【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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勉学・ダンスをマスターしました!

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 私はミーストの地図を見ながら覚えていた。

 中央には2番目に大きい人間の王が住まう大陸・ディロール
 その北には困窮になっている人間が住んでいる大陸・スーリン
 ディロールの西には魔族や魔物が住まう大陸・ガースカル
 ディロールの西南には親が居ない子(施設)が住む大陸・リンピア
 ディロールの南には獣人族が居て魚介類が盛んな大陸・アローラ
 ディロールの東には獣人族が住み魔王を封印している場所がある大陸・マーレア
 ディロールの東南、一番大きくて獣人の王が住まう大陸・ソフィーリア


 大陸が7つに分かれてるんだ、地球の地図より覚えやすい。
 ってか、これが学園で勉強する内容なの?
 小学生並みに簡単だ。

 計算って……はああぁぁぁっ!!
 足し算に引き算って簡単すぎっ!
 掛け算も割り算も無いって、小学生の低学年かよって叫びそうになった。
 あの世界大丈夫なのかな?
 掛け算が無いと販売系は大変ではないのかな?

 計算系は余裕!   そうだ、百均で電池の要らない電卓を何十個か買っとこ。

 礼儀作法は、こっちの礼儀作法と似ている様な無いような? でもコレ簡単すぎでしょ!

 ~お妃教育~
『・立ち振る舞い・礼儀作法
 ・お辞儀の角度・男性は敬礼、女性はカーテシー
 ・人の話を聞く態度・社交などで頭を揺らさないで一定時間座ったり、立っている事
 ・目上(身分)の方への敬語
 ・話す時は丁寧語・敬語などを必ず身につけておく
 ・両親・目上の兄弟の後を歩く
 ・一人の女性として配偶者に恥をかかせないように振る舞う事を常に努力をする
 ・国民に対する思いやりや愛情を大切にする』

 あとはダンスと扇子の持ち方と、どんな時に開くかを覚えないと!
 扇子が無いから代わりに、下敷きで代用してっと。

「フェン、どう?  貴族令嬢らしいかしら?」
「ふむ、良いのではないか?」

 よしっ!
 フェンのお墨付きが出たし、次はダンスの練習だ!
 これは難しい、なんて言うか社交ダンスみたい。

 頑張ろう「ワン・トゥ・スリィ、ワン・トゥ・スリィ」
 汗でベトベトになるまで練習をし、お風呂に入って今日は寝よう。
 ベッドに横になった瞬間に、フェンに「おやすみ」も言えずに寝落ちしてしまった。
 私が寝た後に、母がフェンのご飯を食べさせてくれていた事をフェンから次の日の朝に聞いた。
 フェン、ゴメンね。

 モフモフに癒された後、下に降りてご飯を食べた。

「お母さん、1日だけ社交ダンス教室の体験したい!
 社交ダンスは覚えなきゃだから行って来る!」

 私は母にお願いするかのように伝えた。

「お母さん、フェンをダンス教室へ連れて行けないから見ててもらっても良いかな?」
「良いわよ。
 気をつけて行って来るのよ?」
「は~~い!
 フェン、お留守番お願いね」

 フェンをナデナデ・モフモフしてから手を振った。

「主人よ、気をつけて行くのだぞ!」



 市電に乗り、1日体験のダンスを申し込み、始めはダンスシューズでは足を痛めるからと言われ室内シューズを履き、準備OK!!

 ダンスの先生に「宜しくお願い致します!」と元気に挨拶した。

「はい、こちらの方こそ宜しくお願い致します。
 こんなにお若い子は初めてよ」

 優しそうで小柄なお婆ちゃんだった。

「では基本から行きましょうか?
 ワン・トゥ・スリィ、上手よ!
 そう、これが基本のステップのワルツよ。
 そして優雅に! 良いわよ、綺麗な姿勢」

 よしっ! ワルツは覚えた!

「今度はダンスシューズを履いて練習しましょう」

 ダンスの先生に言われ、ダンスシューズを履いて歩く練習をし、慣れて来たから次は社交ダンスのサルサやジルバ、ブルースを覚えよう!
 足の裏から大地へ根が生えたように均等に立ち体重をかける、上半身は背筋を伸ばして綺麗に立つ。
 この足を、こうして逆の足をこっちに回して、頭の中でシミュレーションしながら頑張った。

「もし良ければ明日も体験する?
 体験は明日しか出来ないのだけれど、どう?」

 やった! 明日も出来る!
 これでダンスの基本が完璧になる。

「はい、宜しくお願い致します!」

 帰宅する前に百均へ寄り、電池不要の電卓を大量に、あと四店舗の百均へ行って、数十個の電卓を購入ーー!!



 二日連続で頑張った結果、初級・中級マスターした!!

 ミーストの令嬢なんかに負けないんだから!!
 まぁ、勢いだけは良いんだよ。

 令嬢は令嬢でも人間の方だけどね。
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