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第9話「海賊船と軍艦」
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船長室からシャルルが甲板に戻ってくると、黒猫たちは二手に別れており一部は操帆に回り、残りは弓を番え火矢を放つ準備をしている。
船乗りとしての経験は、シャルルより黒猫たちの方が上である。普段はふざけていても、やらなければいけないことはちゃんとわかっているのだ。
「ハンサム、状況は?」
「思ったより船足が早ぇ、だいぶ近付かれているぜ。そろそろ撃ってくるぞ」
シャルルが左舷を確認すると、敵艦が左後方から徐々に距離を詰めてきており、ホワイトラビット号が敵艦の射線に入るのは時間の問題だった。
「この位置ならいけるかな? よーし、あいつらのケツを蹴り上げるよっ!」
「ケツって……おい、まさかアレをやるつもりか!?」
シャルルの作戦を察したのかハンサムは呆れた様子で声を上げるが、彼女は何も言わずにニヤリと笑う。続いて黒猫たちにハンサムの指示を聞き逃さないように伝えると、今度はマギに作戦を伝えた。
「ふふふ、それは面白そうね。任せて~、盛大にやってあげるわ」
「うん、お願いね!」
シャルルの作戦を受けたマギは笑みを浮かべると、左舷に移動して杖を敵艦に向けて魔力を杖の先に集中させていく。
「火よ、火よ、火の精霊よ……」
瞳を閉じた彼女の艶かしい唇が動くと、杖の先端に集まるように火の渦が現われ始め、やがて大きな火球が出来上がる。そしてタイミングを見計らっていたシャルルが号令が響き渡る。
「それじゃ作戦開始っ! 放てぇ!」
「彼の敵を焼き払え……ファイアボール!」
マギが放った火球は、轟音を響かせながら敵艦に向かって飛んで行く。しかし海面スレスレに放った火球は、敵艦が展開している障壁に当たる前に海水に接触して弾け飛んでしまった。
大きな爆発と共に水柱が打ち上がり、熱せられた海水は大量の水蒸気を発生させた。それはまるで霧のように大きく広がり、お互いの視界を遮る形になったのである。
◇◇◆◇◇
グラン王国海軍所属 軍艦アルテイア ――
突如現れた霧に視界を遮られたアルテイアでは混乱が起きていた。飛んできた火魔法であれば障壁で防げると確信していたところに、まさか視界を塞がれるとは思っていなかったのだ。これにより砲撃のタイミングを失ったアルテイア側は、そのまま避けられず霧の中に突っ込んでしまう。
「くっ、やってくれる。取舵一杯、衝突は避けろ!」
「はっ! 取舵一杯!」
このまま進めばホワイトラビット号と航路が重なるため、衝突を避けるためにアルテイアは舵を左に切った。結果として大砲の射線から外すことになったが、衝突するよりはマシだと考えたのだ。
そして霧を抜けた瞬間、彼らは驚きの声を上げることになる。先程まで僅かに先行していたホワイトラビット号の姿が忽然と消していたのだ。
「なっ!? どこに行った?」
「わ、わかりません」
まるで魔法のように消えたホワイトラビット号に、普段は冷静なオイスンも戸惑いを隠せなかった。そのすぐ後に周辺を確認していた船乗りの一人が、ホワイトラビット号を発見する。
「後ろだ! 後ろに……うわぁ!?」
その船乗りが報告している途中に、アルテイアに大きな衝撃が走った。突如後方から現れたホワイトラビット号が、アルテイアの船尾に突っ込んで来たのだ。
距離も近く十分な助走がなかったため、軍艦であるアルテイアの装甲を貫く程の威力ではなかったが、船体にかなりの振動を与え乗組員たちはバランスを崩して次々と倒れていく。
その隙を縫ってシャルルがアルテイアの船尾を駆け上がってくる。それと同時に猫たちが放った火矢が甲板上に降り注ぎ、さらなる混乱を引き起こしていた。
そんな中いち早く回復したアレスが、シャルルが降り立った船尾に駆け出した。
「シャルル=キラーラビットォ!」
「はぁ……やっぱり君だったか、いい加減わたしを追い回すのをやめてよね」
突然名前を呼ばれ、シャルルは深い溜め息をつく。彼女たちは、すでに顔馴染みと言えるほど何度も顔を合わせたことがある間柄である。彼女たちの因縁はアレスの初陣の時まで遡る。
グラン王国の王子として海軍に入ったばかりのアレスに、当時の将軍が軍人としての箔を付けさせようと、二隻を随伴させて海賊狩りが命じたのだ。
余程の大海賊でもなければ、海賊と軍艦では軍艦のほうが装備が充実している。そのため簡単な任務と思われたが、運悪く遭遇したのが当時は無名の海賊だったキラーラビットだったのである。
結果としてグラン王国側は護衛艦二隻を失い、アレスが乗っていた船も行動不能にされたことで完敗したのだ。プライドの高い王子が、その雪辱を晴らそうとキラーラビットを突け狙う……それなら話はもっと単純だっただろう。
ここで問題なのはアレスが、その時乗り込んできたシャルルの美貌と強さに一目惚れしてしまったことだった。本来であれば総司令候補として海軍に入ったはずのアレスが、巡視という下っ端がやるような任務を自ら引き受け、日々シャルルを追いかけ廻しているのである。
「おい、さっきのは何だ? 魔法でも」
「さっきの? あぁ、姿を晦ましたアレ? あはは、王子さまもまだまだだね。もっと単純な操船だよ。目眩ましをしてる間に裏帆を打たせて減速しただけ」
二つの船が水蒸気の霧に覆われている間に、ホワイトラビット号は帆を風上に向けて裏帆を打たせることで減速させたのだ。そしてアルテイアの後ろに回り込み、魔導航行に移行しつつ再加速して船尾に吶喊したのである。かなり無理な操船だが、優秀な乗組員と魔導帆船であるホワイトラビット号ならそれが可能だった。
種明しをされたアレスは悔しそうに唸る。しかし、ここで諦めるようであれば長い間シャルルを追いかけたりはしていない。
「君には海賊なんて似合わない! 僕と一緒に来るんだ!」
熱っぽい視線を送りながらシャルルを誘ってくるが、彼女は呆れた様子で首を横に振る。
「そういうセリフは、わたし以上の船乗りになってから言ってよね。さて、そろそろ時間が無いみたいだから……」
シャルルとアレスが話している間に、倒れていたアルテイアの乗組員たちも徐々に起き上がり消火活動も始まっていた。今回アルテイアに乗り込んできているのはシャルルだけである。いくら彼女でも一人で全ての乗組員と戦うのは無理があった。
「行くねっ!」
「くっ!?」
シャルルはカニィナーレを握り締め、真っ直ぐにアレスに向かって駆け出す。見慣れていても常人ではありえない脚力に驚いて身を固めた瞬間、シャルルは宙を舞うように横に飛んだ。
「ハッ!」
空中で反転しながらカニィナーレで舵輪のロープを切断すると、アレスと反対側の船舷に着地する。その身のこなしは、まさにウサギが跳ねる如くだった。
慌てて彼女を追おうとするアレスだったが、ロープが斬られた反動で舵輪が弾け飛び、その破片によって動きを止められてしまう。
「それじゃ、王子さま。もう会わないことを祈っているわ」
「くっ、待ってくれっ!」
目的を果たしたシャルルは再び船尾に向かって走りだし、そのまま躊躇なく飛び降りる。そこには船尾から脱出したホワイトラビット号がいた。その甲板に着地したシャルルは、アルテイアから見下ろしてくるアレスに向かって、にこやかに手を振ってみせる。
「バイバイ、王子さま~」
アレスは拳を船舷に叩き付けると、駆けつけてきたオイスンに向かって叫ぶ。
「オイスン、回頭だ! 彼女を追いかけるぞ!」
「殿下、無理です。舵をやられてしまっては身動きができません。まずは早々に修理に取りかからねば……」
どんなに高性能な船であっても舵を失っては、まともに船を動かすことはできない。特にアルテイアのような魔導艦には帆がないため、風の力を利用して曲がることもできないのだ。
「なら修理を急げっ!」
「はっ!」
アレスの命令に応じ、船乗りたちは壊れてしまった舵の修復に取り掛かる。船舷に佇むアレスは、ただホワイトラビット号が離れていくのを悔しそうに見つめるしかできなかった。
船乗りとしての経験は、シャルルより黒猫たちの方が上である。普段はふざけていても、やらなければいけないことはちゃんとわかっているのだ。
「ハンサム、状況は?」
「思ったより船足が早ぇ、だいぶ近付かれているぜ。そろそろ撃ってくるぞ」
シャルルが左舷を確認すると、敵艦が左後方から徐々に距離を詰めてきており、ホワイトラビット号が敵艦の射線に入るのは時間の問題だった。
「この位置ならいけるかな? よーし、あいつらのケツを蹴り上げるよっ!」
「ケツって……おい、まさかアレをやるつもりか!?」
シャルルの作戦を察したのかハンサムは呆れた様子で声を上げるが、彼女は何も言わずにニヤリと笑う。続いて黒猫たちにハンサムの指示を聞き逃さないように伝えると、今度はマギに作戦を伝えた。
「ふふふ、それは面白そうね。任せて~、盛大にやってあげるわ」
「うん、お願いね!」
シャルルの作戦を受けたマギは笑みを浮かべると、左舷に移動して杖を敵艦に向けて魔力を杖の先に集中させていく。
「火よ、火よ、火の精霊よ……」
瞳を閉じた彼女の艶かしい唇が動くと、杖の先端に集まるように火の渦が現われ始め、やがて大きな火球が出来上がる。そしてタイミングを見計らっていたシャルルが号令が響き渡る。
「それじゃ作戦開始っ! 放てぇ!」
「彼の敵を焼き払え……ファイアボール!」
マギが放った火球は、轟音を響かせながら敵艦に向かって飛んで行く。しかし海面スレスレに放った火球は、敵艦が展開している障壁に当たる前に海水に接触して弾け飛んでしまった。
大きな爆発と共に水柱が打ち上がり、熱せられた海水は大量の水蒸気を発生させた。それはまるで霧のように大きく広がり、お互いの視界を遮る形になったのである。
◇◇◆◇◇
グラン王国海軍所属 軍艦アルテイア ――
突如現れた霧に視界を遮られたアルテイアでは混乱が起きていた。飛んできた火魔法であれば障壁で防げると確信していたところに、まさか視界を塞がれるとは思っていなかったのだ。これにより砲撃のタイミングを失ったアルテイア側は、そのまま避けられず霧の中に突っ込んでしまう。
「くっ、やってくれる。取舵一杯、衝突は避けろ!」
「はっ! 取舵一杯!」
このまま進めばホワイトラビット号と航路が重なるため、衝突を避けるためにアルテイアは舵を左に切った。結果として大砲の射線から外すことになったが、衝突するよりはマシだと考えたのだ。
そして霧を抜けた瞬間、彼らは驚きの声を上げることになる。先程まで僅かに先行していたホワイトラビット号の姿が忽然と消していたのだ。
「なっ!? どこに行った?」
「わ、わかりません」
まるで魔法のように消えたホワイトラビット号に、普段は冷静なオイスンも戸惑いを隠せなかった。そのすぐ後に周辺を確認していた船乗りの一人が、ホワイトラビット号を発見する。
「後ろだ! 後ろに……うわぁ!?」
その船乗りが報告している途中に、アルテイアに大きな衝撃が走った。突如後方から現れたホワイトラビット号が、アルテイアの船尾に突っ込んで来たのだ。
距離も近く十分な助走がなかったため、軍艦であるアルテイアの装甲を貫く程の威力ではなかったが、船体にかなりの振動を与え乗組員たちはバランスを崩して次々と倒れていく。
その隙を縫ってシャルルがアルテイアの船尾を駆け上がってくる。それと同時に猫たちが放った火矢が甲板上に降り注ぎ、さらなる混乱を引き起こしていた。
そんな中いち早く回復したアレスが、シャルルが降り立った船尾に駆け出した。
「シャルル=キラーラビットォ!」
「はぁ……やっぱり君だったか、いい加減わたしを追い回すのをやめてよね」
突然名前を呼ばれ、シャルルは深い溜め息をつく。彼女たちは、すでに顔馴染みと言えるほど何度も顔を合わせたことがある間柄である。彼女たちの因縁はアレスの初陣の時まで遡る。
グラン王国の王子として海軍に入ったばかりのアレスに、当時の将軍が軍人としての箔を付けさせようと、二隻を随伴させて海賊狩りが命じたのだ。
余程の大海賊でもなければ、海賊と軍艦では軍艦のほうが装備が充実している。そのため簡単な任務と思われたが、運悪く遭遇したのが当時は無名の海賊だったキラーラビットだったのである。
結果としてグラン王国側は護衛艦二隻を失い、アレスが乗っていた船も行動不能にされたことで完敗したのだ。プライドの高い王子が、その雪辱を晴らそうとキラーラビットを突け狙う……それなら話はもっと単純だっただろう。
ここで問題なのはアレスが、その時乗り込んできたシャルルの美貌と強さに一目惚れしてしまったことだった。本来であれば総司令候補として海軍に入ったはずのアレスが、巡視という下っ端がやるような任務を自ら引き受け、日々シャルルを追いかけ廻しているのである。
「おい、さっきのは何だ? 魔法でも」
「さっきの? あぁ、姿を晦ましたアレ? あはは、王子さまもまだまだだね。もっと単純な操船だよ。目眩ましをしてる間に裏帆を打たせて減速しただけ」
二つの船が水蒸気の霧に覆われている間に、ホワイトラビット号は帆を風上に向けて裏帆を打たせることで減速させたのだ。そしてアルテイアの後ろに回り込み、魔導航行に移行しつつ再加速して船尾に吶喊したのである。かなり無理な操船だが、優秀な乗組員と魔導帆船であるホワイトラビット号ならそれが可能だった。
種明しをされたアレスは悔しそうに唸る。しかし、ここで諦めるようであれば長い間シャルルを追いかけたりはしていない。
「君には海賊なんて似合わない! 僕と一緒に来るんだ!」
熱っぽい視線を送りながらシャルルを誘ってくるが、彼女は呆れた様子で首を横に振る。
「そういうセリフは、わたし以上の船乗りになってから言ってよね。さて、そろそろ時間が無いみたいだから……」
シャルルとアレスが話している間に、倒れていたアルテイアの乗組員たちも徐々に起き上がり消火活動も始まっていた。今回アルテイアに乗り込んできているのはシャルルだけである。いくら彼女でも一人で全ての乗組員と戦うのは無理があった。
「行くねっ!」
「くっ!?」
シャルルはカニィナーレを握り締め、真っ直ぐにアレスに向かって駆け出す。見慣れていても常人ではありえない脚力に驚いて身を固めた瞬間、シャルルは宙を舞うように横に飛んだ。
「ハッ!」
空中で反転しながらカニィナーレで舵輪のロープを切断すると、アレスと反対側の船舷に着地する。その身のこなしは、まさにウサギが跳ねる如くだった。
慌てて彼女を追おうとするアレスだったが、ロープが斬られた反動で舵輪が弾け飛び、その破片によって動きを止められてしまう。
「それじゃ、王子さま。もう会わないことを祈っているわ」
「くっ、待ってくれっ!」
目的を果たしたシャルルは再び船尾に向かって走りだし、そのまま躊躇なく飛び降りる。そこには船尾から脱出したホワイトラビット号がいた。その甲板に着地したシャルルは、アルテイアから見下ろしてくるアレスに向かって、にこやかに手を振ってみせる。
「バイバイ、王子さま~」
アレスは拳を船舷に叩き付けると、駆けつけてきたオイスンに向かって叫ぶ。
「オイスン、回頭だ! 彼女を追いかけるぞ!」
「殿下、無理です。舵をやられてしまっては身動きができません。まずは早々に修理に取りかからねば……」
どんなに高性能な船であっても舵を失っては、まともに船を動かすことはできない。特にアルテイアのような魔導艦には帆がないため、風の力を利用して曲がることもできないのだ。
「なら修理を急げっ!」
「はっ!」
アレスの命令に応じ、船乗りたちは壊れてしまった舵の修復に取り掛かる。船舷に佇むアレスは、ただホワイトラビット号が離れていくのを悔しそうに見つめるしかできなかった。
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