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第1話「無題」
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耳を澄ますとセミの声が聞こえてくる
もう夏なのかと感じると蒸し暑くなっていく。
「ふぅ。結構頑張ったな。」
図書室で僕はノートに赤ペンで丸やバツが付いているのを見てやりきったような感覚になっている。
「やぁ、高山くん。今日も勉強?」
たまに聞く声の方に顔を上げると同じクラスの竹中くんがこちらの方を見て話しかけてくる。
その時の顔を言葉でいい表すならば、ほぉ~っと言う言葉が似合うとだろう。
「うん…一応今年大学受験を控える受験生だからね。そうゆう竹中くんは受験勉強とかしてるの?」
「うーん、俺は指定校推薦の枠が取れたから夏休みを満喫してやるぜー!!って思ってたけど家にいたら母にうちに居られても邪魔って言われて仕方なくここに来たって感じ…かな。」
竹中くんは指定校推薦を取ったらしい。
僕は高校の指定校推薦の枠を取れる成績があるのだがどうしてもやりたい事があり一般入試に望んでいる。
指定校の人たちが遊び回っているだとかそうゆうのを噂に聞くが僕にとっては正直どうでもよかった。
僕はあまりやりたいことも無いし勉強への意欲は程々にあるのでこの選択でも良いかなと思っている。
「そ、そう…よくわかんないけど頑張ってね。」
「あぁ!高山くんも受験勉強頑張って
な!」
そのような会話をして竹中くんと別れたあとしばらくして
午後6時、学校が閉まる時間なので僕は図書室を出て自転車置き場に行き自転車の鍵を開けて家に向けて漕ぎ始めた。
海岸近くにあるうちの高校は自転車をこぐと海の塩の香りが鼻の奥に入ってくる。
僕はこの場所が好きなのかもしれない。
帰ってる途中コンビニでドリンクを買って少し休憩しているうちに空が暗くなってゆき雲行きが怪しくなって行くので僕は早く帰ろうと自転車のペダルを力強く漕いで行った。
(うわっ。降り始めたな。しかも結構強い雨だ…)
雨の中自転車を漕いでいるといつも帰り際に通る砂浜があった。
そこに目をやると1人人が傘もささずに立っている。
(…?何やってるんだ?)
そう不思議に思っていたがその日はそう思うだけであまり気にしていなかった。
それからほぼ毎日図書室帰りに砂浜を見ると人がたっていることがある。
初めてその人を見た日から数週間たった日気になった僕はその人に声をかけてみることにした。
近くの自転車の停められそうな所に自転車を停めその人に近づく。
だんだんと見えてきた。
黒と白のワンピースに帽子を被っている。黒くて綺麗な長い髪の若い女性だ。
「ここで毎日何してるんですか?」
そして僕の夏はここから始まった…
もう夏なのかと感じると蒸し暑くなっていく。
「ふぅ。結構頑張ったな。」
図書室で僕はノートに赤ペンで丸やバツが付いているのを見てやりきったような感覚になっている。
「やぁ、高山くん。今日も勉強?」
たまに聞く声の方に顔を上げると同じクラスの竹中くんがこちらの方を見て話しかけてくる。
その時の顔を言葉でいい表すならば、ほぉ~っと言う言葉が似合うとだろう。
「うん…一応今年大学受験を控える受験生だからね。そうゆう竹中くんは受験勉強とかしてるの?」
「うーん、俺は指定校推薦の枠が取れたから夏休みを満喫してやるぜー!!って思ってたけど家にいたら母にうちに居られても邪魔って言われて仕方なくここに来たって感じ…かな。」
竹中くんは指定校推薦を取ったらしい。
僕は高校の指定校推薦の枠を取れる成績があるのだがどうしてもやりたい事があり一般入試に望んでいる。
指定校の人たちが遊び回っているだとかそうゆうのを噂に聞くが僕にとっては正直どうでもよかった。
僕はあまりやりたいことも無いし勉強への意欲は程々にあるのでこの選択でも良いかなと思っている。
「そ、そう…よくわかんないけど頑張ってね。」
「あぁ!高山くんも受験勉強頑張って
な!」
そのような会話をして竹中くんと別れたあとしばらくして
午後6時、学校が閉まる時間なので僕は図書室を出て自転車置き場に行き自転車の鍵を開けて家に向けて漕ぎ始めた。
海岸近くにあるうちの高校は自転車をこぐと海の塩の香りが鼻の奥に入ってくる。
僕はこの場所が好きなのかもしれない。
帰ってる途中コンビニでドリンクを買って少し休憩しているうちに空が暗くなってゆき雲行きが怪しくなって行くので僕は早く帰ろうと自転車のペダルを力強く漕いで行った。
(うわっ。降り始めたな。しかも結構強い雨だ…)
雨の中自転車を漕いでいるといつも帰り際に通る砂浜があった。
そこに目をやると1人人が傘もささずに立っている。
(…?何やってるんだ?)
そう不思議に思っていたがその日はそう思うだけであまり気にしていなかった。
それからほぼ毎日図書室帰りに砂浜を見ると人がたっていることがある。
初めてその人を見た日から数週間たった日気になった僕はその人に声をかけてみることにした。
近くの自転車の停められそうな所に自転車を停めその人に近づく。
だんだんと見えてきた。
黒と白のワンピースに帽子を被っている。黒くて綺麗な長い髪の若い女性だ。
「ここで毎日何してるんですか?」
そして僕の夏はここから始まった…
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