34 / 96
頭がお花畑のルリナ様は、王宮で暮らすそうです
しおりを挟む
ルリナ様は一度出かけていたが、夕食の前に帰って来た。
私を見て「フンっ」鼻を鳴らし、私が座ってるソファーの前まで来たかと思えば、怖い顔で睨みながらオッサンの様に『ドスンッ!』と座った。
うわあーー、公爵令嬢なのに『コレ』で大丈夫なのかしら?
「私のオールとジンに色目を使うのは止めてよね!
それに、この子はいずれ私のペットになるんだから!
チビおいで!!」
訳の分からない事を言って、フェンに変な名前を付けて触ろうと手を伸ばしたが、唸られてるし。
「ゔゔゔううぅぅぅっ!!」
ルリナ様は怯んだのかな? って思い見てたが怯まずフェンに寄って行こうとしている!
フェンはルリナ様に白い歯を剥き出して唸り。
「まあ、可哀想なチビ。
この女に洗脳されているのね!」
「姉上、伝説の従魔である『フェンリル様』を怒らせたら命ないかもね!
それどころか、オパール皇太子殿下様とユージン様に嫌われるだろうね!」
ホーリー様に言われた言葉に『ハッ!』として、こちらを向き無言になってしまった。
何なのこの子、オールとユージンが好きなのかな?
でも、ディロールの第二王子と親密そうな感じだったけど、この子の行動や考えが分からなくて、意味不明だわ。
「………………」
ルリナ様は私を睨んでいたが、ホーリー様の一声で部屋へと走って行った。
バタバタバタバタッッ!!
令嬢としての行動は無いのかしら、何時もこんな感じの態度なんだろうな。
「ホーリー様、ありがとうございます」
私は頭を下げた。
ホーリー様の眉がハの字になり、申し訳なさそうにしている。
「姉様が、申し訳ありません」
今度はホーリー様が頭を下げて来た。
「ホーリー様のせいではないのですから、頭を上げて下さい」
私は笑顔で言った。
ホーリー様は顔を赤くし、一度俯いたが。
「あ、ありがとうございます」
と一言だけ言って笑顔に戻った。
「僕の事は『リー』と呼んで下さい。
フェンリル様の事を『フェン』とお呼びしても良いでしょうか?」
フェンは頷き「許す!」と一言だけ言った。
「リー様、フェン共々宜しくお願いしますわ。
フェンの事はいつでも『ナデナデモフモフ』してあげて下さいな」
「ナデナデ、モフモフですか……良いですね!」
二人でクスクス笑い合い。
フェンはリー様に撫でられて気持ちが良いのか、リー様の膝の上で寝ていた。
リー様は年相応な反応で、本当の弟のように可愛いわ。
コンコンコン!
「お食事のご用意が整いました」
メイドさんは、一言だけ言ってドアを開けたまま待ってくれている。
リー様が困った顔で「行きましょうか」と一言、前を歩いて案内をしてくれた。
皆が席に着き、バールナ公爵が飲み物を掲げて
「ユア様が家族になった記念を祝して!」
皆がグラスを掲げた、一人を除いて。
バールナ公爵家のコックが作った一番美味しい料理らしく、きっと同じだよね。
うん、同じだった。
このスープは何? 塩の味しかしない。
主食のパン、お兄ちゃんが気絶したの思い出すよ。
柑橘系のソースかけサラダ?
肉料理? 皆さんは普通に食べてるよ。
「紅茶を入れて!
熱いのを今直ぐにっ!!」
夕食に紅茶? それも熱々って、胃は大丈夫なのかしら?
ルリナ様の事より、今はコノ食事よ。
食べるの怖いし、皆に見られてるし食べないと……勇気を出すのよ!
「……!」
やばっ! 吐き出すとこだったよ!
味は、油ギトギトの醤油ぶっかけステーキだよ?
体調不良になりそう!
食だけは我慢出来ないよ!
公爵様に言おう! ってなった時に『バンッ!!』とルリナ様がテーブルを叩き椅子から立ち上がり。
「お父様、お母様、私はこんな穢れた黒い女と居たくない!
ヴァン王子の所へ行くから!」
勢いよく立ち上がったルリナ様は、椅子に足を取られ、後ろへと転んでしまった。
うわぁーーっ、スカートの中が丸見えですよ。
「プププッ……んんっ、失礼」
思わず笑っちゃった、その笑いが気に食わなかったのか、ルリナ様は体をフルフルと小刻みに揺すり動かしながら立ち、茹でタコのように顔を真っ赤にしてティーカップを私に向けられていた。
『パシャッ!!』
ポタポタと水滴が綺麗な絨毯へと落ちて行く。
熱い、頬の辺りが痛い。
私、熱い紅茶をかけられたの?
「……!」
フェンは、ルリナ様の腰部分の服を咥え、外へ放り出した。
「きゃあぁぁっっ、痛い。
チビ! 何するの……よ……」
フェンは元の大きさになり、ルリナ様を上から睨んでいた。
このままじゃ駄目、止めないと!
「フェン、駄目!
落ち着いて! お願い、小さいフェンに戻って?」
フェンは私の前に立ち、ルリナ様に忠告をした。
「我の主に……、次何かしてみろ、我は許さない!
ソフィーリアの者、全員がオマエの敵になる!!」
「私はヒロインなのよ!
オールとジンが守ってくれるんだからっ!!」
メイドに荷物を持たせ、私達に言い残すように言って、出て行った。
「ヴァン王子に承諾してもらってるから!
オールとジンが来たら知らせてよね!」
皆さん顔が『ポカーン』だよ、私もだけど。
「ユア様、うちの馬鹿娘が……申し訳ありません!
治癒師は王宮にしかいないのです。
冷やさなくては!」
水で何度も何度も冷やしたが、火傷をしたオデコから頬にかけて真っ赤になっていた。
オールとユージンが見たら……怖いから考えたくないわ。
まだかなり痛いけど、それよりコノ料理よ!
顔が痛いうえに、ご飯が不味いって最悪だから。
この『料理』をなんとかしないと!
「公爵様にお願いしたい事が御座います。
わたくしは料理を作るのが生き甲斐でソフィーリアでも料理していました。
料理を作らないと……ストレスで倒れてしまうのです。
その上、今は顔も痛いし……。
お願い致します、作らせて下さい!」
「だが、怪我をしたユア様にその様な事は」
あともう一押し!
「明日の朝からでお願いしたいのです。
料理を作らないと本当に倒れてしまいますわ」
大袈裟に発言した後、ウルウルとした瞳で言ってみた。
「倒れられては困ります、分かりました。
明日の朝食からお願い致します」
やったー!!
フェンも飛び跳ねて喜んでいる。
これで美味しいご飯が食べれる!
明日が楽しみだけど、この顔をオールとユージンが見た時が怖いな。
私を見て「フンっ」鼻を鳴らし、私が座ってるソファーの前まで来たかと思えば、怖い顔で睨みながらオッサンの様に『ドスンッ!』と座った。
うわあーー、公爵令嬢なのに『コレ』で大丈夫なのかしら?
「私のオールとジンに色目を使うのは止めてよね!
それに、この子はいずれ私のペットになるんだから!
チビおいで!!」
訳の分からない事を言って、フェンに変な名前を付けて触ろうと手を伸ばしたが、唸られてるし。
「ゔゔゔううぅぅぅっ!!」
ルリナ様は怯んだのかな? って思い見てたが怯まずフェンに寄って行こうとしている!
フェンはルリナ様に白い歯を剥き出して唸り。
「まあ、可哀想なチビ。
この女に洗脳されているのね!」
「姉上、伝説の従魔である『フェンリル様』を怒らせたら命ないかもね!
それどころか、オパール皇太子殿下様とユージン様に嫌われるだろうね!」
ホーリー様に言われた言葉に『ハッ!』として、こちらを向き無言になってしまった。
何なのこの子、オールとユージンが好きなのかな?
でも、ディロールの第二王子と親密そうな感じだったけど、この子の行動や考えが分からなくて、意味不明だわ。
「………………」
ルリナ様は私を睨んでいたが、ホーリー様の一声で部屋へと走って行った。
バタバタバタバタッッ!!
令嬢としての行動は無いのかしら、何時もこんな感じの態度なんだろうな。
「ホーリー様、ありがとうございます」
私は頭を下げた。
ホーリー様の眉がハの字になり、申し訳なさそうにしている。
「姉様が、申し訳ありません」
今度はホーリー様が頭を下げて来た。
「ホーリー様のせいではないのですから、頭を上げて下さい」
私は笑顔で言った。
ホーリー様は顔を赤くし、一度俯いたが。
「あ、ありがとうございます」
と一言だけ言って笑顔に戻った。
「僕の事は『リー』と呼んで下さい。
フェンリル様の事を『フェン』とお呼びしても良いでしょうか?」
フェンは頷き「許す!」と一言だけ言った。
「リー様、フェン共々宜しくお願いしますわ。
フェンの事はいつでも『ナデナデモフモフ』してあげて下さいな」
「ナデナデ、モフモフですか……良いですね!」
二人でクスクス笑い合い。
フェンはリー様に撫でられて気持ちが良いのか、リー様の膝の上で寝ていた。
リー様は年相応な反応で、本当の弟のように可愛いわ。
コンコンコン!
「お食事のご用意が整いました」
メイドさんは、一言だけ言ってドアを開けたまま待ってくれている。
リー様が困った顔で「行きましょうか」と一言、前を歩いて案内をしてくれた。
皆が席に着き、バールナ公爵が飲み物を掲げて
「ユア様が家族になった記念を祝して!」
皆がグラスを掲げた、一人を除いて。
バールナ公爵家のコックが作った一番美味しい料理らしく、きっと同じだよね。
うん、同じだった。
このスープは何? 塩の味しかしない。
主食のパン、お兄ちゃんが気絶したの思い出すよ。
柑橘系のソースかけサラダ?
肉料理? 皆さんは普通に食べてるよ。
「紅茶を入れて!
熱いのを今直ぐにっ!!」
夕食に紅茶? それも熱々って、胃は大丈夫なのかしら?
ルリナ様の事より、今はコノ食事よ。
食べるの怖いし、皆に見られてるし食べないと……勇気を出すのよ!
「……!」
やばっ! 吐き出すとこだったよ!
味は、油ギトギトの醤油ぶっかけステーキだよ?
体調不良になりそう!
食だけは我慢出来ないよ!
公爵様に言おう! ってなった時に『バンッ!!』とルリナ様がテーブルを叩き椅子から立ち上がり。
「お父様、お母様、私はこんな穢れた黒い女と居たくない!
ヴァン王子の所へ行くから!」
勢いよく立ち上がったルリナ様は、椅子に足を取られ、後ろへと転んでしまった。
うわぁーーっ、スカートの中が丸見えですよ。
「プププッ……んんっ、失礼」
思わず笑っちゃった、その笑いが気に食わなかったのか、ルリナ様は体をフルフルと小刻みに揺すり動かしながら立ち、茹でタコのように顔を真っ赤にしてティーカップを私に向けられていた。
『パシャッ!!』
ポタポタと水滴が綺麗な絨毯へと落ちて行く。
熱い、頬の辺りが痛い。
私、熱い紅茶をかけられたの?
「……!」
フェンは、ルリナ様の腰部分の服を咥え、外へ放り出した。
「きゃあぁぁっっ、痛い。
チビ! 何するの……よ……」
フェンは元の大きさになり、ルリナ様を上から睨んでいた。
このままじゃ駄目、止めないと!
「フェン、駄目!
落ち着いて! お願い、小さいフェンに戻って?」
フェンは私の前に立ち、ルリナ様に忠告をした。
「我の主に……、次何かしてみろ、我は許さない!
ソフィーリアの者、全員がオマエの敵になる!!」
「私はヒロインなのよ!
オールとジンが守ってくれるんだからっ!!」
メイドに荷物を持たせ、私達に言い残すように言って、出て行った。
「ヴァン王子に承諾してもらってるから!
オールとジンが来たら知らせてよね!」
皆さん顔が『ポカーン』だよ、私もだけど。
「ユア様、うちの馬鹿娘が……申し訳ありません!
治癒師は王宮にしかいないのです。
冷やさなくては!」
水で何度も何度も冷やしたが、火傷をしたオデコから頬にかけて真っ赤になっていた。
オールとユージンが見たら……怖いから考えたくないわ。
まだかなり痛いけど、それよりコノ料理よ!
顔が痛いうえに、ご飯が不味いって最悪だから。
この『料理』をなんとかしないと!
「公爵様にお願いしたい事が御座います。
わたくしは料理を作るのが生き甲斐でソフィーリアでも料理していました。
料理を作らないと……ストレスで倒れてしまうのです。
その上、今は顔も痛いし……。
お願い致します、作らせて下さい!」
「だが、怪我をしたユア様にその様な事は」
あともう一押し!
「明日の朝からでお願いしたいのです。
料理を作らないと本当に倒れてしまいますわ」
大袈裟に発言した後、ウルウルとした瞳で言ってみた。
「倒れられては困ります、分かりました。
明日の朝食からお願い致します」
やったー!!
フェンも飛び跳ねて喜んでいる。
これで美味しいご飯が食べれる!
明日が楽しみだけど、この顔をオールとユージンが見た時が怖いな。
0
お気に入りに追加
544
あなたにおすすめの小説

傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

【完】夫から冷遇される伯爵夫人でしたが、身分を隠して踊り子として夜働いていたら、その夫に見初められました。
112
恋愛
伯爵家同士の結婚、申し分ない筈だった。
エッジワーズ家の娘、エリシアは踊り子の娘だったが為に嫁ぎ先の夫に冷遇され、虐げられ、屋敷を追い出される。
庭の片隅、掘っ立て小屋で生活していたエリシアは、街で祝祭が開かれることを耳にする。どうせ誰からも顧みられないからと、こっそり抜け出して街へ向かう。すると街の中心部で民衆が音楽に合わせて踊っていた。その輪の中にエリシアも入り一緒になって踊っていると──
【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋
伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。
それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。
途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。
その真意が、テレジアにはわからなくて……。
*hotランキング 最高68位ありがとうございます♡
▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。

絶望?いえいえ、余裕です! 10年にも及ぶ婚約を解消されても化物令嬢はモフモフに夢中ですので
ハートリオ
恋愛
伯爵令嬢ステラは6才の時に隣国の公爵令息ディングに見初められて婚約し、10才から婚約者ディングの公爵邸の別邸で暮らしていた。
しかし、ステラを呼び寄せてすぐにディングは婚約を後悔し、ステラを放置する事となる。
異様な姿で異臭を放つ『化物令嬢』となったステラを嫌った為だ。
異国の公爵邸の別邸で一人放置される事となった10才の少女ステラだが。
公爵邸別邸は森の中にあり、その森には白いモフモフがいたので。
『ツン』だけど優しい白クマさんがいたので耐えられた。
更にある事件をきっかけに自分を取り戻した後は、ディングの執事カロンと共に公爵家の仕事をこなすなどして暮らして来た。
だがステラが16才、王立高等学校卒業一ヶ月前にとうとう婚約解消され、ステラは公爵邸を出て行く。
ステラを厄介払い出来たはずの公爵令息ディングはなぜかモヤモヤする。
モヤモヤの理由が分からないまま、ステラが出て行った後の公爵邸では次々と不具合が起こり始めて――
奇跡的に出会い、優しい時を過ごして愛を育んだ一人と一頭(?)の愛の物語です。
異世界、魔法のある世界です。
色々ゆるゆるです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる