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第三章 信じていたのに
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「それじゃあ今日はここまでにしましょう」
「ありがとうございました!」
素直な返事が聞こえてきたので、自分の口元がふっと緩んだ。天界でも地上でも、少女というのは純真らしい。
「次はいつ来てくれる?」
「そうねぇ……来週は弦次さまのお手伝いがあるから、再来週なら大丈夫と思うわ」
「職人さんのお手伝い?」
「ええ。来週は琴作りで使う布地を見繕いに行くのですって。だから、そのお供」
「逢引きだ!」
「……っ、そ、そう、とも言うわ、ね」
弦次さまと街で逢引き。一緒に住んでおいて何を今さら照れている……という話ではあるのだけれども、こればかりは仕方ないだろう。私は、彼の事が好きなのだから。
「あれから職人さんとはどうなったの?」
好奇心を隠し切れていないのが丸わかりの笑みを浮かべながら、そんな質問をされてしまった。ううむ、純真なのも考えものだ。
「どうなったって言われても……ああ、でも、この前かんざしを頂いたわ」
「今つけてるやつ?」
「ええ」
今日の私の髪を飾っているのは、あの日弦次さまがくださったかんざしだ。着物や小物だって、かんざしに合うものを選んで身に着けている。
「揺れる飾りがついてるなんておしゃれだね」
「ありがとう。私も気に入っているの」
「ふーん……そのお花飾り、職人さんの目の色に似てる」
「そうね。そこも気に入っているわ」
「へー、自分の目と同じ色の飾りがついたかんざしを先生にあげたんだ……」
「深読みはよしなさい。弦次さまは、私が欲しがっていたから気を利かせて下さっただけよ。きっと、日頃の家事のお礼とかそういう理由に過ぎないわ」
本当は、私がこのかんざしを挿している姿を見てみたかったからだとおっしゃって下さったけれども。それをそのまま伝えてしまえば、この子の好奇心の格好の餌食になってしまう。ここで先生を続けるためにも、それだけは阻止しないといけない。
「それじゃあ再来週ね。今日教えた事をきちんとおさらいして、基礎練習を毎日怠らずにするのよ?」
「はーい!」
先生らしく忠告すると、元気な声が返ってきた。それを聞き届けた後でよっこらしょと立ち上がり、部屋を辞して少女の母親の元へ向かう。
「桐鈴です。先ほど琴の指導を終えましたのでご挨拶に上がりました」
「ありがとう。調子はどうかしら?」
御簾越しから、落ち着いた声が聞こえてきた。影が動いたのも見えたので、こちらを向いて下さったらしい。
「始めたばかりですから、まだまだ拙い部分はございますが……こちらの指導内容をきちんと理解して毎日真面目に練習している様子が伺えますので、上々かと」
「まぁ、真面目に練習しているかどうかも分かるの?」
「指の状態を見ればある程度は。手荒れが酷くならないよう手入れを頑張っているようですが、それが追いつかないほど毎日弾いているんだな、と」
「ええ、ええ、そうなの……あんまりにも夢中になっているから、他の勉強もしなくてはいけないと言って琴を別室に隠している事もあるくらいなのよ」
「こちらとしてはそれだけ夢中になってくれていて嬉しい限りですが……琴を弾くには教養も必要ですものね」
「本当にね。教養がなければ、技法や曲の理解がきちんと出来ないもの」
「はい。おっしゃる通りです」
「貴女がそう言ってくれるなら、今度からはそう言い含めましょう……ああ、先生に今日のお代をお渡しして」
そう言って渡されたのは、なかなかの金額の銭貨。授業は一刻の間だけなのだから多すぎでは……と思うけれども、弦次さま曰く地上ではこれが十分妥当な金額らしい。なので、ありがたく受け取っておく。
「次はいつ来て下さいます?」
「再来週を予定しております。少し間が空くから基礎練習を怠らないようにと伝えておりますが、今お伝え頂いた限りでは大丈夫そうですね」
「そうね。他のやるべき事もやりつつ練習するように言っておくわ。それじゃあ、また再来週宜しくね」
「はい。それでは失礼致します」
そう締め括って一礼し、屋敷を辞した。ふうっと一息ついて空を見上げるが、太陽はまだまだ高い位置にいる。せっかくだから市場に寄って帰ろうと思って、そちらの方へと歩を進めた。
***
「ああ、いらっしゃい」
すっかりと顔なじみになった調味料の屋台の店主に挨拶されたので、会釈してから棚へと視線を戻す。新味の味噌を発売し始めたらしいので、それだけ買う事にしようか。
「そう言えば、醤油を使って何か料理してみたかい?」
「魚を煮てみたんですけど、最初は入れすぎてしまったみたいで味が濃くなってしまって。その次は少なめにしたら、えらく薄味になってしまったので……まだまだ試行錯誤が必要ですね」
「なるほど」
「薄い場合は足せばいいですけど、入れすぎた時にちょっと困ってしまいますね。薄めようと思って水を入れたらまた何とも言えない味になってしまいましたし」
「そういう時は酒と水を同じ量入れて煮込むと良いよ。塩辛いのがましになるから」
「そうなんですか? ありがとうございます!」
良い事を教えてもらった。これで、次に同じ目にあっても何とかなる……次が無いのが一番良いけれども。
お釣りと商品を受け取ったので、お礼を言って屋台を離れた。まだ時間がありそうなので、他の店もいくつか回ってみる。
(……こういう日常を、もう少しだけ楽しんでも良いのかもしれない)
地上で過ごすようになってから、恐らく二か月は経っただろう。だから、きっと、歌癒士の試験は終わってしまった筈だ。それなのに……心はこんなにも凪いでいる。
別に、歌癒士になるのを諦めた訳ではない。私は、今だって一日の大半は歌詞のおさらいやそのための歌の練習を続けている。いつか天界に戻ったその時は、一番近い日程で試験を受けるつもりだ。
だけど、離れがたいと思ってしまった。天界に帰れば弦次さまとは離れ離れになってしまう。それは嫌だ、まだ一緒にいたい……そんな風に。仙女は長命だから、数千年の寿命の中の数十年くらいなら、好いた相手と一緒にいたって遅いという事はないだろうとすら思って……あんなにも試験を受けられる年になるのを指折り数えて願書受付も説明会も一番乗りだったくらい強い想いを抱いていた筈なのに、自分で自分にびっくりだ。
(怖いなぁ。恋をすると、ここまで変わってしまうものなのか)
今ならば、姉さまの気持ちや母さまの気持ちがよく分かる。きっと私も、弦次さまが望むならあの家から出ないよう強要されたって喜んで囲われるし、一緒に来てほしいと言われれば世界の果てまでついていくだろう。ああ、そこまでの、それほどまでの、切なる想いを。
私は、彼に抱いてしまったのか。
「ありがとうございました!」
素直な返事が聞こえてきたので、自分の口元がふっと緩んだ。天界でも地上でも、少女というのは純真らしい。
「次はいつ来てくれる?」
「そうねぇ……来週は弦次さまのお手伝いがあるから、再来週なら大丈夫と思うわ」
「職人さんのお手伝い?」
「ええ。来週は琴作りで使う布地を見繕いに行くのですって。だから、そのお供」
「逢引きだ!」
「……っ、そ、そう、とも言うわ、ね」
弦次さまと街で逢引き。一緒に住んでおいて何を今さら照れている……という話ではあるのだけれども、こればかりは仕方ないだろう。私は、彼の事が好きなのだから。
「あれから職人さんとはどうなったの?」
好奇心を隠し切れていないのが丸わかりの笑みを浮かべながら、そんな質問をされてしまった。ううむ、純真なのも考えものだ。
「どうなったって言われても……ああ、でも、この前かんざしを頂いたわ」
「今つけてるやつ?」
「ええ」
今日の私の髪を飾っているのは、あの日弦次さまがくださったかんざしだ。着物や小物だって、かんざしに合うものを選んで身に着けている。
「揺れる飾りがついてるなんておしゃれだね」
「ありがとう。私も気に入っているの」
「ふーん……そのお花飾り、職人さんの目の色に似てる」
「そうね。そこも気に入っているわ」
「へー、自分の目と同じ色の飾りがついたかんざしを先生にあげたんだ……」
「深読みはよしなさい。弦次さまは、私が欲しがっていたから気を利かせて下さっただけよ。きっと、日頃の家事のお礼とかそういう理由に過ぎないわ」
本当は、私がこのかんざしを挿している姿を見てみたかったからだとおっしゃって下さったけれども。それをそのまま伝えてしまえば、この子の好奇心の格好の餌食になってしまう。ここで先生を続けるためにも、それだけは阻止しないといけない。
「それじゃあ再来週ね。今日教えた事をきちんとおさらいして、基礎練習を毎日怠らずにするのよ?」
「はーい!」
先生らしく忠告すると、元気な声が返ってきた。それを聞き届けた後でよっこらしょと立ち上がり、部屋を辞して少女の母親の元へ向かう。
「桐鈴です。先ほど琴の指導を終えましたのでご挨拶に上がりました」
「ありがとう。調子はどうかしら?」
御簾越しから、落ち着いた声が聞こえてきた。影が動いたのも見えたので、こちらを向いて下さったらしい。
「始めたばかりですから、まだまだ拙い部分はございますが……こちらの指導内容をきちんと理解して毎日真面目に練習している様子が伺えますので、上々かと」
「まぁ、真面目に練習しているかどうかも分かるの?」
「指の状態を見ればある程度は。手荒れが酷くならないよう手入れを頑張っているようですが、それが追いつかないほど毎日弾いているんだな、と」
「ええ、ええ、そうなの……あんまりにも夢中になっているから、他の勉強もしなくてはいけないと言って琴を別室に隠している事もあるくらいなのよ」
「こちらとしてはそれだけ夢中になってくれていて嬉しい限りですが……琴を弾くには教養も必要ですものね」
「本当にね。教養がなければ、技法や曲の理解がきちんと出来ないもの」
「はい。おっしゃる通りです」
「貴女がそう言ってくれるなら、今度からはそう言い含めましょう……ああ、先生に今日のお代をお渡しして」
そう言って渡されたのは、なかなかの金額の銭貨。授業は一刻の間だけなのだから多すぎでは……と思うけれども、弦次さま曰く地上ではこれが十分妥当な金額らしい。なので、ありがたく受け取っておく。
「次はいつ来て下さいます?」
「再来週を予定しております。少し間が空くから基礎練習を怠らないようにと伝えておりますが、今お伝え頂いた限りでは大丈夫そうですね」
「そうね。他のやるべき事もやりつつ練習するように言っておくわ。それじゃあ、また再来週宜しくね」
「はい。それでは失礼致します」
そう締め括って一礼し、屋敷を辞した。ふうっと一息ついて空を見上げるが、太陽はまだまだ高い位置にいる。せっかくだから市場に寄って帰ろうと思って、そちらの方へと歩を進めた。
***
「ああ、いらっしゃい」
すっかりと顔なじみになった調味料の屋台の店主に挨拶されたので、会釈してから棚へと視線を戻す。新味の味噌を発売し始めたらしいので、それだけ買う事にしようか。
「そう言えば、醤油を使って何か料理してみたかい?」
「魚を煮てみたんですけど、最初は入れすぎてしまったみたいで味が濃くなってしまって。その次は少なめにしたら、えらく薄味になってしまったので……まだまだ試行錯誤が必要ですね」
「なるほど」
「薄い場合は足せばいいですけど、入れすぎた時にちょっと困ってしまいますね。薄めようと思って水を入れたらまた何とも言えない味になってしまいましたし」
「そういう時は酒と水を同じ量入れて煮込むと良いよ。塩辛いのがましになるから」
「そうなんですか? ありがとうございます!」
良い事を教えてもらった。これで、次に同じ目にあっても何とかなる……次が無いのが一番良いけれども。
お釣りと商品を受け取ったので、お礼を言って屋台を離れた。まだ時間がありそうなので、他の店もいくつか回ってみる。
(……こういう日常を、もう少しだけ楽しんでも良いのかもしれない)
地上で過ごすようになってから、恐らく二か月は経っただろう。だから、きっと、歌癒士の試験は終わってしまった筈だ。それなのに……心はこんなにも凪いでいる。
別に、歌癒士になるのを諦めた訳ではない。私は、今だって一日の大半は歌詞のおさらいやそのための歌の練習を続けている。いつか天界に戻ったその時は、一番近い日程で試験を受けるつもりだ。
だけど、離れがたいと思ってしまった。天界に帰れば弦次さまとは離れ離れになってしまう。それは嫌だ、まだ一緒にいたい……そんな風に。仙女は長命だから、数千年の寿命の中の数十年くらいなら、好いた相手と一緒にいたって遅いという事はないだろうとすら思って……あんなにも試験を受けられる年になるのを指折り数えて願書受付も説明会も一番乗りだったくらい強い想いを抱いていた筈なのに、自分で自分にびっくりだ。
(怖いなぁ。恋をすると、ここまで変わってしまうものなのか)
今ならば、姉さまの気持ちや母さまの気持ちがよく分かる。きっと私も、弦次さまが望むならあの家から出ないよう強要されたって喜んで囲われるし、一緒に来てほしいと言われれば世界の果てまでついていくだろう。ああ、そこまでの、それほどまでの、切なる想いを。
私は、彼に抱いてしまったのか。
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