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第18話「調子に乗った海賊船」
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それから、数日後 ――
ホワイトラビット号はスルティア諸島に向かって出航していた。よく晴れた日で潮風も気持ちがいい、お昼寝にはもってこいの航海日和である。
そんな中シャルルは甲板の真ん中で大の字で寝ており、甲板を掃除している黒猫たちにモップで突かれていた。
「お頭ぁ、そこで寝てると邪魔なのにゃ~」
「やっと開放されたんだから、ちょっと休ませてよ~」
優しさの欠片もない黒猫たちに、シャルルは何やらぐったりした様子で文句を言っている。彼女が疲れ果てているのは、船倉に満載されている積荷が原因だった。
その積荷はスルティア諸島に持っていくための交易品で、レイモンド商会に格安で融通して貰った穀物などである。
あの会合の翌日、レーチェルは約束通り商品を送ってくれたが、なんとレーチェルの孫アントニオが運んで来たのである。
アントニオは情熱的な男として有名で、彫りが深いハンサムな顔立ちをしていた。年齢は二十六歳、レイモンド商会の店を何店舗か経営しており優秀な業績を上げている。傍から見ればとても優良物件で彼を狙っている女性も多くいるが、シャルルは彼に対してまったく興味がなかった。
しかし逃げられると追いたくなるのが男心と言うもので、荷物を運んできたアントニオは情熱的にシャルルを迫ったのである。相手は恩人でもあるレーチェルの孫である。彼女の顔も立てないといけないので強く断ることも出来ず、なるべく角が立たないようにお断りしていたのだが、逆にそれが脈アリと思ったのか熱烈なアピールをされ続けたのである。
さすがに面倒に思ったのかシャルルは黒猫たちの尻を叩いて準備を急がせ、予定より早く準備が完了したホワイトラビット号に飛び乗り、逃げるように出航してきたのである。
「お頭ぁ~」
「もうちょっと寝かせてよ~」
「お頭ぁ~起きるにゃ~」
「……何かあったの?」
あまりにしつこく呼ばれたので、嫌々身を起こしたシャルルは周りを見渡した。先程文句を言っていたモップを持った黒猫の他に、もう一匹の黒猫が立ってシャルルを見下ろしている。
「見張りが何か見つけたみたいにゃ~」
その黒猫が指差した方を見上げると、メインマストの上に見張りが立っており望遠鏡で東側を見つめている。シャルルは小さく息をすると腹に力を込めて叫ぶ。
「何が見えたの~?」
「東方に船影にゃ~うち以外の海賊旗にゃ~」
それを聞いたシャルルは体を丸めた反動で飛び上がり、そのまま一気に跳躍して見張り台まで飛び移った。
「望遠鏡貸して」
見張りの黒猫から望遠鏡を借りると、東方から接近中の船に焦点を合わせる。黒っぽい船体で黒い帆にはデカデカと骸骨のシンボルが描かれている。海賊船であることをまったく隠す気がない様子に、シャルルは鼻で笑った。
海賊船と言っても普段は交易船として活動しているので、海賊であることを隠し海賊旗を掲げてない場合が多い。ただし略奪行為を働くときに海賊旗を掲げない行為は、海賊の風上にも置けないと海賊の掟で禁じられており、もし破ると海賊たちから仲間だと思われなくなり、所属する船団からも追い出されることになる。
接近中の海賊船も海賊旗を掲げており、その海賊旗はハルヴァー大海賊団の物ではなかった。それを確認したシャルルは眼下のハンサムに尋ねる。
「ハンサム、境界線は超えた?」
「あと少しだ」
「超えたら回頭! 目標はあの海賊船!」
シャルルが気にしている境界線とは、中立港周辺にある非戦闘区域の線のことである。もちろん海上なので明確な線が引いているわけではないが、おおよそ街から見えない範囲がそれに当たる。この中では如何なる理由があろうとも戦闘行為を禁じられており、違反した場合は重くて軍による轟沈、軽くても拿捕の上多額の賠償金が必要になる。
「それなら容赦する必要は無いね。野郎ども~楽しいぶんどりの時間だよ、海賊旗を掲げろ!」
「にゃぁぁぁぁ!」
完全に憂さ晴らしする気満々のシャルルが号令を出すと、同じく鬱憤が溜まっていた黒猫たちが両手を上げながら応え、ホワイトラビット号にウサギ印の海賊旗が掲げられるのだった。
◇◇◆◇◇
接近中の海賊船『ダンプ』――
ホワイトラビット号に接近中の船はダンプ号という海賊船だった。船長は筋肉隆々の浅黒い肌で如何にも海の男といった風貌をしており、名をマッソーと言った。
元々はグラン王国の漁村の出で、食うに困って海賊になった口である。非武装の小さな商船を中心に襲い積荷を奪うことを生業にしており、海賊船や護衛がいるような大きな商船は避けるようなケチな海賊だった。
しかし最近の海賊稼業はとても順調で、船内には根拠のない無敵感が溢れていた。そんな少し気が大きくなったところで、彼らはホワイトラビット号を目撃してしまったのだ。
そして、どこかの酒場で聞いた羽振りが良い白い船の噂を思い出し、喜び勇んで襲撃を決めたのである。
「頭ぁ、あの船こっちに向かってきてませんか?」
「なにぃ? がっははは、向こうから来てくれるなんて好都合じゃねぇか」
メインマストの見張り台で、ホワイトラビット号を監視していた男から報告が飛んでくる。
「頭ぁ、あいつら旗掲げ始めましたぜ」
「なにぃ? どんな旗だ?」
見張りの男は望遠鏡を覗き込みながら、ホワイトラビット号が掲げた旗を見る。掲げられた旗は二種類、ホワイトラビット号の海賊旗と、ハルヴァー大海賊団の所属を示す大海賊旗である。
「あれは……やばいぜ! あの船、ハルヴァー大海賊団の旗掲げてやがる!」
「な、何だとぉ!? ただの商船じゃなかったのかよ」
ハルヴァー大海賊団の名前は、マッソーのような小さな海賊であっても伝説と共に聞き及んでいる。曰く海賊でありながら一国の海軍すら凌駕する力を持ち、海上で出逢えば荒くれ者の海賊ですら針路を譲るほどだと言う。
「頭ぁ、やっちまいましょうぜ!」
「所詮噂ですぜ。それより大海賊団の船をやったとありゃ、俺らの名も上がるってもんでさぁ!」
いつものマッソーであれば即座に逃げ出していただろうが、最近順調に行き過ぎていたため手下たちは調子に乗っていた。その結果それに引っ張られるように、マッソーが腰から抜いたカトラスを突き上げる。
「よぉしぃ、やるかぁ! 野郎ども、気合を入れろぉ!」
「うおぉぉぉぉぉ!」
「取舵ぃ! 大砲を用意しろぃ!」
こうしてダンプ号は風上に切り上がりながら、ホワイトラビット号との交戦の道を選ぶのことにしたのだった。
◇◇◆◇◇
見張り台からダンプ号の様子を確認していたシャルルは、右舷を向けられたことでニヤリと笑う。相手の船の挙動から交戦の意志を感じ取ったからである。
「敵船、北西に向かったよ!」
「へぇやる気じゃねぇか、大海賊旗を見ただけで逃げ出す奴らが多いんだがな」
舵輪を廻すハンサムも嬉しそうに笑う。シャルルは望遠鏡を見張りの黒猫に返すと船尾甲板に降り立った。
「せっかくだから歓迎してあげないとね!」
「魔導航行に移行するか?」
「向こうは普通の帆船みたいだし、それじゃ面白くないでしょ。それとも魔導航行じゃないと接舷できない?」
少し煽るように尋ねるシャルルに、ハンサムは少し驚いたように目を見開いてから大笑いする。
「はっはははは、姫さんも煽るのが上手くなったじゃねぇか。任せな、きっちり接舷してやるぜ」
「うん、じゃ操船は任せるよ。あぁ勢い余って沈めないようにね?」
ハンサムに操船を任せ、シャルルは船首に向かった。そこで騒ぎを聞きつけてきたマギとヴァル爺、そしてフライパンを手にしたカイルが船室から甲板に上がってきていた。
「うさぎちゃん、どうしたの?」
「やる気満々の海賊船が襲ってきたんだよ」
「フォフォフォ、それはそれは」
マギは若干面倒そうだったが、ヴァル爺はどこか嬉しそうだ。カイルはフライパンを握りしめながら前に出る。
「ぼ……僕も戦いますっ!」
「ダメよ、君にはまだ早い。ここは大人しくお姉さんの戦いっぷりでも見てなさい」
「あぅ!」
シャルルは笑いながら、人差し指でカイルの鼻先を弾く。カイルはよろめきながら後退った。
「マギ、この子をお願いね。ヴァル爺はハンサムの補佐と船をお願い」
「わかったわ~」
「心得ました」
マギはカイルが逃げないように後ろから肩を掴み、ヴァル爺はハンサムの補佐をするために船尾甲板に向かった。全員が配置についたことで、ホワイトラビット号は臨戦体勢を整えたのだった。
ホワイトラビット号はスルティア諸島に向かって出航していた。よく晴れた日で潮風も気持ちがいい、お昼寝にはもってこいの航海日和である。
そんな中シャルルは甲板の真ん中で大の字で寝ており、甲板を掃除している黒猫たちにモップで突かれていた。
「お頭ぁ、そこで寝てると邪魔なのにゃ~」
「やっと開放されたんだから、ちょっと休ませてよ~」
優しさの欠片もない黒猫たちに、シャルルは何やらぐったりした様子で文句を言っている。彼女が疲れ果てているのは、船倉に満載されている積荷が原因だった。
その積荷はスルティア諸島に持っていくための交易品で、レイモンド商会に格安で融通して貰った穀物などである。
あの会合の翌日、レーチェルは約束通り商品を送ってくれたが、なんとレーチェルの孫アントニオが運んで来たのである。
アントニオは情熱的な男として有名で、彫りが深いハンサムな顔立ちをしていた。年齢は二十六歳、レイモンド商会の店を何店舗か経営しており優秀な業績を上げている。傍から見ればとても優良物件で彼を狙っている女性も多くいるが、シャルルは彼に対してまったく興味がなかった。
しかし逃げられると追いたくなるのが男心と言うもので、荷物を運んできたアントニオは情熱的にシャルルを迫ったのである。相手は恩人でもあるレーチェルの孫である。彼女の顔も立てないといけないので強く断ることも出来ず、なるべく角が立たないようにお断りしていたのだが、逆にそれが脈アリと思ったのか熱烈なアピールをされ続けたのである。
さすがに面倒に思ったのかシャルルは黒猫たちの尻を叩いて準備を急がせ、予定より早く準備が完了したホワイトラビット号に飛び乗り、逃げるように出航してきたのである。
「お頭ぁ~」
「もうちょっと寝かせてよ~」
「お頭ぁ~起きるにゃ~」
「……何かあったの?」
あまりにしつこく呼ばれたので、嫌々身を起こしたシャルルは周りを見渡した。先程文句を言っていたモップを持った黒猫の他に、もう一匹の黒猫が立ってシャルルを見下ろしている。
「見張りが何か見つけたみたいにゃ~」
その黒猫が指差した方を見上げると、メインマストの上に見張りが立っており望遠鏡で東側を見つめている。シャルルは小さく息をすると腹に力を込めて叫ぶ。
「何が見えたの~?」
「東方に船影にゃ~うち以外の海賊旗にゃ~」
それを聞いたシャルルは体を丸めた反動で飛び上がり、そのまま一気に跳躍して見張り台まで飛び移った。
「望遠鏡貸して」
見張りの黒猫から望遠鏡を借りると、東方から接近中の船に焦点を合わせる。黒っぽい船体で黒い帆にはデカデカと骸骨のシンボルが描かれている。海賊船であることをまったく隠す気がない様子に、シャルルは鼻で笑った。
海賊船と言っても普段は交易船として活動しているので、海賊であることを隠し海賊旗を掲げてない場合が多い。ただし略奪行為を働くときに海賊旗を掲げない行為は、海賊の風上にも置けないと海賊の掟で禁じられており、もし破ると海賊たちから仲間だと思われなくなり、所属する船団からも追い出されることになる。
接近中の海賊船も海賊旗を掲げており、その海賊旗はハルヴァー大海賊団の物ではなかった。それを確認したシャルルは眼下のハンサムに尋ねる。
「ハンサム、境界線は超えた?」
「あと少しだ」
「超えたら回頭! 目標はあの海賊船!」
シャルルが気にしている境界線とは、中立港周辺にある非戦闘区域の線のことである。もちろん海上なので明確な線が引いているわけではないが、おおよそ街から見えない範囲がそれに当たる。この中では如何なる理由があろうとも戦闘行為を禁じられており、違反した場合は重くて軍による轟沈、軽くても拿捕の上多額の賠償金が必要になる。
「それなら容赦する必要は無いね。野郎ども~楽しいぶんどりの時間だよ、海賊旗を掲げろ!」
「にゃぁぁぁぁ!」
完全に憂さ晴らしする気満々のシャルルが号令を出すと、同じく鬱憤が溜まっていた黒猫たちが両手を上げながら応え、ホワイトラビット号にウサギ印の海賊旗が掲げられるのだった。
◇◇◆◇◇
接近中の海賊船『ダンプ』――
ホワイトラビット号に接近中の船はダンプ号という海賊船だった。船長は筋肉隆々の浅黒い肌で如何にも海の男といった風貌をしており、名をマッソーと言った。
元々はグラン王国の漁村の出で、食うに困って海賊になった口である。非武装の小さな商船を中心に襲い積荷を奪うことを生業にしており、海賊船や護衛がいるような大きな商船は避けるようなケチな海賊だった。
しかし最近の海賊稼業はとても順調で、船内には根拠のない無敵感が溢れていた。そんな少し気が大きくなったところで、彼らはホワイトラビット号を目撃してしまったのだ。
そして、どこかの酒場で聞いた羽振りが良い白い船の噂を思い出し、喜び勇んで襲撃を決めたのである。
「頭ぁ、あの船こっちに向かってきてませんか?」
「なにぃ? がっははは、向こうから来てくれるなんて好都合じゃねぇか」
メインマストの見張り台で、ホワイトラビット号を監視していた男から報告が飛んでくる。
「頭ぁ、あいつら旗掲げ始めましたぜ」
「なにぃ? どんな旗だ?」
見張りの男は望遠鏡を覗き込みながら、ホワイトラビット号が掲げた旗を見る。掲げられた旗は二種類、ホワイトラビット号の海賊旗と、ハルヴァー大海賊団の所属を示す大海賊旗である。
「あれは……やばいぜ! あの船、ハルヴァー大海賊団の旗掲げてやがる!」
「な、何だとぉ!? ただの商船じゃなかったのかよ」
ハルヴァー大海賊団の名前は、マッソーのような小さな海賊であっても伝説と共に聞き及んでいる。曰く海賊でありながら一国の海軍すら凌駕する力を持ち、海上で出逢えば荒くれ者の海賊ですら針路を譲るほどだと言う。
「頭ぁ、やっちまいましょうぜ!」
「所詮噂ですぜ。それより大海賊団の船をやったとありゃ、俺らの名も上がるってもんでさぁ!」
いつものマッソーであれば即座に逃げ出していただろうが、最近順調に行き過ぎていたため手下たちは調子に乗っていた。その結果それに引っ張られるように、マッソーが腰から抜いたカトラスを突き上げる。
「よぉしぃ、やるかぁ! 野郎ども、気合を入れろぉ!」
「うおぉぉぉぉぉ!」
「取舵ぃ! 大砲を用意しろぃ!」
こうしてダンプ号は風上に切り上がりながら、ホワイトラビット号との交戦の道を選ぶのことにしたのだった。
◇◇◆◇◇
見張り台からダンプ号の様子を確認していたシャルルは、右舷を向けられたことでニヤリと笑う。相手の船の挙動から交戦の意志を感じ取ったからである。
「敵船、北西に向かったよ!」
「へぇやる気じゃねぇか、大海賊旗を見ただけで逃げ出す奴らが多いんだがな」
舵輪を廻すハンサムも嬉しそうに笑う。シャルルは望遠鏡を見張りの黒猫に返すと船尾甲板に降り立った。
「せっかくだから歓迎してあげないとね!」
「魔導航行に移行するか?」
「向こうは普通の帆船みたいだし、それじゃ面白くないでしょ。それとも魔導航行じゃないと接舷できない?」
少し煽るように尋ねるシャルルに、ハンサムは少し驚いたように目を見開いてから大笑いする。
「はっはははは、姫さんも煽るのが上手くなったじゃねぇか。任せな、きっちり接舷してやるぜ」
「うん、じゃ操船は任せるよ。あぁ勢い余って沈めないようにね?」
ハンサムに操船を任せ、シャルルは船首に向かった。そこで騒ぎを聞きつけてきたマギとヴァル爺、そしてフライパンを手にしたカイルが船室から甲板に上がってきていた。
「うさぎちゃん、どうしたの?」
「やる気満々の海賊船が襲ってきたんだよ」
「フォフォフォ、それはそれは」
マギは若干面倒そうだったが、ヴァル爺はどこか嬉しそうだ。カイルはフライパンを握りしめながら前に出る。
「ぼ……僕も戦いますっ!」
「ダメよ、君にはまだ早い。ここは大人しくお姉さんの戦いっぷりでも見てなさい」
「あぅ!」
シャルルは笑いながら、人差し指でカイルの鼻先を弾く。カイルはよろめきながら後退った。
「マギ、この子をお願いね。ヴァル爺はハンサムの補佐と船をお願い」
「わかったわ~」
「心得ました」
マギはカイルが逃げないように後ろから肩を掴み、ヴァル爺はハンサムの補佐をするために船尾甲板に向かった。全員が配置についたことで、ホワイトラビット号は臨戦体勢を整えたのだった。
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