転生したら貴族子息だった俺は死に場所を求める

リョウ

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第2章

会いたい人へ side神楽坂優斗

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     「すまない。我が家の影だけでは人手不足で」

「ギルベルトの頼みだ。それにアルベルトを追い込んだ責任は俺にだってあるんだ。奴隷オークションから救い出す手助けくらいやらせて欲しい」

嘘……裕二さんが……奴隷オークションに

「誰かそこにいるのか」

「すみません。俺です」

「あぁ君か……」

「はい。殿下の婚約者のユウト・カグラザカです」

重苦しい雰囲気が漂う

どうしよう

裕二さん

いやアルベルトさんが大変なときに俺は……

「この事は外部には漏らさないでくれ」

「はい。陛下の仰る通りに」

俺は目の前の裕二さん アルベルトさんのお父さんに謝るべきなんだろうか

殿下を横取りした挙句あんな婚約破棄の仕方を吹き込んだのは俺だ

「そうか、君が殿下の」

俺は頭を下げようとした時だ

「謝ることはない。あの子を追い詰めて虐げたのは父である私なのだから。君が謝ることじゃない」

「しかし、俺……私がアルベルト様に婚約破棄をと殿下に吹き込みさえしなければ」

「2人の仲は冷えきっていたからそなたが気に病む必要はない」

陛下ですら俺に情けをかけてくれる

俺は裕二さんにアルベルトさまに会いたくて……

「私はアルベルトさまに会って直接謝りたいのです。お願いします。どうかアルベルト様が無事に救出された際には謝りにいかせてください」

頭を下げた

これしか俺にはできないから






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