【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します！

イーベルに到着

　私達はイーベルを目指し、着いた時には暗くなっており、今日も野宿です。

　今日の夕食は、パンの上に火でトロリと炙ったチーズを乗せて食べ、干し肉も一緒に食べると一段と美味しさが増した。

『結界！　バリヤー！！』安全第一でアリアと眠った。


　朝食も終わり、イーベルの入り口に立った私達は回りを見ると、異様な空気と消沈しきった町？

　ここが町なの、ドヨーーーーンってしてるし、空気が……マスクなんて無いよね。

　しょうがない、魔法をかけまくるか！！

『エリアクリーン！！』私とアリアは進みながら町を清潔にして行った。

　井戸には汚水しか無く、異臭もあり魔法で汚水が蒸発するまで熱し、『クリーン』をかけたあと、新しく綺麗な水を魔法で入れて行く。

　これを何度も何度も繰り返し、１５ヶ所の井戸の水を全て綺麗にした。

　あとは食べる物と病人の治癒を、その前に解体出来る人を探さなきゃだよ。

「嬢ちゃん達は、ここへ何をしに来たんだい？」

　私とアリアは振り向いた。

「で、出た～～！　【ビッグベアー】だあ！！」

「………………！！」

「…………！　誰がビッグベアーだ。っとによぅ」

「あははははっ、ごめんなさい。
　私達はイーベルの人達を救いに来ました。
　解体出来る方を探しているのと、病人の治癒をしに来ました」

　私は早口の様に話した。
（だって、時間が無いと思うから！）

「解体は俺が出来るが、だが解体する物が無いからなぁ」

　私はアイテムボックスからウルフと牛？　を出すと驚かれた。

「おいっ！　嬢ちゃん、これバイソンじゃねえか！　それにウルフまで。
　よし、解体は任せろ！」

　病人は皆、自宅で寝ているらしく……起きれないって言った方がいいわね。

　外へ出る事も出来なければ、食べる物も無い、殆どの者が病死をしていた。

　アリアも移るといけないからと言ったのだが、頑固で今回も私が根負けをし、一緒に治療して回った。

　先ずは町長の許可を貰う前に、町長から治癒をし。

「可愛いお嬢さん達、本当にありがとう。
　妻と子供を助けてくれて、ありがとうございます」

　私とアリアの手を握り、涙を流しながら感謝された。

「私は当たり前の事をしただけです。
『助け合い』は大切な事なので、では次の患者さんの所へ行って来ます」

「助けに来てくれたのは、お嬢さん達だけです。
　御礼をしても足りないくらいです。
　あなた方はこの町の命の恩人です、ありがとうございます！！」

「この町の患者さんに治癒の許可を下さい！
　私達は、もう誰も死んで欲しくないんです、お願いします！」

「お嬢さん、この町の皆を宜しくお願いします！」

　私とアリアは、町長さんに御辞儀をして微笑みながら、隣の家へと向かった。