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第85話「魔剣型動力炉」
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ヴィーシャス共和国の南東海域 グラン王国との隣接水域 ――
ゼフィール・シーロードのブラックオルカ号を中心に、ゼフィール船団の一部が集まっていた。この船団はグラン王国の西域を封鎖するために、展開している部隊の司令部的な場所になっている。
ブラックオルカ号の船長室では、周りに集まっていた船の船長たちが、報告のために訪れていた。彼らは今回の作戦における大将であるゼフィールに従って動いているが、彼より遥かに年上のベテラン船乗りたちである。
「ゼフィ坊、王国船の封じ込めは順調だぜ」
「奴ら怖がって出てきやしねぇ」
グラン王国から最も近い貿易国ヴィーシャス共和国への航路に対して、ハルヴァー大海賊団は重点的に封鎖している。ゼフィールは広げた海図の上で、駒を移動させながら報告の続きを聞く。
「こちらの損害は?」
「今のところ出ちゃねぇな。命令通り軍艦が出しゃばってきたら尻捲っているしな」
「わかった、そのまま続けてくれ。それで、もう一つの懸案はどうだ?」
「そっちは全然だ。造船って言ったらラーゼントの町かと思ったんだが、どうやらあそこじゃ普通の船しか造ってねぇらしいぜ」
ゼフィールは眉を寄せながら考え込む。彼らは海上封鎖を行いつつ密偵を送り込み、新造艦を造っている造船所を探していたのだが、余程上手く隠蔽しているのか、未だに造船所は見つけられていなかった。
「確かグラン王国には第三艦隊まであるはずだ。少なくとも、それぞれの旗艦は魔導艦だろうな」
「旗艦以外にも何隻か見たことあるぜ。比較的小さな奴も含めりゃ、十隻はいるかもしれねぇ」
「十隻か……」
広大な海を守るには不足だが、海上決戦にでもなれば十分脅威になりうる数である。しかも造船所を放置すれば、さらに増える可能性もあるのだ。
「造船所を潰してから、一隻ずつ潰していきたいところだが……金の流れの方はどうだ?」
「そっちはわかってる。やっぱり予想通りオットー商会だ。だが商会のある王都は第三艦隊が常駐してるぜ」
「オットー商会か……会長を誘拐でもできれば話が早いんだが、今の状況じゃ王都から出てこないだろうな。確か孫を溺愛してるんだったか?」
ゼフィールがそう尋ねると、船長の一人が大きな声で笑い出す。
「かっははは、シャルル嬢ちゃんが奴の孫の乗った船を襲撃して以来、ガードが堅くなって海にも出てねぇらしい」
「う~む……そうなると数が増える前に仕掛けたほうがいいかもしないな」
このまま海上封鎖を続けていても、グラン王国は大きな穀物地帯を持つ農産国でもある。例え交易が行えなくとも並みの国家に比べて、かなり長い期間耐えることができる。その間にも魔導艦は増え続けるし、大海賊たちもいつまでも封鎖などしていられない事情があった。
「手紙を書くから、親父に伝令を出してくれ」
「わかった、俺が行ってくるぜ」
ハルヴァーは別の海域で、決戦に向けて三男のビアード船団の招集をかけていた。他の大海賊団も同様で、グラン海域の付近では船団を終結しつつあった。最終的な判断を下すのは、ゼフィールではなく彼ら大海賊団の頭領たちなのだ。
こうして大海賊団とグラン王国の決戦に向けて、また一歩進むことになったのである。
◇◇◆◇◇
それから数日経った頃、ホワイトラビット号は再び海都に戻ってきていた。シャルルは家族との挨拶もそこそこに、マギと共にガディンクの造船所に向かうことにした。
「ガディさんいる~?」
「おぅ、シャルル嬢ちゃんじゃねぇか……ちっ森人も来たのか」
「来てやったわよ、鉱人」
造りかけの船の陰からガディンクが顔を出すと、さっそくマギと険悪な雰囲気を醸し出していたが、ガディンクの周囲にいた若い職人たちが驚いた顔でざわめいていた。
「お……おい、あれ頭領のお嬢さんだぜ」
「可愛いな~、何しに来たんだろ?」
「後ろのねぇちゃんも色っぽいぜ!」
シャルルが調子に乗って手を振ると、若い職人たちはさらに盛り上がった。しかし仕事中だったため、ガディンクが手を振り上げながら彼らを怒鳴りつける。
「うるせぇぞ、テメェら! さっさと手を動かしやがれっ!」
「す……すいやせん、親方!」
「ったく、仕方ねぇ連中だぜ。嬢ちゃん、事務所で話そう」
「はーい」
最後にこっそり手を振ると、若い職人たちも笑顔で振り返す。事務所に入ると依然と同じように大きな設計図が視界に飛び込んでくる。しかし前回とは違い、その脇には新しい設計図が飾られていた。ガディングはそれを取るとテーブルに広げる。
「その背中に背負ってるのが、前に言ってた魔剣だろ? こっちも設計は終わってるぜ」
シャルルはベルトを緩めて魔剣を外すとテーブルに置いた。そしてガディングが置いた設計図を覗き込む。それは魔導動力炉の図面のようだが、細かいことは素人のシャルルにはわからなかった。
「これが新しい魔導動力炉?」
「あぁ、試作ももう済んでる。ちょっと魔剣を借りるぞ」
ガディンクはそう言うと魔剣を手に取って鞘から抜き、それの剣身をじっと見つめる。しばらくは様々な角度から見つめるガディンクを待っていたシャルルだったが、さすがに待ちきれなくなったのか尋ねてみることにした。
「その魔剣で大丈夫そう?」
「いや……こいつぁヤバそうだ」
「えぇ、せっかく持ってきたのにダメなの?」
ようやく手に入れた魔剣だったが、ガディンクの反応にシャルルは少し肩を落とした。ガディンクは魔剣を鞘に納めながら首を横に振る。
「勘違いするんじゃねぇ。魔導具としても武器としても、こいつぁ超一級品だ。だが改めて完成品を見ると、剣身が魔力を増幅させてやがるようだ。これだと俺が考えた魔導動力炉じゃ耐えれそうもねぇな」
「どういうこと?」
シャルルが首を傾げると、ガディンクは魔剣を手にして席を立つ。
「実際に見たほうが早ぇな、表に出なっ」
シャルルは頷くとガディンクと一緒に事務所を出る。そして彼は作業している職員たちに呼びかけた。
「おーい、例のアレの実験をするぞ。何人かついてこい!」
「へーい!」
そのまま裏庭に出ると職人たちは全員ついてきてしまった。シャルルのことも気になるが、試作した魔導動力炉の実験も気になるようだ。しばらくして、職人たちが倉庫から見たこともない形状の魔導動力炉を運び出してきた。
「わぁ、これが新型の魔導動力炉?」
「まぁな、嬢ちゃんの船に積んだものの改良型だ。名付けるなら魔剣型動力炉ってところだな。こいつに魔剣をセットする」
ガディンクは魔剣型動力炉に上ると、ハッチを空けて魔剣をセットした。そして、かなり離れたところに設置してあった盾の後ろまで移動する。
「よーし、動力炉の起動実験を行うぞ」
動力炉から伸びたケーブルの先にあるスイッチに、指を掛けながらガディンクが宣言する。職人たちはそれぞれの盾の後ろに隠れながら了解の合図を送った。
「魔剣型動力炉……起動!」
ガディンクがスイッチを押すと、動力炉が唸りを上げ始めた。これは魔剣から魔力を吸収してタンクに蓄積する実験になる。このタンクから魔力を抜き出して魔導航行や魔導防殻に利用するのだ。
「十パーセント……十五、二十……」
男性の一人がタンクの蓄積量の数値を確認しながら読み上げていくと、二十を超えた辺りで顔色が変わった。動力炉も先程より激しい音が響き渡り、まるで地震でも来たように大きく揺れている。
「五十! いや、八十! 親方、これ以上はマズイです!」
「供給カット!」
急激に伸びた数値に驚きの声を上げる男性に反応して、ガディンクが停止用のスイッチを押す。響いていた音と振動も次第に収まったが、動力炉からはモクモクと煙が上がっている。
「ふぅ……危なかったぜ」
「えぇ!? いったい何が起きたの?」
何が起きたのかさっぱりのシャルルが尋ねると、ガディンクは額の汗を拭いながら答える。
「ちょっと来てみな」
そう言うとシャルルを魔剣型動力炉まで連れていき、彼女のハッチの中を見せた。むわっと広がる湯気を避けて覗き込むと魔剣が収まっており、その周りの管が半ば溶解していた。ガディンクは魔剣を引き抜くと再び鞘に納める。
「こいつぁ、予想以上に出力が高すぎるんだ。通常一日以上掛かるチャージが、ほんの数秒で貯まっちまうほどな。そのせいで供給用の管が溶けてまっている。こいつを使うってんなら設計もそうだし、全体的に構成素材を見直さなきゃならねぇな」
ガディンクは呆れた様子で頭を掻きながら、魔剣型動力炉をコツンと叩くのだった。
ゼフィール・シーロードのブラックオルカ号を中心に、ゼフィール船団の一部が集まっていた。この船団はグラン王国の西域を封鎖するために、展開している部隊の司令部的な場所になっている。
ブラックオルカ号の船長室では、周りに集まっていた船の船長たちが、報告のために訪れていた。彼らは今回の作戦における大将であるゼフィールに従って動いているが、彼より遥かに年上のベテラン船乗りたちである。
「ゼフィ坊、王国船の封じ込めは順調だぜ」
「奴ら怖がって出てきやしねぇ」
グラン王国から最も近い貿易国ヴィーシャス共和国への航路に対して、ハルヴァー大海賊団は重点的に封鎖している。ゼフィールは広げた海図の上で、駒を移動させながら報告の続きを聞く。
「こちらの損害は?」
「今のところ出ちゃねぇな。命令通り軍艦が出しゃばってきたら尻捲っているしな」
「わかった、そのまま続けてくれ。それで、もう一つの懸案はどうだ?」
「そっちは全然だ。造船って言ったらラーゼントの町かと思ったんだが、どうやらあそこじゃ普通の船しか造ってねぇらしいぜ」
ゼフィールは眉を寄せながら考え込む。彼らは海上封鎖を行いつつ密偵を送り込み、新造艦を造っている造船所を探していたのだが、余程上手く隠蔽しているのか、未だに造船所は見つけられていなかった。
「確かグラン王国には第三艦隊まであるはずだ。少なくとも、それぞれの旗艦は魔導艦だろうな」
「旗艦以外にも何隻か見たことあるぜ。比較的小さな奴も含めりゃ、十隻はいるかもしれねぇ」
「十隻か……」
広大な海を守るには不足だが、海上決戦にでもなれば十分脅威になりうる数である。しかも造船所を放置すれば、さらに増える可能性もあるのだ。
「造船所を潰してから、一隻ずつ潰していきたいところだが……金の流れの方はどうだ?」
「そっちはわかってる。やっぱり予想通りオットー商会だ。だが商会のある王都は第三艦隊が常駐してるぜ」
「オットー商会か……会長を誘拐でもできれば話が早いんだが、今の状況じゃ王都から出てこないだろうな。確か孫を溺愛してるんだったか?」
ゼフィールがそう尋ねると、船長の一人が大きな声で笑い出す。
「かっははは、シャルル嬢ちゃんが奴の孫の乗った船を襲撃して以来、ガードが堅くなって海にも出てねぇらしい」
「う~む……そうなると数が増える前に仕掛けたほうがいいかもしないな」
このまま海上封鎖を続けていても、グラン王国は大きな穀物地帯を持つ農産国でもある。例え交易が行えなくとも並みの国家に比べて、かなり長い期間耐えることができる。その間にも魔導艦は増え続けるし、大海賊たちもいつまでも封鎖などしていられない事情があった。
「手紙を書くから、親父に伝令を出してくれ」
「わかった、俺が行ってくるぜ」
ハルヴァーは別の海域で、決戦に向けて三男のビアード船団の招集をかけていた。他の大海賊団も同様で、グラン海域の付近では船団を終結しつつあった。最終的な判断を下すのは、ゼフィールではなく彼ら大海賊団の頭領たちなのだ。
こうして大海賊団とグラン王国の決戦に向けて、また一歩進むことになったのである。
◇◇◆◇◇
それから数日経った頃、ホワイトラビット号は再び海都に戻ってきていた。シャルルは家族との挨拶もそこそこに、マギと共にガディンクの造船所に向かうことにした。
「ガディさんいる~?」
「おぅ、シャルル嬢ちゃんじゃねぇか……ちっ森人も来たのか」
「来てやったわよ、鉱人」
造りかけの船の陰からガディンクが顔を出すと、さっそくマギと険悪な雰囲気を醸し出していたが、ガディンクの周囲にいた若い職人たちが驚いた顔でざわめいていた。
「お……おい、あれ頭領のお嬢さんだぜ」
「可愛いな~、何しに来たんだろ?」
「後ろのねぇちゃんも色っぽいぜ!」
シャルルが調子に乗って手を振ると、若い職人たちはさらに盛り上がった。しかし仕事中だったため、ガディンクが手を振り上げながら彼らを怒鳴りつける。
「うるせぇぞ、テメェら! さっさと手を動かしやがれっ!」
「す……すいやせん、親方!」
「ったく、仕方ねぇ連中だぜ。嬢ちゃん、事務所で話そう」
「はーい」
最後にこっそり手を振ると、若い職人たちも笑顔で振り返す。事務所に入ると依然と同じように大きな設計図が視界に飛び込んでくる。しかし前回とは違い、その脇には新しい設計図が飾られていた。ガディングはそれを取るとテーブルに広げる。
「その背中に背負ってるのが、前に言ってた魔剣だろ? こっちも設計は終わってるぜ」
シャルルはベルトを緩めて魔剣を外すとテーブルに置いた。そしてガディングが置いた設計図を覗き込む。それは魔導動力炉の図面のようだが、細かいことは素人のシャルルにはわからなかった。
「これが新しい魔導動力炉?」
「あぁ、試作ももう済んでる。ちょっと魔剣を借りるぞ」
ガディンクはそう言うと魔剣を手に取って鞘から抜き、それの剣身をじっと見つめる。しばらくは様々な角度から見つめるガディンクを待っていたシャルルだったが、さすがに待ちきれなくなったのか尋ねてみることにした。
「その魔剣で大丈夫そう?」
「いや……こいつぁヤバそうだ」
「えぇ、せっかく持ってきたのにダメなの?」
ようやく手に入れた魔剣だったが、ガディンクの反応にシャルルは少し肩を落とした。ガディンクは魔剣を鞘に納めながら首を横に振る。
「勘違いするんじゃねぇ。魔導具としても武器としても、こいつぁ超一級品だ。だが改めて完成品を見ると、剣身が魔力を増幅させてやがるようだ。これだと俺が考えた魔導動力炉じゃ耐えれそうもねぇな」
「どういうこと?」
シャルルが首を傾げると、ガディンクは魔剣を手にして席を立つ。
「実際に見たほうが早ぇな、表に出なっ」
シャルルは頷くとガディンクと一緒に事務所を出る。そして彼は作業している職員たちに呼びかけた。
「おーい、例のアレの実験をするぞ。何人かついてこい!」
「へーい!」
そのまま裏庭に出ると職人たちは全員ついてきてしまった。シャルルのことも気になるが、試作した魔導動力炉の実験も気になるようだ。しばらくして、職人たちが倉庫から見たこともない形状の魔導動力炉を運び出してきた。
「わぁ、これが新型の魔導動力炉?」
「まぁな、嬢ちゃんの船に積んだものの改良型だ。名付けるなら魔剣型動力炉ってところだな。こいつに魔剣をセットする」
ガディンクは魔剣型動力炉に上ると、ハッチを空けて魔剣をセットした。そして、かなり離れたところに設置してあった盾の後ろまで移動する。
「よーし、動力炉の起動実験を行うぞ」
動力炉から伸びたケーブルの先にあるスイッチに、指を掛けながらガディンクが宣言する。職人たちはそれぞれの盾の後ろに隠れながら了解の合図を送った。
「魔剣型動力炉……起動!」
ガディンクがスイッチを押すと、動力炉が唸りを上げ始めた。これは魔剣から魔力を吸収してタンクに蓄積する実験になる。このタンクから魔力を抜き出して魔導航行や魔導防殻に利用するのだ。
「十パーセント……十五、二十……」
男性の一人がタンクの蓄積量の数値を確認しながら読み上げていくと、二十を超えた辺りで顔色が変わった。動力炉も先程より激しい音が響き渡り、まるで地震でも来たように大きく揺れている。
「五十! いや、八十! 親方、これ以上はマズイです!」
「供給カット!」
急激に伸びた数値に驚きの声を上げる男性に反応して、ガディンクが停止用のスイッチを押す。響いていた音と振動も次第に収まったが、動力炉からはモクモクと煙が上がっている。
「ふぅ……危なかったぜ」
「えぇ!? いったい何が起きたの?」
何が起きたのかさっぱりのシャルルが尋ねると、ガディンクは額の汗を拭いながら答える。
「ちょっと来てみな」
そう言うとシャルルを魔剣型動力炉まで連れていき、彼女のハッチの中を見せた。むわっと広がる湯気を避けて覗き込むと魔剣が収まっており、その周りの管が半ば溶解していた。ガディンクは魔剣を引き抜くと再び鞘に納める。
「こいつぁ、予想以上に出力が高すぎるんだ。通常一日以上掛かるチャージが、ほんの数秒で貯まっちまうほどな。そのせいで供給用の管が溶けてまっている。こいつを使うってんなら設計もそうだし、全体的に構成素材を見直さなきゃならねぇな」
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