【完結】番である私の旦那様

桜もふ

文字の大きさ
77 / 96

新たな従魔『グリフォン』

しおりを挟む
 昨日の御茶会、楽しかったな。
 あんなに大勢でのお茶会は初めてだけど、また皆とお茶会がしたいな。
 あの後、オールは皆に嫉妬して大変だったよ。
 今はお仕事を放棄ではなくて、一日だけのお休みすると言ってベッドから出ようとしない。

 王様と王妃様に、一緒に就寝する許可を貰った事をオールに教えたら、ずっと離してもらえなくて。
 私の膝枕と抱き枕状態で、この様な事に。

「オパール殿下、政務は待ってくれないのですよ!
  お早く起きて下さい!」

 私にしがみついてるオール。

「今日はユアとベッドで過ごすんだーー!!」

 オール、それ大胆発言だよ?
 分かってるの?
 ジンの顔が、怖い。

「ユア様、掛け布団を失礼致します……!!
 何たる醜態だ、オパール殿下!
 ユア様をお離して下さいませ!」

 オールってば、そんな風にしていると大きな子供みたいだよ?
 仕様がない「ねえオール、顔を上げて?」私の言う事は聞くのね。

「オール、今日の政務も頑張ってね!」

 オールの口にキスをした。

「……!!」

 オールは自分の唇を触りルンルンな足取りだ。

「ジン行くぞ! ユア、また夜にな!」

 ジンを置いて行っちゃった。

「ユア様、お手数をおかけしました」

 ジンがお辞儀をして、オールを追いかけて行った。

「フェン、オールは甘えん坊だよね?」

 フェンと話しながら、私は昨夜届いた車椅子で移動中、二の腕が鍛えられそうだわ。
 外に出て、あっ! 甘い香りがする。

「少しだけなら良いよね?」

 フェンと一緒に少し進むと木苺がいっぱいあった。

「フェン、この木苺を持って帰って良いかな?
 森の主とか居るのかな?」

 フェンに聞くとここはグリフォンの縄張りで、木苺もグリフォンの物なので、ここへ長く居るのは良くないらしいので帰ろうとした時だった。

「オレ様の縄張りで何をしている?
 何だフェンリルかよ、何のようだ?」

「我ではない、主が来たがった」

 グリフォンは私を見て

「不思議な感じだな、オレ様をテイムする気か?
 無理だから止めておけ!」

 と言っていたが、私がグリフォンの頬や耳のあたりをモフモフさわさわすると、スリ寄りして来て、私が『グリ』と呼ぶとテイムが成立してしまった。

「グリ、今日からよろしくね!」

 撫でてたら体が小さくなって、フェンと一緒に私の膝の上で賢く座っていた。

「少し肌寒くなってきたから、帰ろう。
 グリも一緒に帰ろうね」

あるじの事はオレ様が守ってやるぜ!」

 私は微笑みながら、頷いた。
 王宮の入口に着くと、騎士様方が居て大声で叫んでいた。

「ユア様が居ました!」

 なんか大騒ぎだったみたいで、オールの政務室に監禁ではなくて、隣に車椅子ごと置かれてしまった。

「ユアは目を離すと危険な所へ行く!
 それより、今度はグリフォンか。
 本当にユアは凄いよ」

 オールに頭を撫でられていたら、グリがオールの手を突き。

「オレ様が主を守る!!」

 グリとオールは仲良くしてくれるのかな?

「オパール殿下には良い刺激かと思いますので、放っておいても大丈夫ですよ」

 ジンは素知らぬ顔をして言った。
 本当に大丈夫かな?
  オールとグリ、仲良くしてね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

教養が足りない、ですって

たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。

第一王子様は妹の事しか見えていないようなので、私は婚約破棄でも一向に構いませんよ?

睡蓮
恋愛
ルーザ第一王子は貴族令嬢のミラとの婚約を果たしていたが、彼は自身の妹であるマーマリアの事を盲目的に溺愛していた。それゆえに、マーマリアがミラからいじめられたという話をでっちあげてはルーザに泣きつき、ルーザはミラの事を叱責するという日々が続いていた。そんなある日、ついにルーザはミラの事を婚約破棄の上で追放することを決意する。それが自分の王国を崩壊させる第一歩になるとも知らず…。

最愛の番に殺された獣王妃

望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。 彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。 手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。 聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。 哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて―― 突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……? 「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」 謎の人物の言葉に、私が選択したのは――

ある辺境伯の後悔

だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。 父親似だが目元が妻によく似た長女と 目元は自分譲りだが母親似の長男。 愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。 愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。

「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。

海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。 アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。 しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。 「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」 聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。 ※本編は全7話で完結します。 ※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。

【完結済】次こそは愛されるかもしれないと、期待した私が愚かでした。

こゆき
恋愛
リーゼッヒ王国、王太子アレン。 彼の婚約者として、清く正しく生きてきたヴィオラ・ライラック。 皆に祝福されたその婚約は、とてもとても幸せなものだった。 だが、学園にとあるご令嬢が転入してきたことにより、彼女の生活は一変してしまう。 何もしていないのに、『ヴィオラがそのご令嬢をいじめている』とみんなが言うのだ。 どれだけ違うと訴えても、誰も信じてはくれなかった。 絶望と悲しみにくれるヴィオラは、そのまま隣国の王太子──ハイル帝国の王太子、レオへと『同盟の証』という名の厄介払いとして嫁がされてしまう。 聡明な王子としてリーゼッヒ王国でも有名だったレオならば、己の無罪を信じてくれるかと期待したヴィオラだったが──…… ※在り来りなご都合主義設定です ※『悪役令嬢は自分磨きに忙しい!』の合間の息抜き小説です ※つまりは行き当たりばったり ※不定期掲載な上に雰囲気小説です。ご了承ください 4/1 HOT女性向け2位に入りました。ありがとうございます!

〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ

ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」 ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。 「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」 何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。 都合のいい女は本日で卒業。 今後は、余暇を楽しむとしましょう。 吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。

悲報!地味系令嬢、学園一のモテ男に「嘘の告白」をされる。

恋せよ恋
恋愛
「君のひたむきさに心打たれた」 学園の王子様、マーロン侯爵令息から突然の告白。 けれどそれは、退屈な優等生である彼が仕掛けた「罰ゲーム」だった。 ターゲットにされたのは、地味で貧乏な子爵令嬢・サブリナ。 彼女は震える声で告白を受け入れるが――眼鏡の奥の瞳は、冷徹に利益を計算していた。 (侯爵家の独占契約……手に入れたも同然だわ!) 実は、サブリナの正体は王都で話題の「エアハート商会」を率いる敏腕マネージャー。 「嘘の告白」をした男と、「嘘の快諾」をした女。 互いに利用し合うつもりが、いつの間にか本気に……? お互いの本性を隠したまま進む、腹黒×腹黒の騙し合いラブコメディ! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

処理中です...