50 / 76
私の決断
しおりを挟む
叔父さんにしがみついて、震えが止まらなかった。
あの事を思い出してしまい、叔父さん達がいる前で泣いてしまった。
「もう、やだっ!
レオ! レオ!!
怖い、怖いよお!!」
「ポーラ悪いがミオを眠らせてやってくれ!
ミオ、大丈夫だ。
俺はここにいるから」
「スリープ……ミオ、ゆっくり寝てね。
可哀想に」
ポーラは、領主達を睨みつけながら、眠る私に言った。
***** アーサー達の会話 ******
領主は大声で、怒鳴るように平民達を睨みながら話した。
「そいつは俺の娘だ!
何度も言わせるな! 俺は領主だぞ、逆らってみろ、お前達は痛い目を見るぞ!!
分かったなら、そこをどけ!!」
アーサーは前に出て行った。
「おい、テメエは誰にモノを言っているんだ!
逆らったら痛い目? 痛い目を見るのはお前達なんじゃねぇのか?
ミオが娘だと、嘘をつくな! ミオは俺達の身内で俺の婚約者なんだが?」
アーサーの叔母さんが横に来て、ダルーズ・グレッグ達の顔が青くなっていくのが分かった。
アーサーは腕を組んで睨みつけ、額の青筋が怖い。
皆はミオの事をアーサーとアーサー親子に任せて、無言で見守っている。
ミオの閉じられている目からは涙が流れていた。
ルシアはソッと拭き取ってくれた。
「ミオが何をされたのかは息子である、アーサーから聞いたから俺達は知っている。
お前達は犯罪者にしようと思えば出来るんだが、ミオが一言でも『捕まえて』と言えば、お前達は牢屋行きだ!
爵位も剥奪になるがな!!」
ダルーズ・グレッグ達3人は、顔から冷や汗を出している。
右手には禁止されている、あのアクセサリーを持っていた。
国で禁止されているはずの、あのアクセサリーを持ったまま青い顔から、目付きを変えて私を見ている。
ダンは顔を鬼のように変え『怒鳴り』皆もあのアクセサリーに気付いた。
「お前達、俺の娘につけるつもりだったのか!
テメエら、ふざけんなよ! 俺の娘を傷付けやがって!
おい、それを渡せ!!」
私をゼクスとルシアにお願いをした後、叔父さんも前に出た。
叔父さんはダルーズ・グレッグから奴隷のアクセサリーを奪い取り、アイテムボックスにしまった。
「ミオはお前の娘ではない!
俺の兄の『娘』だからだよ。
俺達の身内は珍しい髪色と瞳だから、分かるはずなんだが?
お前の目は盲目なのか!」
青筋を立てて、叔父さんは怒鳴った。
「ミオは王都であるレットーラへ連れて行くわ!
お前達がいたらミオの傷が大きくなるだけよ!!」
私を王都へ連れて行くのは決定事項だったようだ。
だが、レット-ラへ行く選択をした私は、ここよりも酷い未来が待っている事も誰も何も知らない。
あの事を思い出してしまい、叔父さん達がいる前で泣いてしまった。
「もう、やだっ!
レオ! レオ!!
怖い、怖いよお!!」
「ポーラ悪いがミオを眠らせてやってくれ!
ミオ、大丈夫だ。
俺はここにいるから」
「スリープ……ミオ、ゆっくり寝てね。
可哀想に」
ポーラは、領主達を睨みつけながら、眠る私に言った。
***** アーサー達の会話 ******
領主は大声で、怒鳴るように平民達を睨みながら話した。
「そいつは俺の娘だ!
何度も言わせるな! 俺は領主だぞ、逆らってみろ、お前達は痛い目を見るぞ!!
分かったなら、そこをどけ!!」
アーサーは前に出て行った。
「おい、テメエは誰にモノを言っているんだ!
逆らったら痛い目? 痛い目を見るのはお前達なんじゃねぇのか?
ミオが娘だと、嘘をつくな! ミオは俺達の身内で俺の婚約者なんだが?」
アーサーの叔母さんが横に来て、ダルーズ・グレッグ達の顔が青くなっていくのが分かった。
アーサーは腕を組んで睨みつけ、額の青筋が怖い。
皆はミオの事をアーサーとアーサー親子に任せて、無言で見守っている。
ミオの閉じられている目からは涙が流れていた。
ルシアはソッと拭き取ってくれた。
「ミオが何をされたのかは息子である、アーサーから聞いたから俺達は知っている。
お前達は犯罪者にしようと思えば出来るんだが、ミオが一言でも『捕まえて』と言えば、お前達は牢屋行きだ!
爵位も剥奪になるがな!!」
ダルーズ・グレッグ達3人は、顔から冷や汗を出している。
右手には禁止されている、あのアクセサリーを持っていた。
国で禁止されているはずの、あのアクセサリーを持ったまま青い顔から、目付きを変えて私を見ている。
ダンは顔を鬼のように変え『怒鳴り』皆もあのアクセサリーに気付いた。
「お前達、俺の娘につけるつもりだったのか!
テメエら、ふざけんなよ! 俺の娘を傷付けやがって!
おい、それを渡せ!!」
私をゼクスとルシアにお願いをした後、叔父さんも前に出た。
叔父さんはダルーズ・グレッグから奴隷のアクセサリーを奪い取り、アイテムボックスにしまった。
「ミオはお前の娘ではない!
俺の兄の『娘』だからだよ。
俺達の身内は珍しい髪色と瞳だから、分かるはずなんだが?
お前の目は盲目なのか!」
青筋を立てて、叔父さんは怒鳴った。
「ミオは王都であるレットーラへ連れて行くわ!
お前達がいたらミオの傷が大きくなるだけよ!!」
私を王都へ連れて行くのは決定事項だったようだ。
だが、レット-ラへ行く選択をした私は、ここよりも酷い未来が待っている事も誰も何も知らない。
33
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説

ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜
京
恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。
右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。
そんな乙女ゲームのようなお話。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

【完結】私が見る、空の色〜いじめられてた私が龍の娘って本当ですか?〜
近藤アリス
恋愛
家庭にも学校にも居場所がない女子高生の花梨は、ある日夢で男の子に出会う。
その日から毎晩夢で男の子と会うが、時間のペースが違うようで1ヶ月で立派な青年に?
ある日、龍の娘として治癒の力と共に、成長した青年がいる世界へ行くことに!
「ヴィラ(青年)に会いたいけど、会いに行ったら龍の娘としての責任が!なんなら言葉もわからない!」
混乱しながらも花梨が龍の娘とした覚悟を決めて、進んでいくお話。
※こちらの作品は2007年自サイトにて連載、完結した小説です。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

拾った宰相閣下に溺愛されまして。~残念イケメンの執着が重すぎます!
枢 呂紅
恋愛
「わたしにだって、限界があるんですよ……」
そんな風に泣きながら、べろべろに酔いつぶれて行き倒れていたイケメンを拾ってしまったフィアナ。そのまま道端に放っておくのも忍びなくて、仏心をみせて拾ってやったのがすべての間違いの始まりだった――。
「天使で、女神で、マイスウィートハニーなフィアナさん。どうか私の愛を受け入れてください!」
「気持ち悪いし重いんで絶対嫌です」
外見だけは最強だが中身は残念なイケメン宰相と、そんな宰相に好かれてしまった庶民ムスメの、温度差しかない身分差×年の差溺愛ストーリー、ここに開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる