破滅を突き進めば終わると思ってた悪夢の様子がなんかおかしい。

秋野夕陽に照山紅葉

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報告【…】

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「……リリィ・トロイゼルが動きました。昨夜、酒場で幾人かに金を渡したようです」
「酒場?」
「下町によくいるような、少年姿に変装していました」
「金を渡した相手とは」
「下町でも名の知れたならず者の集まりです。構成は前科者ばかりで6人。金は手のひら大の麻袋に銀貨が数枚」
「依頼ごとは」
「聞き取れた範囲で、『誘拐』『赤っぽい金髪の貴族の娘』。金を渡した後、『成功報酬は金貨』『やんごとなきご身分のご令嬢が依頼主』『学院に通う黒髪の』」
「……」
「男のうち1人がリリィ・トロイゼルの後をつけて店を出て行きましたが、貴族街の入口でリリィ・トロイゼルが馬車に乗った為、見失ったようです」
「男達は?」
「手の者が張っております」
「詳細がわかり次第、報告を。テレンスを呼べ」
「は」



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