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14 じぃじ
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いけないことをしたのかな?
不安になり、シーツを掴んで泣くのを我慢していると。
アリスお姉ちゃんが頭を優しく撫でてくれた。
「アンジュは駄目なことなんてしてないのよ?
こんなに綺麗な魔石は宝石にも無いんだから」
「そうだよ。
宝石にピンク色は稀で凄いことなんだよ」
「ねぇね、おうじ、しゃま、あぁーとー(おねえちゃん、おうじさま、ありがとう)」
パパを見ると大人だけで話をしながら魔石を何度も繰り返し見ている。
今度は王様が部屋へと入ってきたが、後ろの人は誰だろう?
身なりからして、お偉いさんかな?
そんな事を考えていると私の視線とぶつかり合い、お偉いさんは優しそうな笑みで片手を上げながら近付いて来た。
ベッドに座ったままだが、会釈をしたあと私は挨拶をした。
「あんじゅ、まぁ、まれっと、でちゅ。(アンジュ・マーガレットです)
2しゃい、に、なりま、ちた(2さいになりました)」
「立派な挨拶だ。
私はアンジュのお父さんのお父さん。
アンジュのおじいちゃんの、ジェラルド・サンホワイト・ガザニアです。
私とも仲良くしてくれると嬉しいな」
「ぁい……じぃじ?(はい、おじいちゃん?)」
見上げてコテンっと顔を横に傾ける仕草を見た前王であるジェラルドの胸は『キュンッ』としたようで、胸を押さえている。
どこか痛いのかな?
「じぃじ、たぃたぃ、の?(おじいちゃん、いたいの?)」
「どこも痛くないよ。
アンジュの言葉に感動していたんだよ。
魔石を借りても良いだろうか?」
「ぁい」
「私たちがいては体が休まらんだろう。
ゆっくりと寝ていなさい。
ウィル、アリス、あとは頼んだよ?」
「「はい、お任せ下さい」」
「うむ、では行こうか」
パパは私を一度抱きしめ、頭を撫でたあと静かになり眠気に襲われた私は、眠りについていた。
夢の中で女神様と神様に会い、ステータスのことを聞くと。
「確かに、2歳児だと伝えたい言葉が言えないよな」
「そうだわ!
アンジュにだけ特別にこの水晶玉を授けます」
「この水晶玉に手を乗せるだけでステータスが見れるんだよ。
今のご両親や身内である王族にステータスを見せたいなと思ったら使うと良いよ」
「身内に貴女のステータスを知ってもらってた方が良いわね。
何かあった時には対応してくれるはずだから」
「ぁい、あぁーとー(はい、ありがとうございます)」
特別に見れる水晶を両手に持たせてくれたが、女神様も神様も風の精霊シンリ-と同じことを忠告された。
愛し子を亡き者にしようとしている者がいると。
大切な世界に干渉できないのがもどかしいと神様は嘆いていた。
神様と女神様の悲しそうな顔を笑顔にしたい。
うぅん、この世界に住んでるみんなの笑顔を戻したい。
必ずこの世界を救うんだから!
神様と女神様に笑顔で手を振り、私は夢から目覚めると夜中になっていた。
真っ暗な部屋。
私一人なのかな。
さっきまでは、アリスお姉ちゃんとウィリアム王子様、神様と女神様がいたから大丈夫だったけど。
今は一人。
真っ暗に一人は怖い。
地球では豆球つけて寝てたから、真っ暗は……怖いな……。
「……ひぃっ!!」
音にならない声が出てしまい……。
何かが私の頬を舐めた!
怖くて横を向けない。
「アンジュ起きたのか?」
「まだ夜中だよ」
「アンジュ、ナデナデして」
この声。
「ケル、ベル、ルル」
数秒前まで怖いと思っていたのに、自分の従魔だと分かっただけで恐怖が無くなるなんて、私ってば単純。
キラキラと光っているサンとリンは心配そうな顔をして頬と頭を撫でてくれていた。
「誰か呼んでこようか?」
「よんで、ほちい」
「俺様に任せなって」
みんな何だかんだで優しいよね。
あれ?
これは、神様と女神様から貰った水晶玉だ。
確か水晶に手を置くだけでステータスが見れるっていってたはず。
一度試してみても良いよね。
それではさっそく!
水晶に手を乗せた瞬間、ステータスが大きく表示されている。
【名前】 アンジュ・マーガレット (公爵家の次女)
【年齢】 2歳 体内に溜めた穢れを純粋魔石(宝石や魔道具、武器の素材として使用可)に変える事が出来る
【レベル】 Lv 3(Lvが成長する度にスキルや魔法が増える)
【職業】 妖精と精霊の愛し子
【体力】 7500(2500づつ増える)
【魔力】 ∞
【攻撃力】 15(5づつ増える)
【防御力】 24(8づつ増える)
【魔法攻撃力】 3600(1200づつ増える)
【魔法防御力】 5400(1800づつ増える)
【素早さ】 30(15づつ増える)
【スキル】
神リアムの加護
女神アイリーンの加護
【女神アイリーンからの特別スキル】
語言・読み書き自動変換
∞の魔力(この世界にはないスキル)
従魔
【神リアムからの特別レアスキル】
アイテムボックス(∞で秘密がある)
聖獣もふナデ使い(この世界にはないスキル)
「これはアンジュのステータスなのか?
はっ? 何だこの規格外なスキルは!!」
不安になり、シーツを掴んで泣くのを我慢していると。
アリスお姉ちゃんが頭を優しく撫でてくれた。
「アンジュは駄目なことなんてしてないのよ?
こんなに綺麗な魔石は宝石にも無いんだから」
「そうだよ。
宝石にピンク色は稀で凄いことなんだよ」
「ねぇね、おうじ、しゃま、あぁーとー(おねえちゃん、おうじさま、ありがとう)」
パパを見ると大人だけで話をしながら魔石を何度も繰り返し見ている。
今度は王様が部屋へと入ってきたが、後ろの人は誰だろう?
身なりからして、お偉いさんかな?
そんな事を考えていると私の視線とぶつかり合い、お偉いさんは優しそうな笑みで片手を上げながら近付いて来た。
ベッドに座ったままだが、会釈をしたあと私は挨拶をした。
「あんじゅ、まぁ、まれっと、でちゅ。(アンジュ・マーガレットです)
2しゃい、に、なりま、ちた(2さいになりました)」
「立派な挨拶だ。
私はアンジュのお父さんのお父さん。
アンジュのおじいちゃんの、ジェラルド・サンホワイト・ガザニアです。
私とも仲良くしてくれると嬉しいな」
「ぁい……じぃじ?(はい、おじいちゃん?)」
見上げてコテンっと顔を横に傾ける仕草を見た前王であるジェラルドの胸は『キュンッ』としたようで、胸を押さえている。
どこか痛いのかな?
「じぃじ、たぃたぃ、の?(おじいちゃん、いたいの?)」
「どこも痛くないよ。
アンジュの言葉に感動していたんだよ。
魔石を借りても良いだろうか?」
「ぁい」
「私たちがいては体が休まらんだろう。
ゆっくりと寝ていなさい。
ウィル、アリス、あとは頼んだよ?」
「「はい、お任せ下さい」」
「うむ、では行こうか」
パパは私を一度抱きしめ、頭を撫でたあと静かになり眠気に襲われた私は、眠りについていた。
夢の中で女神様と神様に会い、ステータスのことを聞くと。
「確かに、2歳児だと伝えたい言葉が言えないよな」
「そうだわ!
アンジュにだけ特別にこの水晶玉を授けます」
「この水晶玉に手を乗せるだけでステータスが見れるんだよ。
今のご両親や身内である王族にステータスを見せたいなと思ったら使うと良いよ」
「身内に貴女のステータスを知ってもらってた方が良いわね。
何かあった時には対応してくれるはずだから」
「ぁい、あぁーとー(はい、ありがとうございます)」
特別に見れる水晶を両手に持たせてくれたが、女神様も神様も風の精霊シンリ-と同じことを忠告された。
愛し子を亡き者にしようとしている者がいると。
大切な世界に干渉できないのがもどかしいと神様は嘆いていた。
神様と女神様の悲しそうな顔を笑顔にしたい。
うぅん、この世界に住んでるみんなの笑顔を戻したい。
必ずこの世界を救うんだから!
神様と女神様に笑顔で手を振り、私は夢から目覚めると夜中になっていた。
真っ暗な部屋。
私一人なのかな。
さっきまでは、アリスお姉ちゃんとウィリアム王子様、神様と女神様がいたから大丈夫だったけど。
今は一人。
真っ暗に一人は怖い。
地球では豆球つけて寝てたから、真っ暗は……怖いな……。
「……ひぃっ!!」
音にならない声が出てしまい……。
何かが私の頬を舐めた!
怖くて横を向けない。
「アンジュ起きたのか?」
「まだ夜中だよ」
「アンジュ、ナデナデして」
この声。
「ケル、ベル、ルル」
数秒前まで怖いと思っていたのに、自分の従魔だと分かっただけで恐怖が無くなるなんて、私ってば単純。
キラキラと光っているサンとリンは心配そうな顔をして頬と頭を撫でてくれていた。
「誰か呼んでこようか?」
「よんで、ほちい」
「俺様に任せなって」
みんな何だかんだで優しいよね。
あれ?
これは、神様と女神様から貰った水晶玉だ。
確か水晶に手を置くだけでステータスが見れるっていってたはず。
一度試してみても良いよね。
それではさっそく!
水晶に手を乗せた瞬間、ステータスが大きく表示されている。
【名前】 アンジュ・マーガレット (公爵家の次女)
【年齢】 2歳 体内に溜めた穢れを純粋魔石(宝石や魔道具、武器の素材として使用可)に変える事が出来る
【レベル】 Lv 3(Lvが成長する度にスキルや魔法が増える)
【職業】 妖精と精霊の愛し子
【体力】 7500(2500づつ増える)
【魔力】 ∞
【攻撃力】 15(5づつ増える)
【防御力】 24(8づつ増える)
【魔法攻撃力】 3600(1200づつ増える)
【魔法防御力】 5400(1800づつ増える)
【素早さ】 30(15づつ増える)
【スキル】
神リアムの加護
女神アイリーンの加護
【女神アイリーンからの特別スキル】
語言・読み書き自動変換
∞の魔力(この世界にはないスキル)
従魔
【神リアムからの特別レアスキル】
アイテムボックス(∞で秘密がある)
聖獣もふナデ使い(この世界にはないスキル)
「これはアンジュのステータスなのか?
はっ? 何だこの規格外なスキルは!!」
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