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遊撃部隊入隊編
十一話
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「何だ…この数…」
山間の高速道路に転移した洋助と雪。
最初に目にした光景は地獄と思えるものであった。
「洋助くん、大丈夫だよ」
点々と光る蒼、不気味に揺らめくその色は刻々と近づく。
しかし、その絶望の中でさえ雪は気丈に振る舞う。
「…皆を、守ろう」
洋助はそう呟き、二人は抜刀する。
眼前に広がるは星の如く輝く蒼、それは絶望をもたらさんとゆっくりと歩みを寄せる。
『敵影、苦難八十二体ッ!惨苦は八体ッ!市街地に向かっている橋下の大厄と、道路から侵攻する大厄を撃破してください、一分以内に合流する二部隊を惨苦に充てます』
インカムから渡り巫女の声が聞こえ、構えを取る。
「俺は上から叩く、雪は下から回ってくれ」
「―――了解」
刹那、二人の剣士は羽の軽さで跳躍する。
神力を纏い青い光が一瞬身を包む、それは大厄とはまた違う青の色。
「だぁッ!」
一番槍は洋助、道路から侵攻する苦難を叩き切る。
もはや苦難程度であれば単独での撃破は難しくない、近寄る苦難をなぎ倒し、大厄を食い止める。
「―――ッ」
下方で戦闘をする雪を流し見る。
危なげなく苦難を切り伏せ、着実に数を削り取っている。
――瞬間、そのよそ見を戒めるかのように巨大な影が洋助を包みこむ。
「ッぐ、惨苦か!」
大槍を携え上空から舞う惨苦、そのまま落下の勢いで洋助を突き刺す、その直前――
―――ィィィィンッ。
耳を突き刺す風切り音。
高速の太矢が眼前を横切り、上空の惨苦に直撃する。
「焔さんッ!」
「距離を取って洋助さん!一度立て直しますッ!」
――現れたるは最強の巫女、焔は現場へ転移したと同時に弓を穿つ。
目の前で爆発する惨苦、しかし腕で防がれ致命傷には至らない。
だが後退する隙は作らせ、洋助は焔と合流する。
「離脱を援護します、洋助さんは惨苦に構わず市街地に向かう苦難の相手を、惨苦は私が相手をします」
「――わかりました、気を付けて」
道路を降り、山を下り始める洋助を援護して惨苦から引き離す。
単独での惨苦撃破者は、記録されている巫女の中でも数少ない、その数少ない巫女に含まれているのが水瀬焔、そして――。
「ごめん、遅れたッ!」
慌てて到着した桐島灯、彼女もまた単独での惨苦撃破者である。
「灯さん、先行している雪さんの援護を、じきそちらにも惨苦が参ります」
「りょーかい、んじゃ、ちょっと暴れてくるわ」
特殊遊撃部隊が揃い、最前線での防衛ラインが厚くなる。
各個分散し大厄を食い止める、が、個々の戦力がいくら大きくとも横に広がった戦線は止められず、山を降りた下の道から続々と苦難が這い出ていく。
「しまったッ…止められないッ!」
数体の苦難を取り逃がし、人の住む土地へと侵入を許す洋助。
そちらに向かおうにも目の前の大厄は切り伏せても次から次へと湧き出る、身動きが取れず焦りが目立ち、最悪の事態が頭をよぎる。
そこに、渡り巫女からの報告が入る。
『戦巫女一番隊、二番隊現地に到着、三番隊は市街地にて待機し、打ち漏らした大厄の殲滅をお願いしますッ!』
増援が間に合った、これほどの戦力ならば民間人の被害は出ずに済む。
しかし、問題は山間で膠着している大厄との闘い。
「こちら洋助!焔さん、灯さん!市街地付近での大厄は掃討完了っ、後の防衛を三番隊に任せそちらに合流しますッ!」
『こちら水瀬、惨苦一体の撃破、及び射線上の苦難を一掃したところです』
『あー、こちら桐島、雪ちゃんと一番隊で惨苦を撃破、そのまま一番隊と合流し苦難と交戦中、おーばー』
百戦錬磨の巫女達が大厄を押している、洋助の助太刀が無くともなんとか戦況を切り抜けられる、そう思った瞬間であった。
―――雷鳴が、轟く。
「なんだ…今のは」
森を駆け最前線に急いで戻る。
神速ともいえる脚力で雷鳴轟く戦場へ向かうと、雷の爆心地である場所に結界が張られていた。
「洋助ッ!、無事?怪我してない?」
橋下での戦闘を終え、一番隊と離れた灯が駆け付ける。
「灯さん、この状況は?」
「わからない、突然雷が鳴ったと思ったら赤い結界が現れた…」
「赤い…結界?」
上を見上げ目を細める、すると確かに見慣れない赤い結界が陸橋内で展開していた。
「とりあえず焔さんと合流しましょう、残りの大厄は他部隊でも大丈夫なはずです」
「…そうね、状況がわからない以上単独での行動は危険ね」
離れた位置で戦闘中の一番隊、そこに合流した雪が怪我無く戦っており、洋助は静かに安堵する。
そして方針も固まり、焔がいる高速道路に合流しようと跳んだ時だった。
「―――な…」
視界の端に映る禍々しい大厄は、赤い結界内で静かに降臨していた。
「なに、あれ…」
その異変を灯も察知し、その異様さに身が固まる。
不気味なまでに動かない大厄は、無いはずの目でこちらを視線だけで捉える。
「こ、こちら桐島、正体不明の大厄を目視、至急応援をっ」
灯が状況を察し、的確な判断を下す。
と、同時に、異形の大厄も動き出す。
「ッ!?」
先に狙われたのは洋助、獣の如き猛進で突っ込んでくる。
足を止め、陸橋内で待ち受けるしかなく刀を構える。
直線的な動きで接近する大厄、両手に握るは二本の長槍、異形の大厄の得物である。
「洋助ッ!?」
「なッ…」
灯の呼び声に反応し、なんとか初撃の横降りを躱す。
しかし、熟達の槍術というべきか、双槍は絶え間なく繰り出され追撃を許す。
「―――」
危機的な状況で、洋助は世界がゆっくりと流れるように見え、思考する。
灯が加勢するまでの数秒、槍の猛攻を止めなければ体を突き抜かれて死ぬ。
そもそも二人掛かりで勝てる相手なのか、この槍撃を凌いだとして次はどう動くべきか、仮に一時離脱するとして 間合いを仕切る程の余裕があるか。
―――考えろ、思考しろ、可能性を模索しろ。
―――俺が持ちうる全ての能力を駆使し、この状況を打破しろ。
―――この大厄は、全てを壊し、命を奪う、なら、俺が出来る事は。
前進、後退でも仕切り直すでもなく、ただ前へ進む、これが一番生存確率の高い選択肢であり、誰の被害も出さない最善策であると信じて。
「だぁぁッあああああ!!」
右手の槍を紙一重で躱し、頬を掠らせ血が流れ出る。
さらに左手の槍が距離を取らせぬ様に切り上げられる、それを半ば直感的な反応で刀を使って弾き、軌道をずらして異形の脇を無理矢理空け、隙を作った。
「灯さんッ!!」
今度は洋助が呼ぶ、その声は追撃の合図。
灯もその意図を汲み取ると、必殺の一撃でそれに応える。
「くたばれぇぇぇッ!」
目にもとまらぬ疾風の一閃。
いかな化け物とて死に至るは必然、刀を深く切り込ませたその感触を確かめるため柄を握り直す時、灯はその違和感にすぐ気付いてしまった。
タイミングは完璧なはずだった、胴を二つに切り離す勢いのはずだった。
なのに、感触が、浅い、仕留めそこな―――
「灯さんッ!!!」
「ぇ…?」
このままでは死ぬ、そう覚悟したが横から急に押され、槍の軌道から僅かに逸れた。
そこで灯が振り返り見たのは、大厄を仕留めそこない穿たれる自分、ではなく。
灯を庇い。
大槍に貫かれる。
―――洋助であった。
「………っ…す、みません、ぁ、…かり、さん…」
僅かに残った気力で、後悔の混じる表情で、洋助はそれだけ伝えた。
「―――そ、んな、洋助ッ!!」
呼吸が乱れ、心臓が酷くうるさい、混乱する灯は叫ぶ。
「あ、あぁぁ…ああああ!!」
「オォォォォオ…」
灯の絶望をよそに異形の大厄は唸る、声ではなくその揺らめく蒼い炎を震わせて。
そして、興味を失くすように槍を振り抜き、洋助を陸橋から川へ向かって投げ捨てる。
大槍は洋助を殺すに十分な程の血を垂れ流し、赤く染め上がった。
彼は宙を舞う、心臓に大きな風穴を開けて。
水面に落ちるその直前、非情にも最後に見るは駆け付けた焔と、雪の顔だった。
水しぶきが立ち、水面に血が滲むと、防刃コートに繋がれたインカムに報告が入る。
『全部隊に通達、正体不明の大厄をカテゴリー、艱難辛苦と断定』
人類史上悲惨な被害を出してきた大厄が、ここに、無慈悲に顕現した。
山間の高速道路に転移した洋助と雪。
最初に目にした光景は地獄と思えるものであった。
「洋助くん、大丈夫だよ」
点々と光る蒼、不気味に揺らめくその色は刻々と近づく。
しかし、その絶望の中でさえ雪は気丈に振る舞う。
「…皆を、守ろう」
洋助はそう呟き、二人は抜刀する。
眼前に広がるは星の如く輝く蒼、それは絶望をもたらさんとゆっくりと歩みを寄せる。
『敵影、苦難八十二体ッ!惨苦は八体ッ!市街地に向かっている橋下の大厄と、道路から侵攻する大厄を撃破してください、一分以内に合流する二部隊を惨苦に充てます』
インカムから渡り巫女の声が聞こえ、構えを取る。
「俺は上から叩く、雪は下から回ってくれ」
「―――了解」
刹那、二人の剣士は羽の軽さで跳躍する。
神力を纏い青い光が一瞬身を包む、それは大厄とはまた違う青の色。
「だぁッ!」
一番槍は洋助、道路から侵攻する苦難を叩き切る。
もはや苦難程度であれば単独での撃破は難しくない、近寄る苦難をなぎ倒し、大厄を食い止める。
「―――ッ」
下方で戦闘をする雪を流し見る。
危なげなく苦難を切り伏せ、着実に数を削り取っている。
――瞬間、そのよそ見を戒めるかのように巨大な影が洋助を包みこむ。
「ッぐ、惨苦か!」
大槍を携え上空から舞う惨苦、そのまま落下の勢いで洋助を突き刺す、その直前――
―――ィィィィンッ。
耳を突き刺す風切り音。
高速の太矢が眼前を横切り、上空の惨苦に直撃する。
「焔さんッ!」
「距離を取って洋助さん!一度立て直しますッ!」
――現れたるは最強の巫女、焔は現場へ転移したと同時に弓を穿つ。
目の前で爆発する惨苦、しかし腕で防がれ致命傷には至らない。
だが後退する隙は作らせ、洋助は焔と合流する。
「離脱を援護します、洋助さんは惨苦に構わず市街地に向かう苦難の相手を、惨苦は私が相手をします」
「――わかりました、気を付けて」
道路を降り、山を下り始める洋助を援護して惨苦から引き離す。
単独での惨苦撃破者は、記録されている巫女の中でも数少ない、その数少ない巫女に含まれているのが水瀬焔、そして――。
「ごめん、遅れたッ!」
慌てて到着した桐島灯、彼女もまた単独での惨苦撃破者である。
「灯さん、先行している雪さんの援護を、じきそちらにも惨苦が参ります」
「りょーかい、んじゃ、ちょっと暴れてくるわ」
特殊遊撃部隊が揃い、最前線での防衛ラインが厚くなる。
各個分散し大厄を食い止める、が、個々の戦力がいくら大きくとも横に広がった戦線は止められず、山を降りた下の道から続々と苦難が這い出ていく。
「しまったッ…止められないッ!」
数体の苦難を取り逃がし、人の住む土地へと侵入を許す洋助。
そちらに向かおうにも目の前の大厄は切り伏せても次から次へと湧き出る、身動きが取れず焦りが目立ち、最悪の事態が頭をよぎる。
そこに、渡り巫女からの報告が入る。
『戦巫女一番隊、二番隊現地に到着、三番隊は市街地にて待機し、打ち漏らした大厄の殲滅をお願いしますッ!』
増援が間に合った、これほどの戦力ならば民間人の被害は出ずに済む。
しかし、問題は山間で膠着している大厄との闘い。
「こちら洋助!焔さん、灯さん!市街地付近での大厄は掃討完了っ、後の防衛を三番隊に任せそちらに合流しますッ!」
『こちら水瀬、惨苦一体の撃破、及び射線上の苦難を一掃したところです』
『あー、こちら桐島、雪ちゃんと一番隊で惨苦を撃破、そのまま一番隊と合流し苦難と交戦中、おーばー』
百戦錬磨の巫女達が大厄を押している、洋助の助太刀が無くともなんとか戦況を切り抜けられる、そう思った瞬間であった。
―――雷鳴が、轟く。
「なんだ…今のは」
森を駆け最前線に急いで戻る。
神速ともいえる脚力で雷鳴轟く戦場へ向かうと、雷の爆心地である場所に結界が張られていた。
「洋助ッ!、無事?怪我してない?」
橋下での戦闘を終え、一番隊と離れた灯が駆け付ける。
「灯さん、この状況は?」
「わからない、突然雷が鳴ったと思ったら赤い結界が現れた…」
「赤い…結界?」
上を見上げ目を細める、すると確かに見慣れない赤い結界が陸橋内で展開していた。
「とりあえず焔さんと合流しましょう、残りの大厄は他部隊でも大丈夫なはずです」
「…そうね、状況がわからない以上単独での行動は危険ね」
離れた位置で戦闘中の一番隊、そこに合流した雪が怪我無く戦っており、洋助は静かに安堵する。
そして方針も固まり、焔がいる高速道路に合流しようと跳んだ時だった。
「―――な…」
視界の端に映る禍々しい大厄は、赤い結界内で静かに降臨していた。
「なに、あれ…」
その異変を灯も察知し、その異様さに身が固まる。
不気味なまでに動かない大厄は、無いはずの目でこちらを視線だけで捉える。
「こ、こちら桐島、正体不明の大厄を目視、至急応援をっ」
灯が状況を察し、的確な判断を下す。
と、同時に、異形の大厄も動き出す。
「ッ!?」
先に狙われたのは洋助、獣の如き猛進で突っ込んでくる。
足を止め、陸橋内で待ち受けるしかなく刀を構える。
直線的な動きで接近する大厄、両手に握るは二本の長槍、異形の大厄の得物である。
「洋助ッ!?」
「なッ…」
灯の呼び声に反応し、なんとか初撃の横降りを躱す。
しかし、熟達の槍術というべきか、双槍は絶え間なく繰り出され追撃を許す。
「―――」
危機的な状況で、洋助は世界がゆっくりと流れるように見え、思考する。
灯が加勢するまでの数秒、槍の猛攻を止めなければ体を突き抜かれて死ぬ。
そもそも二人掛かりで勝てる相手なのか、この槍撃を凌いだとして次はどう動くべきか、仮に一時離脱するとして 間合いを仕切る程の余裕があるか。
―――考えろ、思考しろ、可能性を模索しろ。
―――俺が持ちうる全ての能力を駆使し、この状況を打破しろ。
―――この大厄は、全てを壊し、命を奪う、なら、俺が出来る事は。
前進、後退でも仕切り直すでもなく、ただ前へ進む、これが一番生存確率の高い選択肢であり、誰の被害も出さない最善策であると信じて。
「だぁぁッあああああ!!」
右手の槍を紙一重で躱し、頬を掠らせ血が流れ出る。
さらに左手の槍が距離を取らせぬ様に切り上げられる、それを半ば直感的な反応で刀を使って弾き、軌道をずらして異形の脇を無理矢理空け、隙を作った。
「灯さんッ!!」
今度は洋助が呼ぶ、その声は追撃の合図。
灯もその意図を汲み取ると、必殺の一撃でそれに応える。
「くたばれぇぇぇッ!」
目にもとまらぬ疾風の一閃。
いかな化け物とて死に至るは必然、刀を深く切り込ませたその感触を確かめるため柄を握り直す時、灯はその違和感にすぐ気付いてしまった。
タイミングは完璧なはずだった、胴を二つに切り離す勢いのはずだった。
なのに、感触が、浅い、仕留めそこな―――
「灯さんッ!!!」
「ぇ…?」
このままでは死ぬ、そう覚悟したが横から急に押され、槍の軌道から僅かに逸れた。
そこで灯が振り返り見たのは、大厄を仕留めそこない穿たれる自分、ではなく。
灯を庇い。
大槍に貫かれる。
―――洋助であった。
「………っ…す、みません、ぁ、…かり、さん…」
僅かに残った気力で、後悔の混じる表情で、洋助はそれだけ伝えた。
「―――そ、んな、洋助ッ!!」
呼吸が乱れ、心臓が酷くうるさい、混乱する灯は叫ぶ。
「あ、あぁぁ…ああああ!!」
「オォォォォオ…」
灯の絶望をよそに異形の大厄は唸る、声ではなくその揺らめく蒼い炎を震わせて。
そして、興味を失くすように槍を振り抜き、洋助を陸橋から川へ向かって投げ捨てる。
大槍は洋助を殺すに十分な程の血を垂れ流し、赤く染め上がった。
彼は宙を舞う、心臓に大きな風穴を開けて。
水面に落ちるその直前、非情にも最後に見るは駆け付けた焔と、雪の顔だった。
水しぶきが立ち、水面に血が滲むと、防刃コートに繋がれたインカムに報告が入る。
『全部隊に通達、正体不明の大厄をカテゴリー、艱難辛苦と断定』
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