【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

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ギルマスの過去と現在

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 俺は親子3人と愛犬とでスペールディという異世界に転移したのは、飛行機事故が起きてる最中だった。

 飛行機の中では悲鳴や凄まじい揺れ、客室乗務員(CA)は「背を低くして……」と始めは言っていたが、次第に悲鳴になり、目も開けていられない光が。

 気付けば、フワフワとした白い空間にいた。

「親父、お袋? 大丈夫か?」

 まだ起きない両親を揺さぶって起こした。

「もう、玲央ったら乱暴なんだから! みーちゃんに嫌われるわよ!」

 母は周りをキョロキョロしている、美音には……会えそうにないよ。

「ここ何処?
 私達、飛行機の中にいたわよね、やっぱり墜落して死んじゃったのかしら?」

 母は両手で口を押さえていた。

「ここは天国というヤツか? 地獄じゃなくて良かったぁーー!」

 論点ずれてるから、1人で頷く父『天然な父と母』俺がしっかりしないとな。

「クウウゥゥンッ」

 アールも一緒だったか、俺達は本当に死んだのか? それにしても、ここは何処なんだ?

「なぁ、誰かいるんだろう! 出て来てくれないか?」

「ここにおるぞ!」

 上を見ると優しそうな爺さんが浮いて……浮いてる!!

 マジでありえねえだろ! もう一度見たが浮いてる。

    やっぱり天国なのか?

 と思っていたら、困った感じで爺さんが話してきた。

「お主らに話があるんじゃ、聞いてくれんかの?」

 この爺さんは地球の神ではなく、異世界であるスペールディの神で、そのスペールディで魔物やモンスターがダンジョンからあふれ出ようとしているらしく、このままではスタンピードが起きてしまうというのだ。

 そのスタンピードが起きれば、スペールディに住む者が殺され、世界が滅んでしまう! その魔物やモンスターに勝てる人材は僅かで、ランクSSになれる資格があるのは俺と両親だけだと言われ、死ぬ運命だったのを救ってくれたスペールディ神に、両親と俺は声を揃えて『行く!』と即答した。

 アールと神が対話をした後、願いを叶えて貰ったようだ。

 俺達はスペールディの神に特訓をしてもらい、俺と両親は伝説のSSランクになり、アールは神に願った犬から人間へと変えて貰い、力も授けて貰った。

 そして、両親と俺とアールは誰にも負けない、スペールディで一番の剣士になった。

 お金がないと不便だろうと言って、地球での財産と貯金をスペールディのお金に両替までしてくれた。

 スペールディ神の加護・アイテムボックス・何があっても折れる事がない剣を貰い。

 俺と両親のステータスは何もかも全てが『♾無限』になっている。

「神様、私は動物が好きなので何か下さい!」

 おいおい、キモイ動物や魔物だったらどうするんだよ!

「そうじゃな、テイマーもつけてやろう。
 仲良くなった魔獣との従魔契約が出来るが、魔獣が拒否をする場合もあるから気をつけるんじゃぞ!」

 俺達に唾が飛んできそうなくらい近付いて話す神様……汚ねえな!!

 おお、そうじゃ! 最後に、お前さん達の身体はスペールディに置いてあるから気付いたら、その身体に今の魂が入っておるからな。

 お前さん達のブラウンな髪と淡いパープルな瞳の者は決して生まれない!

 ワシの加護があれば髪がブラウンで淡いパープルの瞳の子になる。

 俺と両親とアールはスペールディへと行き、強くもない魔物とモンスターを倒し、スタンピードを3日間で終わらせた英雄『異世界から転生してきた英雄』『伝説のSSランク』と、子供でも知ってる英雄譚になっていた。

 月日が経つのは早いよな。

 ダンが連れて来た女の子が、俺と同じブラウンの髪に淡いパープルの瞳、名前は『ミオ』俺はいとこの『美音』を思い出したよ。

 話し方や仕草、怒ると頬を膨らませてるのなんかは、特にそっくりだと思っていたら、マジかよ!

 花咲美音33歳が15歳になってやがる。

 美音の父『誠』超売れっ子の小説家で、アニメや映画化にもなる程の凄い人が5年前に癌で他界!

 美音の母『鈴奈』超有名な大手企業社長の秘書でバリバリなキャリアウーマンだったが、半年前に事故で他界? どんな事故だったんだ。

 親戚連中に、まさかな、謎だよな。

 ミオの話を聞いて地球は同じでも、花咲って苗字は、やっぱり美音だよな。

 こんな膨大な財産を持ってたらどうなるか、地球では身内の金食い虫がいて、ここでは生きるか死ぬかだから美音を守らないと!

 俺は美音を妻にする!!

 俺が15歳で、美音が10歳の時にした、あの時の約束を守れなかったからな。

《玲央兄ちゃん居なくなっちゃうの? 私、また1人になっちゃうよ……うぅっ……》

 泣いていた美音に、オデコにキスをして言った。

《【空色の水色の指輪】を持って帰るから、それまで俺の事を待っててくれ!》

《それって、うん、ありがとう。
 玲央兄ちゃん、私ずっと待ってるから、だから早く迎えに来てね!!》

 ミオはあの時の事……。

「Reo,long  time  no  see」

 久しぶり、玲央か……やっぱり美音だ。

 俺は嬉しくて少し涙があふれたが堪えた。

 親父とお袋に連絡して、ミオを婚約者にする!!

 
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