【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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ジーナ様からの手紙

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 翌朝、ジーナ様からの文が届けられた。

『ユア・バールナ公爵様

 ユア様、初めまして。
 こんなわたくしにお手紙をありがとうございます。
 わたくしには友と呼べる方はいなく、ユア様からのお手紙が嬉しくて泣いてしまいました。
 わたくしもユア様とお会いしてお話がしたいです。
 今日の学園が終わった時間で大丈夫です。
 ユア様、宜しくお願い致します。

 ジーナ・イーリス』

「ジーナ様に会える!
 フェンも一緒にジーナ様のところへ行く?
 それともリー様と遊ぶ?」
「我は次の時で良い。
 今日は2人で親睦を深めると良いぞ」
「うん、分かった。
 フェン、気を使ってくれてありがとう」

 私はフェンを抱きしめた。
 今日も気合いを入れる為に両手の拳を握りしめている。
 その間にメイドさんが微笑みながら、髪を結ってくれていた。

「ユア様、今日は気合いを入れるほど良い事があったのですか?」
「ええ、そうなの。
 今日はね、ジーナ様に会いに行くんです。凄く楽しみでドキドキワクワクしてるの」
「まあ、そうなんですね。
 楽しんで来て下さい、ルリナ様の事もありますから……私達が言える立場ではないですが、ユア様の笑顔と談笑で癒してあげてください」
「皆様、ありがとう。
 ジーナ様にはわたくしから伝えておきますね」
「はい!
 朝食の後、旦那様が書斎へ来てほしいと言っていました」
 
 私は頷き、朝食へと向かった。


 朝食も終わり、サンお父様の書斎へ入る前にノックをして『コンコンコン』入室した。
 サンお父様は笑顔だったが、私に手紙を手渡す時に悲しそうな表情をしている。
 私は笑顔で「大丈夫ですよ」一言だけ伝え、カーテシーをして退出した。


「レイン様、ハーティー様、おはようございます。
 今日も宜しくお願いいたします。
 学園が終わりましたら、ジーナ様とお会いして来ますわ」
「ジーナ様からのお返事が来ましたのね?
 もし可能なら、次回会う時にわたくしもお話がしたいですわ」
「ユア様、わたくしもお話がしたいですわ。
 ジーナ様にお伝えしてもらいたいのですが、駄目でしょうか?」
「友達が増えるのは良い事ですよ。
 お伝えしますね」


 今日はルリナ様の妨害が無くて良い学園日和だったなぁ。
 って思っていたのに今日も懲りずに来ましたか……ガン見しながら通り過ぎた?
 ……ガン見しながら戻って来たし、また同じ事の繰り返し?
 学園の勉強は大丈夫なのかしら?
 変人の行動は理解出来ないわ。

「ユア様……わたくし何だか自分の婚約者が気持ち悪く見えるのですが、アレはヨーシュア様ですよね?」
「……ええ、間違いなくヨーシュア様ですね」
「ユア様、ハーティー様……わたくしの婚約者も変人に見えて気持ちが冷めてしまいましたわ。
 わたくし、一度お父様に婚約破棄が出来ないかを聞いてみようと思います」
「レイン様……本気なんですか?」
「わたくしは本気ですわ、わたくし以外の女性とあんな……毎日見ていると気持ちも冷めますわ」
「レイン様、わたくしも同じ事を思っていましたのよ。
 わたくしも勇気を出してお父様に相談して見ますわ」
「……レイン様、ハーティー様……」

 レイン様とハーティー様の婚約破棄が決まったらどうなるんだろう?
 獣人の番の事を伝えるべきなのかな、明日2人の話を聞いてから話そう。
 今日はジーナ様とお会いして話さないとね。
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