【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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異世界の虐めは怖いです!

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 昨日はルリナ様達に嫌な事を言われたけど、今日も来るんだろうな。
 はあぁぁぁーー、憂鬱だから溜め息しか出ないわ。

 心の救いはオール、ジン、フェンとバールナ公爵家の皆様、友達のレイン様とハーティー様が私の味方でいてくれているから頑張って学園へ行けるってことかな。
 ……良かった、ルリナ様達に会わずに、何とか教室へたどり着けた。

「ユア様、ハーティー様、おはようございます。
 今日も宜しくお願い致しますわ」
「おはようございます。
 レイン様、ユア様、今日も宜しくお願い致しますわ」
「レイン様、ハーティー様、おはようございます。
 わたくしの方こそ、本日も宜しくお願い致しますわ」

 私達は扇子で口元を隠し『クスクス』と小さく笑い合った。


 そこへ、来てほしくない者達の訪問によって私の心は闇に包まれてしまう。

「あはよう!
 皆の大好きなルリナが来てあげたわよ。
 それにしても、まだ平民が居座っているとは、最悪なんだけど!
 貴族のクラスに平民が入って来るな!!」
「ルリナ、こんな真っ黒で穢れた女に話しかける事ないよ。
 俺が平民クラスへ追い出してあげるから安心して」
「おい、穢れた女立てよ!
 オラッ! 行くぞ!!」

 私はヨーシュア様に腕を掴まれ、バランスを崩して転んでしまった。

 ダアァァーーンッ!!

「痛っ!」
「きゃぁ、大丈夫ですか?」
「ユア様、膝が赤くなっていますわ」
「レイン様、ハーティー様、心配して頂きありがとうございます。
 わたくしは大丈夫ですわ」

 ヨーシュア様は一瞬、心配した様な顔をし声をかけて来ようとしていたが、ルリナ様と目が合うと虚になり立ち尽くしている。
 ヴァンロット王子は私を憎らしい顔で、力加減も考えず床へと押し付けた。
 痛い、痛いよ、顔も身体中も悲鳴を上げている。
 骨が軋む音がする。
 その音を聞いているだけで、私の心は恐怖に襲われた。

 中学の頃に合った虐めが脳裏にフラッシュバックした。
 トイレに閉じ込められて水をかけられたり、教科書やノートをビリビリに破られ、給食の中に虫を入れて笑われた。
 不登校になる前日の放課後に髪をズタズタに切られて、口の中には「食べろ!」と言われてティッシュを入れられて号泣した事を思い出してしまい、身体はガタガタと震えだしていた。

 怖い、オール……私どうしたら良いのか分からない。
 頑張るって決めたのに、弱い私を許して。

 顔を上げてレイン様とハーティー様を見ると、涙を流して私の方へと駆け寄って来ている。
 その姿がスローモーションの様に見えたが。
 気付くとハーティー様とレイン様が私を抱き抱えて守ってくれていた。

「レイン様、ハーティー様……。
 ありがとう、ありがとうございます……」
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