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21 シチューと大勝利
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今日も良い天気。そして、フェンリル達のもふもふサイコー!
お布団をアイテムボックスにしまい。川で顔を洗わなきゃな。うわぁーー、キラキラと輝いてる宝石みたいな水面が綺麗。飲んでみたいけど、止めておいた方がいい予感がする。
こういう時こそ生活魔法が便利だし、使わなきゃ損よね。えっと、確か……クリーンだったよね?
「からだぜんたいを、きれいに……クリーン!」
おぉーー、髪から足の先まで綺麗になってる。魔法って凄いな。こんなに便利なら宿もいらないし食事だって、アイテムボックスから出せることが分かった今は不要だ。
これからどうしよう。少しの間なら、ここにいれるだろうけど。先のことを考えて行動しないと。でも、今はフェンリル達のもふもふに癒されて過ごしたい。
私は寝ているフェンの体に勢い良くダイブをかまし「ぐふっ」とむせるフェンをスルーして、両手と顔を擦り付けてもふもふを堪能中。
私は気が済むまでもふもふを楽しんだあと、フェンにはご褒美として菓子パンをアイテムボックスから出してあげた。リンとルルにはサンドイッチを出し、一緒に食べて過ごした。
お腹いっぱいになったあとはお昼寝。
フカフカなお布団を敷き、夢の中へと睡魔に誘われた私。
これぞ『寝る子は育つ』だ!
今日の夕食はシチューとパンにサラダ。美味しそうな匂いに誘われたのか、フェンリル達に囲まれている?
一緒に食べて仲良くなりたいなと考えた私は、ここにいるフェンリル達にも同じシチューとパンにサラダを食べてもらうことにした。
「あの……みなさんも、いっしょに、たべませんか?
ここにおいておくので、どうぞ」
「……ありがとうございます」
「……! うん……うん!」
話してくれた。嬉しい、もっと話が出来るよう信頼してもらうぞ。
私からフェンリル達に歩み寄りながら、何かお手伝いすることがないか探してみよう。
あれっ、どうしたんだろう?
何か揉め事なのかな?
「どうしたんですか?」
「私の旦那が昨夜から帰って来ないの。いつもなら夜中に帰って、一緒に食事をしているのに……どうしたらいいのか分からないの!」
「……わたしさがして、くるよ。かならず、みつけてかえるから。まってて」
「いいんですか?
初めは話しかけられても話さなかったのに……ありがとう。私の旦那のこと、お願いします」
「はい、だいじょうぶですから。いってきます」
闇雲に探索なんてしている場合ではないので、探知魔法を唱えた。
「わたしが、さがしている、フェンリルさんの、いちをおしえて。
……ディテクション!!」
「ここは……崖下だな」
「がけした? フェン、あんないして」
「背中にのりな!」
リンとルルと一緒にフェンの背中に乗り、崖下まで急いだ。
崖下の岩の前に巨大な赤い熊の魔物が、フェンリル一匹分が入る穴に攻撃しているのを発見。私はフェンの背中からレッドベアーに魔法攻撃をした。
「ひのやとなって、てきを、いつくせ。ファイアーアロー!!」
遠距離にいるレッドベアーに火矢を放ち、背中へヒットした。
レッドベアーの攻撃者をこちらに向けさせ、ターゲット……標的対象者を私へと切り替わり、私の狙い通りになった。
レッドベアーは大きな鳴き声で威嚇をしたあと、こちらへ突進して来ている。私はすかさず攻撃魔法をし、撃退した。
「しゃくねつの、えんや、てきを、いつくせ! フレイムアロー!!」
なん十本もある炎の矢が、レッドベアー目がけて体全体を貫き。呆気なく倒した……このレッドベアーが強かったのか不明だ。
だが、大人のオスフェンリルが追い詰められるくらいだから強いのかも知れないが、私にはよく分からなかった。
勝利したんだから良しとしよう。
「だいじょうぶですか?」
「……小さなレディー、俺の命の恩人だ。ありがとう!」
「みんなで、かえろう」
私達は目的を達成し、帰路についた。
お布団をアイテムボックスにしまい。川で顔を洗わなきゃな。うわぁーー、キラキラと輝いてる宝石みたいな水面が綺麗。飲んでみたいけど、止めておいた方がいい予感がする。
こういう時こそ生活魔法が便利だし、使わなきゃ損よね。えっと、確か……クリーンだったよね?
「からだぜんたいを、きれいに……クリーン!」
おぉーー、髪から足の先まで綺麗になってる。魔法って凄いな。こんなに便利なら宿もいらないし食事だって、アイテムボックスから出せることが分かった今は不要だ。
これからどうしよう。少しの間なら、ここにいれるだろうけど。先のことを考えて行動しないと。でも、今はフェンリル達のもふもふに癒されて過ごしたい。
私は寝ているフェンの体に勢い良くダイブをかまし「ぐふっ」とむせるフェンをスルーして、両手と顔を擦り付けてもふもふを堪能中。
私は気が済むまでもふもふを楽しんだあと、フェンにはご褒美として菓子パンをアイテムボックスから出してあげた。リンとルルにはサンドイッチを出し、一緒に食べて過ごした。
お腹いっぱいになったあとはお昼寝。
フカフカなお布団を敷き、夢の中へと睡魔に誘われた私。
これぞ『寝る子は育つ』だ!
今日の夕食はシチューとパンにサラダ。美味しそうな匂いに誘われたのか、フェンリル達に囲まれている?
一緒に食べて仲良くなりたいなと考えた私は、ここにいるフェンリル達にも同じシチューとパンにサラダを食べてもらうことにした。
「あの……みなさんも、いっしょに、たべませんか?
ここにおいておくので、どうぞ」
「……ありがとうございます」
「……! うん……うん!」
話してくれた。嬉しい、もっと話が出来るよう信頼してもらうぞ。
私からフェンリル達に歩み寄りながら、何かお手伝いすることがないか探してみよう。
あれっ、どうしたんだろう?
何か揉め事なのかな?
「どうしたんですか?」
「私の旦那が昨夜から帰って来ないの。いつもなら夜中に帰って、一緒に食事をしているのに……どうしたらいいのか分からないの!」
「……わたしさがして、くるよ。かならず、みつけてかえるから。まってて」
「いいんですか?
初めは話しかけられても話さなかったのに……ありがとう。私の旦那のこと、お願いします」
「はい、だいじょうぶですから。いってきます」
闇雲に探索なんてしている場合ではないので、探知魔法を唱えた。
「わたしが、さがしている、フェンリルさんの、いちをおしえて。
……ディテクション!!」
「ここは……崖下だな」
「がけした? フェン、あんないして」
「背中にのりな!」
リンとルルと一緒にフェンの背中に乗り、崖下まで急いだ。
崖下の岩の前に巨大な赤い熊の魔物が、フェンリル一匹分が入る穴に攻撃しているのを発見。私はフェンの背中からレッドベアーに魔法攻撃をした。
「ひのやとなって、てきを、いつくせ。ファイアーアロー!!」
遠距離にいるレッドベアーに火矢を放ち、背中へヒットした。
レッドベアーの攻撃者をこちらに向けさせ、ターゲット……標的対象者を私へと切り替わり、私の狙い通りになった。
レッドベアーは大きな鳴き声で威嚇をしたあと、こちらへ突進して来ている。私はすかさず攻撃魔法をし、撃退した。
「しゃくねつの、えんや、てきを、いつくせ! フレイムアロー!!」
なん十本もある炎の矢が、レッドベアー目がけて体全体を貫き。呆気なく倒した……このレッドベアーが強かったのか不明だ。
だが、大人のオスフェンリルが追い詰められるくらいだから強いのかも知れないが、私にはよく分からなかった。
勝利したんだから良しとしよう。
「だいじょうぶですか?」
「……小さなレディー、俺の命の恩人だ。ありがとう!」
「みんなで、かえろう」
私達は目的を達成し、帰路についた。
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