【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

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強敵現れる!

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 川だ、魚も持って行こう。

 川の水に『超静電気!』ビリビリビリッ! 魔力を込めた強めの静電気を川に流すと。

 やったぁーー、魚がたくさん浮かび上がった。

『フライ』魚を浮かばせて、アイテムボックスに入れた。

 ダンとバズがこの光景を見て、俺達と手を繋がなくても『フライ』で飛べないのか?

 攻撃魔法や治癒魔法は何とか慣れてきたけれど、生活魔法や他の魔法は慣れるまで時間がかかりそうかも、まあ今直ぐに出来る可能性はあるんだけどね。

 でも、怖くて実行出来ないでいる事を伝えると、ダンに提案された。

「人間ではなく、魔物で試してみたらどうだ?」

「その手があった! ダンありがとう!」

 抱きつくと、照れたように頭に手を置いている。

「今日は急いで行きたいので、手を繋いで良いですか?」

 ダンとバズは頷き、手を出した。

『フライ』ふわぁ~~!

 高く飛び、普通の速さで飛んでいたが何故だかわからないが、急いだ方が良いって警告の様な不安が押し寄せて来た!

「…………!! ダン、バズ、スピード出しますが良いですか?
 怖いからって漏らさないでくださいね!」

 ダンとバズは声を揃えて言った。

「漏らさねぇよ!!」

 私はスピードを上昇させて、ビュウウゥゥゥーーーーーーッッッ!!

 ダンとバズは私の焦る様な顔を見て何かを察したのか、繋いでる手に力が入っていた。

 ヤバイ! ヤバイ! 昨日、無理をしてでも結界を張ってれば。

「うぅっ……早く、もっと早くーーーーッ!!」

 私が泣いているのを見ていたが、前方にいる巨大で凶暴な魔物見て驚いている。

「ミオ、あの町か? ……何だアレは!!」

「オイオイ、アレは【ミノタウロス】何でこんな所にいるんだ!!」

 ジースアンを救いたい、私は空中でダンとバズがいるのも御構い無しに戦う。

『超風圧! ハイ・エアブレス!!』ビュグググググッッッ!!

 ミノタウロスの動きを停止させると、ミノタウロスは私を見て、怒りをぶつけるかのように吠えている。

「グオオオオォォォーーーーーーッッッ!!」

 口からはダラダラと唾液を流し、目は真っ赤に血走り、鼻からは荒い息が『フーーッ! フーーッ!』と出て私だけを睨みつけている。

 そんなミノタウロスを見た私は、無意識に震えていたみたいだ。

「ミオ、退却しよう!」

「あのミノタウロス、ミオだけを見ている!
 俺達に勝ち目は無い、退却しよう!!」

 ダンとバズに退却命令されたが、ジースアンの人達を見捨てたく無い!!


 私は負けない! 絶対に倒してやる!!


『放電! スパーク!!』ビリビリビリッ!! もう一度だ!

『放電! スパーク!!』ビリビリビリッ!! ミノタウロスを痺れさせた後

『氷刃! アイスカッター!!』ビシュンッビシュンッビシュンッ!! 速度と威力のある氷の刃でミノタウロスに攻撃をし体力を削った。

『雷! サンダー!!』ドオォォーーーーンッッッ!! 即死になるはずの魔法なのに、まだ生きているが、ミノタウロスの息は耐え耐えだ。

 あと少しだ!!

「ミオ、頑張れ!」

「ミオ、トドメを刺してやれ!」

 私は頷き、攻撃した。

『雷! サンダー!!』ドオォォーーーーンッッッ!! 『雷! サンダー!!』ドオォォーーーーンッッッ!!

「グガアァァァァッ!! ゴボゴボゴボッ!!」ドオオォォォンッッッ!!

 ミノタウロスは赤黒い血の泡を吹きながら倒れた。


「……うっ……気持ち悪い、下に降りるね」

 私は下に降りるとフラフラしながらへたり込み、ガタガタと震えていた。

「もう大丈夫だ!
 ミノタウロスは倒れた、もう大丈夫だからな!」

 ダンが私を抱きしめて、安心させてくれた。

 落ち着くまで時間がかかったが、ミノタウロスをアイテムボックスに入れ、私達はジースアンへと向かった。

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