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エンディングのその後は

愛しき君よ

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  「エルンスト兄様?」

現れたのはエルンスト兄様

うそどうして

やめて見ないで

こんなところ

「ルカ」

優しい微笑み

名前を呼んでくれる


「つまらないなぁ。せっかくあと少しだったのに」

優月の本心じゃないのは分かる

逆だ、楽しんでる

「優月お兄ちゃん」

咎めるような由香の声

「気づいたのか由香。50点だな。遅すぎ」

挑発的な優月

「羽月お兄ちゃんに何したの」
キッと優月を睨む由香

「俺に堕ちるようにしたくて色々な。でも羽月堕ちないからさ。一旦引くわ。また羽月奪いに来るからそれまで待ってなよ由香」


「っん......」

強引に口を開けてキスされて優月は消えた

「お兄ちゃん!」

「ルカ......」

ベッドの側まで来てくれた二人

「2人共ありがとう」

お礼を言った

「わたし邪魔かしら」

腐女子の妹よ。待ちなさい

どうしてそっちにいくかね

この感動的シーンでそこいく?

「っば。馬鹿、とりあえず服探さないと。」

照れた俺はあたふたと周りを見渡しながら服を探した

「ちょっと見てくるから。待ってて!」とにこやかに去る由香さん

仏の微笑みで見送った。

「ルカ、おかえり」

改めて言われてじんわりとくる

「エルンスト兄様」
名前を呼んだら、なんだかポカポカする

「まだ俺を兄と呼んでくれるの?」

心配そうに聞いてくるエルンスト兄様

「勘違いだったから。俺はルカだって、分かったから」

そう俺はルカなんだって。

「触れていい?」

 そっと頬に手が添えられる

「兄様?」
どうしたんだろう

「行きた心地がしなかった。」

寂しそうな顔にあの時が思い出される

「俺っ兄様に酷いこと」
自分自身を否定して兄様にも......

「ルカは背負ってたんだね。ずっと」

「でもっ」

「気にしてないっていったら嘘になる。」

「だったら......」

「利用しなさいって言ったよ。」

そんな......だってあのときは俺が無理やり言わせたんだ。

兄弟を理由にして好きにならないって予防線を張って

「エルンスト兄様は俺のこと好き?」

どんな返事がきてもいいから聞きたかった

「あぁ。愛してる」

愛してる

じんわりと広がっていく暖かな気持ち

「俺との子供って欲しいの?」

「しばらくはルカを独り占めしたい」

「ほんとに好き?」

「大好きだ」


「 ルカ・フォン・グレーフェンベルクはエルンスト・フォン・グレーフェンベルクを愛しています」

やっと言えた

気づいたらダメだって思ってた気持ち

「ルカ」

「エルンスト兄様!」

兄様の首に腕をまわしてしっかり抱きついた

腰に兄様の腕が絡みつく

「あのーわたしそろそろいいかしら」

ビクッ声のした方へ二人で向く

「由香......どうしたの」

「いやあの、尊くて」

由香は口元をおさえ斜め下に目を向けてさらに親指をたててグッジョブの手

まぁエルンスト兄様がいるなら当たり前か......

「お兄ちゃん。勘違いしないで、私の推しはお兄ちゃんなのよ」

「はっ?マジで?」

もうここまできたら雰囲気もなにもありゃしない

俺が推しか

「服もってきたからとりあえずこれ着て」

渡されたのは膝丈くらいのデカいTシャツ

首輪はエルンスト兄様に外してもらい

Tシャツを着てベッドから降りた瞬間

エルンスト兄様のお姫様抱っこ恒例ですね

転移を使って家に到着しましたとさ

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