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巫女教育機関編
五話
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「踏み込みが甘いぞ、洋助ッ!」
「ぐあっッ…」
バチンッ、と早朝に響く竹刀が打ち込まれる音。
無論打ち込まれているのは洋助であり、早坂茜は無傷である。
「ほら、すぐ脇ががら空きになる」
茜は死なないように手加減こそするが、情けも容赦もしない。
模擬戦用の竹刀で痛めつけられながらも立ち上がる洋助は、半年ほどの茜との鍛錬により剣の腕前もある程度形になってきた。
が、依然として茜から一本取る事は敵わず、実戦形式での鍛錬を続けてから生傷が絶えない毎日である。
「ふむ…、今日はここまでにするか…」
「はぁッ…はぁッ……、まだ、俺は戦えます…」
「まぁ落ち着け、午後の神力実技試験に備えて今日は体を休めておけ」
「神力の使用許可は下りていません…、俺には関係の無い時間です…」
「安心しろ、私が取り計らい今回の試験で神力を使えるように許可を取った」
「…え?」
初耳、今の今までそんな話は聞いてもいないし、剣術の鍛錬こそしていたものの、神力の鍛錬など何一つ教えられていない。
「そんな、いきなり無理です!また前みたいに力が制御できずに暴走しますッ!」
「前みたいに…、か」
洋助が施設に収容される前、早坂茜は報告書に書かれていた洋助による神力暴走事件を思い起こす。
実際の現場に居合わせたわけではないが、その事件の規模は凄まじく、収容されていた病院は半壊、警備に当たっていた兵士も大勢が怪我を負う事態であった。
その結果が巫女教育機関による保護、教員である巫女に監視、管理させるという措置を取らせた。
「――だが、今は前と違うだろ?洋助」
それでも、早坂茜には確信があるのだ、少しずつではあるが変わりつつある洋助の姿に。
「確かに…、以前のように神力が意図せず漏れ出す事は無くなりました…、ですが、使い方なんて、何も…」
「っふ、私が教えていたのは剣術だけじゃないぞ」
「…ですが」
「最初に鍛錬を始めるとき私はなんて言った?剣術と、神力の使い方を教えると言っただろ?私は嘘をつかないぞ」
悪戯な笑みで茜は答え、洋助の頭を雑に撫でる。
「それに洋助は剣の腕も筋がいい、心配ないさ」
「剣術と神力、関係あります…?」
「それは使ってからのお楽しみだ」
ひらひらと手を振って演習場を離れる茜を横目に、不安になりながらも残った時間を使い竹刀を素振りする。
程なくして通い慣れた医務室に向かい、いつものように手当てを受けて教室に入る。
「おはよう、…あら?今日は怪我が少ないわね」
「……おはよう、ございます」
挨拶をしたのは巴雪。
毎日体中に怪我をしているため、今日の怪我の量に違和感を覚え思わず声を掛けた。
「―――あの、巴、さん」
「ん?」
ふと、普段から巴には声を掛けない洋助が自分から声を掛けた。
「今日、神力の実技試験がある、その際俺もそれに参加する」
「あなたが…?」
「…ああ、それでなんだが、恐らく早坂さんもその場には居合わせてくれるとは思う、が、何かあったら、君に頼みたい」
「……何かあったら、ね…」
隣の席、それは巴雪が実力者であり、かつ巫女としての高い素質を認められた故の場所。
問題を抱えている洋助が神力を無許可で使おうとした時、即座に対応できるように頼まれている巴。
今更彼に頼まれるまでもなく、斬る覚悟はあった、はず、だった――。
「貴方なら大丈夫、何もないわよ」
「君まで…、そう言うのか…」
巴雪は見届けていた、だからこそ彼の変化にも気付いており、神力の使用にも不安は無い。
「――頑張って」
「……ぇ」
純粋な気持ちで送られた言葉、それを受け取る洋助は理解できない様な顔で向き直る。
しばらくして神力実技試験の時間になり、巫女達は別棟の道場に集まる。
「よーし、お前ら並べ、試験用の刀を渡すから受け取ったら待機してろ」
早坂茜は気だるそうに刀を巫女に渡していき、視線をずらして隅に向ける。
列から外れた道場の隅、そこは洋助の定位置であり、巫女から警戒されている洋助が許された唯一の場所である。
少しため息をつきながら、残った最後の刀を洋助の元へ渡しに行く。
「調子どうだ、ほれ刀だ、受け取れ」
「早坂さん…、本当に俺が神力を使っても良いのですか?」
「なんだ、まだそんな心配していたのか」
「正直…怖いですよ、……また誰かを傷付ける事になったら…俺は…」
「ふむ…、そうか」
受け取った刀を不安そうに握る洋助、見かねた茜は巫女達の目も気にせず頭を撫でる。
「ほら、そんな顔すると失敗するぞ、もっとしゃんとしろ、洋助」
「ちょ、早坂さんッ、流石に恥ずかしい…です」
顔を俯かせ表情を隠す洋助、対して子供のような笑顔を向ける茜。
普段巫女達には見せない洋助の行動や仕草に、ひそひそと声が聞こえる。
「よーし、順に見ていくから呼ばれた者から道場の中央に立てー」
声を振り払う様に早坂茜は巫女達に呼び掛ける。
道場の隅で正座している洋助は、神力を扱う巫女の一挙手一投足を見逃さず眺める。
身体に神力を巡らせその力が保持される瞬間、青白い光が一瞬身体を覆う。
その光の光量と青色の濃さは、神力の強さに比例すると言われ、一般的な巫女程度で薄く光る程度、巴雪の資質であれば目に見えて青色とわかる程。
次々と試験を受ける巫女、やがて順番は回り最後の一人が呼ばれる。
「洋助、次は君だ」
――ゆっくりと、正座していた洋助は立ち上がる。
中央まで歩き、渡された刀を静かに、音もなく抜刀する。
試験で見られる項目は二つ、自身と、刀に掛ける神力の保持。
「―――はぁ…」
息を吐く、緊張とは違う体の硬直をほぐし、意識を切り替える。
最後に神力を使ったのは半年以上前、使い方はおろか使う為の意識の仕方も忘れている。
だが、それでも、身体に宿るこの力だけは確かにそこにある、それだけは意識できた。
「赤原くん…」
巴雪は見守る、いつも隣の席で見ていたように。
「―――ッ…」
集中して感覚を模索するなか、赤原は一つだけ自分に問いかけをしていた。
―――なぜ、神力が必要なのか?
復讐ではなく、大厄に苦しむ人々を救うため力を使う、そのために鍛錬を重ね、痛みにも耐えて剣術を学んできた。
それは、何故。
昔の事を思い出す、妹の伊織は巫女に憧れて、よく巫女ごっこなんかで遊んでいた。
敵役で伊織に木の棒で叩かれて、苦い想いをしながらも楽しかった日々、その記憶の合間で言われた伊織の言葉。
『お兄ちゃんは巫女さんにはなれないけど、みんなを助けられる人になれるよ!』
あの時は分からなかった言葉、今、その意味を少しだけ理解して、身体に流れる力が溢れ出す。
「……」
循環する神力が、ブレーキが壊れた様に巡りだす。
その状態を察知し、一瞬刀に手を置く茜と雪、だが、その警戒はすぐに解かれた。
「わぁ…」
「すごい…」
「――綺麗」
道場から聴こえる巫女達の声。
それは神力を纏った洋助に対しての感想。
「ッ…、まだ…」
力を制御する、巡る神力はチカチカと光り、明確にわかる程濃い青色が纏われる。
徐々に落ち着きを取り戻す洋助、纏った光も消えていく。
「―――ふぅ…」
完璧に神力を制御し、身体と刀に流れる力の感覚を覚える。
確かめるように手のひらを握り、開き、また握る。
「上出来だ、洋助、よく頑張った」
「……早坂、さん…」
振り向き、安心した瞬間に洋助の意識は途切れるように闇に落ちた。
急な力の使用と、張り詰めた意識、様々な要因が重なり気を失った彼の表情は、少しだけ柔らかく、笑顔だったー-。
「ぐあっッ…」
バチンッ、と早朝に響く竹刀が打ち込まれる音。
無論打ち込まれているのは洋助であり、早坂茜は無傷である。
「ほら、すぐ脇ががら空きになる」
茜は死なないように手加減こそするが、情けも容赦もしない。
模擬戦用の竹刀で痛めつけられながらも立ち上がる洋助は、半年ほどの茜との鍛錬により剣の腕前もある程度形になってきた。
が、依然として茜から一本取る事は敵わず、実戦形式での鍛錬を続けてから生傷が絶えない毎日である。
「ふむ…、今日はここまでにするか…」
「はぁッ…はぁッ……、まだ、俺は戦えます…」
「まぁ落ち着け、午後の神力実技試験に備えて今日は体を休めておけ」
「神力の使用許可は下りていません…、俺には関係の無い時間です…」
「安心しろ、私が取り計らい今回の試験で神力を使えるように許可を取った」
「…え?」
初耳、今の今までそんな話は聞いてもいないし、剣術の鍛錬こそしていたものの、神力の鍛錬など何一つ教えられていない。
「そんな、いきなり無理です!また前みたいに力が制御できずに暴走しますッ!」
「前みたいに…、か」
洋助が施設に収容される前、早坂茜は報告書に書かれていた洋助による神力暴走事件を思い起こす。
実際の現場に居合わせたわけではないが、その事件の規模は凄まじく、収容されていた病院は半壊、警備に当たっていた兵士も大勢が怪我を負う事態であった。
その結果が巫女教育機関による保護、教員である巫女に監視、管理させるという措置を取らせた。
「――だが、今は前と違うだろ?洋助」
それでも、早坂茜には確信があるのだ、少しずつではあるが変わりつつある洋助の姿に。
「確かに…、以前のように神力が意図せず漏れ出す事は無くなりました…、ですが、使い方なんて、何も…」
「っふ、私が教えていたのは剣術だけじゃないぞ」
「…ですが」
「最初に鍛錬を始めるとき私はなんて言った?剣術と、神力の使い方を教えると言っただろ?私は嘘をつかないぞ」
悪戯な笑みで茜は答え、洋助の頭を雑に撫でる。
「それに洋助は剣の腕も筋がいい、心配ないさ」
「剣術と神力、関係あります…?」
「それは使ってからのお楽しみだ」
ひらひらと手を振って演習場を離れる茜を横目に、不安になりながらも残った時間を使い竹刀を素振りする。
程なくして通い慣れた医務室に向かい、いつものように手当てを受けて教室に入る。
「おはよう、…あら?今日は怪我が少ないわね」
「……おはよう、ございます」
挨拶をしたのは巴雪。
毎日体中に怪我をしているため、今日の怪我の量に違和感を覚え思わず声を掛けた。
「―――あの、巴、さん」
「ん?」
ふと、普段から巴には声を掛けない洋助が自分から声を掛けた。
「今日、神力の実技試験がある、その際俺もそれに参加する」
「あなたが…?」
「…ああ、それでなんだが、恐らく早坂さんもその場には居合わせてくれるとは思う、が、何かあったら、君に頼みたい」
「……何かあったら、ね…」
隣の席、それは巴雪が実力者であり、かつ巫女としての高い素質を認められた故の場所。
問題を抱えている洋助が神力を無許可で使おうとした時、即座に対応できるように頼まれている巴。
今更彼に頼まれるまでもなく、斬る覚悟はあった、はず、だった――。
「貴方なら大丈夫、何もないわよ」
「君まで…、そう言うのか…」
巴雪は見届けていた、だからこそ彼の変化にも気付いており、神力の使用にも不安は無い。
「――頑張って」
「……ぇ」
純粋な気持ちで送られた言葉、それを受け取る洋助は理解できない様な顔で向き直る。
しばらくして神力実技試験の時間になり、巫女達は別棟の道場に集まる。
「よーし、お前ら並べ、試験用の刀を渡すから受け取ったら待機してろ」
早坂茜は気だるそうに刀を巫女に渡していき、視線をずらして隅に向ける。
列から外れた道場の隅、そこは洋助の定位置であり、巫女から警戒されている洋助が許された唯一の場所である。
少しため息をつきながら、残った最後の刀を洋助の元へ渡しに行く。
「調子どうだ、ほれ刀だ、受け取れ」
「早坂さん…、本当に俺が神力を使っても良いのですか?」
「なんだ、まだそんな心配していたのか」
「正直…怖いですよ、……また誰かを傷付ける事になったら…俺は…」
「ふむ…、そうか」
受け取った刀を不安そうに握る洋助、見かねた茜は巫女達の目も気にせず頭を撫でる。
「ほら、そんな顔すると失敗するぞ、もっとしゃんとしろ、洋助」
「ちょ、早坂さんッ、流石に恥ずかしい…です」
顔を俯かせ表情を隠す洋助、対して子供のような笑顔を向ける茜。
普段巫女達には見せない洋助の行動や仕草に、ひそひそと声が聞こえる。
「よーし、順に見ていくから呼ばれた者から道場の中央に立てー」
声を振り払う様に早坂茜は巫女達に呼び掛ける。
道場の隅で正座している洋助は、神力を扱う巫女の一挙手一投足を見逃さず眺める。
身体に神力を巡らせその力が保持される瞬間、青白い光が一瞬身体を覆う。
その光の光量と青色の濃さは、神力の強さに比例すると言われ、一般的な巫女程度で薄く光る程度、巴雪の資質であれば目に見えて青色とわかる程。
次々と試験を受ける巫女、やがて順番は回り最後の一人が呼ばれる。
「洋助、次は君だ」
――ゆっくりと、正座していた洋助は立ち上がる。
中央まで歩き、渡された刀を静かに、音もなく抜刀する。
試験で見られる項目は二つ、自身と、刀に掛ける神力の保持。
「―――はぁ…」
息を吐く、緊張とは違う体の硬直をほぐし、意識を切り替える。
最後に神力を使ったのは半年以上前、使い方はおろか使う為の意識の仕方も忘れている。
だが、それでも、身体に宿るこの力だけは確かにそこにある、それだけは意識できた。
「赤原くん…」
巴雪は見守る、いつも隣の席で見ていたように。
「―――ッ…」
集中して感覚を模索するなか、赤原は一つだけ自分に問いかけをしていた。
―――なぜ、神力が必要なのか?
復讐ではなく、大厄に苦しむ人々を救うため力を使う、そのために鍛錬を重ね、痛みにも耐えて剣術を学んできた。
それは、何故。
昔の事を思い出す、妹の伊織は巫女に憧れて、よく巫女ごっこなんかで遊んでいた。
敵役で伊織に木の棒で叩かれて、苦い想いをしながらも楽しかった日々、その記憶の合間で言われた伊織の言葉。
『お兄ちゃんは巫女さんにはなれないけど、みんなを助けられる人になれるよ!』
あの時は分からなかった言葉、今、その意味を少しだけ理解して、身体に流れる力が溢れ出す。
「……」
循環する神力が、ブレーキが壊れた様に巡りだす。
その状態を察知し、一瞬刀に手を置く茜と雪、だが、その警戒はすぐに解かれた。
「わぁ…」
「すごい…」
「――綺麗」
道場から聴こえる巫女達の声。
それは神力を纏った洋助に対しての感想。
「ッ…、まだ…」
力を制御する、巡る神力はチカチカと光り、明確にわかる程濃い青色が纏われる。
徐々に落ち着きを取り戻す洋助、纏った光も消えていく。
「―――ふぅ…」
完璧に神力を制御し、身体と刀に流れる力の感覚を覚える。
確かめるように手のひらを握り、開き、また握る。
「上出来だ、洋助、よく頑張った」
「……早坂、さん…」
振り向き、安心した瞬間に洋助の意識は途切れるように闇に落ちた。
急な力の使用と、張り詰めた意識、様々な要因が重なり気を失った彼の表情は、少しだけ柔らかく、笑顔だったー-。
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