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第23話「サラマンデル族」
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ヘケケラの町から目的のサラマンデル族の村までは、沿岸部を沿うように街道が整備されていた。シャルルたちはヘケケラの町で竜車を借り、その街道を進んでいる。竜車とは馬車のような物で、曳いているのは馬ではなくラプトルと呼ばれる地竜系の亜種である。
「お頭っ、そ……速度を落とすにゃー!」
「あはははは、たのしー!」
手綱を握っているのはシャルルは楽しそうに笑っているが、ラプトルたちは荒れ狂ったように爆走していた。マギが風魔法でクッションを形成しているので積荷は無事だが、黒猫たちはシャルルに手綱を渡したのを後悔しながら、幌に爪を立ててしがみついている。
「船長さん、もっとゆっく……うぷっ!?」
「あら~?」
バウンドした馬車の揺れでバランスを崩したカイルは、マギの豊満な胸にダイブする。マギは妖艶に微笑むと突き放すのではなく、逆に抱き込むように彼の頭を押さえつけた。
「な……何するんですか!?」
「ここで大人しくしてなさいな、危ないわ~」
しばらくは離れようともがいていたが、変なところを触るわけにもいかず、彼女の暖かな感触に次第に気持ちよくなっていき、カイルの抵抗の意志が奪われていった。
「これならすぐに着きそうだね!」
「そうねぇ~、このスピードなら日か沈む前に着くかもね。でも前だけには気をつけてね~?」
「わかってるって! あっ!?」
後ろを向いていたシャルルが視線を戻すと、進路上に赤い鱗のリザードマンが二匹飛び出していた。矛と弓で武装しており、シャルルたちに向かって何かを叫んでいる。
「そこの竜車、止まれっ! ここから先はサラマンデル族の……おわぁ!?」
猛スピードで突っ込んできた竜車を咄嗟に左右に飛んで躱すリザードマンたち。一応シャルルもラプトルを止めようとはした。しかし暴走状態のラプトルが、少し手綱を引いたぐらいで止まるわけもなく。結果として跳ね飛ばす勢いで通過してしまったのである。
何とか竜車を止めたシャルルは、慌てて御者台から飛び降りてリザードマンたちのところに向かった。街道脇は沼地になっていたようで、リザードマンたちは見事に沼地に顔から突き刺さっている。
「ちょっと、大丈夫!?」
シャルルはリザードマンたちの尻尾を掴むと、彼らを思いっきり引っ張り出す。救出されたリザードマンは、口に入った泥を吐き捨てながら矛を彼女に向けた。
「げほっ!? き……貴様、何者だ!?」
「わたしたちは商人で、サラマンデル族の村に交渉に……」
「そんな格好の商人がいるかっ!」
矛を突きつけられながら怒鳴りつけるリザードマンたち。シャルルは普段の船長服を着ており、どこからどう見ても海賊にしか見えない。
「やばいにゃ、お頭がピンチにゃ~」
「怪我させたら兄貴に怒られるニャー」
黒猫たちもゾロゾロと竜車から飛び降りると、カトラスを抜いてシャルルを庇うように前に出る。リザードマンたちは、突然現れた武装した猫人族に驚いて怒鳴りつける。
「なんだ、貴様ら!?」
「やんのか、こらぁ! ぶっ殺すニャー!」
一触即発の雰囲気に竜車に留まったカイルは顔を青褪めさせ、マギは面白がって笑っている。シャルルは困った顔をして黒猫たちを宥め始めた。
「交渉するつもりなんだから揉め事はダメだって」
「大丈夫ニャー、証拠は残さないニャー」
「埋め埋めにゃ~」
「それ全然大丈夫じゃないでしょ!」
物騒なことを言いながら小首を傾げる黒猫たち、見た目だけは可愛らしいがシャルルは呆れた様子でツッコミを入れる。そんなやり取りに痺れを切らしたのか、リザードマンの一人がシャルルに向かって矛を突き出した。
「ちょ、危ないでしょ!」
シャルルは半歩避けて唸る矛先を躱すと、反射的に襲ってきたリザードマンを蹴り飛ばす。まるで馬車に跳ねられたように吹き飛んだリザードマンは、地面に激突するとピクピクと痙攣していた。
「よ……よくもやったなっ!」
「そっちが先に仕掛けてきたんでしょ? わたしは村に交渉に行きたいって言ってるだけなのに」
「嘘をつくな、貴様らも神殿を狙ってきた賊だろ! 族長が大変な時に来やがったなっ!」
「神殿?」
気になるワードにシャルルが小首を傾げると、リザードマンは矛を振りあげて突っ込んできた。しかし、そんな大振りの攻撃がシャルルに当たるわけもない。カウンター気味に放たれた廻し蹴りで蹴り飛ばされると、再び頭から泥に向かってダイブする羽目になった。
「よーし埋めるニャー!」
「ダメって言ってるでしょ! こいつらは縛り上げて竜車に積み込んでおいて、このまま村まで連れていくから」
さっそく埋めて証拠隠滅を図ろうとした黒猫たちに、シャルルは捕縛するように命じる。幸い二匹とも死んではおらず、事情を説明する意味でも彼らの村に連れていくことにしたのだ。
「はぁ……こんな調子じゃ村でも大変そうだな~」
シャルルは空を見上げながらそう呟くのだだった。
◇◇◆◇◇
スルティア島 サラマンデル族の村 大広場 ――
干潮時に本拠地がある離島に渡れる場所に、橋頭堡的に出来たのがこの村である。港町ヘケケラに比べると小さな村だが柵に囲まれており、狩猟民族のサラマンデル族がスルティア島で狩りを行う際に拠点として使うには十分な規模だった。
村に着いたシャルルたちが、途中で遭遇したリザードマンたちを門番に引き渡したところ大きな騒ぎになり、結果的に村の中央にある広場に連行されることになった。
広場の中央にある大広場で停止させられた竜車の周囲には、二十匹以上の武装したリザードマンが取り囲んでいる。剣呑な空気にカイルは怯えていたが、拘束も受けていないシャルルは余裕そうな表情だ。
一定の距離を取って囲んでいるリザードマンたちの後ろから、一際精悍な声が聞こえてくる。
「いったい何の騒ぎだ?」
「戦士長! こいつらが、仲間を縛り上げて連れてきたんだ」
「何だと?」
戦士長と呼ばれたリザードマンは、他のリザードマンより頭一つ大きく顔や体に大きな傷を持っていた。その戦士長は他のリザードマンが囲いを押しのけて前に出てくる。
「貴様ら、何者だ?」
「わたしたちは交渉に来たんだよ。お仲間を縛ったのもそっちから襲ってきたんだから自己防衛だし」
竜車で引き殺すところだったのは棚に上げてシャルルが釈明すると、戦士長は見定めるように彼女を見つめる。しばらくして、小さく溜め息をついてから手を上げた。
「武器を下ろせ! お前らではこいつに勝てんし、どうやら敵意はないようだ」
戦士長の命令に囲んでいたリザードマンたちは、構えていた矛を下ろすと一歩後ろに下がった。シャルルはニッコリと微笑むと戦士長に握手を求める。
「ありがと、話が通じる人が居て良かったわ。わたしはホワイトラビット号の船長、キャプテンシャルルよ」
「サラマンデル族の戦士長ザランだ」
お互いに自己紹介を済ませるが、ザランはシャルルの差し出した手を握るつもりはないようだった。
「それで海賊風情が、この村に何の用だ?」
仲間への暴行は不問にしてくれたが、心情的には海賊に良い印象は無いようだ。海賊が嫌われて警戒されるのは、いつもの事なのでシャルルは苦笑いを浮かべる。
「わたしたちは、炎の神殿を捜しているの。何か知らないかな?」
「……知らんな」
リザードマンの表情は読めなかったが、僅かに低くなった声色をシャルルは聞き逃さなかった。
「それは残念、ても族長さんなら何か知ってるかも?」
どんな種族でも一族の長というのは物知りが多いものだ。だいたい年寄りだし、代々継いできた知識を蓄えているからだ。しかしザラン戦士長はこれに対しても首を横に振った。
「答えは一緒だ。それに族長は調子を崩されているから、余所者に会わせる訳にはいかん」
「調子が悪いって、病気か何か? それなら幾らか薬も持ってきているし、彼女は治癒術も使えるよ」
シャルルに指差され竜車から手を振るマギ。
「エルフの術者か……それなら或いは」
マギの姿を見て少し考え込むザラン戦士長。海賊を信用する訳ではないが、このような辺境で治癒術が使えるエルフと出会える機会など奇跡に近いことだからである。
「わかった、取り次いでみよう。だが、少しでもおかしなことをすればわかっているな?」
「もちろん、わたしたちは平和的に交渉に来ただけだからね」
ウインクしながら答えたシャルルは、最後に聞こえないような細い声で「今のところはね」と付け加える。
こうしてシャルルたちは、サラマンデル族の族長に対面することになったのである。
「お頭っ、そ……速度を落とすにゃー!」
「あはははは、たのしー!」
手綱を握っているのはシャルルは楽しそうに笑っているが、ラプトルたちは荒れ狂ったように爆走していた。マギが風魔法でクッションを形成しているので積荷は無事だが、黒猫たちはシャルルに手綱を渡したのを後悔しながら、幌に爪を立ててしがみついている。
「船長さん、もっとゆっく……うぷっ!?」
「あら~?」
バウンドした馬車の揺れでバランスを崩したカイルは、マギの豊満な胸にダイブする。マギは妖艶に微笑むと突き放すのではなく、逆に抱き込むように彼の頭を押さえつけた。
「な……何するんですか!?」
「ここで大人しくしてなさいな、危ないわ~」
しばらくは離れようともがいていたが、変なところを触るわけにもいかず、彼女の暖かな感触に次第に気持ちよくなっていき、カイルの抵抗の意志が奪われていった。
「これならすぐに着きそうだね!」
「そうねぇ~、このスピードなら日か沈む前に着くかもね。でも前だけには気をつけてね~?」
「わかってるって! あっ!?」
後ろを向いていたシャルルが視線を戻すと、進路上に赤い鱗のリザードマンが二匹飛び出していた。矛と弓で武装しており、シャルルたちに向かって何かを叫んでいる。
「そこの竜車、止まれっ! ここから先はサラマンデル族の……おわぁ!?」
猛スピードで突っ込んできた竜車を咄嗟に左右に飛んで躱すリザードマンたち。一応シャルルもラプトルを止めようとはした。しかし暴走状態のラプトルが、少し手綱を引いたぐらいで止まるわけもなく。結果として跳ね飛ばす勢いで通過してしまったのである。
何とか竜車を止めたシャルルは、慌てて御者台から飛び降りてリザードマンたちのところに向かった。街道脇は沼地になっていたようで、リザードマンたちは見事に沼地に顔から突き刺さっている。
「ちょっと、大丈夫!?」
シャルルはリザードマンたちの尻尾を掴むと、彼らを思いっきり引っ張り出す。救出されたリザードマンは、口に入った泥を吐き捨てながら矛を彼女に向けた。
「げほっ!? き……貴様、何者だ!?」
「わたしたちは商人で、サラマンデル族の村に交渉に……」
「そんな格好の商人がいるかっ!」
矛を突きつけられながら怒鳴りつけるリザードマンたち。シャルルは普段の船長服を着ており、どこからどう見ても海賊にしか見えない。
「やばいにゃ、お頭がピンチにゃ~」
「怪我させたら兄貴に怒られるニャー」
黒猫たちもゾロゾロと竜車から飛び降りると、カトラスを抜いてシャルルを庇うように前に出る。リザードマンたちは、突然現れた武装した猫人族に驚いて怒鳴りつける。
「なんだ、貴様ら!?」
「やんのか、こらぁ! ぶっ殺すニャー!」
一触即発の雰囲気に竜車に留まったカイルは顔を青褪めさせ、マギは面白がって笑っている。シャルルは困った顔をして黒猫たちを宥め始めた。
「交渉するつもりなんだから揉め事はダメだって」
「大丈夫ニャー、証拠は残さないニャー」
「埋め埋めにゃ~」
「それ全然大丈夫じゃないでしょ!」
物騒なことを言いながら小首を傾げる黒猫たち、見た目だけは可愛らしいがシャルルは呆れた様子でツッコミを入れる。そんなやり取りに痺れを切らしたのか、リザードマンの一人がシャルルに向かって矛を突き出した。
「ちょ、危ないでしょ!」
シャルルは半歩避けて唸る矛先を躱すと、反射的に襲ってきたリザードマンを蹴り飛ばす。まるで馬車に跳ねられたように吹き飛んだリザードマンは、地面に激突するとピクピクと痙攣していた。
「よ……よくもやったなっ!」
「そっちが先に仕掛けてきたんでしょ? わたしは村に交渉に行きたいって言ってるだけなのに」
「嘘をつくな、貴様らも神殿を狙ってきた賊だろ! 族長が大変な時に来やがったなっ!」
「神殿?」
気になるワードにシャルルが小首を傾げると、リザードマンは矛を振りあげて突っ込んできた。しかし、そんな大振りの攻撃がシャルルに当たるわけもない。カウンター気味に放たれた廻し蹴りで蹴り飛ばされると、再び頭から泥に向かってダイブする羽目になった。
「よーし埋めるニャー!」
「ダメって言ってるでしょ! こいつらは縛り上げて竜車に積み込んでおいて、このまま村まで連れていくから」
さっそく埋めて証拠隠滅を図ろうとした黒猫たちに、シャルルは捕縛するように命じる。幸い二匹とも死んではおらず、事情を説明する意味でも彼らの村に連れていくことにしたのだ。
「はぁ……こんな調子じゃ村でも大変そうだな~」
シャルルは空を見上げながらそう呟くのだだった。
◇◇◆◇◇
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干潮時に本拠地がある離島に渡れる場所に、橋頭堡的に出来たのがこの村である。港町ヘケケラに比べると小さな村だが柵に囲まれており、狩猟民族のサラマンデル族がスルティア島で狩りを行う際に拠点として使うには十分な規模だった。
村に着いたシャルルたちが、途中で遭遇したリザードマンたちを門番に引き渡したところ大きな騒ぎになり、結果的に村の中央にある広場に連行されることになった。
広場の中央にある大広場で停止させられた竜車の周囲には、二十匹以上の武装したリザードマンが取り囲んでいる。剣呑な空気にカイルは怯えていたが、拘束も受けていないシャルルは余裕そうな表情だ。
一定の距離を取って囲んでいるリザードマンたちの後ろから、一際精悍な声が聞こえてくる。
「いったい何の騒ぎだ?」
「戦士長! こいつらが、仲間を縛り上げて連れてきたんだ」
「何だと?」
戦士長と呼ばれたリザードマンは、他のリザードマンより頭一つ大きく顔や体に大きな傷を持っていた。その戦士長は他のリザードマンが囲いを押しのけて前に出てくる。
「貴様ら、何者だ?」
「わたしたちは交渉に来たんだよ。お仲間を縛ったのもそっちから襲ってきたんだから自己防衛だし」
竜車で引き殺すところだったのは棚に上げてシャルルが釈明すると、戦士長は見定めるように彼女を見つめる。しばらくして、小さく溜め息をついてから手を上げた。
「武器を下ろせ! お前らではこいつに勝てんし、どうやら敵意はないようだ」
戦士長の命令に囲んでいたリザードマンたちは、構えていた矛を下ろすと一歩後ろに下がった。シャルルはニッコリと微笑むと戦士長に握手を求める。
「ありがと、話が通じる人が居て良かったわ。わたしはホワイトラビット号の船長、キャプテンシャルルよ」
「サラマンデル族の戦士長ザランだ」
お互いに自己紹介を済ませるが、ザランはシャルルの差し出した手を握るつもりはないようだった。
「それで海賊風情が、この村に何の用だ?」
仲間への暴行は不問にしてくれたが、心情的には海賊に良い印象は無いようだ。海賊が嫌われて警戒されるのは、いつもの事なのでシャルルは苦笑いを浮かべる。
「わたしたちは、炎の神殿を捜しているの。何か知らないかな?」
「……知らんな」
リザードマンの表情は読めなかったが、僅かに低くなった声色をシャルルは聞き逃さなかった。
「それは残念、ても族長さんなら何か知ってるかも?」
どんな種族でも一族の長というのは物知りが多いものだ。だいたい年寄りだし、代々継いできた知識を蓄えているからだ。しかしザラン戦士長はこれに対しても首を横に振った。
「答えは一緒だ。それに族長は調子を崩されているから、余所者に会わせる訳にはいかん」
「調子が悪いって、病気か何か? それなら幾らか薬も持ってきているし、彼女は治癒術も使えるよ」
シャルルに指差され竜車から手を振るマギ。
「エルフの術者か……それなら或いは」
マギの姿を見て少し考え込むザラン戦士長。海賊を信用する訳ではないが、このような辺境で治癒術が使えるエルフと出会える機会など奇跡に近いことだからである。
「わかった、取り次いでみよう。だが、少しでもおかしなことをすればわかっているな?」
「もちろん、わたしたちは平和的に交渉に来ただけだからね」
ウインクしながら答えたシャルルは、最後に聞こえないような細い声で「今のところはね」と付け加える。
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