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第20話「ぶん取りの時間」
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キャプテンマッソーの剛腕から繰り出されたカトラスを、シャルルは後ろに飛び退いて躱した。身体能力が高いと言っても細腕のシャルルに、彼の攻撃を正面から受け止めるのは難しい。
「危ないな~」
「逃げるんじゃねぇ!」
甲板に突き刺さったカトラスを力任せに引き抜くと、再び雄叫びを上げながらシャルルに斬りかかるキャプテンマッソー。シャルルは迎え撃つように、鞭状に変化させながらカニィナーレを横薙ぎする。
その攻撃はキャプテンマッソーの右腹を浅く切り裂いた。服は破れ血が吹き出しているが、彼は意に介さず斬りかかってきた。どうやら怒りで痛みを感じないほど興奮しているようだ。
再び振り下ろされたカトラスを右側に躱すと、避けざまに左足でキャプテンマッソーの左膝を横から蹴り飛ばした。そしてバランスを崩した彼の奥襟を掴むと一気に引き倒し、その喉元に剣状のカニィナーレを突きつける。
「はい、ここまでよ!」
「くっ! ふざけるなぁ!?」
勝負が付いたように見えたが、キャプテンマッソーは突きつけられたカニィナーレを腕で払い除け、シャルルに飛びかかってきた。思わぬ行動にシャルルの反応が遅れてしまう。
しかし、次の瞬間飛びかかってきたキャプテンマッソーの体は、一瞬でシャルルの視界から消えてなくなっていた。後ろからハンサムに殴り飛ばされたのだ。キョトンとしているシャルルに対してハンサムは鼻で笑う。
「油断してるんじゃねぇぜ、姫さん」
「ごめん、助かったよ。それで状況はどうなってるの?」
シャルルが周りを見渡すと、すでに黒猫たちがダンプ号の海賊たちを制圧していた。
「どうやら勝てたみたいね」
「はっ、この程度の相手なら余裕だろ」
ハンサムは槍を肩に乗せると、さも当然だと言わんばかりに笑う。シャルルは甲板を見下ろせる船尾甲板の端に立つと黒猫たちに命じる。
「よーし縛り終わったら一箇所に集めておいてね。それが終わったら、楽しいぶん取りの時間だよ!」
「にゃ~!」
黒猫たちは嬉々として海賊たちを縛り上げ、そのまま引き摺って船首に積み上げていくのだった。
◇◇◆◇◇
それから、しばらくして ――
縛り上げられた海賊たちが目を覚まし、ギャンギャンと喚き散らし始めた。しかし黒猫たちは耳を貸すこともなく、ダンプ号から次々と戦利品を運び出している。
しかし予想していたより船内に大した物がなかったのか、シャルルに対してニャーニャーと文句を言っている。
「お頭ぁ、この船、碌なもんないにゃ~」
「お宝も殆どないにゃ~」
「食い物もまずいにゃ~」
次々と不満を漏らす猫たちに、シャルルは呆れた様子で肩を竦める。そんなことを彼女に言われても困ってしまう。盗み食いをしながら文句を言ってくる猫などは、カイルに餌付けされて舌が肥えただけで以前は似たような物を食べていたのだ。
「どこか襲った後ならともかく、海賊船ならそんな物でしょ」
ダンプ号から運び込まれたのは少量の食材や酒類、他の船からの略奪品だと思われる宝石が少々、彼らが使っていた武器、船の修理に使う木材など海図などの情報である。
「お頭ぁ、こいつも持ってこうにゃ~」
「え~? 必要?」
斧を持った黒猫たちが指差したのは、船舷に鎖で固定されていた大砲である。ホワイトラビット号には大砲が搭載されていない。商船として他国に入る時に邪魔だということもあるが、船長であるシャルルがあまり砲戦を好まないというのが大きい。
「こいつが一番高く売れそうにゃ」
「あー売るんだ。それならいいよ」
「やったにゃ~」
シャルルの許可が降りた黒猫は、嬉々として大砲を固定していた鎖に向かって斧を叩きつけ始めた。それに対してダンプ号の海賊たちがさらに暴れ始める。
「ふざけんなっ! それいくらしたと思ってんだ!」
「この糞猫ども、ぶっ殺すぞ!」
縛られているので、まともに身動きがとれないのに元気なことである。シャルルはハンサムを呼ぶと一緒に彼らの前に立つ。
「うるさいな~、君たちがわたしたちを襲ってきたんでしょ?」
「うるせぇ! このクソアマがぁ!」
ギャンギャンと騒ぎ立てる海賊に対して、ハンサムは目を細めると首を掴んで持ち上げた。締め上げられる首に海賊が苦しみながら暴れる。ハンサムは、その海賊を船舷まで連れていき船外に突き出す。
「おい、姫さんへの口の利き方は気をつけろ。鮫の餌になりてぇのか?」
ハンサムも自分が軽口を叩くのは良いが、他人に暴言を吐かれるのは気に入らないようだ。海賊は青褪めた顔をすると何とか頷く。ハンサムは大きな溜め息を漏らすと、掴んでいた海賊を仲間の方へ投げ捨てた。
「さて目ぼしいものは貰ったし、そろそろ船に戻ろうか?」
「あぁそうだな」
「少しは残してあげたんだから感謝してよね」
多少残したと言っても、この船が海を漂う幽霊船にならない程度である。ハルヴァー大海賊団の流儀として略奪目的で船を襲っても、食料や水などは最低限は残すことにしているのだ。もちろん優しさではなく、生き残りがいれば彼らの名が畏怖と共に広がるし、彼らの良質な餌場として海域が維持できるからである。
シャルルたちが海賊たちを置き去りにしてホワイトラビット号に帰ろうとした瞬間、海賊たちの中からキャプテンマッソーが飛びかかってきた。その手には隠し持っていたナイフが握られている。
「死にやがれぇ! ゲフッ!?」
しかし、まるで来るのがわかってたように放たれたシャルルの廻し蹴りが、見事にキャプテンマッソーの鼻先に叩き込まれ、彼は鼻血を噴き出しながら大の字に倒れた。
彼の手から離れたナイフは、宙を舞って甲板に突き刺さる。それに対してハンサムはニヤリと笑う。
「今度は油断してなかったみたいじゃねーか」
「ふふん、当然でしょ? こっちは大丈夫だから、ハンサムは先に戻ってて」
シャルルは自慢げに鼻を鳴らすと、突き刺さったナイフを拾い上げる。綺麗な装飾が施された細身のナイフで、それだけでも十分な価値がありそうだ。しかしシャルルはそこに書かれた何かを見て、驚いた様子で目を見開いた。
「これ、どこで手に入れたの?」
「てめぇには、関係……くっ!?」
倒れたまま喚き散らすマッソーにツカツカと近付くと、シャルルは彼の胸を踏みつけて黙らせた。そしてナイフを彼に見せつけながら脅し掛ける。
「素直に言わないなら、船に火を放つよ?」
無邪気な笑みを浮かべるシャルルに、やりかねない凄みを感じたマッソーは渋々といった様子で喋り始めた。
「くっ……何ヶ月か前に襲った商人が持ってたんだ」
「その人は、どこから来た商人?」
「そんなの知らねぇよ。だが積荷は香辛料ばっかりだったぜ」
シャルルは少し考え込むと、もう一度ナイフを見つめる。彼女がこのナイフに興味を持ったのは、このナイフの美術品としての価値ではない。あの手記に書かれていた文字に酷似したものが、刀身に掘りこまれていたのだ。
シャルルはマッソーの腰から鞘を引き抜くと、それを彼に見せながら微笑む。
「これも貰っていくね」
「あぁ、もう好きにしろ。クソがっ!」
「ありがとう。もう襲って来ないでね!」
すでに逆らう気力も失っていたマッソーは、大の字のまま動くつもりはないようだ。シャルルは改めて船尾の方を見ると一気に駆け出し、船舷に足を掛けるとホワイトラビット号に向かって飛び降りるのだった。
◇◇◆◇◇
シャルルが甲板に降り立つと、すでに舵を握っていたハンサムが号令を掛ける。
「よーし、離脱するぞ!」
「にゃ~!」
魔導ラムを解除してダンプ号から離れると、魔導航行に切り替えて一気にそこから離脱する。船が動き出すと、マギから開放されたカイルは心配そうにシャルルに駆け寄った。
「船長さん、大丈夫でしたか?」
「あはは、心配してくれてありがと~。でも、お姉さんに任せなさいって言ったでしょ」
シャルルは腰に手を当てて大きく胸を張って見せる。腰に手を当てた瞬間、マッソーから奪ってきたナイフが腰に当たった。そのナイフを、もう一度見つめるとシャルルはニヤリと笑う。
「よーし、君には特別にコレをあげよう~、たぶん護身用ぐらいにはなるでしょ」
「えっ? うわっ!?」
シャルルはしゃがむと、カイルを抱きしめるように手を回して先程のナイフを腰に括り付ける。押し付けられた胸にカイルは顔を赤くしてモジモジとしている。立ち上がったシャルルは、カイルの頭を撫でながら優しく微笑む。
「無くさないようにね?」
「は、はい、大切にしますっ!」
腰のナイフに触れながら、嬉しそうに返事をするカイル。その時シャルルのお腹から小さな音がなった。彼女は恥ずかしそうに少し笑いながらお腹を押さえた。
「あはは、お腹空いちゃったよ」
「すぐに用意しますねっ!」
「うん、お願いね」
シャルルがそう言うとカイルは頷いて、そのまま厨房に向かって走っていくのだった。
「危ないな~」
「逃げるんじゃねぇ!」
甲板に突き刺さったカトラスを力任せに引き抜くと、再び雄叫びを上げながらシャルルに斬りかかるキャプテンマッソー。シャルルは迎え撃つように、鞭状に変化させながらカニィナーレを横薙ぎする。
その攻撃はキャプテンマッソーの右腹を浅く切り裂いた。服は破れ血が吹き出しているが、彼は意に介さず斬りかかってきた。どうやら怒りで痛みを感じないほど興奮しているようだ。
再び振り下ろされたカトラスを右側に躱すと、避けざまに左足でキャプテンマッソーの左膝を横から蹴り飛ばした。そしてバランスを崩した彼の奥襟を掴むと一気に引き倒し、その喉元に剣状のカニィナーレを突きつける。
「はい、ここまでよ!」
「くっ! ふざけるなぁ!?」
勝負が付いたように見えたが、キャプテンマッソーは突きつけられたカニィナーレを腕で払い除け、シャルルに飛びかかってきた。思わぬ行動にシャルルの反応が遅れてしまう。
しかし、次の瞬間飛びかかってきたキャプテンマッソーの体は、一瞬でシャルルの視界から消えてなくなっていた。後ろからハンサムに殴り飛ばされたのだ。キョトンとしているシャルルに対してハンサムは鼻で笑う。
「油断してるんじゃねぇぜ、姫さん」
「ごめん、助かったよ。それで状況はどうなってるの?」
シャルルが周りを見渡すと、すでに黒猫たちがダンプ号の海賊たちを制圧していた。
「どうやら勝てたみたいね」
「はっ、この程度の相手なら余裕だろ」
ハンサムは槍を肩に乗せると、さも当然だと言わんばかりに笑う。シャルルは甲板を見下ろせる船尾甲板の端に立つと黒猫たちに命じる。
「よーし縛り終わったら一箇所に集めておいてね。それが終わったら、楽しいぶん取りの時間だよ!」
「にゃ~!」
黒猫たちは嬉々として海賊たちを縛り上げ、そのまま引き摺って船首に積み上げていくのだった。
◇◇◆◇◇
それから、しばらくして ――
縛り上げられた海賊たちが目を覚まし、ギャンギャンと喚き散らし始めた。しかし黒猫たちは耳を貸すこともなく、ダンプ号から次々と戦利品を運び出している。
しかし予想していたより船内に大した物がなかったのか、シャルルに対してニャーニャーと文句を言っている。
「お頭ぁ、この船、碌なもんないにゃ~」
「お宝も殆どないにゃ~」
「食い物もまずいにゃ~」
次々と不満を漏らす猫たちに、シャルルは呆れた様子で肩を竦める。そんなことを彼女に言われても困ってしまう。盗み食いをしながら文句を言ってくる猫などは、カイルに餌付けされて舌が肥えただけで以前は似たような物を食べていたのだ。
「どこか襲った後ならともかく、海賊船ならそんな物でしょ」
ダンプ号から運び込まれたのは少量の食材や酒類、他の船からの略奪品だと思われる宝石が少々、彼らが使っていた武器、船の修理に使う木材など海図などの情報である。
「お頭ぁ、こいつも持ってこうにゃ~」
「え~? 必要?」
斧を持った黒猫たちが指差したのは、船舷に鎖で固定されていた大砲である。ホワイトラビット号には大砲が搭載されていない。商船として他国に入る時に邪魔だということもあるが、船長であるシャルルがあまり砲戦を好まないというのが大きい。
「こいつが一番高く売れそうにゃ」
「あー売るんだ。それならいいよ」
「やったにゃ~」
シャルルの許可が降りた黒猫は、嬉々として大砲を固定していた鎖に向かって斧を叩きつけ始めた。それに対してダンプ号の海賊たちがさらに暴れ始める。
「ふざけんなっ! それいくらしたと思ってんだ!」
「この糞猫ども、ぶっ殺すぞ!」
縛られているので、まともに身動きがとれないのに元気なことである。シャルルはハンサムを呼ぶと一緒に彼らの前に立つ。
「うるさいな~、君たちがわたしたちを襲ってきたんでしょ?」
「うるせぇ! このクソアマがぁ!」
ギャンギャンと騒ぎ立てる海賊に対して、ハンサムは目を細めると首を掴んで持ち上げた。締め上げられる首に海賊が苦しみながら暴れる。ハンサムは、その海賊を船舷まで連れていき船外に突き出す。
「おい、姫さんへの口の利き方は気をつけろ。鮫の餌になりてぇのか?」
ハンサムも自分が軽口を叩くのは良いが、他人に暴言を吐かれるのは気に入らないようだ。海賊は青褪めた顔をすると何とか頷く。ハンサムは大きな溜め息を漏らすと、掴んでいた海賊を仲間の方へ投げ捨てた。
「さて目ぼしいものは貰ったし、そろそろ船に戻ろうか?」
「あぁそうだな」
「少しは残してあげたんだから感謝してよね」
多少残したと言っても、この船が海を漂う幽霊船にならない程度である。ハルヴァー大海賊団の流儀として略奪目的で船を襲っても、食料や水などは最低限は残すことにしているのだ。もちろん優しさではなく、生き残りがいれば彼らの名が畏怖と共に広がるし、彼らの良質な餌場として海域が維持できるからである。
シャルルたちが海賊たちを置き去りにしてホワイトラビット号に帰ろうとした瞬間、海賊たちの中からキャプテンマッソーが飛びかかってきた。その手には隠し持っていたナイフが握られている。
「死にやがれぇ! ゲフッ!?」
しかし、まるで来るのがわかってたように放たれたシャルルの廻し蹴りが、見事にキャプテンマッソーの鼻先に叩き込まれ、彼は鼻血を噴き出しながら大の字に倒れた。
彼の手から離れたナイフは、宙を舞って甲板に突き刺さる。それに対してハンサムはニヤリと笑う。
「今度は油断してなかったみたいじゃねーか」
「ふふん、当然でしょ? こっちは大丈夫だから、ハンサムは先に戻ってて」
シャルルは自慢げに鼻を鳴らすと、突き刺さったナイフを拾い上げる。綺麗な装飾が施された細身のナイフで、それだけでも十分な価値がありそうだ。しかしシャルルはそこに書かれた何かを見て、驚いた様子で目を見開いた。
「これ、どこで手に入れたの?」
「てめぇには、関係……くっ!?」
倒れたまま喚き散らすマッソーにツカツカと近付くと、シャルルは彼の胸を踏みつけて黙らせた。そしてナイフを彼に見せつけながら脅し掛ける。
「素直に言わないなら、船に火を放つよ?」
無邪気な笑みを浮かべるシャルルに、やりかねない凄みを感じたマッソーは渋々といった様子で喋り始めた。
「くっ……何ヶ月か前に襲った商人が持ってたんだ」
「その人は、どこから来た商人?」
「そんなの知らねぇよ。だが積荷は香辛料ばっかりだったぜ」
シャルルは少し考え込むと、もう一度ナイフを見つめる。彼女がこのナイフに興味を持ったのは、このナイフの美術品としての価値ではない。あの手記に書かれていた文字に酷似したものが、刀身に掘りこまれていたのだ。
シャルルはマッソーの腰から鞘を引き抜くと、それを彼に見せながら微笑む。
「これも貰っていくね」
「あぁ、もう好きにしろ。クソがっ!」
「ありがとう。もう襲って来ないでね!」
すでに逆らう気力も失っていたマッソーは、大の字のまま動くつもりはないようだ。シャルルは改めて船尾の方を見ると一気に駆け出し、船舷に足を掛けるとホワイトラビット号に向かって飛び降りるのだった。
◇◇◆◇◇
シャルルが甲板に降り立つと、すでに舵を握っていたハンサムが号令を掛ける。
「よーし、離脱するぞ!」
「にゃ~!」
魔導ラムを解除してダンプ号から離れると、魔導航行に切り替えて一気にそこから離脱する。船が動き出すと、マギから開放されたカイルは心配そうにシャルルに駆け寄った。
「船長さん、大丈夫でしたか?」
「あはは、心配してくれてありがと~。でも、お姉さんに任せなさいって言ったでしょ」
シャルルは腰に手を当てて大きく胸を張って見せる。腰に手を当てた瞬間、マッソーから奪ってきたナイフが腰に当たった。そのナイフを、もう一度見つめるとシャルルはニヤリと笑う。
「よーし、君には特別にコレをあげよう~、たぶん護身用ぐらいにはなるでしょ」
「えっ? うわっ!?」
シャルルはしゃがむと、カイルを抱きしめるように手を回して先程のナイフを腰に括り付ける。押し付けられた胸にカイルは顔を赤くしてモジモジとしている。立ち上がったシャルルは、カイルの頭を撫でながら優しく微笑む。
「無くさないようにね?」
「は、はい、大切にしますっ!」
腰のナイフに触れながら、嬉しそうに返事をするカイル。その時シャルルのお腹から小さな音がなった。彼女は恥ずかしそうに少し笑いながらお腹を押さえた。
「あはは、お腹空いちゃったよ」
「すぐに用意しますねっ!」
「うん、お願いね」
シャルルがそう言うとカイルは頷いて、そのまま厨房に向かって走っていくのだった。
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