15 / 37
第三章 信じていたのに
(1)
しおりを挟む
「それじゃあ今日はここまでにしましょう」
「ありがとうございました!」
素直な返事が聞こえてきたので、自分の口元がふっと緩んだ。天界でも地上でも、少女というのは純真らしい。
「次はいつ来てくれる?」
「そうねぇ……来週は弦次さまのお手伝いがあるから、再来週なら大丈夫と思うわ」
「職人さんのお手伝い?」
「ええ。来週は琴作りで使う布地を見繕いに行くのですって。だから、そのお供」
「逢引きだ!」
「……っ、そ、そう、とも言うわ、ね」
弦次さまと街で逢引き。一緒に住んでおいて何を今さら照れている……という話ではあるのだけれども、こればかりは仕方ないだろう。私は、彼の事が好きなのだから。
「あれから職人さんとはどうなったの?」
好奇心を隠し切れていないのが丸わかりの笑みを浮かべながら、そんな質問をされてしまった。ううむ、純真なのも考えものだ。
「どうなったって言われても……ああ、でも、この前かんざしを頂いたわ」
「今つけてるやつ?」
「ええ」
今日の私の髪を飾っているのは、あの日弦次さまがくださったかんざしだ。着物や小物だって、かんざしに合うものを選んで身に着けている。
「揺れる飾りがついてるなんておしゃれだね」
「ありがとう。私も気に入っているの」
「ふーん……そのお花飾り、職人さんの目の色に似てる」
「そうね。そこも気に入っているわ」
「へー、自分の目と同じ色の飾りがついたかんざしを先生にあげたんだ……」
「深読みはよしなさい。弦次さまは、私が欲しがっていたから気を利かせて下さっただけよ。きっと、日頃の家事のお礼とかそういう理由に過ぎないわ」
本当は、私がこのかんざしを挿している姿を見てみたかったからだとおっしゃって下さったけれども。それをそのまま伝えてしまえば、この子の好奇心の格好の餌食になってしまう。ここで先生を続けるためにも、それだけは阻止しないといけない。
「それじゃあ再来週ね。今日教えた事をきちんとおさらいして、基礎練習を毎日怠らずにするのよ?」
「はーい!」
先生らしく忠告すると、元気な声が返ってきた。それを聞き届けた後でよっこらしょと立ち上がり、部屋を辞して少女の母親の元へ向かう。
「桐鈴です。先ほど琴の指導を終えましたのでご挨拶に上がりました」
「ありがとう。調子はどうかしら?」
御簾越しから、落ち着いた声が聞こえてきた。影が動いたのも見えたので、こちらを向いて下さったらしい。
「始めたばかりですから、まだまだ拙い部分はございますが……こちらの指導内容をきちんと理解して毎日真面目に練習している様子が伺えますので、上々かと」
「まぁ、真面目に練習しているかどうかも分かるの?」
「指の状態を見ればある程度は。手荒れが酷くならないよう手入れを頑張っているようですが、それが追いつかないほど毎日弾いているんだな、と」
「ええ、ええ、そうなの……あんまりにも夢中になっているから、他の勉強もしなくてはいけないと言って琴を別室に隠している事もあるくらいなのよ」
「こちらとしてはそれだけ夢中になってくれていて嬉しい限りですが……琴を弾くには教養も必要ですものね」
「本当にね。教養がなければ、技法や曲の理解がきちんと出来ないもの」
「はい。おっしゃる通りです」
「貴女がそう言ってくれるなら、今度からはそう言い含めましょう……ああ、先生に今日のお代をお渡しして」
そう言って渡されたのは、なかなかの金額の銭貨。授業は一刻の間だけなのだから多すぎでは……と思うけれども、弦次さま曰く地上ではこれが十分妥当な金額らしい。なので、ありがたく受け取っておく。
「次はいつ来て下さいます?」
「再来週を予定しております。少し間が空くから基礎練習を怠らないようにと伝えておりますが、今お伝え頂いた限りでは大丈夫そうですね」
「そうね。他のやるべき事もやりつつ練習するように言っておくわ。それじゃあ、また再来週宜しくね」
「はい。それでは失礼致します」
そう締め括って一礼し、屋敷を辞した。ふうっと一息ついて空を見上げるが、太陽はまだまだ高い位置にいる。せっかくだから市場に寄って帰ろうと思って、そちらの方へと歩を進めた。
***
「ああ、いらっしゃい」
すっかりと顔なじみになった調味料の屋台の店主に挨拶されたので、会釈してから棚へと視線を戻す。新味の味噌を発売し始めたらしいので、それだけ買う事にしようか。
「そう言えば、醤油を使って何か料理してみたかい?」
「魚を煮てみたんですけど、最初は入れすぎてしまったみたいで味が濃くなってしまって。その次は少なめにしたら、えらく薄味になってしまったので……まだまだ試行錯誤が必要ですね」
「なるほど」
「薄い場合は足せばいいですけど、入れすぎた時にちょっと困ってしまいますね。薄めようと思って水を入れたらまた何とも言えない味になってしまいましたし」
「そういう時は酒と水を同じ量入れて煮込むと良いよ。塩辛いのがましになるから」
「そうなんですか? ありがとうございます!」
良い事を教えてもらった。これで、次に同じ目にあっても何とかなる……次が無いのが一番良いけれども。
お釣りと商品を受け取ったので、お礼を言って屋台を離れた。まだ時間がありそうなので、他の店もいくつか回ってみる。
(……こういう日常を、もう少しだけ楽しんでも良いのかもしれない)
地上で過ごすようになってから、恐らく二か月は経っただろう。だから、きっと、歌癒士の試験は終わってしまった筈だ。それなのに……心はこんなにも凪いでいる。
別に、歌癒士になるのを諦めた訳ではない。私は、今だって一日の大半は歌詞のおさらいやそのための歌の練習を続けている。いつか天界に戻ったその時は、一番近い日程で試験を受けるつもりだ。
だけど、離れがたいと思ってしまった。天界に帰れば弦次さまとは離れ離れになってしまう。それは嫌だ、まだ一緒にいたい……そんな風に。仙女は長命だから、数千年の寿命の中の数十年くらいなら、好いた相手と一緒にいたって遅いという事はないだろうとすら思って……あんなにも試験を受けられる年になるのを指折り数えて願書受付も説明会も一番乗りだったくらい強い想いを抱いていた筈なのに、自分で自分にびっくりだ。
(怖いなぁ。恋をすると、ここまで変わってしまうものなのか)
今ならば、姉さまの気持ちや母さまの気持ちがよく分かる。きっと私も、弦次さまが望むならあの家から出ないよう強要されたって喜んで囲われるし、一緒に来てほしいと言われれば世界の果てまでついていくだろう。ああ、そこまでの、それほどまでの、切なる想いを。
私は、彼に抱いてしまったのか。
「ありがとうございました!」
素直な返事が聞こえてきたので、自分の口元がふっと緩んだ。天界でも地上でも、少女というのは純真らしい。
「次はいつ来てくれる?」
「そうねぇ……来週は弦次さまのお手伝いがあるから、再来週なら大丈夫と思うわ」
「職人さんのお手伝い?」
「ええ。来週は琴作りで使う布地を見繕いに行くのですって。だから、そのお供」
「逢引きだ!」
「……っ、そ、そう、とも言うわ、ね」
弦次さまと街で逢引き。一緒に住んでおいて何を今さら照れている……という話ではあるのだけれども、こればかりは仕方ないだろう。私は、彼の事が好きなのだから。
「あれから職人さんとはどうなったの?」
好奇心を隠し切れていないのが丸わかりの笑みを浮かべながら、そんな質問をされてしまった。ううむ、純真なのも考えものだ。
「どうなったって言われても……ああ、でも、この前かんざしを頂いたわ」
「今つけてるやつ?」
「ええ」
今日の私の髪を飾っているのは、あの日弦次さまがくださったかんざしだ。着物や小物だって、かんざしに合うものを選んで身に着けている。
「揺れる飾りがついてるなんておしゃれだね」
「ありがとう。私も気に入っているの」
「ふーん……そのお花飾り、職人さんの目の色に似てる」
「そうね。そこも気に入っているわ」
「へー、自分の目と同じ色の飾りがついたかんざしを先生にあげたんだ……」
「深読みはよしなさい。弦次さまは、私が欲しがっていたから気を利かせて下さっただけよ。きっと、日頃の家事のお礼とかそういう理由に過ぎないわ」
本当は、私がこのかんざしを挿している姿を見てみたかったからだとおっしゃって下さったけれども。それをそのまま伝えてしまえば、この子の好奇心の格好の餌食になってしまう。ここで先生を続けるためにも、それだけは阻止しないといけない。
「それじゃあ再来週ね。今日教えた事をきちんとおさらいして、基礎練習を毎日怠らずにするのよ?」
「はーい!」
先生らしく忠告すると、元気な声が返ってきた。それを聞き届けた後でよっこらしょと立ち上がり、部屋を辞して少女の母親の元へ向かう。
「桐鈴です。先ほど琴の指導を終えましたのでご挨拶に上がりました」
「ありがとう。調子はどうかしら?」
御簾越しから、落ち着いた声が聞こえてきた。影が動いたのも見えたので、こちらを向いて下さったらしい。
「始めたばかりですから、まだまだ拙い部分はございますが……こちらの指導内容をきちんと理解して毎日真面目に練習している様子が伺えますので、上々かと」
「まぁ、真面目に練習しているかどうかも分かるの?」
「指の状態を見ればある程度は。手荒れが酷くならないよう手入れを頑張っているようですが、それが追いつかないほど毎日弾いているんだな、と」
「ええ、ええ、そうなの……あんまりにも夢中になっているから、他の勉強もしなくてはいけないと言って琴を別室に隠している事もあるくらいなのよ」
「こちらとしてはそれだけ夢中になってくれていて嬉しい限りですが……琴を弾くには教養も必要ですものね」
「本当にね。教養がなければ、技法や曲の理解がきちんと出来ないもの」
「はい。おっしゃる通りです」
「貴女がそう言ってくれるなら、今度からはそう言い含めましょう……ああ、先生に今日のお代をお渡しして」
そう言って渡されたのは、なかなかの金額の銭貨。授業は一刻の間だけなのだから多すぎでは……と思うけれども、弦次さま曰く地上ではこれが十分妥当な金額らしい。なので、ありがたく受け取っておく。
「次はいつ来て下さいます?」
「再来週を予定しております。少し間が空くから基礎練習を怠らないようにと伝えておりますが、今お伝え頂いた限りでは大丈夫そうですね」
「そうね。他のやるべき事もやりつつ練習するように言っておくわ。それじゃあ、また再来週宜しくね」
「はい。それでは失礼致します」
そう締め括って一礼し、屋敷を辞した。ふうっと一息ついて空を見上げるが、太陽はまだまだ高い位置にいる。せっかくだから市場に寄って帰ろうと思って、そちらの方へと歩を進めた。
***
「ああ、いらっしゃい」
すっかりと顔なじみになった調味料の屋台の店主に挨拶されたので、会釈してから棚へと視線を戻す。新味の味噌を発売し始めたらしいので、それだけ買う事にしようか。
「そう言えば、醤油を使って何か料理してみたかい?」
「魚を煮てみたんですけど、最初は入れすぎてしまったみたいで味が濃くなってしまって。その次は少なめにしたら、えらく薄味になってしまったので……まだまだ試行錯誤が必要ですね」
「なるほど」
「薄い場合は足せばいいですけど、入れすぎた時にちょっと困ってしまいますね。薄めようと思って水を入れたらまた何とも言えない味になってしまいましたし」
「そういう時は酒と水を同じ量入れて煮込むと良いよ。塩辛いのがましになるから」
「そうなんですか? ありがとうございます!」
良い事を教えてもらった。これで、次に同じ目にあっても何とかなる……次が無いのが一番良いけれども。
お釣りと商品を受け取ったので、お礼を言って屋台を離れた。まだ時間がありそうなので、他の店もいくつか回ってみる。
(……こういう日常を、もう少しだけ楽しんでも良いのかもしれない)
地上で過ごすようになってから、恐らく二か月は経っただろう。だから、きっと、歌癒士の試験は終わってしまった筈だ。それなのに……心はこんなにも凪いでいる。
別に、歌癒士になるのを諦めた訳ではない。私は、今だって一日の大半は歌詞のおさらいやそのための歌の練習を続けている。いつか天界に戻ったその時は、一番近い日程で試験を受けるつもりだ。
だけど、離れがたいと思ってしまった。天界に帰れば弦次さまとは離れ離れになってしまう。それは嫌だ、まだ一緒にいたい……そんな風に。仙女は長命だから、数千年の寿命の中の数十年くらいなら、好いた相手と一緒にいたって遅いという事はないだろうとすら思って……あんなにも試験を受けられる年になるのを指折り数えて願書受付も説明会も一番乗りだったくらい強い想いを抱いていた筈なのに、自分で自分にびっくりだ。
(怖いなぁ。恋をすると、ここまで変わってしまうものなのか)
今ならば、姉さまの気持ちや母さまの気持ちがよく分かる。きっと私も、弦次さまが望むならあの家から出ないよう強要されたって喜んで囲われるし、一緒に来てほしいと言われれば世界の果てまでついていくだろう。ああ、そこまでの、それほどまでの、切なる想いを。
私は、彼に抱いてしまったのか。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
その溺愛も仕事のうちでしょ?〜拾ったワケありお兄さんをヒモとして飼うことにしました〜
濘-NEI-
恋愛
梅原奏多、30歳。
男みたいな名前と見た目と声。何もかもがコンプレックスの平凡女子。のはず。
2ヶ月前に2年半付き合った彼氏と別れて、恋愛はちょっとクールダウンしたいところ。
なのに、土砂降りの帰り道でゴミ捨て場に捨てられたお兄さんを発見してしまって、家に連れて帰ると決めてしまったから、この後一体どうしましょう!?
※この作品はエブリスタさんにも掲載しております。
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※毎日18時更新予定です。
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
可愛がっても美形吸血鬼には懐きません!~だからペットじゃないってば!
ミドリ
恋愛
文明がほぼ滅び、希少種となってしまったヒト。『神の庭』があると言われるネクロポリスに向かう自称うら若き乙女・小町は、環境に対応する為に進化した亜人に襲われる。
亜人はヒトを食らう種族。食べられそうになった小町を助けてくれたのは、超絶美形の吸血鬼の亜人、シスだった。
小町の血の匂いに惹かれ、護衛を名乗り出るシス。どうしたってドキドキしてしまう小町と、小町を喋る家畜としか見ていなそうなシスの明るいドタバタ恋愛ストーリーです。
『神の庭』とは。小町の目的とは一体。そして亜人とヒトの運命や如何にーー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる