【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ

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私の正体と真実【後編】

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 ダンは考え込みながら、チラッと私を見て言った。

「攻撃力が弱いしHPが低すぎで、魔物と戦うミオを見てたら冷や冷やもんだぞ!」

「箒遊びが得意だしな!
 あーーーーはははははっ!!」

 ゼクスは私を見て爆笑中だ。

 なんかムカッとするから、ゼクスのお尻にイタズラを。

『静電気!』ビリッッ!!

「痛えーーーーっ!!
 ミオーーーーっ!」

 私は笑いながら、走って逃げた。

「あの時1人で森に居たのは、そういう理由だったんだな。
 ミオが捨て子じゃないって分かって良かったよ」

 ダンは安心したように笑みを浮かべて私を見ている。

「ダンが親になるなら、俺の嫁さんになっても良いからな!」

 バズさんの言葉に、ゼクスとアリアが声を揃えて反対していた。

「『絶対に駄目!!』」

 あ~~ぁ、バズが落ち込んでるし。

「ミオは私のよ!!」

 アリア、私はそっち系ではないのでと思いながら、少しずつ後ずさった。

「私はミオの事を妹のように思っているからね!」

 ルシア、私もお姉ちゃんって思ってるよ!

「あはははっ」

 私は秘密事が無くなって、心が軽くなったよ。

 皆を見て(この人達に話して良かった)と安堵した。

「なぁ、ミオの死因は何だったんだ?」

「大きな看板、看板って分からないよね?
 巨大で重たい板が上空から落ちて来て、虫のように潰された」

「ブフッッッ!
 マジか、あーーーーははははっ!!」

 ゼクスが聞いて来たから素直に話したのに、爆笑ってムカつくんですけど!

 今日は何の肉を獲って来ようかな?

【ビッグベアー】だったら、一瞬で獲れるよね。

 私が考え事していると、何か視線が?

 後ろを見ると、ダン・バズ・ボブさんが鬼の様な顔をして『ぬうぅぅーーっっ!』と近付いている事に驚き。

「ぎゃあぁぁぁっ! 出た!
【トリプルビッグベアー】だっっっ!!!!」

 私は後ずさり、ゼクスの後ろに隠れたり、ルシアの後ろに隠れたりと走り回った。

 ゼクスもルシアも笑いすぎってくらい、お腹を抱えて笑ってるし『アリア』まで、クスクスと笑っている。

「もうっ!」

 私は頬を膨らませて怒った。

 私の頬を膨らませるのは子供の頃からの癖で、玲央兄ちゃんも私の頬をツンツンしてたな。

 その隣で愛犬(ハスキー犬)のアールが頬を舐めて慰めてくれてたな。

 玲央兄ちゃんの事、忘れた事ないんだよ。

 私にプロポーズしたのに、その日に永遠のお別れなんて、泣いちゃ駄目!

「ミオ、泣いてるの?」

「えっ、泣いてないよ。
 ただね、私の大切で大好きだった人の事を考えてたの。
 もう、居ないんだけどね」

「ミオ、お前好きなヤツ居たのか?」

「私に『必ず迎えに来るから、待っててくれ』って言った、その日に事故で亡くなったの。
 その人の事が忘れられないだけ」

 ダンに「ツラかったな」優しく頭を撫でてくれた。

「ギルマスの話し方や仕草が、玲央兄ちゃんに似ててビックリしたけど、転生者じゃない限り別人なんだけどね」

 私は苦笑いして話した。

「ミオ、ギルマス一家は転生者だぞ。
 この世界の者なら全員知ってる事だ」

 えっ? ギルマスって転移者なの?

 知らなかったな。

 ダンに「嬉しいか?」頬をツンツンしながら言われ、頬をツンツンするのはヤーーメーーテーー!!

 でも、こんな楽しい日々がずっと続くと良いなと思う私だった。







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