転生したら貴族子息だった俺は死に場所を求める

リョウ

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第2章

発作

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    「さぁこの麗しい男の子は最低ラインは高いよ!一千万ゴールドから行こう!」

ユーリ!

助けが来ないのを知っていても彼を求めてしまう

会いたいと求めてしまう

ずっとそばにいた大切な人

僕を大切にしてくれた人

オークション会場がざわつき始めた

値段がどんどん上がっていく

辞めてそんなお金で僕を買っても......


ドクッ


ヤバい発作が本格的に始まりだした


ガタッと椅子から倒れ落ちげふっごふっと苦しくなっていく

薬さえあれば

僕の異変に会場も僕のそばにいたマイク持ったお兄さんもパニックだ

覚悟はしていたけど死ぬかな

最後にユーリに会いたかった

「アル!」

死ぬ間際にまさか神様のプレゼント

聞きたかった声が聞こえる

ユーリの声だ

ありがとう神様

僕の最後の願いを叶えてくれて

倒れた僕を抱き起こしてくれたのはユーリかな

夢だろうか

最後に見る夢がユーリの腕の中で幸せ

泣かないでユーリ

「だいじょうぶ......だから......なかないで」

泣いてるユーリの頬に僕は手をそっと添えて涙を拭った

息をするたびに苦しくなる

あれ?ユーリの顔が近づいてくる?

「アル飲んでくれ」

コクリっと彼の唇から流れてくる液体を僕は飲み込んだ

ゆっくり何度も僕を気遣うように

「夢じゃないの?」

僕はユーリに聞いてみる

「バカだなぁ。夢じゃない。アルおかえり」

「そっかー夢じゃないんだ」

ユーリに笑いかけたあと僕の意識がプツンときれた





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