーと言ったか、この船をいただくとする」
「おぅ、そうか! ありがてぇぜ」
レードが腰の革袋から金貨を取り出すと、枚数を数えてマイヤーに手渡す。受け取ったマイヤーも数えてからそれを懐にしまった。
「確かに……それじゃ、事務所で契約書を結ぶとしようか。ところで出港はいつだ? 他の連中はすぐに用意できるのか?」
「他の連中?」
「この規模の船でも、動かすにゃそれなりに人数がいるぜ。船員はもう雇ったのかって聞いてるんだ」
マイヤーが当たり前のことを尋ねると、ドーラは首を横に振った。
「いいや、誰も雇ってはおらんな。そうか、船を動かすには人数が必要なのだな。ふ~む……困ったぞ」
ドーラは腕を組んで考え込みながら、助けを求めるようにシャルルを見る。その視線に気が付いたシャルルは小さく溜め息をついた。
「はぁ……わかったわ、わたしがスルティア諸島までは何とかしてあげるから」
「おぉ、さすがキャプテンシャルルだ」
「でも、一人だけは必ず人を雇って貰うわよ」
シャルルがそう言うと、ドーラは怪訝そうな表情を浮かべながら尋ねてきた。
「なぜだ? 島に戻れば多くの同胞がおる。人など雇う必要などないだろう?」
「何を言っているの! 貴女たちだけで外洋航海なんてできるはずがないでしょ。沖に出た瞬間、すぐに迷子になるのがオチよ」
「ふむ、ではどうすれば良いと言うのだ?」
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