加筆修正中 モブで平凡に転生したのに攻略対象がほっといてくれない

リョウ

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エンディングのその後は

腐女子聖女は泣き叫ぶ

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    お兄ちゃんの様子がおかしいと思った

今まで私が悶えるとなんだかんだいってなんか笑って

たまにエルンストさまとのあれやこれやを恥ずかしがりながら話してくれていたのに

なにがあったの?

「由香お前は前世の名前も全て覚えてるんだよな?」

「いきなり何よ。当たり前じゃない転生したんだし」

「俺、全部思い出せてないんだ。」

「別にそれくらい当たり前に」言いかけてはっとした

まさかお兄ちゃんは死んだ時のことを思い出せてないの

あの時のことを......

「優月......俺の名前だろ」

お兄ちゃんの名前はもちろん知ってた

だってそれは......もう1人のお兄ちゃんの名前だから

お兄ちゃんの名前は 優月じゃないんだよ

羽月 お兄ちゃん  

どうして 優月お兄ちゃんを思い出したの

「お兄ちゃん......」

「俺は優月で......」

「記憶がなくてもお兄ちゃんはお兄ちゃんだから」

「俺はルカじゃない」

「いきなり何を......」

「ルカに返さなきゃいけないんだよ。この体を」

「転生したのに返すって何言ってるか分かってるの?」

「由香俺はここにいちゃいけないんだ」

頑なにずっと自分を否定するお兄ちゃん

どこかで私の中の聖女の力が警報を鳴らすように体を巡る

聖女の力は万能なはずだ

このゲームは聖女こそが力をもち使える存在

BLルートだからって推しがこんなことになるはずが無い

「聖女の私がいいって言ってんだから、お兄ちゃんはここにいて消えないでよ」

お兄ちゃんを見つけたときうれしかったのに

またいなくなっちゃう

私をおいて

 優月お兄ちゃんはどこまで自分勝手なんだろう

「悪いな由香。お前をおいていくことになって」

行かないで

お願い

行かないで

あんな気持ちには

私と羽月お兄ちゃん  そして優月お兄ちゃんの過去

私は2人のお兄ちゃんたちの異父兄弟だ

パパがママと再婚してできた子供

家族だった

周りからは羨ましいと言われるくらいに

2人のお兄ちゃんは私には優しかったし

私も2人が大好きだった

ただ私が思春期になる頃

優月お兄ちゃんの秘密を知ることになる

優月お兄ちゃんが羽月お兄ちゃんの名前を呼びながら1人で熱を抑えていたことを

もしかしたらあれは私という異物を牽制したかったのかもしれない

羽月お兄ちゃんは知らない

優月お兄ちゃんが羽月お兄ちゃんに向ける優しい眼差しをわたしは素直に喜べなかった

しばらくしてから羽月お兄ちゃんが会社を辞めた

後輩さんに強姦されかけたって

泣きながら優月お兄ちゃんに縋る羽月お兄ちゃんを優しく抱きしめてるけどその心配する顔の奥にある暗い顔

そんな時両親の海外移住の話が出てきた

偶然すぎて察したわたし

でも優月お兄ちゃんは私を含めて3人で暮らそうって言ってきた

邪魔をしないから大丈夫と思ったに違いない

羽月お兄ちゃんはあの事件のあとに私をよく構いたがった。そして可愛い女の子が好きだと言い聞かせてた。

優月お兄ちゃんにはできないことを私が代わりにする。
優月お兄ちゃんは羽月お兄ちゃんのトラウマを優しさで包み込む

それが私たちの歪な関係に変わったのだ

しばらくはこの関係が続いた

羽月お兄ちゃんのメンタルも落ち着いていて

私達は家族として歪だけど成り立っていたのに優月お兄ちゃんが壊したのだ

「羽月は俺のものだよね?」

「優月何言ってんだ。俺はお前のものじゃねぇよ」

「愛してるんだよ 羽月、ねっ」

「俺とお前は結ばれないんだ。諦めてくれ」

「羽月が俺のものにならないならいらない」

「はーちゃん逃げて!!」私が羽月お兄ちゃんを庇った

多分あのとき優月お兄ちゃんに殺されて優月お兄ちゃんも自殺したんだ

そして転生した

また助けられないの

羽月お兄ちゃんを助けたいのに

違う助けなきゃ

わたしは由香だった頃とは違うのだから

羽月お兄ちゃんのあとを追った
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