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卒業試験決着編
―――2
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――それはとある昼下がり。
居心地の悪い座学を灯はサボり、誰もいない弓道場へ向かった出来事であった。
「――ここは静かで落ち着く……ん?」
教育機関に備わる弓道場、それは本来巫女の務めには必要など無く、ただ伝統的な習わしとして作られた場所。
故に日常的に使われる事は無く、一部の巫女が趣味や祭事の練習として使う孤独な場所、だからこそサボりにうってつけの場所である。
―――ィィン…。
風を切る矢の音、それは綺麗に澄み渡り心がどこか落ち着く。
視線の先には袴を来た美しい巫女が一人、その姿は灯が思い描く理想の巫女そのものであった。
「―――ふぅ…、あら?こんな場所に人なんて珍しいですね」
「ぁ、…ああ、ごめん、邪魔した」
「いえ、むしろ人が来るなんてありませんから、嬉しいぐらいです」
不思議な雰囲気を纏い、にこにこと近寄る彼女は小さく座って空を見る。
それに吞まれながら灯も雑に腰を下ろすと、彼女は話す。
「私、みなせ、水瀬焔と申します、貴方は?」
「―――桐島、灯、半年前にここに来た」
名前を言うのが憚られる。
自分と彼女が同等であるはずがないのに、さも同じ響きでその名は語られる。
「桐島…灯、ちゃんですか、あなたが…」
「やっぱり知ってるんだ、悪目立ちしてるからな、私は…」
「噂は…すみません、あまり知りませんが以前からお名前はお伺いしておりました」
「そう…そっか…」
「……確か、実技試験において名家である巫女に打ち勝ったと聞いております、一度お話を訊きたかったと思っておりました」
何を知っているかと思えば試験の結果の事を話す焔を見て、灯は拍子抜けする。
灯に対する偏見や嫌悪感が無い焔は単純に悪い噂を知らない、だからこそ純粋な瞳を輝かせて質問する。
「私の剣はただ乱暴でがむしゃらなだけだよ、ここにくる前から喧嘩とか、暴力を見て育ってきたから、それが影響してるだけ」
「……それでも、その経験や力は灯ちゃんが巫女としてお務めを果たすときに活かされます、胸を張って誇れる事だと」
酷く優しい答えは灯を動揺させ、突き放す言葉が紡がれる。
「――何もっ、何も知らない癖に偉そうな事言わないで…」
「すみません…確かに過去に何があったか私にはわかりません、ですが…立派ではありませんか?誰よりも努力し頑張らなければ、剣技において優秀な成績なんて取れません、この努力だけは私にも分かりますし、誰にも否定はさせません」
認めて欲しかった訳ではない、ただ、理想の巫女になりたくて剣を振るい、努力した。
その形が乱暴で暴力的であったとしても、水瀬焔はそれを認め、肯定してくれる。
「私はっ…ただ、巫女になりたかった、それだけ…」
「――私は、逆ですね、水瀬の名を背負い、周りに巫女としての生を押し付けられながらその期待に応えたくない、結構悪い人間なんです、だからこそ灯ちゃんが眩しく、立派に見えます」
「それは…巫女になりたくなかったの…?」
「――ええ、私は巫女ではなく一人の人間として生きたかったです」
灯には意外すぎる言葉であり、同時に人間味溢れる発言。
「だからでしょうか、私、神力すら上手く扱えず、剣術も全然ダメなんです」
「そう、なんだ…」
巫女として完璧と思えた彼女は、ただ人並みでありたい、そう願うだけの一人の女の子であった。
「巫女の力がある限り私たちには責任があります、形はどうであれ戦う運命にあり、これから先の選択肢は限られています」
「選択肢、か…私は戦巫女に入るよ、それなら分かりやすくて自分の力を活かせる」
「…戦巫女ですか、なら私も灯ちゃんと一緒にします」
「―――は?」
簡単に宣言をする焔に呆気を取られ、口が開く灯。
終始にこにこと笑顔を浮かべている焔は、さも当然の様に続ける。
「神威の巫女も、渡り巫女にも興味が無く、ただ仲良くなりたい人がいる、それが理由ではいけませんか?巫女になりたくてなった訳ではありませんし、これくらいのわがままは許されるはずです」
「いや…そうかもしれないけど、自分でも言ってたじゃん、神力も剣もダメだって…」
「ああ、そうでした……どうしましょう…灯ちゃん…」
戦巫女も実力が備わっていなければ務まらない、それを忘れて話しているあたり、抜けているというか、マイペースというか、他の巫女には無い独特の性格である。
「はぁ…神力は?とりあえず纏える?」
「は、はい…とりあえずは…、ただ刀に神力を通そうとすると上手くいかないんです」
「……重傷ね、まず…じゃあ、どんなもんか見たいからその矢に神力通してみて」
「え?ですが…、特殊な金属を含む物以外に神力を通そうとすると暴発するんじゃ…」
「あー…、いいから、上手く神力を扱えない以上、何を使っても変わらないわよ」
半ば諦めに似た気持ちで提案する灯、それを素直に聞き入れ弓を構えて標準を狙う焔。
「そういえば、…水瀬さんは――」
「焔、焔でいいですよ灯ちゃん」
「あ、うん…、焔は弓道好きなの?構え方も様になってるし」
「そうですね、習い事で始めた事でしたが気に入っています、今も時々続けるぐらいには」
軽い話を続けながら、弓道の射法八節弓構えまで移行する。
真剣なその瞳に引き込まれながら焔を見据え、灯も神力の流れを読み取る。
「そのまま、集中して…、弓から矢に神力を通すんじゃなくて、矢に直接流し込むイメージ、そうすれば勝手に矢が暴発するはず」
「―――直接、流し込む」
この時、焔のイメージは他の巫女には無い特別な物が見えていた。
流し込むための神力が、どこか遠い向こう側、決して見えるはずの無い情景、白く何もない場所にあった。
「―――ぇ?」
―――瞬間、灯は、戦慄した。
誰にでも分かる膨大な量の神力が焔の指先にある矢に集中している、このままでは暴発現象で辺り一帯が吹き飛ぶ、そう確信できる程の神力。
「―――焔ッ!!」
「――きゃっ!?」
灯は弓を咄嗟に押し上げ、射線を上空に切り替える。
その拍子に矢は離れ、風を穿ちながら空を舞う。
その光景は、まさに流れ星。
青く美しい星は、晴天の空を似合わない輝きで彩る。
一筋の閃光が青空を切ると、最も高い場所で雲を切り裂き、――爆発した。
「あら~…」
この事態を招いた張本人は呑気な声を出してそれを見上げる。
灯は何も言えず、ただ黙る。
――が、ここで何か、張り詰めていた物がプツンと切れた。
「―――っふ…」
「…灯ちゃん?」
「っふ…ふふ…ふふふ、…あはは!!なにこれ!?こんな事あるの!?」
「どうやら、…あるみたいです、ふふっ」
腹を抱えて笑う灯、それは過去に感情豊かで活発だった時の笑顔。
長く閉ざしていた感情が、今確かに開いていく、笑顔も、悲しみも、灯を構成していた気持ちが溢れて止まない、だから笑う、そして涙も溢れる。
「―――はぁー、久々に笑った、ありがとう焔」
「いいえ、その笑顔が見れて良かった、私も嬉しいです」
爆発の影響で辺りは騒がしくなり、巫女や大人が周辺に集まってくる。
だが、そんな些細な事など気にならず、二人は改めて挨拶をする。
「焔、あたしは戦巫女になるよ、そして巫女としての責務を全うする」
「では、私も戦巫女として貴方を全力で支えます、それが私の戦う意味です」
「なにそれ、もっと自分のために生きなきゃ」
「いえ、これぐらいが私には丁度いいんです、きっと」
誰にも期待されず、ただ腐っていくだけの人生、だが願わくば巫女の様に生きたいと縋った少女は、その意味を確かに見つけ、歩き出す。
「これからよろしく、焔」
水瀬の令嬢、その大きな名を背負い巫女にされた少女は、人として生きることを願い、だが叶わなかった、しかし、それ以上の大切な意味を見つけ、今歩き出す。
「こちらこそよろしくお願い致します、灯ちゃん」
二人の数奇な出会いが、後の特殊遊撃部隊の始まりであった――。
居心地の悪い座学を灯はサボり、誰もいない弓道場へ向かった出来事であった。
「――ここは静かで落ち着く……ん?」
教育機関に備わる弓道場、それは本来巫女の務めには必要など無く、ただ伝統的な習わしとして作られた場所。
故に日常的に使われる事は無く、一部の巫女が趣味や祭事の練習として使う孤独な場所、だからこそサボりにうってつけの場所である。
―――ィィン…。
風を切る矢の音、それは綺麗に澄み渡り心がどこか落ち着く。
視線の先には袴を来た美しい巫女が一人、その姿は灯が思い描く理想の巫女そのものであった。
「―――ふぅ…、あら?こんな場所に人なんて珍しいですね」
「ぁ、…ああ、ごめん、邪魔した」
「いえ、むしろ人が来るなんてありませんから、嬉しいぐらいです」
不思議な雰囲気を纏い、にこにこと近寄る彼女は小さく座って空を見る。
それに吞まれながら灯も雑に腰を下ろすと、彼女は話す。
「私、みなせ、水瀬焔と申します、貴方は?」
「―――桐島、灯、半年前にここに来た」
名前を言うのが憚られる。
自分と彼女が同等であるはずがないのに、さも同じ響きでその名は語られる。
「桐島…灯、ちゃんですか、あなたが…」
「やっぱり知ってるんだ、悪目立ちしてるからな、私は…」
「噂は…すみません、あまり知りませんが以前からお名前はお伺いしておりました」
「そう…そっか…」
「……確か、実技試験において名家である巫女に打ち勝ったと聞いております、一度お話を訊きたかったと思っておりました」
何を知っているかと思えば試験の結果の事を話す焔を見て、灯は拍子抜けする。
灯に対する偏見や嫌悪感が無い焔は単純に悪い噂を知らない、だからこそ純粋な瞳を輝かせて質問する。
「私の剣はただ乱暴でがむしゃらなだけだよ、ここにくる前から喧嘩とか、暴力を見て育ってきたから、それが影響してるだけ」
「……それでも、その経験や力は灯ちゃんが巫女としてお務めを果たすときに活かされます、胸を張って誇れる事だと」
酷く優しい答えは灯を動揺させ、突き放す言葉が紡がれる。
「――何もっ、何も知らない癖に偉そうな事言わないで…」
「すみません…確かに過去に何があったか私にはわかりません、ですが…立派ではありませんか?誰よりも努力し頑張らなければ、剣技において優秀な成績なんて取れません、この努力だけは私にも分かりますし、誰にも否定はさせません」
認めて欲しかった訳ではない、ただ、理想の巫女になりたくて剣を振るい、努力した。
その形が乱暴で暴力的であったとしても、水瀬焔はそれを認め、肯定してくれる。
「私はっ…ただ、巫女になりたかった、それだけ…」
「――私は、逆ですね、水瀬の名を背負い、周りに巫女としての生を押し付けられながらその期待に応えたくない、結構悪い人間なんです、だからこそ灯ちゃんが眩しく、立派に見えます」
「それは…巫女になりたくなかったの…?」
「――ええ、私は巫女ではなく一人の人間として生きたかったです」
灯には意外すぎる言葉であり、同時に人間味溢れる発言。
「だからでしょうか、私、神力すら上手く扱えず、剣術も全然ダメなんです」
「そう、なんだ…」
巫女として完璧と思えた彼女は、ただ人並みでありたい、そう願うだけの一人の女の子であった。
「巫女の力がある限り私たちには責任があります、形はどうであれ戦う運命にあり、これから先の選択肢は限られています」
「選択肢、か…私は戦巫女に入るよ、それなら分かりやすくて自分の力を活かせる」
「…戦巫女ですか、なら私も灯ちゃんと一緒にします」
「―――は?」
簡単に宣言をする焔に呆気を取られ、口が開く灯。
終始にこにこと笑顔を浮かべている焔は、さも当然の様に続ける。
「神威の巫女も、渡り巫女にも興味が無く、ただ仲良くなりたい人がいる、それが理由ではいけませんか?巫女になりたくてなった訳ではありませんし、これくらいのわがままは許されるはずです」
「いや…そうかもしれないけど、自分でも言ってたじゃん、神力も剣もダメだって…」
「ああ、そうでした……どうしましょう…灯ちゃん…」
戦巫女も実力が備わっていなければ務まらない、それを忘れて話しているあたり、抜けているというか、マイペースというか、他の巫女には無い独特の性格である。
「はぁ…神力は?とりあえず纏える?」
「は、はい…とりあえずは…、ただ刀に神力を通そうとすると上手くいかないんです」
「……重傷ね、まず…じゃあ、どんなもんか見たいからその矢に神力通してみて」
「え?ですが…、特殊な金属を含む物以外に神力を通そうとすると暴発するんじゃ…」
「あー…、いいから、上手く神力を扱えない以上、何を使っても変わらないわよ」
半ば諦めに似た気持ちで提案する灯、それを素直に聞き入れ弓を構えて標準を狙う焔。
「そういえば、…水瀬さんは――」
「焔、焔でいいですよ灯ちゃん」
「あ、うん…、焔は弓道好きなの?構え方も様になってるし」
「そうですね、習い事で始めた事でしたが気に入っています、今も時々続けるぐらいには」
軽い話を続けながら、弓道の射法八節弓構えまで移行する。
真剣なその瞳に引き込まれながら焔を見据え、灯も神力の流れを読み取る。
「そのまま、集中して…、弓から矢に神力を通すんじゃなくて、矢に直接流し込むイメージ、そうすれば勝手に矢が暴発するはず」
「―――直接、流し込む」
この時、焔のイメージは他の巫女には無い特別な物が見えていた。
流し込むための神力が、どこか遠い向こう側、決して見えるはずの無い情景、白く何もない場所にあった。
「―――ぇ?」
―――瞬間、灯は、戦慄した。
誰にでも分かる膨大な量の神力が焔の指先にある矢に集中している、このままでは暴発現象で辺り一帯が吹き飛ぶ、そう確信できる程の神力。
「―――焔ッ!!」
「――きゃっ!?」
灯は弓を咄嗟に押し上げ、射線を上空に切り替える。
その拍子に矢は離れ、風を穿ちながら空を舞う。
その光景は、まさに流れ星。
青く美しい星は、晴天の空を似合わない輝きで彩る。
一筋の閃光が青空を切ると、最も高い場所で雲を切り裂き、――爆発した。
「あら~…」
この事態を招いた張本人は呑気な声を出してそれを見上げる。
灯は何も言えず、ただ黙る。
――が、ここで何か、張り詰めていた物がプツンと切れた。
「―――っふ…」
「…灯ちゃん?」
「っふ…ふふ…ふふふ、…あはは!!なにこれ!?こんな事あるの!?」
「どうやら、…あるみたいです、ふふっ」
腹を抱えて笑う灯、それは過去に感情豊かで活発だった時の笑顔。
長く閉ざしていた感情が、今確かに開いていく、笑顔も、悲しみも、灯を構成していた気持ちが溢れて止まない、だから笑う、そして涙も溢れる。
「―――はぁー、久々に笑った、ありがとう焔」
「いいえ、その笑顔が見れて良かった、私も嬉しいです」
爆発の影響で辺りは騒がしくなり、巫女や大人が周辺に集まってくる。
だが、そんな些細な事など気にならず、二人は改めて挨拶をする。
「焔、あたしは戦巫女になるよ、そして巫女としての責務を全うする」
「では、私も戦巫女として貴方を全力で支えます、それが私の戦う意味です」
「なにそれ、もっと自分のために生きなきゃ」
「いえ、これぐらいが私には丁度いいんです、きっと」
誰にも期待されず、ただ腐っていくだけの人生、だが願わくば巫女の様に生きたいと縋った少女は、その意味を確かに見つけ、歩き出す。
「これからよろしく、焔」
水瀬の令嬢、その大きな名を背負い巫女にされた少女は、人として生きることを願い、だが叶わなかった、しかし、それ以上の大切な意味を見つけ、今歩き出す。
「こちらこそよろしくお願い致します、灯ちゃん」
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