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エンディングのその後は
とある攻略対象の過去と策略
しおりを挟む彼の弟くんと会ったときどこか懐かしい気持ちになったんだ
まるで彼が自分の弟かのような不思議な感覚
笑顔でエルンストを見て甘えるあの仕草
どうしてこうにも彼の弟を目で追うのかが分からなかった
月日は流れに流れたある日
見慣れた彼を見つけた
さすがにエルンストが目を光らせているのでエルンストと一緒でないと会えない彼を
王子を含めた国の次代を担う彼らから求婚されていた
しかし彼は受けることもなく走ってかけていく
気になってあとをつけた
「ったくモブの俺なんかに求婚したって意味ないってのに......ヒロインといちゃついてろよな」
日頃の彼とは違う口調
しかし懐かしいそして彼が欲しい
閉じ込めたい
閉じ込めて俺しか見ないように
でしょう羽月
あっ 思い出した
あれは羽月だ俺の半身俺の番
手に入れなきゃ
じゃあ手にいれるにはどうする?
計画をたてよう
愛しい羽月を手にいれるための計画を
羽月が教会にきたときに悪夢をみる魔法をかけて
自分はルカじゃないと思わせて追い詰めよう
羽月ならきっとうまく精神崩壊してくれるはず
だって前世で俺が追い詰めて殺したんだから
「アハハハっ我ながら完璧じゃないか。王子にも手伝ってもらおうか」
エルンストの手垢がついたくらいで俺たちは揺るがない
だってずっと一緒だったんだから
俺のために壊れてよ羽月
愛しい羽月
さぁ一緒に堕ちよう
愛してあげる
骨まで全て
「羽月おいで」
言えば俺の腕の中に
可愛い
髪をひと房持って匂いをかぐ
懐かしい香り変わらない香り
「俺はルカに体を」
「ありがとう羽月。単純な君が俺の魔法で自暴自棄になってくれるの待ってたんだよ」
「えっ......それってどういう......」
「羽月はルカなんだよ。転生したのさ。そして俺もジュリーとして転生した。気づかなかったけどテレシアは由香だったのか......どうりで俺とは性格の相性がいいわけだよね。仲良かったんだから、あの時まで」
羽月の髪を撫でながら腕の中の羽月を見やる
そうこれでいい従順になる
絶望してよ羽月
俺が体も愛してあげる
俺の形になるように中に出してあげる
「じゃあ、エルンスト兄様は......」
「正真正銘羽月のルカの兄だよ。あいつ目障りだったから、羽月のおかげで遠ざけられてよかったよ。俺と羽月は番でしょ」
これでしばらくは俺と一緒だね 羽月
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