【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

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会えて嬉しい

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 どれくらいの時間寝てたんだろう?

 頭がボーーーーッとして、あっ!

「服!」って思ってたら、他の服に替わってた。

 まだ、あの気持ち悪い感触が残っていたので、掛け布団を頭から被った。

 ガチャッ!

 ドアが空いた音にビックリして、布団をぎゅっと握り、もしかしたら『アイツ』かもと思ってしまい、叫んでしまった。

「いやぁーーーーっっっ! 来ないで、誰か助け……」

「ミオ、俺だ! もうアイツは居ない、大丈夫だから!!」

「いやぁーーーーっ!! 玲央兄ちゃん助けて!! もうやだっ! 私も天国行きたい!!」

 私の心の傷は壊れかけていた。

 ダンはヤバイと思い、アーサーと魔法が得意なポーラさんを呼んだ。

「美音、もう大丈夫だ。
 ここは地球じゃないが俺、玲央がミオの事を守るよ。
 『花咲誠』と『鈴奈』の娘『美音』かなりの時間待たせてゴメンな。
 もう大丈夫だからな!」

「何で両親の事を知って……玲央兄ちゃん? 玲央兄ちゃんなんだよね?」

 アーサーは微笑んで頷いた。

 嬉しくて泣きながら抱きついた。

 私は号泣で何語か分からない言葉を言いながら、玲央に抱きつき。

「うわぁーーん……#¥@……ゔわぁぁーーんっ! ……*%!」

「ミオ、泣くか話すかどっちかにしとけ、ミオ……なあ……ミオ、そろそろ離してくれると嬉しいんだが……」

「嫌よ! やだっ! 絶対にやだっ!!
 ゔわあぁぁぁーーーーんっっっ!! いやよっ!! やだやだやだっっ!!」

「ポーラ、睡眠の魔法を頼む!」

 ポーラさんは頷き、杖をかざして杖の先から優しい光が出ると共に『スリープ』私は眠りについた。

 涙を流しながら眠る私を、アーサーとダン、ポーラさんは見ていた。

 下の食堂では、私の事を知ってる人達が心配して無言になっている。

 無言になっても無理はない、私の声が下まで丸聞こえだったからだ!

「ミオ、私達もついてるからね。
 こんなに泣いて、アイツ……許さないわ!!」

 この騒ぎを聞かされたルシアが走り入って来た。

「ミオ!! こんなに泣いて」

 ベッドサイドの机に置いてあったタオルで涙を拭いてくれ。

「ミオには俺の事を言ったが、逆効果だったよ」

「逆効果って、信じてもらえなかったって事?」

「いや、俺にしがみついて叫び出して錯乱しだしたんだよ。
 ポーラに睡眠の魔法を使ってもらった」

「ミオには私がついているわ。
 ギルマスは仕事に戻って良いわよ。
 ダン、ミオが落ち着くまで私は動かないから」

「分かった、俺はジャスティスに一旦戻る。
 昼過ぎには下にいるから何かあったら知らせてくれ!」

 ルシアは頷き、私の手を握っていてくれている。


******* 食堂での話 *******

 ポーラは下に降りて、ミオの状態を皆に伝えた。

「ミオは、ギルマスが自分の大切な人だと分かると、泣きわめいて凄かったわ。
 アイツの事もあるから、錯乱を起こしてたから、睡眠の魔法を使ったから、今は眠ってるわ!」

「そうか、皆に優しいミオを……ゴーディめ、許さん!」

 ダアアァァァーーーーーーンッッッ!!

「ふざけんなよ! あのゴーディめ!
 まだこの街に、それもダルーズ・グレッグと手を組みやがった!
 俺だけでも少し遅く出てたらよかった」

 エリックはテーブルを叩き、あの日の事を後悔していた。

「あのゴーディ、結構噂になってるんだが、ミオを嫁にするって言ってるらしいぜ!」

「皆でミオを守らないとな!」

「まぁ、今は頼りになる『パパ』と『婚約者』がいるもんなぁ!」

 夜になり、ダンに抱えられて食堂に顔を出すと、皆が不安な気持ちを紛らわせてくれた。

 アールも内心、怒り心頭だったが顔には出さない様にしていた。

「美音、容姿は違うが俺は『花咲玲央』だ。
 もう居なくなったりしないから、ずっと側にいる。
 これ『空色の指輪』約束していた物だ、受け取ってくれるか?
 俺と結婚してくれ!」

 私は嬉しくて、泣きながら頷く事しか出来なくて「はい」と一言だけ答えた。

 皆は祝福してくれたり、冷やかしたりでお祭り騒ぎだ。



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