転生したら貴族子息だった俺は死に場所を求める

リョウ

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第2章

甘やかしたい ユーリside

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 倒れた名前も知らない彼を俺は急いで部屋へと運んだ。

ベッドへ寝かして靴を脱がせてローブも脱がした

着ている服は華美でないけど明らかに上等なもの

貴族であろうというのは分かったけれど彼のような貴族を見たことがない

なにか訳ありなんだろうって

シャツのボタンを外して呼吸しやすいようにすれば隙間から見えるのは透き通った白い肌

頭をぶんぶん振って気持ちを押し殺した

タオルを濡らしに風呂場へいく

「一体俺は何を......ただ綺麗だと思っただけだ。それ以上のやましい気持ちはない。」

言い聞かせて冷静に

彼を1人にはできない。改めて俺の保護下にはいって貰おう

濡らしたタオルを額に乗せてベッドの横で様子をみる

熱は出てるけどそれぐらいで他には問題なさそうだ

「ごめんなさい......無能でごめんなさい」

熱にうなされながら紡ぐ言葉は痛々しい

彼は一体どんな境遇だったんだ

俺は自由奔放に色んな場所をいったりきたりできている
身内だって

「ユーリに何を言っても聞かないんだから仕事だけはやるからしっかりしろよ」

なんて許してくれてるし


ねぇ君はどうしてそんなに苦しそうなの

君には何があるの?

知りたい

見ず知らずの他人にこんなに興味が出たのは初めてだ

君を守ってあげたい

君が寂しくないように

いっぱい甘えて謝らなくてすむように

俺は君を......

この気持ちの本当の意味を知るのはまだ先



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