【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

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コイツらはアホかバカなの?

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 私達は結界(防御壁)の内側へ立ち、レットーラの騎士と兵士を睨む様に見ている。

 私は少し震えているけど、皆の前に立ちレットーラの方々に、一応優しく言葉をかけた。

「お久しぶりでございます。
 あなた方に殺されかけ、国を追い出された『ミオ』です。
 本日は、こちらへ何用で参ったのですか?」

 第1王女様はずっとレオを見つめている。

 それもウットリと。

 第2王子様は、言うまでもないけれど、私を憎たらしそうに睨んでいる。

 王様も同様に、私だけを睨んだ後、騎士に用件だけを伝え、こちらへと怖い顔をした騎士が防御壁へ入ろうとしたが、綺麗に光っている壁に顔面を打ち、痛みで屈んでしまった。

 ガッ!!

「ングッ!」

 うわあ、痛そう! 顔面をもろに打った場面を正面から見たのは初めてだよ。

「ぷっ……」

 誰か笑ってる、私も心の中では爆笑中だよ!

「コホンッ!
 あなた方は、ここへの出入りは出来ませんよ?
 私が許可した者だけしか入れません。
 用件は言葉だけで十分だと思いますが?」

「……えせ……。
 わたくしのアーサー様を返せっ!
 この泥棒猫がっ!!」

『泥棒猫』呼ばわりされる日が来るとは、レオは私の婚約者なんだから泥棒ではないし。

 綺麗な顔が(怖っ!)恋は盲目って言うけれど、第1王女様の想いはストーカー化してるから怖いわ!

「アーサーは貴女様の婚約者では御座いません。
 私の大切な婚約者です!
 子供の頃からの婚約者です、貴女が入る隙間はありませんので、お引き取り下さい!!」

「なっ、私は王女なのよ!
 王女の私に楯突く気ですの?
 アーサー様、この女は私に酷い事を言うんですのよ、私はこんな乱暴な言い方なんてしませんわ!」

 私はレオをチラッと見たが、ウンザリした顔をしてる、第1王女様は自分の妄想世界に入ってるから放置しとこ。

「王女様と王子様の用件は後で聞きますので、王様の用件だけを仰ってください!」

 これでも、言葉を選んで丁寧に話してるんだから早く用件を言ってよ!

 顔面を打った騎士が立ち上がり、王様からの用件を私に伝えて来た。

「そこの女、レットーラだけに強力な防御壁と王付きの魔法使いとして、一生王宮で暮らしてもらう!
 これは命令だ! お前に拒否権は無い!!」

 ……何なの、私にした仕打ちも忘れて言いたい放題。

 殺されかけて、国を追い出された私が、なぜあなた方を救わないといけないの?

 あの目が怖い、レットーラの王族、騎士に兵士が私を睨んでいる。

『帰れっ!!』

 皆の声が一丸となって、レットーラの王族達に言葉を投げかけた。

「お前達がミオにした事を、俺達は絶対に許さない!
 魔物が出るからどうした?
 他の国の連中は自分達で対策しているだろうが!
 お前らも自分達だけで対策しろ! 俺の娘のミオに頼るんじゃねえっ!!」

「……パパ……、ありがとう」

 前に出ていた私を背後に下げるようにして、男衆が前に出た。
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